窪美澄のレビュー一覧

  • 夜に星を放つ

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    それぞれの主人公の寂しさとそれを受け入れていく様が丁寧に描かれていて、読んだあとは少しだけ強く、素直に、なれる気がする作品。でも、個人的には給水塔が好き。

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    2026年05月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    とても大切なことが描かれた作品だと思うけど…

    文体というか、
    「中学生や若い人がこんな喋り方するかなぁ」って感じる話し言葉とか、ため息とかを「はぁーーーーーっ」って表記してるのとか、なんか違和感があってそれが気になって話に入っていけなかったというか。

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    2026年05月24日
  • 君の不在の夜を歩く

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    高校時代仲が良かった男女五人のグループのうち、もっとも聡明で美しかった菜乃子がODで自死したことから溢れ出す、残された者たちの続きの人生。
    当時から五人のあいだであちこちに矢印が向き合っていたことが分かり、それが二十年後の今もなお一方通行である事実にもどかしさを感じながら読んだ。
    話の主人公が入れ替わっていく連作短編で、まさか五番目となる最終章は亡くなった菜乃子の視点ではあるまいなと冷や冷やしていたらそのまさかで、はじめ若干白けたのだけれど、蓋を開けたら五つの中では一番良かった。
    クールでわりと物静かな印象を他人に与えながらも、実は彼女が「小説家になりたい」という野心や、才能ある他者への嫉妬を煮え滾らせていたところは意外だった。

    〈私はまだ若かったけれど、余生、という言葉が浮かんだ。負け犬、という意識は十分にあったし、そう思うことがメンタルの不調を引き起こしているのは確かだった。自分、という人間の幼さや愚かさを抱えながら、私は地味な仕事を続け、余生を生きた。〉

    この感覚はなんか他人事と思えない。
    彼女が生きた余生の先にあったのは、理想と現実の乖離に苦しんで、飽和した憂鬱のもとに起こった衝突事故のような死。
    本を読みすぎた者の末路かもしれない。

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    2026年08月26日
  • じっと手を見る

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    ネタバレ

    読んでて苦しかった。もっと正直に楽しい方に流れたいけど、どうしようもできない。
    ままならない感じが苦しかった。

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    2026年05月17日
  • 給水塔から見た虹は

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    娘よりも外国ルーツの人々の世話をする母には、よほどの事情があるのだろうと思った。が、それほどの事情ではないような。

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    2026年05月15日
  • アカガミ

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    ネタバレ

    ミツキとサツキの恋愛小説として読めばめちゃ楽しめた。ミツキの変化が目覚ましくてわくわくするし、サツキが小説の時代背景に対しては少し珍しいワイルドめなタイプなところがまた良い。きっかけは何にせよ2人が出会えたことは大きな意味があると思う。これからもサツキがいればなんとかなる気がする安心感がある。
    アカガミは胸糞悪いし、何が何だかよくわからないままモヤモヤで終わるが、安易な言葉でまとめるなら"ただより高いものはない"ってことなのかなと思う。

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    2026年05月14日
  • 給水塔から見た虹は

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    過ぎたるは及ばざるが如し。善意と行動、頭下がることもあるが、あまりに身勝手な親子。動機も腹に落ちない。善意のファンやズンがかわいそすぎる。やっぱり日本人傲慢。

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    2026年05月13日
  • いるいないみらい

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    男女それぞれの立場で、『いる』こと、『いない』ことについて考える短編集。

    どの話も、いること、いないことどちらかを良しとすることはなく、その狭間で揺らぎ続ける人間を見守るように描かれているところが好みだった。
    中でも『私は子どもが大嫌い』は、タイトルのドキッとする感じからは想像もできないほど穏やかな読後感で良かった。

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    2026年05月11日
  • 夜に星を放つ

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    最後の話は泣きそうになった
    小学生がそこまで気を遣わなくていいのよ...
    佐喜子さんがいてくれてよかった

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    2026年05月10日
  • じっと手を見る

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    生きるって苦しいけど愛おしいと思える本。

    心に残った文章
    【責任感じて誰かと生活するっていうのが一番だめだって】

    【人の体は永遠に繁茂する緑ではない。
    けれど永遠じゃないから私はそれが愛おしい。】

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    2026年05月07日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    多国籍な人々が暮らす郊外の古びた団地を舞台にした話。中学2年生の桐乃と桐乃の母親である里穂と、ベトナムにルーツを持つヒュウの3人の視点で描かれる。最初から最後まで里穂の他人への入れ込みようを理解できなかった。いくら忙しいと言っても説明なしで、ここまで家庭を疎かにするのだろうかと感じた。桐乃の人生はどうにかなりそうだが、ヒュウの人生は虹以上に良いことがあって欲しいが、かなり厳しいように思う。

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    2026年05月05日
  • 夜に星を放つ

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    コロナ禍を舞台にした星座をからめた短編集。
    高校生とおばあちゃんの話を読んで、祖母と他愛ない話をして過ごした高校時代、いつも服装を褒めてくれた祖母のことを思い出して心がほんわかと温かくなった。

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    2026年05月03日
  • 宙色のハレルヤ

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    誰かが誰かを思う気持ちはかけがえのないもの。それを表現できるのはとても尊いこと。
    女性同士男性同士、子供同士、友人、どんな関係だっていいじゃない。

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    2026年05月02日
  • 朔が満ちる

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    ネタバレ

    梓が史也の家に流れ込んでくる強引さ(普通追い出す)と、2人の実家が青森でしかも近い偶然、青森へ行く好都合さ(ちょうど史也の仕事で出張決まる、都合よく先輩吉田さんの父が倒れる、梓の育ての父が追ってくる)、その出張先の保育園園長が梓の育った施設に偶然いた、という運の連続が気になる。

    暴力を振るう方の父親にも、村議会議員の母の家で肩身が狭くて、しかも妻の不倫や息子が自分の子ではないと疑うなど一応背景があるのがよかった。

    第一章
    父を殺したような始まり。
    カメラマンの仕事、キャバ嬢の水希。
    ↓
    病院と夜道で梓と出会う

    史也の学生期 DV父を斧で殴る


    第二章
    妹の結婚相手に会う
    梓と水希の遺体発見、葬式、遺骨を母親へ
    梓の育ての父親が史也の家に殴り込み、逃げるため青森へ

    第三章
    史也と梓の故郷青森へ。伯母の入院先へ
    梓の乳児院と実家へ

    第四章

    梓の母に会いに→ちらし寿司ぶっかける

    史也の実家へ
    父が死にかけ、梓を残して一人帰る

    父死亡、梓と結婚。

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    2026年05月02日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    メンタルクリニックを舞台にした連作短編集。
    メンタルクリニックの話ということで購入したが、期待していた内容とは違った。
    でも、優しい内容で心がほっこりした。

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    2026年04月30日
  • 私は女になりたい

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    ネタバレ

    主人公が、佐藤さんが死んだ後に何の障害がなくなっても公平とヨリを戻さなかった心情はよくわかる。息子にも嫌われてナース達にも軽蔑されて疲れたんだろうな。
    でもこの話って普通に公平が悪くない??正月婚約者と実家に帰るような関係が続いていながら主人公と付き合ってるのが全て悪いやん。主人公が好きならちゃんと別れてから来て?
    最後の展開は好きじゃないかも。偶然再開してハッピーエンドってなんかひねりがなくて陳腐な感じがしてしまった。(とはいえよかったねとは思うけど)

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    2026年04月25日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    途中苦しい展開もあるが最後は明るく前向きに進んでいくストーリーたち。

    会話の内容とか設定とかが毎度毎度リアルで、
    本当にあった話かと思う。

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    2026年04月23日
  • アカガミ

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    ネタバレ

    国が作った、子どもを産むための施設に入った男女の話

    理想的な施設が、実は…というのはありがちだが、それでもラストの急展開にはゾクゾク(ゾワゾワ?)した。
    アカガミで作られた子どもがどうなっていくのか、ミツキとサツキはこれからどうするのか、といったところが放り出されたまま終わる展開は、なんとなく短編の話の作り方っぽいなと感じた。この終わり方も好みではあるけど、せっかくなのでもう少し踏み込んだところまで読みたかった。

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    2026年04月23日
  • 給水塔から見た虹は

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    差別はもう『ダサい』。今の子供たちのリアルが、物語の背景を追い越していく。

    在日ベトナム3世の中学生・ヒュウと、同じ団地に住むクラスメイトの桐乃。二人の逃避行を通じて、在日外国人が抱えるルーツの葛藤や社会の不条理を描こうとした一作です。

    しかし、読み進める間、どうにも「眉間のシワ」が取れませんでした。ヒュウの境遇はともかく、桐乃に関しては、クラスでの立ち位置の悪さが多分に「自業自得」に思えてしまい、純粋に寄り添いきれないもどかしさがあります。

    何より、作中の「差別の描き方」に少し極端な印象を受けました。今の学校現場では外国にルーツを持つ子が当たり前に隣にいて、子供たちもそれを「普通」として受け入れています。「差別することこそがダサい」という今のリアルな空気感からすると、本作の設定は少し時代に合わない、ステレオタイプな悲劇に寄りすぎている気がしてなりません。

    いっそ社会派のメッセージ性は控えめにし、二人の「逃避行」そのもののドラマに焦点を当てたほうが、エンターテインメントとしてはもっと突き抜けた面白さになったのではないでしょうか。

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    2026年04月22日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    とても綺麗な話なので、本当に苦しい時に読んでいたら落ち込みそうだった。
    今読むと、いつかは癒えるかもと希望を持てる優しい小説。

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    2026年04月20日