窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ所謂BLものって初めて読んだかもしれない。
本屋に行けばその手の表紙の作品は山のように目にするし
SNSでも周りにも自らを腐女子と言っている人も多い。
私が学生の頃はあまりそういう作品がなかったせいか、
単に自分の嗜好の問題なのか、
意図的に避けていた部分はあると思う。
実際、この二人がもっと歳を重ねていたら、
描写がもっと生々しいものだったのなら、
途中で読むのをやめていたかもしれない。
そんな偏見を持ちながらも、夢中になって読んだ。
内容的に少し瀬尾まいこさんの『そしてバトンは渡された』
に似ていたのも要因かもしれないが。
さすがに忍にも海にも感情移入はできなかったけど、
唯一、ろくでな -
Posted by ブクログ
『たおやかに』とは上品でしとやかな表現のこと。結婚二十年、52歳の主婦が主人公。一人娘は大学生、住宅ローンもほぼ完済。人生は穏やかにこれから収束するはずが…意外な展開に。
真面目なだけと思っていた夫の風俗通いが発覚、大学生の娘がドラッグの売買に関係して警察に呼び出されたり、同窓会で久しぶりにあった友人が整形して同性愛だったり、自分の人生には関係の無かったような出来事に戸惑いながら自分自身の人生についても考えてゆく…そんな物語。
僕が男だからかなあ。女性ってなんでそう考えるのかなぁ…とか、そんなことないのになあ…主人公の感情に共感するところと意外に思う部分はあったが、他に登場する女性たちか個 -
Posted by ブクログ
窪美澄さん4冊目。重い話であり、結末は甘すぎるかもしれない。それでも理不尽に父親から暴行を受け続け殺しかけた男と生まれてすぐに乳児院の前に捨てられた女が、それぞれの痛みを分かち合う努力をしながら求め合う物語は少なくとも幸せな家族を予感させるものとして終わって、私にとってはよかったと思える。それなのに13歳の時に男を救ってくれた元駐在さんから、男の父が男の祖父から暴行を受けていたことを聞かされる必要はなかったと思う。暴力は連鎖するとの伝説をここで想起させることで男の血にも殺しかけた父の血が流れていると問いかける必然があると思えない。希望を語るのであればDNAの話は抜きにした方がよかったと思った。