窪美澄のレビュー一覧

  • すみなれたからだで

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    8篇からなる短編集。
    性にまつわる話たち。

    ちょっとした日常を切り取って、特別なものにできてしまう作家は凄い。
    作者はまさしくそんな作家と言えると思う。

    どの話も割と好みだったけれど、
    「春と猫」の微妙な関係性の2人が何とも言えず好き。

    「バイタルサイン」はエロくて非常に良かった。

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    2021年05月17日
  • すみなれたからだで

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    一瞬でも燃えるほどの恋愛と、いつまでものぺーっと、ほんのりと想いを寄せる。どちらが幸せなんだろう、そんなことを思った。人には贈れる愛の量が決まっているのかな…。どんな恋愛でも、私は「死んでもいい…」なんて思ったことがないし、それどころか「怪我さえしたくない。」と思うくらい。人生を懸けられるほど、他人に想いを寄せられる恋愛に、少し憧れを抱いた。

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    2021年05月09日
  • すみなれたからだで

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    銀紙色のアンタレス

    目に浮かぶキラキラな情景が素敵だった
    少年時代に過ごした夏はもう過ごせないから
    どこか懐かしいような淋しいような気にさせられた

    夏と恋と小さな意地が胸をくすぐりました

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    2021年04月29日
  • アカガミ

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    少子化問題を軸に2000年以降に生まれた若者たちが描かれています。

    草食化が進み恋愛、結婚もしない、自殺者が増え平均寿命が40歳と言う設定です。

    主人公は無作為に選ばれたミツキとサツキのカップル 終盤からドラマ化された「わたしを離さないで」にリンクする様な錯覚に陥りました。

    国が立ち上げた「アカガミ」と言う制度にはほぼリアリティーはなく、結末も少し拍子抜けした感じが残り残念でした。

    テーマや内容自体は面白いのでもっと深く掘り下げて欲しかったです。

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    2021年03月04日
  • 恋愛仮免中

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    5人の作家さんの短編。それぞれ面白かった。
    アンソロジーで作家さんの作品がきにいったらその作家さんの作品を読んでみるきっかけになる。読書幅がひろがる。
    広がりすぎて積読がたまっていく。。。

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    2021年02月13日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    最初は登場人物がどう絡んでいくのか面白かったけど、後から冗長で仕方なかった。
    あまり共感できないことも多い。

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    2021年02月06日
  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    子供の頃、自分たちを捨てて母が家を出て行ったことにどこかホッとした自分に後ろめたさを覚えると同時に、母に捨てられたという思いから今も母を愛することができない自分を持て余す紗登子。

    同棲をしていた男からの結婚の意思表示に戸惑い、逃げ腰になる彼女のどうしようもない狡さが嫌だ。
    結婚しているわけじゃないから、家事はお互いにしよう、と言いながら、男に住む場所を依存する女のご都合主義。身勝手さ。本人が自覚しているとはいえ、どうしたって共感できない。

    主人公に共感できないってことは、私が家族に恵まれていたってことなのか、あるいは酷く鈍感だってことなのかな。。
    こんな作品が多すぎて、それに共感する人が多

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    2021年01月12日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    悪意のない悪事とか、善人にも降りかかるどうしても避けられない偶発の不幸とか、とんでもなく苦しい、それでも世にある恐ろしい事を考えてしまう。
    作者の不幸の描き方が抉るように残酷なんだよな。
    苦しい苦しい本です。元気な時にゆっくり読まないとキツい。
    ままならないよな、人生。

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    2021年01月05日
  • アカガミ

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    正直こういうありえないだろ!って設定の作品はあまり好みでは無いんですが笑、女として生まれてきた意味とか、生きる意味を見出せない若者の闇とか、やけにリアルなところもあって一気読みしました。
    
    2030年の設定だったけど、こんな未来来て欲しくない

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    2021年01月04日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    重いしグロい。
    表紙からは想像がつかない重グロさ。
    親目線で読んじゃうから、少年Aの母親でも光の母親としても辛すぎた。再読はしない。
    しかも、最終章が分かりにくくて…送り出すなっちゃんの気持ちも分からないし、黒い車は何なの?

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    2020年12月27日
  • すみなれたからだで

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    性(生)をテーマにした、短編集。

    バイタルサイン、母の再婚相手と娘の話。
    この手の関係性はどうしても好きになれない。

    文章は嫌いじゃないが、毎回、窪さんの作品はあまり題材が好きになれない。

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    2020年12月26日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    エロスを描いた五人の作家のアンソロジー。
    なかなかに独特な世界満載だった。。
    自分の嗜好が「覗き」であると発見した醜形障害気味の女性。
    高校生の従兄弟と怪しい関係になった!?小6の女の子。どこまで妄想なのだ!?
    纏足が性的嗜好と繋がっているとは…の第3編。
    3P(未遂!?)しちゃった信枝。これまた妄想が入ってるのかよく分からなかった。
    最後は養父と関係してしまった、作家の娘。
    これと最初のが一番分かりやすかったのは分かりやすかった。
    とりあえず表紙が持ち歩くには恥ずかし過ぎた。

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    2020年11月25日
  • アカガミ

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    ネタバレ

    少子化対策として「アカガミ」に志願した人には至れり尽くせりの国の制度。
    今から少し未来の若者の生き方が描かれているが、もう現実の今も、その若者達の恋愛観や結婚観に片足を突っ込んでる気がしてならない。
    ミツキとサツキの、お互いを理解しようとする心情が何だか始まりは「アカガミ」でも可愛かった。
    悲観的な終わり方でなくて良かった。
    人を好きになること自体が分からずに、恋をした時の喜びや悲しみや切なさや寂しさを感じ取れない、感じ方すら分からない、この本の若者達は決して小説だけの話ではない·····気がしました。

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    2020年09月28日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    窪美澄さん目当てで読み始めたけれど、このように色々な作家の作品が読めるのは良い事だ。やはり‘白い結婚’ラスト2話が とても良かった。

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    2020年09月20日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    読みやすいです

    窪さんの作品は読みやすく、本の苦手な私でも本の中の世界に引き込まれます。
    途中まで丁寧に描かれていますが、結末があっさりしていて、少しガッカリします。

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    2020年09月04日
  • すみなれたからだで

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    掌編に近いものもある短編集.

    「父を山に棄てに行く」 父親の入所の手続きに奥多摩にある山奥の老人介護施設に行く途中で,いろいろ回想する話.
    「インフルエンザの左岸から」 老人介護施設(おそらく1話目と同じ施設)で亡くなった,ろくでもなかった父親の葬儀にまつわる回想.
    「猫降る曇天」 黒のタートルネックを着た美女と3.11と黒猫の話.
    「すみなれたからだで」 中学生の娘のことで老いを感じた母親が,娘がデートに行ったことをおじさんになった夫に話して・・・.
    「バイタルサイン」 窪先生らしい(失礼)かなりHな描写もある,義父と関係を持った娘の話.
    「銀紙色のアンタレス」 夏大好きの男の

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    2020年08月30日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    官能小説アンソロジー。
    木原音瀬を目当てに読む。フェチのお話。纏足が題材になっていて、さすがの独特の雰囲気が、とても面白かった。最後の「清々した」という一言がまた良い。
    窪美澄さんのも良かった。義父と娘との恋のお話。ドロドロになりそうな題材なのに、人を愛することへの前向きな感じに仕上がっていて良かった。
    その他の作品も、なかなか興味深いお話で、面白い。
    残念だったのは装丁のデザインの悪さ。この色合いで本屋に並んでいたとして、まぁ、まず買わない。「官能」がテーマなら、もう少しセンスの良い装丁にしてほしかった。ので、☆は3つで。

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    2020年08月18日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚にまつわるアンソロジー。
    黒い方が私は好みだな(笑)

    でも、最後の話はちょっとグッと来た。

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    2020年07月19日
  • すみなれたからだで

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    8編からなる短編集。
    窪さんの自伝的な話もあります(あとがきより)

    20頁程度の短い話もありますが、密度の濃い話も多く読み応えがありました。

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    2020年07月13日