窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本といい、前の「晴天の迷いクジラ」といい、表紙がイマイチだなぁ。
のっけから東日本大震災で、それに続くのが第二次世界大戦という話の展開に、これ本当に窪美澄かと思ってしまうが、読み進んでいけば、確かに窪美澄ぽくもなってきた。
戦争を経験して晶子がああいう風になっていくのは理解できる。
平原真希が最初は純粋に始めたことに途中から絡め取られていくのもこれも分かる。
そういう母親だったら真菜がああなっていくのかが、丁寧に書かれている割に、男の私には些か腑に落ちなかった。
以下は蛇足ながら…、、、
自分で上のようなことを書きながら浮かんでしまったのだが、それぞれがその世代を代表した生き方のように思わされたのが今ひとつ。
真菜の言葉に『先生たちの世代が、いい暮らしを望まなかったら、こんなこと起こらなかったんじゃないですか……』とあって、本人はそうではないと分かって言っていたからまあいいんだけど、時代とか世代のせいにしちゃいけないぞとは思うのだな。
この小説が書かれた頃の世相と今のコロナ禍の世の中と、そこにある厭世観や絶望感は必ずしも同じものではないと思うが、我慢を強いられ仕方がないとの諦めが蔓延るところでは似たような環境のもと、起きたことは他責であっても、それでも今を生きるに必要なのは、例えば節電やマスク・手指消毒・ソーシャルディスタンスを励行するなど自分が出来ることをしっかりとやり切ることに尽きる。
それぞれがやるべきことを為政者がきちんと伝えてくれることが大前提だが、その為政者を選んでいるのもまた投票という自分の行動に戻る。
確かに昔の長閑な頃と比べると今は生き辛い世の中だと思うのだけど、大人がとか若者がとか言っている場合ではないぞっと、話がかなりそれちゃったけど、そんなことを考えたのでした。変なの。 -
Posted by ブクログ
子供の頃、自分たちを捨てて母が家を出て行ったことにどこかホッとした自分に後ろめたさを覚えると同時に、母に捨てられたという思いから今も母を愛することができない自分を持て余す紗登子。
同棲をしていた男からの結婚の意思表示に戸惑い、逃げ腰になる彼女のどうしようもない狡さが嫌だ。
結婚しているわけじゃないから、家事はお互いにしよう、と言いながら、男に住む場所を依存する女のご都合主義。身勝手さ。本人が自覚しているとはいえ、どうしたって共感できない。
主人公に共感できないってことは、私が家族に恵まれていたってことなのか、あるいは酷く鈍感だってことなのかな。。
こんな作品が多すぎて、それに共感する人が多いなら、今の世の中先行きは暗いな‥‥