窪美澄のレビュー一覧

  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    読み終えてから少し経ってからこの感想を書いているのだけど、わりと印象の薄い作品だったのかも、というのがひとつの感想。
    中編が2つという構成の作品だったのだけど、表題作はものすごい事件が起こるわけではない日常の物語で、だけど小さな毒があちこちに潜んでいる。
    仕事も恋愛もなんとなくうまくいかないアラサーの主人公・紗登子が、自分を捨てた(と思っていた)母と14年ぶりに再会したところから物語は始まる。
    自分の恋愛がうまくいかないことを母との関係性のせいにしてしまいたくなったり、仕事と恋愛を公私混同してしまったり、彼女にはどこか境界線を曖昧にしがちなところがある。
    そんな様々を含め、自分が産まれた家族や

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    2020年06月02日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら

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    2020年05月16日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    どんな残酷な描写でも悲しい物語でも小説ではそれがフィクションだと思うからドキドキしたりワクワクしたり楽しめるんだと思った。
    多少フィクションが入ってるんだとしてもやっぱり現実にあった出来事をこんな風に小説にしてしまうのはちょっと違うんじゃないかと思った。
    そして犯罪者に言わせればそれはそれなりの理由があるだろうし間違った育てられ方をしちゃったり同情するべき人生を歩んできてしまったのかもしれないけど、被害者にとってはそんなこと全く関係ないと思う。
    なんだか煮え切らない物語だった。

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    2020年04月26日
  • 雨のなまえ

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    現実にあってもおかしくない話ばかりですが、それを敢えて作品として読みたいとは思わないというのが正直な感想かな。

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    2020年04月03日
  • アニバーサリー

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    切ない。
    うまくいきそうでいかなくて、
    自分がうまくいかないと他人を傷つけてしまうよね。
    みんなそれぞれ冷たいのに温かい。
    窪さんらしさ+ほっこり

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    2020年02月20日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

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    2021年05月30日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

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    2020年01月15日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • アニバーサリー

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    ネタバレ

    三世代の女性を通して描かれる、女性・母親の立ち位置の変遷、そして時代に翻弄される彼女たちとその子供たちへの温かい眼差しに救われる思いがします。
    窪さんの作品を読んで毎回思うのは、母親、特にこの小説でいうところの晶子の強さ。ふが僕の主人公の母然り、さよならニルヴァーナの母然り、彼女たちは大きな愛をもって私たちを包み込みます。宗教のことはよくわからないけど、ブッダとかキリストとかそうゆう類の人類に対する大きな大きな愛を感じます。母親にそういった神にも似た母性を持たせてもなお、私たちがこの小説に後ろめたさを持たずに共感できるのは、彼女たちにも様々な葛藤、弱さがあること、自分と同じような過程を通して母

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    2019年10月28日
  • アニバーサリー

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    女性の抱えるストレスや苦悩を二つの世代から書き上げた小説。
    戦災と震災を背景に、それでも生活は続いている。
    そんな中で育つ子供たちのことを、大人は心配してしまうけれど、たしかに、あの戦争ですらも乗り越えて、私たちの祖父母は大人になった。
    だからこそ、いま、あの大震災だけではなく、たくさんの災害が降りかかっているこの世界でも、子供たちはなんとか、育っていくのだと思わせられた。

    登場人物の真菜に起こった出来事に理由をつけずに置いたことが印象的だった。
    寂しいから、なんて言葉にできる理由があるほうが、実は少ないのかもしれない。言葉にできないからこそ、人は人から愚かだと思われる行動をとる。

    今の世

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    2019年10月24日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

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    2019年09月28日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

    購入済み

    ホラー待望!!

    ホラーではありませんでしたね。少し残念です。澤村先生、ちょっとはずかしいですよ。「禁断のエロス」なんて。

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    2019年07月08日
  • 雨のなまえ

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    場面展開が急で、ときどき戸惑う。

    彼女の書くセックスは直情的ながらも全くエロくない。
    果たして皆もそう感じているのか、感性の問題なのか男女の違いなのか。

    同情とも、憐れみとも言えない、心にもない言葉が出てくるあたり、男心がよく分かるな。

    雨の日は憂鬱だ。
    一年にどれだけ雨が降るのか知らないけれど、
    雨にはいつまで経っても慣れることはない。

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    2019年06月23日
  • アカガミ

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    国家が管理するお見合いシステム『アカガミ』。手厚いサポートに隠された新制度の真の姿とは?生きることの選択と生命の躍動に触れる衝撃作。
    現代文明への警告ともいえる問題作。高齢化社会に少子化、人口減少にひきこもりなどが社会問題化しているが、原因は若者の性離れにあると思う。生身の異性を愛せないという人間の本質から外れる者の増加を解消しないと解決できない。極論だが、本当の愛とは、愛する人の「汗、におい、べとべと、ねとねと」を包容できるかだと思う。

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    2019年06月17日
  • アカガミ

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    ディストピア小説とでもいうのか。近未来の日本は果たしてこの小説のように病んだ社会なのだろうか。精神疾患が当たり前で若者は夢も希望も抱けず、恋愛もできず…。それはさておき。国が設立したお見合いシステムでカップリングが成立した一組のカップルの物語。女の順応力の高さに恐れおののく。それが良い悪いではなく。あえてわざわざ「番い」「まぐわい」などの言葉で産めよ、増やせよと生活まで保障する裏にあるのは実際のところ不明だ。何不自由なく与えられた生活と己の手で掴む未来とどちらが幸せなのだろうか。

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    2019年05月15日
  • アカガミ

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    アカガミというシステムにより人口動態を維持しようとする国家プロジェクトの設定はとても面白い。現代の結婚観や家族観、性に対する拒否感を考えるとあり得ないとも言い切れないし、未来を考えるうえで避けては通れない仕組みなのではと思わされる。
    一方で本筋となるこのアカガミシステムは、情報統制という古い仕組みがベースとなっており、ラストの展開も、国家プロジェクトからしたら本当にそうなる?という疑問符のつく内容であるところが残念。

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    2019年03月31日