窪美澄のレビュー一覧

  • すみなれたからだで

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    性(生)をテーマにした、短編集。

    バイタルサイン、母の再婚相手と娘の話。
    この手の関係性はどうしても好きになれない。

    文章は嫌いじゃないが、毎回、窪さんの作品はあまり題材が好きになれない。

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    2020年12月26日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    エロスを描いた五人の作家のアンソロジー。
    なかなかに独特な世界満載だった。。
    自分の嗜好が「覗き」であると発見した醜形障害気味の女性。
    高校生の従兄弟と怪しい関係になった!?小6の女の子。どこまで妄想なのだ!?
    纏足が性的嗜好と繋がっているとは…の第3編。
    3P(未遂!?)しちゃった信枝。これまた妄想が入ってるのかよく分からなかった。
    最後は養父と関係してしまった、作家の娘。
    これと最初のが一番分かりやすかったのは分かりやすかった。
    とりあえず表紙が持ち歩くには恥ずかし過ぎた。

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    2020年11月25日
  • アカガミ

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    ネタバレ

    少子化対策として「アカガミ」に志願した人には至れり尽くせりの国の制度。
    今から少し未来の若者の生き方が描かれているが、もう現実の今も、その若者達の恋愛観や結婚観に片足を突っ込んでる気がしてならない。
    ミツキとサツキの、お互いを理解しようとする心情が何だか始まりは「アカガミ」でも可愛かった。
    悲観的な終わり方でなくて良かった。
    人を好きになること自体が分からずに、恋をした時の喜びや悲しみや切なさや寂しさを感じ取れない、感じ方すら分からない、この本の若者達は決して小説だけの話ではない·····気がしました。

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    2020年09月28日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    窪美澄さん目当てで読み始めたけれど、このように色々な作家の作品が読めるのは良い事だ。やはり‘白い結婚’ラスト2話が とても良かった。

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    2020年09月20日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    読みやすいです

    窪さんの作品は読みやすく、本の苦手な私でも本の中の世界に引き込まれます。
    途中まで丁寧に描かれていますが、結末があっさりしていて、少しガッカリします。

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    2020年09月04日
  • すみなれたからだで

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    掌編に近いものもある短編集.

    「父を山に棄てに行く」 父親の入所の手続きに奥多摩にある山奥の老人介護施設に行く途中で,いろいろ回想する話.
    「インフルエンザの左岸から」 老人介護施設(おそらく1話目と同じ施設)で亡くなった,ろくでもなかった父親の葬儀にまつわる回想.
    「猫降る曇天」 黒のタートルネックを着た美女と3.11と黒猫の話.
    「すみなれたからだで」 中学生の娘のことで老いを感じた母親が,娘がデートに行ったことをおじさんになった夫に話して・・・.
    「バイタルサイン」 窪先生らしい(失礼)かなりHな描写もある,義父と関係を持った娘の話.
    「銀紙色のアンタレス」 夏大好きの男の真君(16才)が,夏休みにおばあちゃんちに行った時のひと夏の恋バナ.朝日ちゃんがかわいそう.
    「朧月夜のスーヴェニア」 家族からはもうボケたと思われているおばあさんの,戦中の思い出.結構エロイ.スーヴェニアは「お土産」と暗記していたのだけれども「思い出で」という意味もあったのか.
    「猫と春」 ついてきた猫と暮らすようになって,彼女が出て行って,猫を捨てたら,彼女が猫を連れて帰ってくる(本当に帰ってきたのだろうか?).
    「夜と粥」 同棲していた彼女が出て行ってしまって,落ち込んでいる女性の話.

     「あとがき」によると男女の違いがあるが,2話目は1話目の続編とのこと.また,読んだ時の印象の通り,この2作は窪先生自身のノンフィクションに近い作品らしい.この2作も興味深かったが,「バイタルサイン」,「銀紙色のアンタレス」,「朧月夜のスーヴェニア」がお気に入り,特に面白かった.

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    2020年08月30日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    官能小説アンソロジー。
    木原音瀬を目当てに読む。フェチのお話。纏足が題材になっていて、さすがの独特の雰囲気が、とても面白かった。最後の「清々した」という一言がまた良い。
    窪美澄さんのも良かった。義父と娘との恋のお話。ドロドロになりそうな題材なのに、人を愛することへの前向きな感じに仕上がっていて良かった。
    その他の作品も、なかなか興味深いお話で、面白い。
    残念だったのは装丁のデザインの悪さ。この色合いで本屋に並んでいたとして、まぁ、まず買わない。「官能」がテーマなら、もう少しセンスの良い装丁にしてほしかった。ので、☆は3つで。

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    2020年08月18日
  • すみなれたからだで

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    8編からなる短編集。
    窪さんの自伝的な話もあります(あとがきより)

    20頁程度の短い話もありますが、密度の濃い話も多く読み応えがありました。

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    2020年07月13日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    読み終えてから少し経ってからこの感想を書いているのだけど、わりと印象の薄い作品だったのかも、というのがひとつの感想。
    中編が2つという構成の作品だったのだけど、表題作はものすごい事件が起こるわけではない日常の物語で、だけど小さな毒があちこちに潜んでいる。
    仕事も恋愛もなんとなくうまくいかないアラサーの主人公・紗登子が、自分を捨てた(と思っていた)母と14年ぶりに再会したところから物語は始まる。
    自分の恋愛がうまくいかないことを母との関係性のせいにしてしまいたくなったり、仕事と恋愛を公私混同してしまったり、彼女にはどこか境界線を曖昧にしがちなところがある。
    そんな様々を含め、自分が産まれた家族や、自分が大人になって築いていく家族とうまくやることの困難さを描いている。

    2つめの「キャッチアンドリリース」は小学校高学年の男の子と女の子が主人公。2人は棟違いの同じマンションに住んでいて、同じ塾に通っていて、そして片親の家庭であるという共通点がある。
    多感な時期に差し掛かった彼らが、母と暮らしながらたまに父に会いに行ったり、父と暮らしながら祖母と仲良く過ごしたり、その中で性徴を感じる出来事に戸惑ったりしながら過ごしていく。
    性的な変化に戸惑う描写が、何だか胸が痛んだ。変化していくことの恐ろしさは、子どもにも大人にもあるけれど、不安定なところに立っている子どもだとその恐ろしさもさらに大きい気がする。
    こういう小さい毒が窪美澄節なのだけど、大事件が起きない分マイルドな印象で、だから読後の印象も薄かったのかもしれない。
    厚みもそんなにない小説だったのでとても読みやすかった。さらっと読むにはぴったりでした。

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    2020年06月02日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べられるだろうか?

    「かぐわしきひと」「喪中の客」はどちらも気味の悪さで際立つ。
    前者は自分の思い込みに騙され、そして、終わりの凄惨さに胃液が上がってくる。
    後者は、自分の見ている世界が本当に正しいのか、わからなくなる。
    それにしても、あの客人は一体なぜきたのだろう?
    そちらの方が、より、恐ろしい。

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    2020年05月16日
  • 雨のなまえ

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    現実にあってもおかしくない話ばかりですが、それを敢えて作品として読みたいとは思わないというのが正直な感想かな。

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    2020年04月03日
  • アニバーサリー

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    切ない。
    うまくいきそうでいかなくて、
    自分がうまくいかないと他人を傷つけてしまうよね。
    みんなそれぞれ冷たいのに温かい。
    窪さんらしさ+ほっこり

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    2020年02月20日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

    そんな中、
    なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
    窪美澄の「真珠星スピカ」
    母と娘、父と娘。
    このそれぞれの【2人きりの時間】には
    切なさとやりきれなさ、
    それに希望が詰まってる。

    まだ読んだことがない作家さんも多かった。
    少しずつ読んでみたい。

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    2021年05月30日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

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    2020年01月15日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • アニバーサリー

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    ネタバレ

    三世代の女性を通して描かれる、女性・母親の立ち位置の変遷、そして時代に翻弄される彼女たちとその子供たちへの温かい眼差しに救われる思いがします。
    窪さんの作品を読んで毎回思うのは、母親、特にこの小説でいうところの晶子の強さ。ふが僕の主人公の母然り、さよならニルヴァーナの母然り、彼女たちは大きな愛をもって私たちを包み込みます。宗教のことはよくわからないけど、ブッダとかキリストとかそうゆう類の人類に対する大きな大きな愛を感じます。母親にそういった神にも似た母性を持たせてもなお、私たちがこの小説に後ろめたさを持たずに共感できるのは、彼女たちにも様々な葛藤、弱さがあること、自分と同じような過程を通して母になっていってこと、そして自分もいつかは他者を許し慈しめるのではないかと希望を持たせてくれるからだと思います。
    誰かが帯に書いていたけど、窪さんは小説で誰かを本気で救おうとしている、類稀なる小説家なのだと思います。

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    2019年10月28日