窪美澄のレビュー一覧

  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • アニバーサリー

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    ネタバレ

    三世代の女性を通して描かれる、女性・母親の立ち位置の変遷、そして時代に翻弄される彼女たちとその子供たちへの温かい眼差しに救われる思いがします。
    窪さんの作品を読んで毎回思うのは、母親、特にこの小説でいうところの晶子の強さ。ふが僕の主人公の母然り、さよならニルヴァーナの母然り、彼女たちは大きな愛をもって私たちを包み込みます。宗教のことはよくわからないけど、ブッダとかキリストとかそうゆう類の人類に対する大きな大きな愛を感じます。母親にそういった神にも似た母性を持たせてもなお、私たちがこの小説に後ろめたさを持たずに共感できるのは、彼女たちにも様々な葛藤、弱さがあること、自分と同じような過程を通して母

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    2019年10月28日
  • アニバーサリー

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    女性の抱えるストレスや苦悩を二つの世代から書き上げた小説。
    戦災と震災を背景に、それでも生活は続いている。
    そんな中で育つ子供たちのことを、大人は心配してしまうけれど、たしかに、あの戦争ですらも乗り越えて、私たちの祖父母は大人になった。
    だからこそ、いま、あの大震災だけではなく、たくさんの災害が降りかかっているこの世界でも、子供たちはなんとか、育っていくのだと思わせられた。

    登場人物の真菜に起こった出来事に理由をつけずに置いたことが印象的だった。
    寂しいから、なんて言葉にできる理由があるほうが、実は少ないのかもしれない。言葉にできないからこそ、人は人から愚かだと思われる行動をとる。

    今の世

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    2019年10月24日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

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    2019年09月28日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

    購入済み

    ホラー待望!!

    ホラーではありませんでしたね。少し残念です。澤村先生、ちょっとはずかしいですよ。「禁断のエロス」なんて。

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    2019年07月08日
  • 雨のなまえ

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    場面展開が急で、ときどき戸惑う。

    彼女の書くセックスは直情的ながらも全くエロくない。
    果たして皆もそう感じているのか、感性の問題なのか男女の違いなのか。

    同情とも、憐れみとも言えない、心にもない言葉が出てくるあたり、男心がよく分かるな。

    雨の日は憂鬱だ。
    一年にどれだけ雨が降るのか知らないけれど、
    雨にはいつまで経っても慣れることはない。

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    2019年06月23日
  • アカガミ

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    国家が管理するお見合いシステム『アカガミ』。手厚いサポートに隠された新制度の真の姿とは?生きることの選択と生命の躍動に触れる衝撃作。
    現代文明への警告ともいえる問題作。高齢化社会に少子化、人口減少にひきこもりなどが社会問題化しているが、原因は若者の性離れにあると思う。生身の異性を愛せないという人間の本質から外れる者の増加を解消しないと解決できない。極論だが、本当の愛とは、愛する人の「汗、におい、べとべと、ねとねと」を包容できるかだと思う。

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    2019年06月17日
  • アカガミ

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    ディストピア小説とでもいうのか。近未来の日本は果たしてこの小説のように病んだ社会なのだろうか。精神疾患が当たり前で若者は夢も希望も抱けず、恋愛もできず…。それはさておき。国が設立したお見合いシステムでカップリングが成立した一組のカップルの物語。女の順応力の高さに恐れおののく。それが良い悪いではなく。あえてわざわざ「番い」「まぐわい」などの言葉で産めよ、増やせよと生活まで保障する裏にあるのは実際のところ不明だ。何不自由なく与えられた生活と己の手で掴む未来とどちらが幸せなのだろうか。

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    2019年05月15日
  • アカガミ

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    アカガミというシステムにより人口動態を維持しようとする国家プロジェクトの設定はとても面白い。現代の結婚観や家族観、性に対する拒否感を考えるとあり得ないとも言い切れないし、未来を考えるうえで避けては通れない仕組みなのではと思わされる。
    一方で本筋となるこのアカガミシステムは、情報統制という古い仕組みがベースとなっており、ラストの展開も、国家プロジェクトからしたら本当にそうなる?という疑問符のつく内容であるところが残念。

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    2019年03月31日
  • 雨のなまえ

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    全体的に物静かで報われない話が多い。現実的すぎる。

    確かに人生は不幸の後にどんでん返しも大団円も必ずあるわけではない。淡々と家事や仕事をし、解決しない悩みや葛藤に折り合いをつけて、淡々と日常を過ごす。他人の生活が幸せに見える。そんな人が大多数だろう。
    僕が気に入った「記録的短時間大雨情報」でもそんな生活を過ごす主婦を描いている。
    夫婦間での会話はなく、認知症の義母の介護と子育てに追われる。誰も自分を認めてくれない。鬱屈した自己完結的な生活。そんななか非日常を与えてくれる存在がいたら…。例えそれが自分を"女"として見ていないパート先の大学生だとしても、現実逃避のために相手を

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    2019年03月11日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    アンソロジー形式の官能短編集。
    好きな作家さんが書いていたので読んでみた。二人とも官能小説よりの小説が多い作家さんだから違和感はない。
    それぞれ特徴が出た短編集だ。面白いのだが、若干物足りなさも感じる。アンソロジーの限界なのだが。

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    2019年01月18日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    素直になれない主人公がもどかしくもあり、共感するところもあり。
    「理想の家族」をその中にいて実感できる人は、稀なんだと思う。

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    2019年01月08日
  • アカガミ

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    物語の舞台は未来の日本。急増する若者の自殺と性、恋愛離れ。
    国はお見合いシステムを始動させるが、、、

    ミツキをアカガミに誘うログの位置付けも何となく謎なまま。
    ミツキの母親も何となく放ったらし感があり、何処と無く落ちが纏まらない印象が(^^;;

    アカガミは言葉から想像出来てしまったり、、、

    何とも不思議な世界観だったが、私の好みではなかったなぁ。。

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    2019年01月02日
  • 雨のなまえ

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    窪美澄『雨のなまえ』光文社文庫。

    5編収録の短編集。いずれの短編も男女の身勝手な不倫の断片ばかりで一つも心に響かない。余程この作家はセックスに飢えているのだろうかと思うくらい、やけに生々しい短編ばかりであった。

    『ふがいない僕は空をみた』も似たようなテイストの物語だったが、清々しさを感じた分、救いがあった。

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    2018年03月25日
  • 恋愛仮免中

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    <内容紹介より>
    人気、実力とも当代随一の作家5人が腕を競う、恋愛小説アンソロジー。3年越しの恋人が無断で会社を辞めてショックを受け、結婚を焦るOL。夏の日、大人の異性との出逢いに心を震わせる少年と少女。長年連れ添った夫婦の来し方、そして行く末。人の数だけ、恋の形はある――。人の心が織りなす、甘くせつない物語の逸品。
    ――――
    どの作品の程よいボリュームですらすらとよむことができました。甘酸っぱい「有川浩」的な恋愛要素を求めて読むと、少し肩透かしを食うかもしれません。
    もちろん、恋愛特有の甘酸っぱさはあるのですが、「ベタベタ」した感じはなく、どの作品もスッキリとしています。
    大きなどんでん返し

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    2018年03月14日
  • 恋愛仮免中

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    2018/2/18

    奥田英朗/あなたが大好き
    窪美澄/銀紙色のアンタレス
    荻原浩/アポロ11号はまだ空を飛んでいるか
    原田マハ/ドライビング•ミス•アンジー
    中江有里 /シャンプー

    ‪読みやすくて晴れ晴れするアンソロジー。ウルっときたりもするけど、透明な気持ちになれる。‬
    ‪中江有里さんは初読みかも。‬

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    2018年02月18日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    理想の家族を夢みる人たちの、家族であることの現実や家族になることの困難と希望を描く2篇。
    家族とは最も小さな集団でありながら、その維持や継続に困難さも持ち得る。損益を目的ともしないし、絆という言葉でも表せない不思議な共同体だ。登場人物たちも疑問を抱きながらも依存する。でもそれが家族の在り方であり、時間の経過を共有するのが家族と思う。

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    2017年12月15日
  • 恋愛仮免中

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    結婚して家庭を築くというのは人生のビッグイベント。イベントには事業計画が必要で両家の釣り合いも大事な要素となってくる。惚れた腫れたの恋愛感情だけでは自ずと無理がくる。周囲が順調に人生を闊歩する中、スタートラインにも立っていない自分。焦る気持ちは喉元までせりあがってくる。結婚は愛じゃないのか、経済なのか、安定なのか、それとも。好きという気持ちとそうでないものとの狭間で揺れるヒロイン。悩みと葛藤しながら七顛八倒しながらも答えを導き出す。人は人、自分は自分、そういうこと。

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    2017年11月25日
  • 恋愛仮免中

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    このストーリーの中の人の繋がりは美しくて素敵だと感じたものを2つ挙げて、レビューに代えます。

    荻原浩さんの
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」

    原田マハさんの
    「ドライビング・ミス・アンジー」

    奇しくも2編ともタイトルが長いです。

    ほおっと息をつきたくなるあったかさ。
    胸の奥がつーんとなる切なさ。
    どちらも長い年月が解してゆく人の心が
    とても聡明な美しさで描かれています。

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    2017年10月08日