窪美澄のレビュー一覧

  • よるのふくらみ

    Posted by ブクログ

    究極の恋愛小説と、背表紙には書いてある。
    そうか。。。
    ずっと重苦しいじっとりした感じで、気分が落ちてるときには読めないかも。

    0
    2025年01月25日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1〜3章目まで家族が崩れていく様子や、死にたくなる程の苦しみがこれでもかと盛り込まれていて息がつまった。家族というものは関心がなくても愛が強すぎても子供を持っても上手くいくものではなく、たくさんの境遇がある。最後の章で座礁した鯨を観に行き、そこで出会った家族に触れ合うことで3人の気持ちが少しづつ変化していく様子が人間的でとても良かった。「鯨が生死を彷徨っている=人間が生死の選択を迷う」ことがリンクしていて考えさせられる。
    死にたくなるような事は生きていたら必ずあるけど、それでも生きるしかないと思える作品。

    0
    2025年01月10日
  • さよなら、ニルヴァーナ

    Posted by ブクログ

    読み終えた皆さん思う、謎の黒い車の存在。
    読み手に委ねられました。
    それは悪魔かも知れませんね。
    誰もが幸せになれない。
    さよなら、涅槃

    0
    2024年12月28日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Ⅰ.ソラナックスルボックス
    田宮由人
    北関東の農家の次男として生まれる。東京の三年生のデザインの専門学校に進む。デザイン会社に勤める。失恋と激務でうつを発症した。

    溝口
    由人の会社の同僚。同じデザイン学校を出た先輩。

    ミカ
    輸入物の子ども服や雑貨の店で働く。専門学校の一つ上の科に通っていた。由人と付き合っていたが、浮気しておるところを由人に見られた。

    由人の二歳年上の兄。

    由人の二歳年下の妹。

    亜優太
    由人の妹が中学三年で産んだ男の子。

    中島野乃花
    由との会社の社長。年齢不詳。潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。


    会社でいちばん年長の男性。経理。

    長谷川
    いちば

    0
    2024年12月27日
  • よるのふくらみ

    Posted by ブクログ

    けっこう、ミミさん(京子さん)みたいな女性が、僕は好きだ。あっけらかんとしているようで、自分のことを卑下せず、ちゃんと考えて生きている人。うむ。いいな、と思う。

    読む前に想像していた物語とはまったく違った!なんの予習もしてなかったので、当たり前っちゃ当たり前なのだが。でも、よかった!

    星は、0か3か5しか基本的にはつけないときめているので、3にしました。0ではないけど、5まではいかない、という感覚。

    0
    2024年12月23日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    3人の登場人物が、それぞれ少し歪んだ家族(母親)の愛に苦しみ、仕事や人生に疲れ果て、打ち上げられたクジラを見に行く。そこで過ごす数日間で、また前を向いて生きていこうと歩き始める。最後はスッキリ。
    この話は親の愛がテーマではないが、私の心に一番突き刺さった母親の愛。どれも子供が可愛さゆえに、行き過ぎてしまう行動。
    自分も気を付けなくては…。

    この作家さんは初めてだったけど、すごく読み易くて引き込まれてしまいました。また違うものも探して読んでみようと思います。

    0
    2024年12月18日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    読書疲れしていたため久々の短編。朱川先生の短編が一番好き。上品な怖さの作品が多くて良かった。どの作品も長編で読んでみたくなる魅力があった

    0
    2024年12月18日
  • いるいないみらい

    Posted by ブクログ

    短編小説だからか、ひとつ一つの話に何か物足りなさを感じた。核心をついていないような、、重要な部分、もっと深く知りたい部分までが描かれていなく浅い物語が並んでいるように思えた。デリケートな話が題材になっているからこそ、細かく描くべきだった部分が描ききれていない印象。当本人はもっと苦しく深い思いがあるはずなのでは?と思ってしまった。

    0
    2024年12月08日
  • じっと手を見る

    Posted by ブクログ

    富士山の見える町を舞台にした、四人の男女の人間模様を描いた作品。
    この小説は恋愛小説だが終始じっとり陰鬱としている。そこがリアルでもあるが、その重さと絡まった人間関係に読んでいる途中で疲れてしまった。
    この作品を読み始めてすぐに新鮮に思ったのは主人公が介護職に従事している人物であると言うこと。そして、日菜が無趣味で堅実に暮らしており、祖父の亡くなった家で暮らしていると言う地味な設定である。介護の仕事のシーンが何度も出てくるので、「老い」や「死」の匂いを終始感じながら物語が進む。閉塞感や諦念のようなものが物語全体に漂っている感じがした。

    0
    2024年12月08日
  • やめるときも、すこやかなるときも

    Posted by ブクログ

    主人公2人がなんだかわからない間に惹かれ合っていてちょっとその辺がモヤモヤしたし、壱晴は飲みに行った帰りによく女性を部屋に連れ込む人みたいに書かれていたが物語の中での言動は決してチャラくはなく、どちらかというと忘れられない過去から逃れられていない人だし、
    なんか「?」と思う箇所はあるにはある。
    でもそれを除けば純愛もの。
    2人の真摯な向き合い方が浮ついてなくて好感が持てた。

    0
    2024年11月27日
  • 私は女になりたい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    奈美に同情した。
    奈美が家庭を壊したという描かれ方をしているけど、もし自分がこの本のような人と暮らしたら、きっと奈美と同じ気持ちになると思う。子供にも恨まれてしまっているのは本当に切ない。お金を錆びる父親が良い人であるはずがない。
    最後、恋人と再会するシーンは自分には要らなかったかな。思い出として美化したまま話が終わって欲しかったです。

    0
    2024年11月26日
  • ぼくは青くて透明で

    Posted by ブクログ

    自分の気持ちを恐れずに表現出来る2人がただただ素敵だなと思いました。
    登場人物が素敵な人ばかりでした(*ˊᵕˋ*)

    0
    2024年11月24日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

    Posted by ブクログ

    ちょっぴり辛いような中でのキラキラした出会いと生活。日々ってそういう感じだったりするのよね。 ぜんじいー!

    0
    2024年11月20日
  • やめるときも、すこやかなるときも

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2024

    本屋をぐるぐる徘徊して、ときめいた本の1冊。初めてこの著者の本を読んだけど、読みやすかった。内容はなんだかお父さんが暴力を振るう描写が多くて少しげんなり、、あとは土下座の安売り感、なんだかあまり読んでて気持ち良いものではなかった。

    相手の中に忘れられない人がいる場合、それを越える人に出会わないと物事が進んでいかないよねえ〜。ふーー、恋愛って難しいねえ。

    0
    2024年10月22日
  • ルミネッセンス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現実と、そうでないところのはざま。
    団地と池が何回も出てくる。池は近くにあったことがないけど、団地っぽいところを知っていたので、高齢化したコミュニティや当番制の何か、息ができないほどの窒息感が迫ってきた。
    【宵闇】いじめられている孫を体を張って守るおじいちゃん。この話、誰もが辛い。食べてもらえない作りおきおかずを作る娘。作って届けるのは、その孫。孫はいじめを受けている。けど最後に孫が登校する姿で救われる。
    楽しい話はないけど読後感は悪くない。
    人生楽しいことばっかりじゃないから、かな…

    0
    2024年10月15日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    予備知識なく読み始めたら、最初から性描写で、電車の中で読み始めた私は、ドギマギしてしまった。そうだった、これは「女による女のためのR-18文学賞」の大賞作品だったのだ。BSのテレビ番組「あの本読みました?」で紹介されたのを見て、手にとったのに、そんなことも忘れてた。
    高校生斉藤くん、そのセックスフレンドで人妻の里美(あんず).斉藤くんの同級生松永七菜、あくつちゃん、セイタカこと福田くん、そのバイト先の田岡さん、そして斉藤くんの母親の助産師。なんだかみんな、見えない蜘蛛の糸に絡め取られてるみたいに、生きづらい毎日を送ってて、泥沼に足を掬われて動けないような物語が続く。結構、苦しい。ほんとうに生き

    0
    2024年10月06日
  • ぼくは青くて透明で

    Posted by ブクログ

    子どもをありのままに迷いなく育てるってすごい。
    男の子同士の恋愛も小説の中ならありだけど、現実に見たらどうかな、、受け入れる自信ないかも(・_・;
    海の母になった美佐子さんと緑亮さんの夫婦関係もいわゆる普通ではないけど、フツウってはたして何だろう。
    登場人物皆が生きにくさを抱えている。
    タイトルがよい。

    0
    2024年10月02日
  • よるのふくらみ

    Posted by ブクログ

    読みやすくてさくさく読んだわりには特に感想がなくて何を書こうか悩んでしまった。
    この3人、あんまり好きじゃなくて。
    えーーー!とツッコミたくなる場面が所々あり、そこがいまひとつのめりこめなかった理由だと思う。
    でも幸せになりそうな感じで終わったので安心した。

    0
    2024年10月01日
  • ぼくは青くて透明で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔のティーンズ小説っぽい文章だなぁ…それのBL版?ストーリー的には目新しさはない。でも印象深い表現は読んでておもしろいなぁと。
    受け、攻め、女友達、攻めの元カノ、受けの父親、受けの継母それぞれの視点から。いじめられていた璃子とさおりが旧友のように馴染むのと、受けの父親を呼び捨てにするノリがよくわからない…。
    あと気になったのは受けは女の子っぽいと言及しているので性同一性障害ではないのかな?と認識していたのだけど。途中で女の子要素はなくなったのか。
    まぁそれだと“ゲイ”である攻めとは相容れなくはなりますね。
    どちらもゲイだからこその苦しみと、お互いの家庭環境に対する妬み。くっつくのが電光石火だっ

    0
    2024年09月30日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    7人の短編。初めて読んだ波木銅の「フェイクファー」が意外に面白かった。学生時代のサークル「ミッシング」で着ぐるみを作ったり着たりして楽しんだ頃と仲間たちの話し。
    「裁縫は暴力の逆だから好き」と言う発想も面白かった。

    0
    2024年09月28日