窪美澄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
若者の多くが、恋愛や結婚、子育て等を望む事が希薄となっている、近未来、日本。
若者達は、一人で生きることを選択して、未来への閉塞感からか自殺が増加している。
国は、“アカガミ”という、ほぼ出産を目的としたお見合いシステムを政策として作り上げていた。
SF的なお話ではあるけれど、マッチングされてからの男女は、恋愛に不慣れな見慣れた構図のようだ。一緒に暮らす事から、情が生まれ家族の片鱗をうかがわせる。
「アカガミ」のシステムは、問題のない男女から問題のない子供の出産を目的としているところに異常さがある。そこから外れれば、潔く放出する。ラストはリドルストーリー的。そのシステムから逃れた方が、おそらく -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入。
9つある物語のうちの殆どで性的な描写がかなり濃厚で困惑していたが、あとがきを読んで合点。
"性"がテーマだったのね〜。
どうりでエロいわけだ。
継父と男女の関係になったり、戦争に行った許嫁がいるにも関わらず行きずりの恋に身を燃やしたり、正直結構不快だった。
"女の喜び"みたいな表現もすごくイヤだった…。
全体的に掴みどころがないまま終わってしまう話ばかりだったが、すこし暗く、地に足のついたような文体は割と嫌いじゃなく(何様)、直木賞受賞作も近いうちに読もうと思いました。
ただ、猫の表現がリアリティに欠け、猫飼いではないな -
-
Posted by ブクログ
短編集。読んだことあると思ったらそのうちの1篇はアンソロジーで既読でした。
たぶん窪美澄さんの作品はアンソロジーでしか読んだことがなかったのでがっつり読んだのは初めてです。性愛が多いですがエロティックだとは思わなかったです。性は生と繋がってる、とあとがきで書かれていましたがそんな感じでした。
既読のおばあちゃんの過去話と、「父を山に棄てに行く」と「インフルエンザの左岸から」の裏表の話が好きでした。
う〜ん…と思った「バイタルサイン」ですが、まんまとタルコフスキーの『ノスタルジア』は観たくなったし、alice auaaかな?と思ったお洋服は好きでした。