窪美澄のレビュー一覧
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主人公となる専業主婦の絵里子は、結婚して20年近くなる52歳。
夫の俊太郎、娘の萌の3人暮らしで、なんの疑問もなく、ごくごく普通の主婦として夫の世話と娘の子育てにと、あたりまえのように日々暮らしていたが、ある日夫の秘密を知ってからと云うもの、これまでの自らの人生に大きな疑問を抱くようになる。
ある日絵里子は、夫が風俗に通っているのではとの疑惑が生じる。
絵里子は、そもそも風俗とはどのようなものかも知らず、サイトで検索したりして実態を知る。
がしかし、夫に真相を聞き出す勇気が絵里子にはなく、疑惑を抱いたまま悶々とした日々を過ごす。
そんな絵里子の唯一の理解者である親友の詩織は、親身になって絵里子 -
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これからの10年をどう生きるか。
30歳の誕生日を迎えたとき、わたしは真剣に考えた。20代はまだ若いので誰でもそれなりに可愛くいられるけど、30代は違う。それぞれの心の持ちようで、外見は人によって大きく変わっていくはず、きっとこれは女としての人生の岐路なんだって。
ちょっと大袈裟かもしれないけど、これからもきりのいい数字の歳を迎える日に、わたしはそう思い続けるだろう。
主人公の酒井絵里子は52歳。
2歳年上の夫と、大学2年になる娘と暮らしている。あるとき、夫が定期的に風俗に通っている証拠を見てしまい、娘が歳の離れた男性と道ならぬ恋をしていることを知ってしまい、ショックを受ける。
いったい自 -
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ネタバレ何年も前に買って積読してた本。当時あんまり本を読まなかった私がなぜこれを買ったのかは不明。
内容は読みやすくやすくするする話は入ってきた。
みひろのセックスレスへの悩みに対しては理解出来るし、それで弟の裕太の所に行くのも理解は出来るがみひろから裕太の事が結婚するほど好きというのかあまり感じられない。この兄弟の母親は勝手に結婚の話を進めたりしてたりするような親なのに、今度は弟と結婚しますってなっても何も言わないのがすごいと思った。
最後、圭ちゃんが京子と付き合うのはドラマとかでみんなハッピーエンドみたいな感じで誰かとくっつくみたいな無理やり感を感じた。
最後はみひろと裕太の話がもうちょっと欲しか -
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「女による女のためのR-18文学賞」受賞後、性をテーマに依頼された作品群、短編9編。
「父を山に棄てに行く」
子供を亡くした経験があるライターが、老いた父親を施設に送る、その時。父と子供の父親も棄てる。
「インフルエンザの左岸から」
父を山にの後日譚。
「猫降る曇天」
東日本大震災時、別れた子供に水を届ける父親の悲哀。
「すみなれたからだで」
更年期以降の夫婦の現実感
「バイタルサイン」
義父とのインモラルな関係。別離の後、男の死期に立会い、これからの愛を探す。
「銀色紙のアンタレス」
夜に星を放つにも収録。高校生の現実感ある恋心。
「朧月夜のスーヴェニア」
この短編が一番好きかな。危険な地 -
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東日本大震災は、多くの作家さん達にも衝撃を与えました。こちらの作品も震災後の執筆とのことで、当時の混乱した様子や、崩れた日常生活が、小説に読む事ができます。
第一章では、70歳をすぎても、お元気にマタニティスイミングのコーチとして、新米妊婦さん達のアドバイスを続ける女性、晶子の半生を。戦争直後から昭和の成長期を、彼女の当時の家庭生活を通して、描いていきます。これは、「ヤンババの出産・子育て知恵袋」の金澤直子さんの人生に近いものでしょうか。
第二章では、平凡な主婦だった母親が、その料理センスからお料理タレントとして成功していき、一般的家庭から乖離した少女時代を過ごしたカメラマンの女性、真菜。母親 -
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若者の多くが、恋愛や結婚、子育て等を望む事が希薄となっている、近未来、日本。
若者達は、一人で生きることを選択して、未来への閉塞感からか自殺が増加している。
国は、“アカガミ”という、ほぼ出産を目的としたお見合いシステムを政策として作り上げていた。
SF的なお話ではあるけれど、マッチングされてからの男女は、恋愛に不慣れな見慣れた構図のようだ。一緒に暮らす事から、情が生まれ家族の片鱗をうかがわせる。
「アカガミ」のシステムは、問題のない男女から問題のない子供の出産を目的としているところに異常さがある。そこから外れれば、潔く放出する。ラストはリドルストーリー的。そのシステムから逃れた方が、おそらく -
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タイトルに惹かれて購入。
9つある物語のうちの殆どで性的な描写がかなり濃厚で困惑していたが、あとがきを読んで合点。
"性"がテーマだったのね〜。
どうりでエロいわけだ。
継父と男女の関係になったり、戦争に行った許嫁がいるにも関わらず行きずりの恋に身を燃やしたり、正直結構不快だった。
"女の喜び"みたいな表現もすごくイヤだった…。
全体的に掴みどころがないまま終わってしまう話ばかりだったが、すこし暗く、地に足のついたような文体は割と嫌いじゃなく(何様)、直木賞受賞作も近いうちに読もうと思いました。
ただ、猫の表現がリアリティに欠け、猫飼いではないな