窪美澄のレビュー一覧

  • すみなれたからだで

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    タイトルに惹かれて購入。

    9つある物語のうちの殆どで性的な描写がかなり濃厚で困惑していたが、あとがきを読んで合点。
    "性"がテーマだったのね〜。
    どうりでエロいわけだ。

    継父と男女の関係になったり、戦争に行った許嫁がいるにも関わらず行きずりの恋に身を燃やしたり、正直結構不快だった。
    "女の喜び"みたいな表現もすごくイヤだった…。

    全体的に掴みどころがないまま終わってしまう話ばかりだったが、すこし暗く、地に足のついたような文体は割と嫌いじゃなく(何様)、直木賞受賞作も近いうちに読もうと思いました。

    ただ、猫の表現がリアリティに欠け、猫飼いではないな

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    2022年11月20日
  • 雨のなまえ

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    まるで誰かの実体験を読んでいるかのような生々しさと人間の欲が表れている作品ばかりでした。
    外野から見ると、その判断はどうなの?と簡単に言えてしまう一方で、仮に自分が当事者だったら…と考えさせられる描写がすごいなと。
    因果応報だと言うほど行いが悪いわけでもない主人公たちに待っている結末が救いようのないもので、こちらまで苦しくなってくる。現実から目を背け、何かに依存するといい結末は迎えられないのかなぁ。

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    2022年11月16日
  • 雨のなまえ

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    終始恐ろしかった。
    登場人物がグロテスク。
    あまりにも他人に期待しながら生きていて、もはや恐怖を感じる。
    世の中のみなさんはこんな感情を携えて生きているのか?
    しかしこんな気持ちにさせるほどの描写力がある作者のチカラは凄い。この本を読み返すことはないだろうけど他の作品も読んでみたくなった。

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    2022年11月15日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    花房さんの「それからのこと」は『花びらめくり』で既読だったけど、流石と言ったところで他からは飛び抜けた熱量を感じた。 彩瀬まるさんの「かわいいごっこ」は、読んでて心の一部がちくちくした。 花房さん以外で気に入ったのは、窪美澄さんの「朧月夜のスーヴェニア」かな。孫に介護されながら、かつての恋を回想する真智子さん…"愛し愛された記憶はいつまでも残るの"と。

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    2022年10月22日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    かわいいごっこが好きだった。
    人間ないものねだりで、何を手に入れても結局その喜びや幸せに慣れてしまう。大切なものをいつまでも新鮮に喜べたらいいのにって思う。
    ・いまだに時々、またかわいいかわいいのごっこ遊びにひたりたくなってしまう。馬鹿になって、侮られたい。お前を受け入れてやる、と傲慢に許され、思考を止めたい。

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    2022年10月20日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    娘を失い苦しむ母、家族がいることによる閉塞感に苦しむ子供。

    登場人物が皆家族関係に苦しめられ、それでもわずかな光に手を伸ばそうとする姿に胸が苦しくなります。

    終始暗い感じで進みますが、展開が上手いので先が気になり読み進めてしまいました。

    ハッピーエンドではないので、読後感はなんともいえないもやもやが残りますが、「それでも生きなければいけない」という強さが感じられる作品です。

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    2022年09月25日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    時代は随分と変わったけど、
    女も自立しよう!みたいなのってこんな昔から言われてたのに、現代はこんな感じなんだ、、と愕然とした。

    理性的には自立した女がベスト、と
    みんな分かっているけど、
    感情とプライドがついてこないのかな。

    女が自分の足で立とうと、
    家族を支えようと頑張れば頑張るほど
    人が離れていくつらい話。


    少しだけ絶望した。
    そして男がまた嫌いになった。

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    2022年09月25日
  • 雨のなまえ

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    胸糞悪い。良い家庭環境とは言わないものの、素敵な人たちに囲まれて育った身としては悲しいお話ばかりだった。でもこの日本のどこかでは誰かがこんな気持ち、こんな経験をしているのだと考えると、誰とも分かり合えることなんか無いなと思う

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    2022年09月17日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    東武東上線の下り線に乗って移動するシーンは昔使っていた路線だったので懐かしさがあった。生活感の描写がリアルなので、自分も他人の家にお邪魔したような居心地の悪さを感じてしまう。

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    2022年08月09日
  • 恋愛仮免中

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    アンソロジーは最近めっきり読まなくなってたけど
    この本は良かった。

    同じテーマで人気作家たちが描くお話。
    どれも甘酸っぱい感じで好きだけど
    特に、奥田英朗さんの話が好き。
    ありきたりっちゃあ、ありきたりそうな話なんだけど。
    ストレートにあなたが好き!

    っていう結末がスッキリしていいな。

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    2022年07月05日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    窪美澄さんだから買ったけどやっぱり短編は苦手だ

    あと私の読書時の気持ちの問題次第で
    内容の捉え方大きく変わる作品だと

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    2022年05月26日
  • 恋愛仮免中

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    ひとつのテーマについて、色々な著者が集まっている本を読むと本当に色々な価値観があるなと考えさせられる。

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    2022年05月10日
  • 恋愛仮免中

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    どれもよかったけど、銀紙色のアンタレスがいちばん好きだったな。
    海にぽっかり浮かぶ描写が、吸い込まれた。

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    2022年05月07日
  • すみなれたからだで

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    短編集。読んだことあると思ったらそのうちの1篇はアンソロジーで既読でした。
    たぶん窪美澄さんの作品はアンソロジーでしか読んだことがなかったのでがっつり読んだのは初めてです。性愛が多いですがエロティックだとは思わなかったです。性は生と繋がってる、とあとがきで書かれていましたがそんな感じでした。
    既読のおばあちゃんの過去話と、「父を山に棄てに行く」と「インフルエンザの左岸から」の裏表の話が好きでした。
    う〜ん…と思った「バイタルサイン」ですが、まんまとタルコフスキーの『ノスタルジア』は観たくなったし、alice auaaかな?と思ったお洋服は好きでした。

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    2022年04月14日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    略奪愛をテーマにした小説集。
    女性作家たちの描く偏愛にドキドキする。

    どうしてこんなにも、欲しいのだろう。
    そして、どうしてこんなにも、求められたいのだろう。

    「それからのこと」花房観音
    なんだかリアルでよかった。設定はリアルじゃなかったけど。奪われたい、求められたい。

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    2022年03月22日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

     5人の作家による「恋愛仮免中」、2017.5発行。奥田英朗「あなたが好き」と原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」が気に入りました。

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    2022年03月08日
  • 妖し

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    地に足がつかない。結末は、個々に委ねられる。短篇でしかたないけど、展開の変化や末路に至る解説を欲してしまう。不自由な自分に星3つ。

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    2022年02月27日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    可愛らしいジャケットデザインに惹かれて読みました。

    黒い結婚と白い結婚、
    それぞれ上下逆になっていて
    どちらからでも読めるのが斬新で面白い。

    『結婚』をテーマに
    様々なテイストの作品を読むことができる。

    特に印象に残っているのは
    白い結婚『いつか、二人で。』。
    ちょっと世にも奇妙な物語っぽさがありつつ
    あたたかい気持ちになる作品。

    これで終わり〜!?と思わず
    突っ込みたくなる作品もあり
    登場人物のこれからを
    勝手にイメージせずにはいられなくなる。 

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    2022年01月27日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    1960年代の働く3人の女性(ライター、イラストレーター、編集雑務)の物語。昔々のかつての話、と2020年代に突入した今も思えないのが残念。同じ時代を生きた3人の女性の横軸と、親、子、孫世代の縦軸で続いていく時代背景でよりリアルに今が透けて見えてくるような生きづらさと、わずかな希望に期待して続編が見てみたい。

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    2021年11月15日
  • 妖し

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    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

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    2021年10月24日