窪美澄のレビュー一覧

  • アニバーサリー

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    3世代のそれぞれの女性。物語は震災が起きた日から始まり、それぞれの昔話へ。そしてその先に続いていく。戦争とか震災、親との確執、妊娠出産。劇的な展開があるわけではないけれど読みやすくさくさく読めた。誰にも感情移入出来る話ではなかったけど千代子さん好き。笑
    岸本は結局いい人では無かった。

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    2023年07月26日
  • 雨のなまえ

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    表題作と、「あたたかい雨の降水過程」はとても好きでした。
    他の収録作は、人間の狂気を感じて、窪美澄さんってこういうのも描くんだという感想。
    窪美澄さんの描く人間のどうしようもなさ、どうにもならなさが好きなので、それとは少し違う感じ。これはこれで好きではあるものの、いつも最後にある一握りの希望みたいなものが見つけられなかった。

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    2023年07月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    主人公となる専業主婦の絵里子は、結婚して20年近くなる52歳。
    夫の俊太郎、娘の萌の3人暮らしで、なんの疑問もなく、ごくごく普通の主婦として夫の世話と娘の子育てにと、あたりまえのように日々暮らしていたが、ある日夫の秘密を知ってからと云うもの、これまでの自らの人生に大きな疑問を抱くようになる。
    ある日絵里子は、夫が風俗に通っているのではとの疑惑が生じる。
    絵里子は、そもそも風俗とはどのようなものかも知らず、サイトで検索したりして実態を知る。
    がしかし、夫に真相を聞き出す勇気が絵里子にはなく、疑惑を抱いたまま悶々とした日々を過ごす。
    そんな絵里子の唯一の理解者である親友の詩織は、親身になって絵里子

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    2023年07月01日
  • アニバーサリー

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    長編のわりには、あまりおもしろくはなかった。
    晶子の章は、昭和の時代を生きる女性のドラマのようでそれはそれでおもしろかったのだが、真菜の章はなんだか・・・。
    真菜がどういう女性か最後までよくわからないというか。何を考えているのかわからないというか。
    それに引き換え、千代子はさっそうとしたハツラツとした人で、こういう人といれば真菜も少しは明るくなるのではないかと思った。
    ここまで書いてわかったけど、真菜には明るさがないのね。何を考えているのかわからないと私が思ったのも、明るさがないからだ。
    お母さんは元気でないとね。元気になってほしい。

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    2023年06月28日
  • たおやかに輪をえがいて

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    これからの10年をどう生きるか。
    30歳の誕生日を迎えたとき、わたしは真剣に考えた。20代はまだ若いので誰でもそれなりに可愛くいられるけど、30代は違う。それぞれの心の持ちようで、外見は人によって大きく変わっていくはず、きっとこれは女としての人生の岐路なんだって。
    ちょっと大袈裟かもしれないけど、これからもきりのいい数字の歳を迎える日に、わたしはそう思い続けるだろう。


    主人公の酒井絵里子は52歳。
    2歳年上の夫と、大学2年になる娘と暮らしている。あるとき、夫が定期的に風俗に通っている証拠を見てしまい、娘が歳の離れた男性と道ならぬ恋をしていることを知ってしまい、ショックを受ける。
    いったい自

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    2023年07月01日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    何年も前に買って積読してた本。当時あんまり本を読まなかった私がなぜこれを買ったのかは不明。
    内容は読みやすくやすくするする話は入ってきた。
    みひろのセックスレスへの悩みに対しては理解出来るし、それで弟の裕太の所に行くのも理解は出来るがみひろから裕太の事が結婚するほど好きというのかあまり感じられない。この兄弟の母親は勝手に結婚の話を進めたりしてたりするような親なのに、今度は弟と結婚しますってなっても何も言わないのがすごいと思った。
    最後、圭ちゃんが京子と付き合うのはドラマとかでみんなハッピーエンドみたいな感じで誰かとくっつくみたいな無理やり感を感じた。
    最後はみひろと裕太の話がもうちょっと欲しか

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    2023年05月15日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    このところハマって読んでいる窪美澄さんの作品。
    表題作は、母との関係がうまく行かず、男性との関係もちゃんと自分の言いたいことが言えず、うまく築けず、でも久しぶりに会った母と母が再婚した若い男性とのひと時を経て、少し前を向ける。
    これきっかけに本人も買われるといいなあと思ったラストだった。
    この作品はなんだかちょっと世界に入り込みづらかった。

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    2023年04月04日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。

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    2023年03月26日
  • すみなれたからだで

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    「女による女のためのR-18文学賞」受賞後、性をテーマに依頼された作品群、短編9編。

    「父を山に棄てに行く」
    子供を亡くした経験があるライターが、老いた父親を施設に送る、その時。父と子供の父親も棄てる。
    「インフルエンザの左岸から」
    父を山にの後日譚。
    「猫降る曇天」
    東日本大震災時、別れた子供に水を届ける父親の悲哀。
    「すみなれたからだで」
    更年期以降の夫婦の現実感
    「バイタルサイン」
    義父とのインモラルな関係。別離の後、男の死期に立会い、これからの愛を探す。
    「銀色紙のアンタレス」
    夜に星を放つにも収録。高校生の現実感ある恋心。
    「朧月夜のスーヴェニア」
    この短編が一番好きかな。危険な地

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    2023年03月17日
  • アニバーサリー

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    東日本大震災は、多くの作家さん達にも衝撃を与えました。こちらの作品も震災後の執筆とのことで、当時の混乱した様子や、崩れた日常生活が、小説に読む事ができます。
    第一章では、70歳をすぎても、お元気にマタニティスイミングのコーチとして、新米妊婦さん達のアドバイスを続ける女性、晶子の半生を。戦争直後から昭和の成長期を、彼女の当時の家庭生活を通して、描いていきます。これは、「ヤンババの出産・子育て知恵袋」の金澤直子さんの人生に近いものでしょうか。
    第二章では、平凡な主婦だった母親が、その料理センスからお料理タレントとして成功していき、一般的家庭から乖離した少女時代を過ごしたカメラマンの女性、真菜。母親

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    2023年02月28日
  • アカガミ

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    終わり方があやふやだからこその
    この評価(2寄りの3)なんだけど、初めて読んだ時もだけどなんかずっと頭から離れないんだよ…。
    理想郷と思いきや、暗黒世界。
    多分ハッピーエンド。
    初めて読んだのが5年前だから、
    2030年はまだまだ先という気持ちだったけど、
    あと7年経てばこんな日本に世界になってるのかもしれない。
    興味ってどんどんなくなるばかり。

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    2023年02月13日
  • アカガミ

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    若者の多くが、恋愛や結婚、子育て等を望む事が希薄となっている、近未来、日本。
    若者達は、一人で生きることを選択して、未来への閉塞感からか自殺が増加している。
    国は、“アカガミ”という、ほぼ出産を目的としたお見合いシステムを政策として作り上げていた。
    SF的なお話ではあるけれど、マッチングされてからの男女は、恋愛に不慣れな見慣れた構図のようだ。一緒に暮らす事から、情が生まれ家族の片鱗をうかがわせる。
    「アカガミ」のシステムは、問題のない男女から問題のない子供の出産を目的としているところに異常さがある。そこから外れれば、潔く放出する。ラストはリドルストーリー的。そのシステムから逃れた方が、おそらく

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    2023年02月13日
  • 恋愛仮免中

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    短編集のため読み切りやすい

    また愛の形は色々あって
    結婚が全てだとか、何がベストかは自分次第

    自己啓発本より誰かの物語である小説で
    受け取る方がしっくりくる

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    2023年02月06日
  • 恋愛仮免中

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    読みやすいのでサラッと流してしまいそうだけど、いざ感想をと思うと色んな想いが後から後から湧いてくる。奥田英朗さん、窪美澄さん、中江有里さんの話は、どの主人公も必死に恋愛してピュアで、たとえ実らない恋だったとしても、前向きに進んでいけそうな気がする羨ましい恋愛仮免中の話でした。荻原浩さんと原田マハさんのは、いろんな経験を重ねてきた大人の話で切なかった。人の死が絡んでくると、ちょっと自分の中で処理できない感じです。

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    2023年01月02日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    奪い、奪われ甘い蜜の匂いの毒に侵されて行く

    略奪愛をテーマに5人の女性作家さんが紡ぐ芳しいアンソロジー

    花房観音さんだけ初読み作家さんでしたが一番惹かれる物語だった

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    2022年11月30日
  • すみなれたからだで

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    タイトルに惹かれて購入。

    9つある物語のうちの殆どで性的な描写がかなり濃厚で困惑していたが、あとがきを読んで合点。
    "性"がテーマだったのね〜。
    どうりでエロいわけだ。

    継父と男女の関係になったり、戦争に行った許嫁がいるにも関わらず行きずりの恋に身を燃やしたり、正直結構不快だった。
    "女の喜び"みたいな表現もすごくイヤだった…。

    全体的に掴みどころがないまま終わってしまう話ばかりだったが、すこし暗く、地に足のついたような文体は割と嫌いじゃなく(何様)、直木賞受賞作も近いうちに読もうと思いました。

    ただ、猫の表現がリアリティに欠け、猫飼いではないな

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    2022年11月20日
  • 雨のなまえ

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    まるで誰かの実体験を読んでいるかのような生々しさと人間の欲が表れている作品ばかりでした。
    外野から見ると、その判断はどうなの?と簡単に言えてしまう一方で、仮に自分が当事者だったら…と考えさせられる描写がすごいなと。
    因果応報だと言うほど行いが悪いわけでもない主人公たちに待っている結末が救いようのないもので、こちらまで苦しくなってくる。現実から目を背け、何かに依存するといい結末は迎えられないのかなぁ。

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    2022年11月16日
  • 雨のなまえ

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    終始恐ろしかった。
    登場人物がグロテスク。
    あまりにも他人に期待しながら生きていて、もはや恐怖を感じる。
    世の中のみなさんはこんな感情を携えて生きているのか?
    しかしこんな気持ちにさせるほどの描写力がある作者のチカラは凄い。この本を読み返すことはないだろうけど他の作品も読んでみたくなった。

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    2022年11月15日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    花房さんの「それからのこと」は『花びらめくり』で既読だったけど、流石と言ったところで他からは飛び抜けた熱量を感じた。 彩瀬まるさんの「かわいいごっこ」は、読んでて心の一部がちくちくした。 花房さん以外で気に入ったのは、窪美澄さんの「朧月夜のスーヴェニア」かな。孫に介護されながら、かつての恋を回想する真智子さん…"愛し愛された記憶はいつまでも残るの"と。

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    2022年10月22日