窪美澄のレビュー一覧

  • 朔が満ちる

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    ネタバレ

    梓が史也の家に流れ込んでくる強引さ(普通追い出す)と、2人の実家が青森でしかも近い偶然、青森へ行く好都合さ(ちょうど史也の仕事で出張決まる、都合よく先輩吉田さんの父が倒れる、梓の育ての父が追ってくる)、その出張先の保育園園長が梓の育った施設に偶然いた、という運の連続が気になる。

    暴力を振るう方の父親にも、村議会議員の母の家で肩身が狭くて、しかも妻の不倫や息子が自分の子ではないと疑うなど一応背景があるのがよかった。

    第一章
    父を殺したような始まり。
    カメラマンの仕事、キャバ嬢の水希。

    病院と夜道で梓と出会う

    史也の学生期 DV父を斧で殴る


    第二章
    妹の結婚相手に会う
    梓と水希の遺体

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    2026年05月02日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    メンタルクリニックを舞台にした連作短編集。
    メンタルクリニックの話ということで購入したが、期待していた内容とは違った。
    でも、優しい内容で心がほっこりした。

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    2026年04月30日
  • 私は女になりたい

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    ネタバレ

    主人公が、佐藤さんが死んだ後に何の障害がなくなっても公平とヨリを戻さなかった心情はよくわかる。息子にも嫌われてナース達にも軽蔑されて疲れたんだろうな。
    でもこの話って普通に公平が悪くない??正月婚約者と実家に帰るような関係が続いていながら主人公と付き合ってるのが全て悪いやん。主人公が好きならちゃんと別れてから来て?
    最後の展開は好きじゃないかも。偶然再開してハッピーエンドってなんかひねりがなくて陳腐な感じがしてしまった。(とはいえよかったねとは思うけど)

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    2026年04月25日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    途中苦しい展開もあるが最後は明るく前向きに進んでいくストーリーたち。

    会話の内容とか設定とかが毎度毎度リアルで、
    本当にあった話かと思う。

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    2026年04月23日
  • アカガミ

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    ネタバレ

    国が作った、子どもを産むための施設に入った男女の話

    理想的な施設が、実は…というのはありがちだが、それでもラストの急展開にはゾクゾク(ゾワゾワ?)した。
    アカガミで作られた子どもがどうなっていくのか、ミツキとサツキはこれからどうするのか、といったところが放り出されたまま終わる展開は、なんとなく短編の話の作り方っぽいなと感じた。この終わり方も好みではあるけど、せっかくなのでもう少し踏み込んだところまで読みたかった。

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    2026年04月23日
  • 給水塔から見た虹は

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    差別はもう『ダサい』。今の子供たちのリアルが、物語の背景を追い越していく。

    在日ベトナム3世の中学生・ヒュウと、同じ団地に住むクラスメイトの桐乃。二人の逃避行を通じて、在日外国人が抱えるルーツの葛藤や社会の不条理を描こうとした一作です。

    しかし、読み進める間、どうにも「眉間のシワ」が取れませんでした。ヒュウの境遇はともかく、桐乃に関しては、クラスでの立ち位置の悪さが多分に「自業自得」に思えてしまい、純粋に寄り添いきれないもどかしさがあります。

    何より、作中の「差別の描き方」に少し極端な印象を受けました。今の学校現場では外国にルーツを持つ子が当たり前に隣にいて、子供たちもそれを「普通」とし

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    2026年04月22日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    とても綺麗な話なので、本当に苦しい時に読んでいたら落ち込みそうだった。
    今読むと、いつかは癒えるかもと希望を持てる優しい小説。

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    2026年04月20日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    第一部は頼りない由紀子が働き出して母になってたくましくなっていく間に自然と応援している。夫の智久も一瞬見直すけど最後の浮気に腹が立つ。
    第二部は複雑な家庭育ちなのに智晴ができすぎ。でも第一部から読んでればあのかわいかった智晴がこんな立派に、となる。

    解説 白石一文さん
    小説家は善悪や利害で人間を描かない。本来、登場人物に完璧な役割分担などさせないし、作者本人にとっても手ごわいほどに複層的な人物たちを作中で絡ませることで一筋縄ではいかぬ物語を作り上げる。
    それは小説家が、〜人生の残酷さと美しさとをよくよく承知しているからだ。

    第一部 由紀子目線
    第一章 かぞくのはじまり
    縫製工場の智久の家へ

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    2026年04月25日
  • じっと手を見る

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    どうしてこんなにも自分を愛してくれて必要としてくれる人がいるのに違う誰かに惹かれてしまうのだろう。
    恋とは本当に恐ろしいものだなと思った。
    色んな人を傷つけ、巻き込んでまでも己の愛の為に突き進んでしまう。
    最後に残るものは同じなのに自分の気持ちに嘘はつけずに、後悔することがあっても人を愛してしまう。
    切なくて苦しい話だった。

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    2026年04月13日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    星の随に
    このストーリーが切なくて涙した。
    想の気持ちが苦しくて愛おしくて、私が近所にいたら…なんて思ってしまう。
    渚の、育児への不安や苛立ちや余裕の無さもすごくわかる。
    ただ、物分かりよく我慢している想が切ない。

    短編集で、読みやすい。

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    2026年04月12日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    anan創刊をテーマに、ライターから作家の登紀子、イラストレーター妙子、出版社を辞め専業主婦になった鈴子の三人の話がときに交差して(最初と最後は鈴子の孫奈帆のインタビューという形式で)描かれる。そこに戦争、学生・デモ運動、東京オリンピック、三島由紀夫の死、浅間山荘事件などの事件が併記される。
    こういうモデルが明確な話、特にその人のエッセイまである話は、どこまでが創作なのだろうと思ってしまう。原田マハさんのアート小説より、まだ存命な方もいるし、あまり勝手なことは書けないのではと…直木賞の選評の年表風というのも、また特に専業主婦の描かれ方がステレオタイプではあった。
    特に妙子の育ての親晴子とおばさ

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    2026年04月16日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説アンソロジー
    一穂ミチさんが好きだから買ったやつ。やっぱり一穂ミチさんのカーマンライン最高だった。辛い…。
    遠田潤子さんのやつが恋愛というか、まぁ恋愛なんだけどトラウマ刺激系で顔を顰めながら読んだ。どれも良かった

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    2026年04月06日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄

    「今日の産婦人科の医者が言ったみたいに、ぼくはぼくの人生を本当に自分で選んだか?」

    人のやっかいなものをマイナスと書かず「過剰」として書いた作品。人間の生々しさこそを、まだ過剰として見れているうちは心がまだ暖かいのではないのだろうか。

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    2026年04月04日
  • よるのふくらみ

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    男女のあれこれが詰まった本。
    傷つけたくなくて行動しているのに、それが逆に相手を傷つけている感じ。

    とてもリアルで生々しいのに読みやすかった。

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    2026年04月03日
  • 給水塔から見た虹は

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    〈僕の人生は僕だけのものだ。誰のものでもない。
    それがどんな人生でも僕は自分の人生を愛し、生きる〉

    それぞれの立場からの思い苦しさ...
    最後は相手の立場になってからの思いが伝わり輪が広がっていく感じがとてもよかった。

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    2026年04月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    色々な形の恋愛の短編集だった。

    ー 会いたい人にはきっと、また、どこかで会えるんだよ ー
    だったらいいなー

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    2026年04月01日
  • 私は女になりたい

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    ネタバレ

    1人の人生を描いた話としては面白いが、とにかく主人公の息子が可哀想だと感じた。主人公は息子のために女医である自分を選び心身を捧げてきたつもりだろうが、結局それも自身の母親が最後まで女であったことへの抵抗ともあったし何もかも息子のためだけ!!という感じではないのが辛い。実際に息子も望んでいたものはお金ではなく家庭や愛情だったし。授かり婚で望んでいなかったと息子本人に伝えていなくてもそういう風に思っている上に、女医であり母であるから女になれない、恋愛もできない、みたいなムーブを主人公が醸すとイライラした。医者なんだから避妊くらいきちんとしろや。それに関しては他の人よりも色々な知識もあっただろう。主

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    2026年03月31日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    真っ暗な世界に浮かぶ、欠けた月のような人々の話

    様々な理由からメンタルクリニックを訪れることになる人々が登場するが、彼らの悩みやメンタルの変遷にとても共感できた。この中の誰かしらに何かしら自分との共通点を感じる方は多いのではと思う。

    不調を感じる当人、支える周囲の人々、メンタルクリニックの先生達や喫茶店の店主など、出てくる人が基本的に皆温かいので、心が疲れていてしんどい展開が辛い人でも読み進めやすいのではと思う。

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    2026年03月23日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 夜に星を放つ

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    星をテーマにした短編集。
    どの作品も苦しく悲しくて切ない。でもどこか優しさもあって感傷的にさせられる作品でした。

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    2026年03月18日