窪美澄のレビュー一覧

  • 夜に星を放つ

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    2026/06/29
    大切な人が自分の元から去ったり、先立ったりした人々の話。その時点で切ないのに、コロナ禍の描写が、残された人(遺された人)の孤独感を増幅させていた。
    大切な人がいなくなった人の悲しみは深く、どうしようもないが、その悲しみを癒すのも、また人でしかないんだなと。
    毎話泣いた。改めて人は、人の優しさや温かさに生かされていると感じた。

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    2025年06月29日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    2025/06/08~06/18
    年上主婦とのコスプレセックスが流出した男子高校生。彼を好きな同級生の女の子。彼らと同じバイトをしていて認知症の祖母と二人暮らしをする同級生の男の子。

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    2025年06月18日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    この作者の本、前半はなんか気持ち良くない内容で、これも途中で読むのをやめようかと思った。本屋大賞ノミネート作ということで、読んでいったら結構良かった。

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    2025年06月17日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    想像以上に序盤からの描写が生々しくて
    ずっとこんな感じなのか、、、?と
    心配していたけど、読み終わる頃には
    そんな心配も忘れてしまっていた。

    「世界ヲ覆ウ蜘蛛ノ糸」は、
    文章の書き方がなんだか気持ち悪かった。
    話し手のはずが、全てが他人事な感じというか
    ちょっと不思議な感じ。

    章が変わる度に、ここで繋がるのかーっ!と
    驚かされました。

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    2025年06月14日
  • 妖し

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    怪異をテーマに10人の作家が描く短編アンソロジー。

    豪華な顔ぶれです!
    怪異がテーマだけあって、ちょっと怖い話や不気味な話が多め。

    亡くなったお母さんの幽霊が現れる、窪美澄さんの「真珠星スピカ」
    室町時代が舞台の武川祐さんの「細川相模守清氏討死ノ事」
    の二作が好きでした。

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    2025年06月11日
  • 夜に星を放つ

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    孤独でも、今が望んでいない姿でも、どうしたって生きていくしかない、人間らしいなあ。

    綺麗な二足歩行を求めないで、這ってでも、わずかに進んでいればいいなと思う。
    たまに立ち止まって、過去を振り返って、喉の奥にある言葉と感情を吐き出して、いつか何かに届けばいい

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    2025年06月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    50代の全ての母へ。最初はこの女好きになれない、、と思いつつ、52歳と結婚20年目、娘の反抗的な時期や、未だに当たり前のように家事をやる義務感、作っても自分で食べている夕飯、重なるポイントが多すぎて、消化するのにちょっと時間がかかりそう。詩織という友人のおかげでだいぶこの人の人生うまくまわっていってるけど、そんな友人が身近にいなくても自分の時間を大切に自分を輝かせていく努力をしていきたいな。朝晩パックするか、、

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    2025年05月31日
  • 夜に星を放つ

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    色々な形の別れ。
    死による別れ、恋人との別れ、親との別れ。
    そしてほのかに見える再生の兆し。
    夜に星を放つというタイトルのように、星の灯りがほのかにみえる。
    表紙の絵がとても綺麗。内容とぴったりです。

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    2025年05月29日
  • よるのふくらみ

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    誰も悪くないのに、みんなが誰かを傷つけていて、読んでいてなんだか苦しい。

    みひろの「からっぽ」は、誰にでもあるもの気がして、どこか他人事ではない。誰かに満たしてほしくて、でも本当は自分でもどうしたらいいのかわからない、ような。

    綺麗じゃない感情ばかりなのに、そこにちゃんと人の温度があって、読後も余韻ばかり。

    ーー

    里沙さんは今まで会った人のなかでいちばんくらきにやさしい人だ。やさしくて、そして、だらしなく人を許す。

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    2025年05月22日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    官能小説と知らずに家にあって読んだから、読み始めてびっくり。
    初めての官能小説だったけど、想像と違った。
    いじめやすそうな奴がいるからいじめるなんて悲しいやろ
    みんな幸せになってほしい

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    2025年05月09日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    読み始めて官能小説?くらいの内容でΣ(゚д゚;)びっくりしたが、歪んだ恋愛に傷つきながら必死に生き立ち直って行く姿に夢中で読み進めました。不倫、ロリコン、コスプレ!みんな一生懸命に生きている!

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    2025年05月06日
  • ははのれんあい

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    主人公の智晴は自分の学生時代のうちに父親の浮気による離婚、母の再婚相手候補との話し合い、さらには自分自身の初恋により勉強に手がつかなくなることなど、恋心によって人生が大きく左右される経験をする。

    智晴の両親の離婚時には双子の弟二人がおり、母親が仕事に出ている間は二人の面倒を見る必要があった。
    その頃から恋愛沙汰や弟二人の面倒を見ていたこともあり、良くも悪くも早くから大人びた視点を持つようになる。
    そのように責任感を強く持ちつつも、弟たちとともに大人になるにつれて、彼らには彼らの人生もあるということで、過度に干渉するのはやめようという考えになるが、現実にそのような考え方に移行するのはなかなか難

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    2025年04月26日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    窪美澄氏は2010年に『ふがいない僕は空を見た』でデビュー。2022年の『夜に星を放つ』で167回直木賞受賞。そのほか各種文学賞受賞。

    本作は2014年に発表された作品。

    ・・・
    以前窪氏の作品『晴天の迷いクジラ』を読んで、余りにも自分のテイストと合わず、以降敬遠していた作家さんです。

    で、老化の効果か、いい感じに前回読んだ作品も忘れてきて、再度チャレンジ?しようと購買に至ったものです(同じタイトルを買わなくって良かった)。

    やはり、最近よく名前を聞くので、そらあ何か持っているんだろう、以前読んだものは「はずれ」なだけで、きっと「あたり」もあるはずだ、と手を伸ばしました。

    ・・・

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    2025年04月24日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    人はいつかみんな死ぬんだよなぁ。私も。建物も古くなれば建て替えが必要だし。だけど、新しい命も生まれてくる。生きている間、困った時は周りに助けてもらって、自分も誰かに手を差し伸べて、暖かい気持ちで過ごしたい。ちなみにこの団地のモデル、初台と新宿の間にあったのだと思う。

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    2025年04月23日
  • ルミネッセンス

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    開発後50年以上を経た低層の団地群の町は、今や寂れていた。
    中年以上の住民が多く、人々の交流もどこか歪な様相を呈している。
    人生の折り返しを迎え、登場する人たちは朧げながら終着点が見えてきている。
    この町で住み続けている者や戻って来た者たちが、中学校の同級生のクラス会に参加して交流し、細い糸ではあるが何らかが繋がっている連作短編集となっている。
    狭い町で、行き場を失うことになる男女が抱える闇の世界が綴られている。
    ホラー的要素もあるのだが、物語そのものにはリアリティーがあり、描写されている男女の関係を想像するだけで恐怖が迫ってくる。
    「宵闇」だけは少々異なる雰囲気で、主人公の少女のこれからに希

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    2025年04月19日
  • 私は女になりたい

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    なそこじゃないだろ、突っ込むとこ...って思う描写も多々ありつつ、自分が主人公の年齢に近いこともあって、感情移入してつらい部分もあった。恋愛感情って一生続くのかな。続くんだろうな。結婚して解放されたと思っても、チャンスがあればドキドキするし想像もするし、寝れないこともある。大人だからって、連絡来ないとか、相手の気持ちとか、頭から離れないもんな...それってやっぱり幸せだし、最後の...って死ぬまで更新されるのかも。自分が諦めなければ。

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    2025年04月13日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    冒頭にインパクトのある日常(高校生目線)ではじまり、
    編ごとにそのまわりの人たち目線で描かれる、
    珍しい構成だった。

    平凡から逸脱した設定はやはり読んでるだけで
    非日常が味わえ、経験値が上がったような、
    想像力の幅が広がる気がして好みではある。

    ただ、読み終えて何か変わったり、価値観が変貌した感じはなく、少し変わった年齢の離れた先輩と飲み行ったような感覚。

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    2025年04月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    最初は主人公に、いや言いたいこと全部とは言わんけど少しは言えよなんなん?って思って読んでいたんだけど、覚醒(?)してからが素晴らしかった。こんな人になりたいとまで思えるくらいには!
    ゆっくり読んだけど、時間さえあればサクサク読める感じだた!

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    2025年04月09日
  • ぼくは青くて透明で

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    ネタバレ

    所謂BLものって初めて読んだかもしれない。
    本屋に行けばその手の表紙の作品は山のように目にするし
    SNSでも周りにも自らを腐女子と言っている人も多い。
    私が学生の頃はあまりそういう作品がなかったせいか、
    単に自分の嗜好の問題なのか、
    意図的に避けていた部分はあると思う。
    実際、この二人がもっと歳を重ねていたら、
    描写がもっと生々しいものだったのなら、
    途中で読むのをやめていたかもしれない。
    そんな偏見を持ちながらも、夢中になって読んだ。
    内容的に少し瀬尾まいこさんの『そしてバトンは渡された』
    に似ていたのも要因かもしれないが。

    さすがに忍にも海にも感情移入はできなかったけど、
    唯一、ろくでな

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    2025年04月06日
  • 妖し

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    米澤穂信、小池真理子が面白く、朱川湊人はそれなりに思いました。元々読んでいる作者が、結局好みということです。

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    2025年04月05日