窪美澄のレビュー一覧

  • 宙色のハレルヤ

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    どこかに置き忘れてきた感情がゆらゆらと揺れていくような感覚になった作品集。最後のお話がすきだと思った。

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    2026年01月27日
  • 宙色のハレルヤ

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    思い描いた未来と、少しずれた現在のあいだで。

    ​「いまいちうまくいかない恋愛」をテーマに、理想と現実のわずかなズレを繊細に切り取った短編集。

    ​大きな事件が起きるわけではありませんが、日常のなかでふと気づいてしまう「こんなはずじゃなかった」というジレンマが、読者の心に静かに、そして深く刺さります。再録作の「海鳴り遠くに」を含め、どのエピソードも安定感があり、窪美澄さんらしい流麗な筆致でスラスラと読み進めることができます。
    ​短編集ということもあり評価は☆3としていますが、軽やかな読後感のなかに、そっと胸に残る確かな余韻がある一冊。

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    2026年01月24日
  • 給水塔から見た虹は

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    母国から逃れてやってきた移民、ボートピープル。言葉は聞いたことがあるけど、その人達が日本に来てからの苦難は想像できませんでした。紛争のある母国からは逃れられたけど、日本でも外国人という枠から抜けられない不幸が続くのかなと感じました。

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    2026年01月23日
  • 宙色のハレルヤ

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    「赤くて冷たいゼリーのように」が良かった。
    実は同じ男性である祐を好きだった学校の清掃職員の男性の話。ある時、祐に似た男の子、結をいじめから助ける。それがきっかけに2人の交流が始まる。年齢を超えてこういう関係もいい。お互いが心の支え、楽しみになっていたんだろうな。そのつかの間の日々がある日突然終わりになったのが寂しい。しかし、彼のなかに「自分の人生の先があとどれくらいあるのか分からないけれど、この先はお前(祐)に恥ずかしくないように生きていきたい」と思えるようになったのは良かったと思う。心が死んだように生きていたらもったいないもの。

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    2026年01月23日
  • 宙色のハレルヤ

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    窪美澄さんの恋愛短編集
    収録作は以下の6作品

    海鳴り遠くに
    夫亡き後で知り合った女性に惹かれていく女性のお話

    風は西から
    初めて出来た彼女が自分の友人に心変わりしたお話

    パスピエ
    逃亡癖のある女性に翻弄された男性のお話

    赤くて冷たいゼリーのように
    定年後のある少年との出会いで己を知る男性のお話

    天鸞絨のパライゾ
    出会いと別れのなかで自分を見つめ直していくお話

    雪が踊っている
    子供の塾で再開したかつての恋人のお話

    どのお話もときめくような恋愛ではなく、一筋縄ではいかない内に秘めた思いを紡いだ大人向けの恋のお話だった。私は特に「赤くて冷たいゼリーのように」が印象的だった。

    短編でも

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    2026年01月20日
  • 宙色のハレルヤ

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    窪さんの小説はかなり読んでいる方だと思いますが、今回はこれまで読んだ小説と比べると少し物足りなさを感じました。

    6篇の短編集ですが、色々な恋愛の形がありました。

    最初の「海鳴り遠くに」は少し年齢差もある女性同士の恋愛物で、昔の窪さんの小説の様にちょっとドキッとする描写もあって印象に残りました。

    「パスピエ」は足の綺麗な女性である中野さんの正体にビックリ。

    それ以外は1つ1つ物語としては楽しめましたが印象に残りにくいかな…という気がしました。

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    2026年01月19日
  • 給水塔から見た虹は

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    今を映し出してる小説。
    日本人同士でさえわかりあえないのに言葉が違う人同士がそんな簡単に分かり合えるわけない。
    でも寄り添い合うことはできるかもしれない。
    日本人の私も理解しようとすることは大事だしそれは外国人側も同じだと思う。
    言葉がお互いわかりあう努力ができればいい。

    でも里穂は分かりづらい。すごくいいことをしているのはわかるけれどそれはあなたがそこまでしなきゃいけないこと?
    個人としてすることを超えてる気がする。
    子供のことをないがしろにしてまで。

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    2026年01月18日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    確かに普通でない性描写にうんざりする瞬間もあるのだが、私は最後まで読んでよかった。最後の2つの話が好き。田岡さん、絶対ダメなことなんだけど、救われて欲しいし、福田くん、あくつ、卓巳には穏やかな未来がありますように。卓巳は、母親の大きな愛に包まれて育った。絶対優しくて素敵な大人になる。

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    2026年01月10日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    想像以上にしっかりとした恋愛小説でした
    誰かに寄り添うこと生きていくこと
    克服すること理解すること…
    人生ってとんでもなくレベルの高いゲームと
    改めて感じました

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    2026年01月09日
  • じっと手を見る

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    介護士として働く地方民を石川啄木の短歌「働けど働けどじっと手を見る」に重ねて読んだ。一生食いっぱぐれない職と地方では謳われているけど、一生安泰かと言われたら違うもんなぁ。介護についても色々考えてしまう。正直、自分よりも未来のある若者になけなしの給料で介護されるのなら、自分の力で生きて行けなくなった時点で人生の終止符を打ちたいなぁと本気で思う。自分が年取るまでに日本で安楽死制度はできるのかな。
    地方民と都会民の超えられない壁の描写も胸に沁みた。人生はいくらでも変えられると言う人もいるけど、結局は生まれた環境が自分の人生の基盤で、どう頑張ってもそこは覆せないんじゃないかなぁと思う。そこを覆すのでは

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    2026年01月07日
  • ルミネッセンス

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    一つ一つ読み終えてなんとも不思議な感情がそれぞれにあった 
    「んー」と深く感じたり、「ん?」と最後をまた読み返したり、じんわりとなんとも言えない不気味さを感じた
    一気に読めました

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    2026年01月03日
  • ぼくは青くて透明で

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    海くんと忍くんの恋愛と
    それぞれのお家の事情

    若いうちはただでさえ自分の心に振り回されるのに
    親にまで振り回されて
    つらいね

    若い子が読むのと中年が読むのとでは
    誰に感情移入するか変わってくるかもしれないけど
    私はどの人にも当てはまるというか
    どの人の中にも私がいた

    読みやすいので
    読書慣れしていない若い子もぜひ読むといい
    というか若い人のほうがすっと読めるかもしれない

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    2025年12月30日
  • 宙色のハレルヤ

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    いろいろな恋愛のかたち。
    けっして一筋縄ではいかない。
    そして胸が苦しくなる、熱くなる、哀しくなる。

    六つの短編集。

    「海鳴り遠くに」〜夫を亡くして三年、彼女が胸を熱くしたのは画家の女性。

    「風は西から」〜冒頭のばあちゃんの口癖が「禍福は糾える縄のごとし」が頭に残る。
    彼女にふられた傷心の僕の家に来たはとこが作る料理に癒される。

    「パスピエ」〜行きつけの居酒屋に新しく入ってきたバイトの足の綺麗な女の子は、とんでもない子だった。こんなに簡単に騙されるのか…

    「赤く冷たいゼリーのように」〜妻を亡くし年金とバイトで生活している初老の男が助けた男子高校生は、亡くなった同級生に似ていて気になる

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    2025年12月17日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    技能実習生や移民労働者の現状や問題について扱った作品だが、読み終わった後にそのイメージや考えが変化することはなかった。桐乃の育つ団地や小学校の環境は耐え難いと感じ、他にも反発したくなるような飲み込み難い箇所が幾つもあった。

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    2025年12月15日
  • じっと手を見る

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    作家の朝井リョウさんおすすめの恋愛小説! のっけからの性描写で、この本、このままだと挫折かもと、気を揉んだが、あの朝井リョウさんがおすすめするなら何かがあるはずと読み進めた。柔らかい文体だが、子どもの話、ひどい。一話一話に体温を感じつつも、読んでいて少しずつ何かが抉られていったこの感じは何だったんだろう。

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    2025年12月11日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    わたしはあんまり好きじゃなかったな。
    こういう人いるよね、とは思うけど、身近じゃないというか。
    共感できなかったし、サラッとしている話が多かった気がする。もう少し、精神が大人になったら感覚も変わるかな。

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    2025年12月11日
  • 夏日狂想(新潮文庫)

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    友達におすすめしてもらって読んだ。人の生涯だからやっぱり長くて、友達におすすめしてもらってなかったらもっと読むのに時間がかかっていたかもしれない。友達が、人生ってこういうもんかっていってて、それ聞いたらすごく共感した。そう思ったら確かに、礼子は若い頃に出会った水本に心惹かれてその後誰と付き合っても水本は頭から離れず、結局60代になっても水本水本と、、。ほんとにいま20代の自分がそうなりそうで怖かったけど、まあそう言う生き方もあるのかと思ったらちょっとだけ人生に希望がもてたというか、まあ良かった。

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    2025年12月04日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    十人十色の人生がありました。
    全員闇深い。
    ただただ全員の闇の部分を知り、その時各々が感じたことをありのままに受け止める感じで読み進めました。
    かける言葉が見つからず己の未熟ささえ見つけてしまった本でした。

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    2025年12月03日
  • 夜に星を放つ

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    直木賞受賞作の本作は、全5篇からなる短編集。

    どの物語も“大切な人との別れ”や“もう会えない寂しさ”を静かに描いており、読後には胸の奥にじんわりと温かくも切ない余韻が残ります。

    始まったばかりのコロナ禍を背景にしたエピソードもあり、あの頃の先の見えない不安や孤独を思い出しながら、登場人物たちの感情に自然と寄り添ってしまいました。
    それでも彼らの心の奥には、希望のような小さな光が確かに灯っており、その光こそが“星”として描かれているように感じます。
    タイトルの通り、物語の中には星座や夜空が繰り返し登場します。読んだあとには、ふと空を見上げたくなる。

    そんな静かな力を持った作品で優しさと哀し

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    2025年11月29日
  • じっと手を見る

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    この本を選んだきっかけは、Twitterか何かで紹介されていたような気がする。性描写がすごく丁寧で官能的で生々しかった。
    結局いっときの気の迷いで、よく見える人についていくと、破滅に向かうなということがわかった。
    生まれてきた環境の違いで、人生の簡単さがこんなにも変わるのかとある主残酷性があった。
    あんまり明るい話じゃないので、気持ちが落ち込んでいるときには読まないほうがいいと思った。

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    2025年11月29日