窪美澄のレビュー一覧

  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    好きな作家さん勢ぞろいで、おまけに好きなテーマだったので、全部の短編を面白く読めました。窪さんの『朧月夜のスーヴェニア』 と花房さんの『それからのこと』が特に印象的。だけど、彩瀬さんの『かわいいごっこ』の主人公と文鳥の関係性もいいし、千早さんの『夏のうらはら』のツンデレっぷりも、宮木さん『蛇瓜とルチル』もアイドル好きの宮木さんっぽくて、結局やっぱり全部良かった。

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    2017年06月23日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

    アンソロジーって得意じゃないのだけど、結構よかった。奥田英朗が好きで読んだけど、やっぱり一番良かった。ほろりとさせられる。原田マハが描く女性はキラキラしてるなあ。

    恋愛仮免中って、そしたら私は仮免も取れてないかも笑。

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    2017年06月16日
  • 雨のなまえ

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    雨は止まってっていってもは降り続けていくもの.
    人の気持ちと似てて、残酷.雨がもたらすものは潤いだけじゃなくて、その人の暗部をゆっくりと滲みさせてしまうものなのかもしれない.

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    2017年05月24日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    17/05/18 (35)
    クラウドクラスターはつまりはお母さんのことなのね。お母さんを愛する方法、か。むつかしいね。

    ・私にも守護の天使がいるだろうか。
     ベッドに横になって左手を天に向けた。守護の天使がいるのなら、手を握ってと心のなかで思う。ベッドの上には天井の木目模様があるばかりだ。目を閉じると目の端から涙が流れて、耳の穴を濡らした。頭のなかに銀色のきらきらしたものが充満する。(P47 クラウドクラスターが愛する方法)

    ・「誰がどんなことを言ったって、さとちゃんが感じたことだけがほんとなんだよ。さとちゃんはね、もっとまわりに怒ったり怒鳴ったりしてもぜんぜんいいと思うよ。ときには荒れ狂

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    2017年05月18日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    世の家族がみんなハッピーファミリーではなくて、もがいている。最初の話のさとちゃんの我慢ぶりが他人事ではなくつらい。

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    2017年05月04日
  • 雨のなまえ

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    5編からなる短編集ですが、どの短編も息苦しいような、じっとりと湿っているような閉塞感があり、暗い。主人公たちは出口が見えないような状態で停滞し、倦んでいる。そんな状況での性欲には、厄介なものという印象しか持てない。最終話『あたたかい雨の降水過程』だけは、明るい兆しが見えるような気がするけど、それ以外の話は「ここで終わり?」というところで終わっていて、その後の彼らの人生は暗いものしか想像できない。窪さんは、本当に人間の嫌な部分の感情とそれに伴う性の問題を描くのが上手くて、上手いだけに物語に入り込むと気分が滅入る。

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    2017年03月24日
  • アニバーサリー

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    時代ごとの苦難・逆境を乗り越える
    、やはり母親は偉大だなぁ。世代がクロスし出す終盤は爽やか、かつ温か♪。

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    2017年01月11日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    家族であること、家族になることの困難と希望・・・か。

    わかる部分もあるけれど、あまり共感したくない感じもするなぁ。

    同じ状況になりたくないというか・・・w

    普通とか、平凡とか、平常とか、一般的とか、認識にもよるけれど、そしてつまらなそうではあるけれど、そういうものって貴重だったりするのかもしれないな。

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    2017年01月07日
  • アニバーサリー

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    戦争を経験した晶子は、マタニティスイミングの指導員や食で妊婦たちと関わっていた。
    そんな中の一人に、料理研究家の有名な母を持つ真菜がいた。
    真菜は母の愛情に餓え、自分の体を傷付けることで学生時代を送っていた。
    時代は移り変わり、女性が働くことが当たり前となった世の中。
    子育て、母と娘の確執。
    小島慶子さんの解説も心に沁みる。

    2016.11.15

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    2016年11月16日
  • アニバーサリー

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    妊婦の水泳教室で教師をしている晶子は、3.11の震災をきっかけに生徒である望まない妊娠をした真菜を助けることになる。1章で晶子の人生を丁寧に描いているので、3章でお節介と言えなくもない晶子の行動が納得できるものの、2章で描かれている真菜の背景は何だか既視感があり、ありふれた物語のように感じる。3章の晶子と千代子、真菜の関係が良かっただけに、そっちの方をもっと読みたかったかな。結局、親は子供を選べないし、子供もそれは同様で、家族だからといって相性がいいとは限らない。絶対に正しい形なんてないんだな。

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    2016年06月17日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    キャッチアンドリリースの方が好き。
    子どものヒリヒリ感がすごくあった。
    ヒリヒリするけど、目が離せなくなる。

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    2016年04月05日
  • アニバーサリー

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    80歳間近のマタニティスイムのインストラクターとその人の気になる妊婦さんそれぞれの生涯のお話し
    東日本大震災のタイミングの出産なので、原発とかそれに関する内容も含む

    前半で晶子さんの幼少期からの戦争体験とか、自分の子供に関する事がしっかり描かれているので、現代の行動に説得力がある
    真菜さんは何というか、偏見というかフィクションの設定の王道通りの生き方なので、なんとも感情移入しにくい

    最後の方での共同生活の描写は何だか心が動かされる
    同情してるわけじゃないんだけどね、何だか感動したのです

    僕も昔は「こんな時代に自分の子を世に誕生させるのは可哀想だ」とか思ってた事もありましたが
    実際に自分の

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    2016年03月29日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    窪さんの本は何冊か読みましたが、、いつもどこか揺さぶられる様な感覚を覚えます。
    主人公のさとちゃんと同世代で、この物語も年末年始で、だから何かとてもリアリティを勝手に感じてしまいました。

    元彼と一緒に住んでいた頃に「食器を洗ってくれるかな?」という一言さえ言えなくて思い悩み。
    今の彼氏にも同じ様に小言に口をつぐみ、嫌いになるポイントが日々加算されはじめ、元彼の時と同じことを繰り返すことを危惧し。
    何だか見に覚えがある気がしました。笑

    家族という複雑な存在には私もけっこーひねくれた思いを持っているので、本文中の
    自分が重そうに抱えている荷物を「ほかに、もっと重い荷物を持っている人はたくさんい

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    2016年01月18日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    ネタバレ

    初めて窪さんの小説を読む。「ふがいない僕は空を見た」の作者、という情報しかなかったので、あまり深く考えずに購入。紗登子の周りの人に対する遠慮とか、本当は打ち明けたいこととか、きっと誰もが生きていく上で抱えるものなのだろうに、それを大したことのないこと、と向井くんに片付けられている部分を読んでいて腹立たしくなった。みんなそれぞれ自分の度合いで苦しんでいるし、誰が誰より苦労しているというレベルなんてあるはずがないのに。反して克子との話は気分が晴れた気がする。
    ただ少し終わり方が急だったから驚いた(笑)

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    2015年11月10日
  • ぼくは青くて透明で

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    登場人物の中で主人公を愛せたのもあり一気に読めました。
    オムニバス形式で登場人物達の思いや生き方を順番に確認していく感じ。
    わかるよ、と思う部分とでもそれではいけないんだよね辛いよねと思う部分とあり納得せざるを得なくて切ない。

    とにかく私がおそれていた結末にならなくてよかった。

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    2026年08月23日
  • ぼくは青くて透明で

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    少年同士の恋と、それを取り巻く登場人物の視点で描かれるオムニバス形式の恋愛小説。
    普通とは何なのか、普通でない生き方とは。

    きっと普通なだけの人なんていない。

    だけど、普通じゃない生き方に当然ついてまわる葛藤がある。
    だからこそ、出会える何かがある。
    そんなことを感じさせてくれた小説。




    窪美澄という作家、凄く好きなのである。
    どうしても窪さんの作品となると色眼鏡をかけてみてしまい★4つにしそうになったけど

    冷静に★3つ。

    というのも、窪美澄が好きな理由は、
    『リアルな感情を活字で表す圧倒的天才』だから。
    もう窪作品、読んでるだけで「天才かよ…窪美澄…怖いよあなた天才かよ…わかる

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    2026年08月18日
  • 宙色のハレルヤ

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    窪美澄さんは、短編より長編の方が好きだなと思う。
    どのお話も、恋愛には幸せよりも傷の方が多いのではないかと苦しくなるお話し。

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    2026年08月15日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    重たい空気で始まって、ずっと暗い空気のまま進んでいくんだけど何故だか最後は悪くない気分だった。
    承認欲求って厄介なもんだなと改めて思う。承認欲求の高さとプライドって比例してて、っつーかプライド高いと承認欲求の高さはイコールだな。と思う。どっちも面倒くさいな。

    倫子以外の登場人物とは友達になれそうもないな。とか思いながら読んだ。

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    2026年08月14日
  • ぼくは青くて透明で

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    『週刊文春WOMAN』掲載。2024年1月、文藝春秋より単行本化。

    コミカライズもされている作品です。

    幼い頃から、自分の性的な嗜好に違和感を抱いてきた少年。恋愛対象が同性であることも、自分では認識しています。

    そして、彼を取り巻く家庭環境もまた複雑です。彼の実の母親は家庭を離れ、父親は再婚相手に少年を預けたまま、自分のやりたいことのために家を出てしまう。

    そんな少年を育てる義母、彼に想いを寄せる同級生男子、友人となる少女、そして父親。それぞれの視点から描かれる連作短編集です。

    LGBTQを主題に据えながらも、それだけにとどまらず、傷ついた少年たちの気持ちをどうにか救い上げようとす

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    2026年08月12日
  • 君の不在の夜を歩く

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    高校の同級生5人。
    一番の美人で頭の良い小説家希望の菜乃子が自殺したのをきっかけに5人のそれぞれの関係をあぶりだす?
    5人5様の人生、みんな一筋縄ではいかない悩みを抱えてる。
    それぞれの好きな相手が男が男だったり(健太が達也)、女が女だったり(倫子が菜乃子)を死んだ菜乃子が俯瞰して語る章が好きだった。
    死んだ理由はホルモンのバランスかもなんて言ってたけど、案外そんなものなのかもしれないって思った。
    あんなに毛嫌いしてた健太は宗教の幹部になっていてそこに到達するまでの話しが読みたかったかも。
    老人になった達也、最期は穏やかに逝けて良かったね。
    菜乃子はずっと見ていたんだね。

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    2026年08月06日