窪美澄のレビュー一覧

  • 夜に星を放つ

    Posted by ブクログ

    静かに静かに綴られる、それぞれの暮らしを、そして人生を区切る様々な喪失のものがたりたち。
    過度なドラマティックさはなく、普遍的で予想通りですらあって、「ですよね」とどこか斜に構えながらページを繰った。それなのに、それだからこそ、体験したはずのない私の過去の、今の、未来の場面が、知っている痛みがそこにはあって、固められた砂山がほろほろと崩れるように私は泣いた。

    いつか異国の辺境のまちでざりざりとうるさいほどの星を見たときも、私は泣いた。
    角度ひとつ変えれば、こんなにも冴え冴えと尖った存在を放ちながら、当たり前の顔で在ったのだと知って。
    容赦ない孤独のなかで星座を繋ぐ作業はあまりに途方もない。そ

    0
    2026年03月05日
  • 給水塔から見た虹は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本に住む外国人たちの問題が散りばめられ、どう終結するのかどきどきして読み進めましたが、どれも解決しませんでした!不完全燃焼…

    0
    2026年02月28日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編6つ
    どれも少し切ないし

    個人的には
    「赤くて冷たいゼリーのように」
    これが良かった
    身体は老いていくけど、気持ちは
    ずっと変わらない部分ってあるよね
    すごい共感
    終わり方が切なすぎた

    「パスピエ」は
    やたら、足がきれい足がきれい 
    言い過ぎやろ
    怖いわ
    ラストも違う意味で怖いし

    なんせどの話も、少し共感しつつ
    少しおかしくない?と思いながら
    読み終わった

    0
    2026年02月23日
  • 給水塔から見た虹は

    Posted by ブクログ

    終末がどうなるかが気になって、一気に読み終えた。のに、なぜ評価が3かと言うと、移民問題が問題になっている日本で、リベラルに偏った内容になっている事に疑念を感じた。LGBT、夫婦別姓に関する本やドラマが増えすぎて、嫌気がさしているので、左よりリベラル作品が多い出版で今度は、移民問題まで移民側視点の作品が増えるのではないかという気持ちが出てきた。

    0
    2026年02月12日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    窪美澄さんの短編集ということで、コーヒーブレイクがてら本作を読みました。LGBTQを中心とした恋愛作品が多めでありながらも、繊細な心理描写に共感しながら楽しめる作品だったかなと思います。

    本作は6編からなる短編集で、全て恋愛を題材としているお話です。あらすじについては、本作の紹介を読んでいただければということで、割愛させていただきます。

    個人的に好きだった作品は「風は西から」ですね。恋人ができ、順風満帆な高校生活を送っていた高校生の主人公が、ある出来事をキッカケに鬱気味になってしまうお話で、高校生の瑞々しい葛藤や悩みの描写が窪美澄さんの作風とマッチしているので、読んでて一緒に心苦しくなりな

    0
    2026年02月11日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    どれも普通ではない恋(と呼んでいいかもわからない)の話。でも部分部分で分かる感情もあって、よかった。

    0
    2026年02月09日
  • アカガミ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「生きるのぜーんぶ、誰かに決めてもらったらいいのに」という手作りポップを見て購入。初めて読む著者だった。

    なんとなく、翻訳版の韓国小説のような雰囲気があった。主人公らの語りがほとんどだからだろうか、登場人物の口調が現代人風ではないからだろうか。いずれにしても、あと数年あとの2030年がこんな感じなら文化というのは一瞬で廃れるんだろうなと思った。

    「アカガミ」という制度自体は面白いと思う。妊活している自分としては、手厚い健診やらサポートやらはありがたい。実際にこの名前で紹介されたら引くが……。

    個人的には、解説を読んでやっと読み終えられたと感じた作品だった。とても今風で面白いとは思うが!

    0
    2026年02月07日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    様々な形の恋愛が描かれた、
    6編の短編集

    《海鳴り遠くに》
    同性を好きという気持ちを隠しながら
    結婚した女性。夫を亡くして一人で
    住んでいるが、ある日、画家の若い女性と
    出会い、押さえていた自分の気持ちに気づく
    《風は西から》
    学校を休みがちな高校生、陸の家に、
    夏休みの間だけ食事を作りに来てくれる
    はとこの桃子さんとの話。チェシャ猫みたいな
    顔をした桃子さんがとても素敵。
    この話が一番好きだった。
    《パスピエ》
    行きつけの店の、足がとても綺麗な
    バイトの女の子が、ストーカーに遭って
    いるらしい。自分の家で匿うつもりで
    彼女を呼び、奇妙な同居生活が始まるが‥
    最後が、何それ?!
    《赤くて冷た

    0
    2026年01月29日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    どこかに置き忘れてきた感情がゆらゆらと揺れていくような感覚になった作品集。最後のお話がすきだと思った。

    0
    2026年01月27日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    思い描いた未来と、少しずれた現在のあいだで。

    ​「いまいちうまくいかない恋愛」をテーマに、理想と現実のわずかなズレを繊細に切り取った短編集。

    ​大きな事件が起きるわけではありませんが、日常のなかでふと気づいてしまう「こんなはずじゃなかった」というジレンマが、読者の心に静かに、そして深く刺さります。再録作の「海鳴り遠くに」を含め、どのエピソードも安定感があり、窪美澄さんらしい流麗な筆致でスラスラと読み進めることができます。
    ​短編集ということもあり評価は☆3としていますが、軽やかな読後感のなかに、そっと胸に残る確かな余韻がある一冊。

    0
    2026年01月24日
  • 給水塔から見た虹は

    Posted by ブクログ

    母国から逃れてやってきた移民、ボートピープル。言葉は聞いたことがあるけど、その人達が日本に来てからの苦難は想像できませんでした。紛争のある母国からは逃れられたけど、日本でも外国人という枠から抜けられない不幸が続くのかなと感じました。

    0
    2026年01月23日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    「赤くて冷たいゼリーのように」が良かった。
    実は同じ男性である祐を好きだった学校の清掃職員の男性の話。ある時、祐に似た男の子、結をいじめから助ける。それがきっかけに2人の交流が始まる。年齢を超えてこういう関係もいい。お互いが心の支え、楽しみになっていたんだろうな。そのつかの間の日々がある日突然終わりになったのが寂しい。しかし、彼のなかに「自分の人生の先があとどれくらいあるのか分からないけれど、この先はお前(祐)に恥ずかしくないように生きていきたい」と思えるようになったのは良かったと思う。心が死んだように生きていたらもったいないもの。

    0
    2026年01月23日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    窪美澄さんの恋愛短編集
    収録作は以下の6作品

    海鳴り遠くに
    夫亡き後で知り合った女性に惹かれていく女性のお話

    風は西から
    初めて出来た彼女が自分の友人に心変わりしたお話

    パスピエ
    逃亡癖のある女性に翻弄された男性のお話

    赤くて冷たいゼリーのように
    定年後のある少年との出会いで己を知る男性のお話

    天鸞絨のパライゾ
    出会いと別れのなかで自分を見つめ直していくお話

    雪が踊っている
    子供の塾で再開したかつての恋人のお話

    どのお話もときめくような恋愛ではなく、一筋縄ではいかない内に秘めた思いを紡いだ大人向けの恋のお話だった。私は特に「赤くて冷たいゼリーのように」が印象的だった。

    短編でも

    0
    2026年01月20日
  • 宙色のハレルヤ

    Posted by ブクログ

    窪さんの小説はかなり読んでいる方だと思いますが、今回はこれまで読んだ小説と比べると少し物足りなさを感じました。

    6篇の短編集ですが、色々な恋愛の形がありました。

    最初の「海鳴り遠くに」は少し年齢差もある女性同士の恋愛物で、昔の窪さんの小説の様にちょっとドキッとする描写もあって印象に残りました。

    「パスピエ」は足の綺麗な女性である中野さんの正体にビックリ。

    それ以外は1つ1つ物語としては楽しめましたが印象に残りにくいかな…という気がしました。

    0
    2026年01月19日
  • 給水塔から見た虹は

    Posted by ブクログ

    今を映し出してる小説。
    日本人同士でさえわかりあえないのに言葉が違う人同士がそんな簡単に分かり合えるわけない。
    でも寄り添い合うことはできるかもしれない。
    日本人の私も理解しようとすることは大事だしそれは外国人側も同じだと思う。
    言葉がお互いわかりあう努力ができればいい。

    でも里穂は分かりづらい。すごくいいことをしているのはわかるけれどそれはあなたがそこまでしなきゃいけないこと?
    個人としてすることを超えてる気がする。
    子供のことをないがしろにしてまで。

    0
    2026年01月18日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    確かに普通でない性描写にうんざりする瞬間もあるのだが、私は最後まで読んでよかった。最後の2つの話が好き。田岡さん、絶対ダメなことなんだけど、救われて欲しいし、福田くん、あくつ、卓巳には穏やかな未来がありますように。卓巳は、母親の大きな愛に包まれて育った。絶対優しくて素敵な大人になる。

    0
    2026年01月10日
  • やめるときも、すこやかなるときも

    Posted by ブクログ

    想像以上にしっかりとした恋愛小説でした
    誰かに寄り添うこと生きていくこと
    克服すること理解すること…
    人生ってとんでもなくレベルの高いゲームと
    改めて感じました

    0
    2026年01月09日
  • じっと手を見る

    Posted by ブクログ

    介護士として働く地方民を石川啄木の短歌「働けど働けどじっと手を見る」に重ねて読んだ。一生食いっぱぐれない職と地方では謳われているけど、一生安泰かと言われたら違うもんなぁ。介護についても色々考えてしまう。正直、自分よりも未来のある若者になけなしの給料で介護されるのなら、自分の力で生きて行けなくなった時点で人生の終止符を打ちたいなぁと本気で思う。自分が年取るまでに日本で安楽死制度はできるのかな。
    地方民と都会民の超えられない壁の描写も胸に沁みた。人生はいくらでも変えられると言う人もいるけど、結局は生まれた環境が自分の人生の基盤で、どう頑張ってもそこは覆せないんじゃないかなぁと思う。そこを覆すのでは

    0
    2026年01月07日
  • ルミネッセンス

    Posted by ブクログ

    一つ一つ読み終えてなんとも不思議な感情がそれぞれにあった 
    「んー」と深く感じたり、「ん?」と最後をまた読み返したり、じんわりとなんとも言えない不気味さを感じた
    一気に読めました

    0
    2026年01月03日
  • ぼくは青くて透明で

    Posted by ブクログ

    海くんと忍くんの恋愛と
    それぞれのお家の事情

    若いうちはただでさえ自分の心に振り回されるのに
    親にまで振り回されて
    つらいね

    若い子が読むのと中年が読むのとでは
    誰に感情移入するか変わってくるかもしれないけど
    私はどの人にも当てはまるというか
    どの人の中にも私がいた

    読みやすいので
    読書慣れしていない若い子もぜひ読むといい
    というか若い人のほうがすっと読めるかもしれない

    0
    2025年12月30日