窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
17/05/18 (35)
クラウドクラスターはつまりはお母さんのことなのね。お母さんを愛する方法、か。むつかしいね。
・私にも守護の天使がいるだろうか。
ベッドに横になって左手を天に向けた。守護の天使がいるのなら、手を握ってと心のなかで思う。ベッドの上には天井の木目模様があるばかりだ。目を閉じると目の端から涙が流れて、耳の穴を濡らした。頭のなかに銀色のきらきらしたものが充満する。(P47 クラウドクラスターが愛する方法)
・「誰がどんなことを言ったって、さとちゃんが感じたことだけがほんとなんだよ。さとちゃんはね、もっとまわりに怒ったり怒鳴ったりしてもぜんぜんいいと思うよ。ときには荒れ狂 -
Posted by ブクログ
80歳間近のマタニティスイムのインストラクターとその人の気になる妊婦さんそれぞれの生涯のお話し
東日本大震災のタイミングの出産なので、原発とかそれに関する内容も含む
前半で晶子さんの幼少期からの戦争体験とか、自分の子供に関する事がしっかり描かれているので、現代の行動に説得力がある
真菜さんは何というか、偏見というかフィクションの設定の王道通りの生き方なので、なんとも感情移入しにくい
最後の方での共同生活の描写は何だか心が動かされる
同情してるわけじゃないんだけどね、何だか感動したのです
僕も昔は「こんな時代に自分の子を世に誕生させるのは可哀想だ」とか思ってた事もありましたが
実際に自分の -
Posted by ブクログ
窪さんの本は何冊か読みましたが、、いつもどこか揺さぶられる様な感覚を覚えます。
主人公のさとちゃんと同世代で、この物語も年末年始で、だから何かとてもリアリティを勝手に感じてしまいました。
元彼と一緒に住んでいた頃に「食器を洗ってくれるかな?」という一言さえ言えなくて思い悩み。
今の彼氏にも同じ様に小言に口をつぐみ、嫌いになるポイントが日々加算されはじめ、元彼の時と同じことを繰り返すことを危惧し。
何だか見に覚えがある気がしました。笑
家族という複雑な存在には私もけっこーひねくれた思いを持っているので、本文中の
自分が重そうに抱えている荷物を「ほかに、もっと重い荷物を持っている人はたくさんい -
Posted by ブクログ
ネタバレ梓が史也の家に流れ込んでくる強引さ(普通追い出す)と、2人の実家が青森でしかも近い偶然、青森へ行く好都合さ(ちょうど史也の仕事で出張決まる、都合よく先輩吉田さんの父が倒れる、梓の育ての父が追ってくる)、その出張先の保育園園長が梓の育った施設に偶然いた、という運の連続が気になる。
暴力を振るう方の父親にも、村議会議員の母の家で肩身が狭くて、しかも妻の不倫や息子が自分の子ではないと疑うなど一応背景があるのがよかった。
第一章
父を殺したような始まり。
カメラマンの仕事、キャバ嬢の水希。
↓
病院と夜道で梓と出会う
史也の学生期 DV父を斧で殴る
第二章
妹の結婚相手に会う
梓と水希の遺体