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Posted by ブクログ
この著者の本は初読。
高校の同級生が自死してしまった後の友人達の彼女との思い出やその後の人生、それぞれの関わりを描く。
最後の章が良かった。本人的には目標完遂だったかもしれない自死だが、同級生たちはそれぞれの思いを抱えてその後を生きていた。高校の頃から予兆が見え隠れしていた事から、どこかで「やっぱり」という思いを持つ。
最後の章の、死にたいという感情を持ってもいい。それはお菓子が食べたい、と同じような感情だからそのうち通り過ぎていく。という内容の言葉は、なるほどなぁと思った。確かに人に「死にたいと思うな」とは言えないかも。それでも個人的には、やっぱり踏み切る前にどうにか生きる道はないのかを考えてほしい。この章は心残りがあると成仏できない、に対する著者なりの答えなのかな、と感じた。
Posted by ブクログ
感想
外から見れば順調そうでも人はそれぞれ悩みを抱えている。
死んでも誰かが思い出してくれるのはいいな。
あらすじ
菜乃子が亡くなったと健太から連絡が来た。沙耶、菜乃子、健太、達也、倫子は高校の同級生だ。達也と結婚した菜乃子は、人生に倦んでいた。沙耶は健太がずっと好きだったが、蔑ろに扱われていた。そんな健太が菜乃子の死後、結婚したいと沙耶に言って来たが、沙耶は断る。沙耶は、達也に頼まれて菜乃子の格好をし、達也と関係を持つ。
健太は5歳で父親を亡くす。母親は宗教にハマり、それを隠すために健太は明るく振る舞い勉強に励む。高校で菜乃子と達也に出会い、達也のことが好きになる。その気持ちを押し隠しながら結婚するも妻から母親の宗教狂いがバレて離婚を突きつけられる。菜乃子を失った達也を支えたいが、達也は菜乃子のことしか見ていないのだった。
倫子は菜乃子のことが好きだった。菜乃子から勧められて、大学の時に書いた小説が準優秀賞になる。そのことを菜乃子に伝えて傷つけたことを後悔していた。仕事を辞めて実家に帰り、祖母の介護をしながら小説に応募するのだった。
達也は菜乃子の死から七年が経ち、町に戻って雇われ店長をやる。何をしても思い出すのは菜乃子のことだった。本屋の経営方針でバイトと揉めながらも一人の女子高生に出会い、菜乃子を重ねる。捨てられなかった菜乃子の原稿を燃やす決意をする。
菜乃子は成仏出来ずに自分のことを思い出す人たちのところに現れた時が経つに連れて皆も年老い、思い出されることが少なくなっていった。菜乃子は最後穏やかに過ごす達也と共に成仏する。
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