あらすじ
高校時代の同級生五人――三十代後半になった彼らの人生は、一人の自死をきっかけにして、さまざまな挫折や変貌や再出発を強いられていく。宗教二世、小説家、主婦等々、五人それぞれの生きることの迷いと歓びと傷、そして再生への切なる希望を深い声で語り、無常観の果てにある祈りの旋律が鳴り響く著者真骨頂の感動作!
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Posted by ブクログ
全体的に面白いんだけどあまり救いがないな…と読み進め、最後の死んだ菜乃子の章の達也の言葉がすごく良かった。私もなんとなく死にたいな消えちゃいたいなと思ってしまう人生を今も生きているから。
ーー死にたい気持ちがあっても別に死ななくていいんだよ。死にたいって思うことは、お菓子が食べたいとか、水がのみたいとか、そうあう気持ちのひとつでしかない。その気持ちを特別な感情だと思わなくていい。
死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから
つい数日前に心療内科で、死にたいと思わないことがない人生なのはおかしいですかね、と先生に聞いたばかりで、その答えをもらえた気がして、それだけでこの本にあえて嬉しいなと思えた。
Posted by ブクログ
僕はこの作家さんの文章が好きです。
今回の読後もなんだか、ほんわかと心が温かくなりました。死というものに向き合い、そして生きる。
生きる大切さと、生きるということは難しくないよというメッセージが刺さりました。
Posted by ブクログ
凄まじい
すごすぎる
夢中になって読んだ
歩くような文章
全5話だったからなんとなく予測はしてた第5話目は、読み始めた時にこの話が有って欲しかったのか欲しくなかったのか不安を感じた。
読み終わった後は有って良かったと感じていた。
死にたい気持ちがあっても別に死ななくてもいいんだよ
はこの言葉しかないという気持ちで読めた。
人の死を、誰もわかった気にならないのが個人的には良い
それぞれは振り返ること、止まることはあっても総集編のような教訓めいたことを言ったり、大きく止まったりはしていない。
大きな物語、背景など要素はあるけど、それらは質の良い添え物という印象を持った。あくまで、それぞれは不都合な世界を歩いていて、どこかで終わることはないのだと。
Posted by ブクログ
「窓辺の夕餉に」
「野辺の送り」
「空夜」
「柘榴色の雪」
「芍薬の星月夜」
五編を収めた連作短編集。
私がずっと待ち望んでいた窪美澄作品だった。
初期作を思わせるひりつくような描写に冒頭から一気に引き込まれる。
沙耶、健太、倫子、達也、菜乃子の五人は高校の同級生。
仲の良いグループに見えても胸の奥には複雑な感情が渦巻いている。
グループの中心だった菜乃子の自死をきっかけに、残された四人の人生も静かに揺れ動く。
読みながら何度も息を呑んだ。
「不在」がもたらす哀しみが、じわりと胸に押し寄せてくる。
最終章では堪えていた涙が溢れた。
Posted by ブクログ
2026/02/01予約3
とてもよかった。心の不安定な人間を支え続ける事は同じ経験をした人しかわからない重さがある、そうだよね、なかなか気づいてもらえないけど。菜乃子を支えながら達也も気持ちや気力を吸い取られちゃったんだろうな。共依存でも捨てられない辛さ。健太は切り捨てたつもりの母親に絡め取られてたってことかな。菜乃子が死んでもまた死にたい、死ぬまでわからなかったと感じながら親、友人が歳を重ねていく様子を見るのはきつい、これを読んで踏みとどまる人がいるといいな。私もね。
Posted by ブクログ
菜乃子、達也、健太、倫子、沙耶。
高校の同級生の彼らはいつも5人でいた。
ずっとその関係が続いていた彼らだったが、
グループの中心的存在だった菜乃子が自死し、
そのバランスが崩れてしまう。
5人それぞれの複雑な関係性に驚く。
ああ、実はそうだったんだなと。
彼らの恋愛感情が、なかなか複雑。
一見、仲が良さそうな5人だが、内側には
ドロドロした物を抱えており、お互いを
肯定しているわけではないところが、
なかなか面白い。残された者たちが
菜乃子の死を、どう乗り越えていくのか。
倫子は作家として活躍し、沙耶は結婚して
子どもを産み育てる。さて、男性陣はというと、
達也は菜乃子の死を受け入れることが出来ないまま、生きていく選択をし、健太は母親が入信し、
拒絶していた宗教の教祖となっていた(なぜ?)
最終話の、亡くなっている菜乃子の語りが
謎だったが、美しく、憧れられていた彼女の
内側にも、色々と思うところがあったのだと
分かる。
彼女が愛した芍薬の咲く季節に、彼女が成仏
していく描写がとても美しかった。
「死にたい気持ちと闘わなくていい。
死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、
ちっともおかしなことじゃないから」
最後の達也の言葉が胸に残る。
決して明るくはないストーリーだが
印象に残る物語だった。
Posted by ブクログ
高校の同級生5人のうち、40代を前にした1人の自死。それをきっかけに浮き彫りになる、複雑な人間関係とそれぞれの本音。歳を重ねたからこそ、一筋縄ではいかない関係性が描かれている。
ラスト数ページ、同じような気持ちを抱えている人には何かしら刺さるものがあるのでは。
Posted by ブクログ
高校の同級生5人組の中心的存在だった菜乃子が自死した。5人の繋がりは仲良しグループと言うには不均衡で、下に見ていたり苦手意識があったり。恋愛感情も存在するが、菜乃子と達也の2人以外は成立せず。それでも卒後社会人となってからも5人の関係は、徐々に薄れつつも続いている。
菜乃子の死は生きる4人それぞれの人生を大きく、あるいは少しずつ変えてゆく。達也はそれまで全ての人生をいったんリセットし、その後も生涯菜乃子からの解放を拒む。健太の選択はただただ謎。猫を捨てたくせに。この男性2人に対し、主婦となって子供を育てる沙耶、作家として活躍する倫子。後進のサポートをする倫子はとてもカッコいい。女性2人には前進する強さが感じられ、男性2人とは対照的だ。
最終話は菜乃子が語り手となる。いきなりファンタジーになるのかと思って身構えてしまったが、ここで初めて菜乃子の内面が語られる。この形でなければ伝えられないことなのかもしれない。5人の中心だったはずの菜乃子のことを、他の誰一人として知らなかった。そしてその後の4人の人生についても、菜乃子の視点から語られる。
物語全体が、水に白い絵の具を落としたように、白く霞んで、輪郭が曖昧だ。霞の中は静謐でどこか温かい。不思議と暗い印象はなかった。
Posted by ブクログ
はじめましての窪美澄さん
装幀と表題のイメージ通り、静かな雪の夜を一人孤独に歩くように、5人の登場人物達がそれぞれの人生を語る連作短編集。
つい最近、多くのお宅の庭で芍薬の花が美しい姿を見せてくれたばかり。
芍薬を愛する菜乃子がその花の咲く季節にこの世を去り、数十年後の芍薬の咲く季節に成仏するまでが描かれている。
芍薬という花を軸にした時間の流れや、様々な表現の美しさが心地よく、文学の味わいを感じる。
テーマは菜乃子の自死であり、周りの人々の後悔や不安、密かな悩みや秘密が語られる。
人の悩みなど、想像以上であることもあるし、その逆もある。
それでも当事者にとっては死を考える程であることもあるのだと改めて知る。
それでも若い頃の悩みの多くは、歳を重ね、さらに大きな悩みができることで消化されていくのだろう…
老いた達也が若い子と菜乃子へ語る言葉がいい。
「…死にたい気持ちがあっても別に死ななくてもいいんだよ。…死にたいって思うことは、お菓子が食べたいとか、水が飲みたいとか、そういう気持ちのひとつでしかない。その気持ちを特別な感情だと思わなくていい。呼吸をして、それが過ぎるのをただじっと待つんだ。死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから。」
私も2年前に亡くした友人の死をよく思いだし、辛くなる事がある。
窪美澄さんもそんな経験をされたのかもしれない。
死を選ぼうとする者と、近しい人の死から立ち上がれない人。その両方にほんのり温かな気持ちをともしてくれる、そんな小説。
Posted by ブクログ
女3人、男2人のほぼ一生
自殺した菜乃子を中心に淡々と進んでいく話
達也の言葉「死にたいと思っても別に死ななくてもいいんだよ・・・死にたいと思うことはお菓子が食べたいとか、水を飲みたいとか、そういう気持ちの一つでしかない。・・・
特別な感情だと思わず、呼吸をしてそれが過ぎ去るのをただじっと待つんだ・・・死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのはちっともおかしなことじゃないから」
この物語はこれに集約されると思った。
菜乃子がそう思えればよかったのに
Posted by ブクログ
高校時代のクラスメイトの5人、その中心人物だった女子の自殺から、物語が始まる。
5人がそれぞれに生きづらさを抱えていて、自殺をきっかけに各々の悩みと向き合い始める。
どうしてこの5人が仲良くなったのか、ちょっと強引な感じがして、そこが引っかかったまま読み進めた。
結局引っかかったままで、最後までストーリーにのめりこめなかった。
Posted by ブクログ
高校時代の男女5人組の20年後が描かれていている。
友情物語かと思ったら、男女の枠を超えて恋愛感情が入り乱れていて、なかなか複雑な関係性。
一方通行の気持ちのはずなのに、時に肉体関係を持ってしまうこともあって、「なんだかなぁ…」という気持ちになった。
ままならなさを抱えている5人、それぞれの視点からの5章。最後はこのグループの中心人物でもあり、自死をしてしまった菜乃子の目線。この最終章は良かった。「死にたいと思う気持ちを抱えながら生きていけばいい」という言葉が、思い通りに人生が進まない5人の物語を読んだ後だから、すっと入ってきた。
Posted by ブクログ
自殺と自死の違い、それは受け止め方の違いなのかもしれない。
誰かの死が残された誰かの生に与えるもの、永遠に答えの出ない問い、ぬかるんだ憂鬱の沼、歪んでしまった世界に歪まされる心。
菜乃子という人間の不安定さやミステリアスさや特別さ、乖離していく当人以外からの評価と自己評価の差異。
自死という答えは、選択した者たちにとってはどうしようもない程に正解なのかもしれなかった。
本を読むことで吸収できるチカラのようなものは確実にあるはず。
死生観は変わらずとも拡がりますね。
Posted by ブクログ
高校時代連んでいた男女5人組。約20年後、その中心的人物だった菜乃子が自死した。
残された4人が主人公となり、それぞれの人生に彼女の死が大きな影響を与えていく連作短編集。
残された人たちは、自分のせいじゃないか、あの時こうしておけば良かったのかも、などと永遠に正確な答えなどわからない問いを考え続ける。
本当に辛い。
残された4人が主人公となる連作短編集だが、最後の章はそう来たかと。この最終章があったからこそ、残された者のさらにその先がわかり、亡くなった菜乃子の気持ちも少しだけ理解できた。
最初から最後まで装画そのもの。とても寂しくて、切なくて悲しい物語だった。でも、こういう窪さんの作品が私は好きだな。
Posted by ブクログ
男女5人の同級生の物語。一人の自死により、残された4人の人生にさまざまな変化が生まれていく。
単純そうに見えて、いくつもの要素が折り重なっている作品で、「何を描いているのか」は簡単には言い切れない。ただ、最終頁の一節から、自分なりに受け取ったのは、「死にたい」と思うような感情を抱えていても、ほんの少し力を抜いてもいいのではないか、という感覚だった。
個人的に年を重ねるにつれて、人生に強く求めるものは少しずつ減ってきた気がする。それを寂しく思うこともあるが、同時に、大きく期待しすぎないことで、穏やかに過ごせている実感もある。
いま「もう楽になりたい」と感じている人が、この物語のどこかに引っかかるものを見つけられたらいい。そんなことを思いながら読み終えた。 ★4.0
Posted by ブクログ
何事にも真正面から真面目にぶつかって闘う必要なんてない
自分のなかに発生する負の感情と闘わなくていいんだ
それを抱えて生きていくのはちっともおかしなことじゃない
人生を肯定してくれる優しい物語
Posted by ブクログ
考えすぎたり、全ての物事を真正面から捉えすぎたり、そういう人間にとって生きづらい世界。自分が生きている意味だとか、存在意義だとか、そういうことをどれだけ長く考えても、答えが出ることはないのだろう。もちろんこの本の中にも答えがあるわけではないのだけれど、それでも、生きるということに対して、心が軽くなる言葉に出会える。身勝手ながらも、誰かのことを、穏やかに生きていてほしい、そこにいてくれたらいい、生きていてくれたらいい、と願う気持ちは、とても切なくて愛おしい。何者にもならなくていいから、自分の人生を好きに生きていけばいい。
Posted by ブクログ
久しぶりにヒリヒリした人間模様のストーリーを読む。
5人のそれぞれの人生。
最後の章は、今までとはがらっと変わった展開。
救われる気もするけれど、なくてもよかった気もするなぁ。
最終章の評価(感想)は高いみたいだけど。
なんだか多様性が多い気がする、著者らしいといえばだけど。
Posted by ブクログ
高校時代仲が良かった男女五人のグループのうち、もっとも聡明で美しかった菜乃子がODで自死したことから溢れ出す、残された者たちの続きの人生。
当時から五人のあいだであちこちに矢印が向き合っていたことが分かり、それが二十年後の今もなお一方通行である事実にもどかしさを感じながら読んだ。
話の主人公が入れ替わっていく連作短編で、まさか五番目となる最終章は亡くなった菜乃子の視点ではあるまいなと冷や冷やしていたらそのまさかで、はじめ若干白けたのだけれど、蓋を開けたら五つの中では一番良かった。
クールでわりと物静かな印象を他人に与えながらも、実は彼女が「小説家になりたい」という野心や、才能ある他者への嫉妬を煮え滾らせていたところは意外だった。
〈私はまだ若かったけれど、余生、という言葉が浮かんだ。負け犬、という意識は十分にあったし、そう思うことがメンタルの不調を引き起こしているのは確かだった。自分、という人間の幼さや愚かさを抱えながら、私は地味な仕事を続け、余生を生きた。〉
そしてその先にあったのは、理想と現実の乖離に苦しんで、飽和した憂鬱のもとに起こった衝突事故のような死。
本を読みすぎた者の末路かもしれない。
Posted by ブクログ
この世を去った側と、残った側のお話。
重たい内容なのにどことなく穏やかな気持ちになる不思議な本だった。
残された側ができることって、その人の事を思い出すことだけなんだよね。本当のことを知りたくても、人と人だから一生知り得ることはない。いなくなったことを事実として受け止めて時々思い出す、ただそれだけ。
菜乃子からしたら、その時たまたま成功してしまっただけで誰の責任でもない。失敗したらそれはそれでまた死にたいと思いながら生活が続くのだろうと私も思う。
「死にたいと思うことは、気持ちの一つでしかない。特別な感情とは思わなくていい。」といった一文があってこれがこの本の全てだなと思った。
Posted by ブクログ
健太が最後までかわいそうだったなぁ…
何が言いたいのか??これが友情??と思いながら読み進めていったが
最後の章は良かった
「人生で起こるすべてのことに、真面目に向き合う必要はない」
「もっと不真面目に生きていい」
本当にそうだなと感じた
Posted by ブクログ
窓辺の夕餉に 沙耶
達也のことが好き。都合のいい女。菜乃子を失った達也に呼ばれ、菜乃子の服を着て達也とセックスする
野辺の送り 健太
母が父の死後宗教にハマる。母の介護。達也のことが学生時代から好き。達也まで母と同じ宗教にハマる…
空夜 倫子
会社を辞め実家で祖母の介護。昔小説新人賞に応募し菜乃子は落ちて倫子は準優秀賞、好きだった菜乃子を傷つけた。菜乃子のことを小説に。
柘榴色の雪 達也
菜乃子を失って田舎の本屋へ。宗教はやめ沙耶が結婚、倫子が小説家になったことがさらりと書かれる。本屋の客の少女がパパ活し万引き。菜乃子の原稿を焼こうとするができない。
芍薬の星月夜 菜乃子
幽霊。全員が何で死んだと思ってる中、「曇天だったし理由はない」というのがとてもリアル。
沙耶は結婚して彩音を産んだ、彩音は死にたがりだが子どもを産んだ。
倫子は菜乃子を知らないところへ連れていくため小説を書き続ける。
健太はまさかの教祖になって、恋人?の男に見送られ死んだ。
達也も菜乃子を思い続けて死んだ。
Posted by ブクログ
40歳目前に仲良くしていた高校の同級生が、亡くなったと知らされた。
男2人と女3人の5人でいたことを思い返す。
みんな自死した菜乃子を中心に仲良くしていた。
みんな菜乃子が好きだった。
残された元同級生4人が今までの人生を語り、菜乃子がいなくなってもそれぞれの人生を生きる。
親しい人が自死するということの辛さだけじゃなく、これからの自分の行く末を考えて生きていくというのは、言葉には表せないものがある。
40歳というのは、人生でもまだ半分、どんなふうににでもなれる自分がいるのに何も考えられない…というのもわからなくもない。
それでも何かを信じて命ある限り生きる。
それが、ひとりでも…だ。
Posted by ブクログ
結構最低な承認欲求モンスターだったのは意外だった。
人は死者に対して実物よりも美化してしまう部分があるなと感じた。
若くして死んでしまい神格化してる人も実際はこんな風に人間臭いのかなぁと思いを馳せた。
Posted by ブクログ
高校時代に知り合って以来、20年近くも付き合い続けた仲良し5人組の男女。その中心人物だった菜乃子が死んだ。残された4人が一人称で語る菜乃子との思い出や、それぞれの人生についてが、1章ずつ描かれていく。
一口に仲良しといっても気が合う・合わないという程度の齟齬はあるし、語られなかった思いもある。男と女のややこしい事情もある。なにが真実で、どうすればよかったのか。正解はわからない。
ぼくには菜乃子は“めんどくせえ女”としか思えなかったが、彼ら4人には特別な存在だったのだろう。
Posted by ブクログ
大切な誰かが死んだとしても
この先の未来が見えずに不安だったとしても
たとえ
死にたいという気持ちを抱えながらでも
人は生きていかなければならない。
めぐる季節の中や
何気ない日々の暮らしの中に
小さな幸せはきっとある。
そんな当たり前で忘れてしまいそうなことを
大げさに訴えかけるのではなく
ただそばに寄り添い
思い出させてくれるやさしさがあった。
Posted by ブクログ
高校の同級生男女5人のその後を描く連作短編集。自死したり、母親が宗教にはまったり、書店員になったり。
基本的に暗い話。考えさせられるところはあるけれど、めちゃくちゃ面白かったとは言えないかな。
Posted by ブクログ
高校時代からの友達グループ。その一人が自死するところから始まる残された者たちのその後の人生。
こういう菜乃子のような気質の人は確実にいるんだろうね。でも生きることを突き詰めすぎるのはやめた方がいい。だって答えなんかないから。
そんな人たちに「ただそこに生きているだけでいいんだよ」と伝えるために書かれたような作品。
その言葉を身近な人に言われてもダメで、小説の中の言葉だからこそ響くということもあるんだろうな、彩音のように。
そのために窪さんは作家を続けているのかもしれないと、倫子の言葉を読んで思った。
何者にならなくても生きているだけでいい、死んでから何年も経った菜乃子がそのことに気づく…これも救いなのかな。遅かったけどね。
Posted by ブクログ
帯にある「赦しに満ちた至上の最終章があなたを解き放つ〜」にひかれ 読み進み。一気に読み終えた。
高校の同級生かぁ〜、リアルに何人か思い出したり。一緒に同じだけ時が流れても その厚みはそれぞれ違うから それはそれとして 年を重ねたことを 認め合うくらいの関係がいいな、と思った。5人の登場人物のどこかしら、もしかしたら 窪さんなのかな?とも思っちゃった。