あらすじ
高校時代の同級生五人――三十代後半になった彼らの人生は、一人の自死をきっかけにして、さまざまな挫折や変貌や再出発を強いられていく。宗教二世、小説家、主婦等々、五人それぞれの生きることの迷いと歓びと傷、そして再生への切なる希望を深い声で語り、無常観の果てにある祈りの旋律が鳴り響く著者真骨頂の感動作!
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Posted by ブクログ
2026/02/01予約3
とてもよかった。心の不安定な人間を支え続ける事は同じ経験をした人しかわからない重さがある、そうだよね、なかなか気づいてもらえないけど。菜乃子を支えながら達也も気持ちや気力を吸い取られちゃったんだろうな。共依存でも捨てられない辛さ。健太は切り捨てたつもりの母親に絡め取られてたってことかな。菜乃子が死んでもまた死にたい、死ぬまでわからなかったと感じながら親、友人が歳を重ねていく様子を見るのはきつい、これを読んで踏みとどまる人がいるといいな。私もね。
Posted by ブクログ
考えすぎたり、全ての物事を真正面から捉えすぎたり、そういう人間にとって生きづらい世界。自分が生きている意味だとか、存在意義だとか、そういうことをどれだけ長く考えても、答えが出ることはないのだろう。もちろんこの本の中にも答えがあるわけではないのだけれど、それでも、生きるということに対して、心が軽くなる言葉に出会える。身勝手ながらも、誰かのことを、穏やかに生きていてほしい、そこにいてくれたらいい、生きていてくれたらいい、と願う気持ちは、とても切なくて愛おしい。何者にもならなくていいから、自分の人生を好きに生きていけばいい。