【感想・ネタバレ】君の不在の夜を歩くのレビュー

あらすじ

高校時代の同級生五人――三十代後半になった彼らの人生は、一人の自死をきっかけにして、さまざまな挫折や変貌や再出発を強いられていく。宗教二世、小説家、主婦等々、五人それぞれの生きることの迷いと歓びと傷、そして再生への切なる希望を深い声で語り、無常観の果てにある祈りの旋律が鳴り響く著者真骨頂の感動作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

学生時代から仲の良い5人の男女のグループのお話。
中心になる美少女はクラスの友達に相談ごとをよく聞かされる。そんな人気者の彼女なのに暗い闇を抱えている。
彼女が闇に引き摺り込まれないように周りの者は気を使うけれど…。

最後の章で彼女は生きることの意味、死んだことの意味を知る。
もっともっと早くにわかっていれば…。
いやいや、時が経ってからわかることもあるのかもしれないね。

5人の愛情と友情、生きることの意味を知る物語りでした。

(Word)
なんだって私は自分以外の誰かに認められなければいけないと思い続けてきたのか。(中略)人間はこの老いた達也のように、そこにただいるだけで十分なのだとやっと気づいた。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的に面白いんだけどあまり救いがないな…と読み進め、最後の死んだ菜乃子の章の達也の言葉がすごく良かった。私もなんとなく死にたいな消えちゃいたいなと思ってしまう人生を今も生きているから。

ーー死にたい気持ちがあっても別に死ななくていいんだよ。死にたいって思うことは、お菓子が食べたいとか、水がのみたいとか、そうあう気持ちのひとつでしかない。その気持ちを特別な感情だと思わなくていい。
死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから

つい数日前に心療内科で、死にたいと思わないことがない人生なのはおかしいですかね、と先生に聞いたばかりで、その答えをもらえた気がして、それだけでこの本にあえて嬉しいなと思えた。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄まじい
すごすぎる
夢中になって読んだ
歩くような文章

全5話だったからなんとなく予測はしてた第5話目は、読み始めた時にこの話が有って欲しかったのか欲しくなかったのか不安を感じた。
読み終わった後は有って良かったと感じていた。

死にたい気持ちがあっても別に死ななくてもいいんだよ
はこの言葉しかないという気持ちで読めた。
人の死を、誰もわかった気にならないのが個人的には良い

それぞれは振り返ること、止まることはあっても総集編のような教訓めいたことを言ったり、大きく止まったりはしていない。
大きな物語、背景など要素はあるけど、それらは質の良い添え物という印象を持った。あくまで、それぞれは不都合な世界を歩いていて、どこかで終わることはないのだと。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女3人、男2人のほぼ一生
自殺した菜乃子を中心に淡々と進んでいく話
達也の言葉「死にたいと思っても別に死ななくてもいいんだよ・・・死にたいと思うことはお菓子が食べたいとか、水を飲みたいとか、そういう気持ちの一つでしかない。・・・
特別な感情だと思わず、呼吸をしてそれが過ぎ去るのをただじっと待つんだ・・・死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのはちっともおかしなことじゃないから」
この物語はこれに集約されると思った。
菜乃子がそう思えればよかったのに

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2026年05月20日

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ネタバレ

久しぶりの窪美澄。
登場人物5人を主人公とした、連作短編になっていて冒頭2つくらいはとてもいいなと思った。
他も良かったのだけど、どんどん特殊な人間関係が突出していって、さすがにこれは小説感がすぎるのではと思ってしまった。5人のうち2人がLGBT、1人はメンヘラ。さらに男女入り乱れての片思い&;刹那的な性関係。

思うところはあるにせよ、やっぱり窪美澄さんはすごいな。
人間の愚かさというか、ふがいなさの表現がすばらしい。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりにヒリヒリした人間模様のストーリーを読む。
5人のそれぞれの人生。
最後の章は、今までとはがらっと変わった展開。
救われる気もするけれど、なくてもよかった気もするなぁ。
最終章の評価(感想)は高いみたいだけど。

なんだか多様性が多い気がする、著者らしいといえばだけど。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この世を去った側と、残った側のお話。
重たい内容なのにどことなく穏やかな気持ちになる不思議な本だった。

残された側ができることって、その人の事を思い出すことだけなんだよね。本当のことを知りたくても、人と人だから一生知り得ることはない。いなくなったことを事実として受け止めて時々思い出す、ただそれだけ
菜乃子からしたら、その時たまたま成功してしまっただけで誰の責任でもない。失敗したらそれはそれでまた死にたいと思いながら生活が続くのだろうと私も思う。

「死にたいと思うことは、気持ちの一つでしかない。特別な感情とは思わなくていい。」といった一文があってこれがこの本の全てだなと思った。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

窓辺の夕餉に 沙耶
達也のことが好き。都合のいい女。菜乃子を失った達也に呼ばれ、菜乃子の服を着て達也とセックスする

野辺の送り 健太
母が父の死後宗教にハマる。母の介護。達也のことが学生時代から好き。達也まで母と同じ宗教にハマる…

空夜 倫子
会社を辞め実家で祖母の介護。昔小説新人賞に応募し菜乃子は落ちて倫子は準優秀賞、好きだった菜乃子を傷つけた。菜乃子のことを小説に。

柘榴色の雪 達也
菜乃子を失って田舎の本屋へ。宗教はやめ沙耶が結婚、倫子が小説家になったことがさらりと書かれる。本屋の客の少女がパパ活し万引き。菜乃子の原稿を焼こうとするができない。

芍薬の星月夜 菜乃子
幽霊。全員が何で死んだと思ってる中、「曇天だったし理由はない」というのがとてもリアル。
沙耶は結婚して彩音を産んだ、彩音は死にたがりだが子どもを産んだ。
倫子は菜乃子を知らないところへ連れていくため小説を書き続ける。
健太はまさかの教祖になって、恋人?の男に見送られ死んだ。
達也も菜乃子を思い続けて死んだ。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結構最低な承認欲求モンスターだったのは意外だった。
人は死者に対して実物よりも美化してしまう部分があるなと感じた。
若くして死んでしまい神格化してる人も実際はこんな風に人間臭いのかなぁと思いを馳せた。

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2026年05月10日

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