あらすじ
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。
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Posted by ブクログ
薬剤師を目指す父、梅雨が苦手になった佐和
ギターの下手な兄。バイトをがんばっていた彼氏
。急展開でショックだった。弟がマフラー使ってくれる。最後の展開が悲しいけど良かった。
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側から見たら、幸せとは言えないかもしれない。
しかし、長い人生いろんな事があるけれど、どんな辛い日でも家族で囲うごく普通の食卓は幸せな食卓だと思う。
この本を読んで一番強く感じた事がある。
それは、自殺行為が未遂に終わった場合もそうでない場合と同じように周囲の人間は傷を負うという事。
だけど、やっぱり生きていればなるようになるし、探そうと思えば違う道も逃げ道だって見つけられる。
だから、死にたいくらい辛いなら周りの期待に応えなくたって、自分の役目を放棄したって別に構わない。
自分は気づいていないだけで、周りから守られてるのだと。
この本にはそんなメッセージが込められているように感じた。
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形式に捉われない家族のかたち。自分を大切にしなければ、大切な人を守ることは出来ない。甘え方、距離感。あうんの呼吸で相手を理解できる関係性。家族が全ての基本。愛することについて考えさせられる。見た目ではなく、中身を見極める力。あえて、外見が強烈なキャラを登場させることによって、本質を見抜く力を試されている。
中高生の時、この本に出逢っていたら、私は何を感じたのだろう?タイムスリップして高3の私に読ませてあげたい。
#家族のかたち #共感力 #感動する本 #中高生オススメ本
切ないというのだろうか
家族も時間と共に変化をしていく。でも、家族ということには、変わらない。どんな時も相手を思いやっていく。そんな気持ちになれました。ただ、最後の場面は、朝の通勤時に読むのには、おもすぎたかな。苦笑
急展開が待っていました
瀬尾まいこさんの作品はこれが初でした。
レビューを見てなんとなく読み始めたら、途中まで家族と恋人と学校を描いたどこかほのぼのとした青春モノの感じで読んでたんですが、急展開が…。
私は「えっ!?!?」ってなって、その衝撃で5分くらいページがめくれませんでした…。主人公の佐和子に気持ちが入りすぎて涙が出ました。
佐和子のお兄さんの一言でさらに涙。
読み終わった時に、家族や周りの人を大切にしていかなきゃ!そう思える作品でした。
瀬尾まいこさんの他の作品も読みたくなりました!!
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瀬尾さんの物語は読みやすい!
少し変わった家族だけど優しくてすーっと入ってくる。
ただ、大浦くんよ。
終始いい奴だと思ったら、死んじゃうなんて!
めっちゃショック。
辛すぎでしょ………
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面白い個性的な家族のお話だと思ってたら、後半から悲しくて、あっという間に読み終えた。少しづつ前向きな気持ちを取り戻しながら、当たり前に一緒に過ごしている家族の大切さを実感させられたお話だった。ヨシコさんのことばは暖かい。
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一風変わった家族の、個々の葛藤や絆を描いた心温まる物語。
登場人物たちの個性が際立っていて、それぞれの魅力が物語を豊かにしていた。彼らの抱える悩みや成長が描かれることで、感情移入し物語に引き込まれた。
平穏な生活の中、悲しい事件が突然起きてしまう。
悲しみから立ち直れない佐和子が、周りの温かい環境に支えられながら、自分の力で前に進んでいく姿は本当に素敵だった。家族や友人との絆が彼女の成長を促し、困難を乗り越える力になるのが感動的だった。
家族とは何かを問い直すきっかけを与えてくれた作品。
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始まりは軽くてコミカル、ちょっと変わった家族についクスッと笑いがこみあげるが、読みすすめていくうちに、その家族に起こった出来事や気持ちに重さが加わって何ともいえない気持ちになった。辛い現実に向き合いながらも、自分なりにもがいて受け入れる。そこに型や正解はなくただただ1人1人が救われたらいい。そんな優しい家族のお話。
Posted by ブクログ
ふわっとした気持ちで読んでたのに、大浦くんの突然の死で凄いショックを受けた。
私も思っていた以上に大浦くんが好きだったみたいだ。
瀬尾まいこさんの書く家族は、少し変わった家族が多いけれど、みんな愛があって好き。
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少し変わった家族が、それぞれの個性を存分に出して最後はほっこり!な小説かと思ったら、いきなりの辛い展開にびっくり。
大浦君が私の学生時代近くにいたら、やっぱり好きになっただろうなと思った。
真っ直ぐ直球なところが素敵だった。
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4.2
瀬尾さんの心情の書き方が上手いなとつくづく思った。
大浦くんと口を聞かなくった1ヶ月、ずっと心に重荷がある感じ。
合唱の練習が上手くいかず、たった朝の15分が苦痛となり人生が嫌になる感じが中高校生の時を思い出させてくれた。
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後半の衝撃的な展開にびっくりし、外で読んでいたのに涙が出てきて困りました。かと言って後味が悪いわけでもなく、すっきり爽やかな読後感でした。
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20年前の小説だったのか。ほとんど時代背景を感じさせない作品でとてもよかった。なかなかぶっ壊れた家族の中で、それでも幸せと思いながら成長していく主人公を見ていたかったので、彼氏には死んでほしくなかったなー。そこは、違った表現があったのではと。読みながらなんとなくやなフラグは立ってたけど…。
子供が中学生くらいになったら読ませよう。
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色々困難はありつつも幸せな日々の話だと思って読んでいたところ、途中からの怒涛の展開には驚いた。だけど、どんな絶望にいる時でも家族や周りの人の関わりの中で少しずつ自分を取り戻す佐和子にホッとした。題名にもなっているだけあって、食事が印象的。中でも、小林ヨシコが持ってきた12個のシュークリームの力は、佐和子を変えたなあと思う。
Posted by ブクログ
「サラバ」みたいな独特な家族の感じがあった!
すごく面白くて、ものすごく読みやすい本!
〝どんなときだって、私の周りにはそういうものがちゃんとある〟
佐和子の悲しみは計り知れないけど、それでも佐和子を気にかけてくれる人が沢山いた
縁、特に家族の縁を強く感じることができる温かい物語で心がほっこりしました(*^^*)
Posted by ブクログ
4.0点
「お父さんはお父さんを辞めようと思う。」
冒頭そんなセリフから始まるだもん。そりゃ引き込まれますよ。
家を出て一人暮らしする母
天才的な頭脳を持ちながらも進学せず農業をする兄
そんな中、私くらいはまともでいなきゃ。と決意する妹の佐和子
外から見れば崩壊してるように見える家族だけど、お父さんもお母さんも兄も、そして佐和子も、みんな心優しく温かい人達
なんだかんだ、うまくやってる。
でも、やっぱりどこか少し綻びがあるのも事実。
家族のやりとりに、くすっと笑えるシーンから予想外の展開に涙無しでは読み進められない、ずっしりと心に響くお話でした。
名台詞がたくさんあって、おすすめしきれないので、是非読んでみてほしい!
Posted by ブクログ
読みやすくて、あっという間に読んでしまいました。
淡々と書いてあるし、さらりと読めるけど内容は重いし中々衝撃的な展開。
結構主人公も変わってるな〜と印象あり。
お兄ちゃんの心境とか、見てみたいなと思った。
Posted by ブクログ
登場人物は個性が強くて印象的
出てくる食べ物は美味しそう
大浦くんと佐和子の自転車のやり取りや
お母さんとのクリームチーズの話は
クスッと笑えました
後半は目頭が熱くなり…
また、素敵な本に巡り会えました
Posted by ブクログ
とても軽いタッチな重〜い話。
泣きながらもクスッと笑える、やっぱり瀬尾さんはすごい。
死にたくて死ねなかった人と、死にたくなくて死んでしまった人。
家族の役割、友人の役割、恋人の役割、とは。
当たり前になりすぎて気付けていないだけで、
人は皆、誰かにそっと守られて生きていることを忘れてはいけないと思いました。
匿名
忙しい家族、変わった家族、でも思いやりに満ちてる家族でした。恋人との別れはどうしようもなく悲しかった。辛い事が多過ぎるけど前向きに生きてゆける女の子ですね。
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立ち直る、立ち直らないではなく、受け入れて、向き合って生きていく支えてもらう、支えるってすごいなと思った。
芯が強い子には、意地悪できないってこういうことか、、、
Posted by ブクログ
頁数もちょうどよくすらすら読めた。登場人物が個性的で普通の生活の描写が面白く、このまま変な家族生活が続いていくのかなと思ったところに予想外の展開で驚いた。中学生から高校生になるまでの佐和子の成長がリアル、特に合唱の練習のシーンは想像できすぎて辛かった。
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
交流会の練習で悩んでいるシーンが好き。
彼氏「女であることを活かせ、クラスの男子を味方につけろ」
クラスの男子「そうだよな、辛かったよなー、俺に任せておけ」
この作品を通じて人に頼ったり甘えたりすることも大事だと感じました。
すべては食卓にあり。
少しこだわりの強い家族ですが、とても自然に感じられます。めんどくさそうだけど、面白いし、ありかなとも思います。大切な人を守ったり、失ったり、試練は続くけど、成長を見守りたい気持ちになります。でも、大切な人は失いたくないです。食卓を中心に、家族は成長し続けます。
綺麗
綺麗なお話だ。
しかしどうして死んでしまうのか。
人々はお話の中に悲劇を求めているのか。
これは大浦君が盛大に仕掛けたドッキリなんじゃないかと期待してしまった。
佐和子が立ち直りかけていることが,せめてもの救い。
誰かや何かをなくしてしまうお話は辛い。
普通じゃないけど,幸せそうな家族のあり方。
慣れる事は無いけれど
人は大切なものを奪われたり不幸には慣れる事は無いけれど、それでも人は生き物の命を奪い食べて命を繋いで生きて行くしかないので幸福
と思える日々、大切な人と囲める食卓があるのはとても大事な事だと再確認させられた一冊でした。
Posted by ブクログ
1日で読みました。瀬尾さんはこれが5冊目じゃないかな。読みながらこれはもしかしたらそうなるんじゃないかな?と思っていたらそうなりました。予想が外れてくれた方がうれしかったけれど。
悲しい中からも学ぶことはたくさんあるし、周囲のやさしさに救われたり、大事なことを教えられることも。そしてまた、新たな幸福な展開となることも。
Posted by ブクログ
変わった形の家族だけれど家族に変わりはないのだと感じた。
大浦くんの死は突然で、展開が全く読めず驚いた。
小林ヨシコは凄く非常識な女の人だと思ったけど、凄く優しい人だった。
自分は1人で辛いって思うことが生きてたら沢山あるけど知らず知らずに、誰かに守られて生きているのだな、と考えさせられた。
最後の方は没頭して読んだし泣きそうになった
Posted by ブクログ
主人公に試練がありすぎて辛い
両親の離婚、父親の自殺未遂、恋人の死。
まさか大浦くん死ぬと思わなくて泣いてしまった…切ない…
高校生が抱えるには重すぎる。
直ちゃんの恋人、最初は大丈夫かって感じだったけど、段々良い人なのかもしれないと思えてきた。
傷心中の主人公にはちょうどよかったかも
恋人に編んだマフラーを弟にあげるっていう案は斬新すぎてびっくり
せめて仏壇に備えるのではないのか…?とは思った。家族は作るのは大変だけど、めったになくならない。安心して甘えていい、ただ大事だってことは気づいた方がいいというセリフがあり、家族の大切さにも改めて気付かされた。
Posted by ブクログ
とても読みやすくて、とても優しいお話しなんだけど、ちょっと内容がしんどかった。
誰もがみんな辛い気持ちを持って生きている。でもみんな、ちゃんと誰かに守られているはず。