あらすじ
もう神様にお願いするのはやめよう。――どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。
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Posted by ブクログ
恋愛に全く興味のない私。読み切れるだろうかと思って躊躇していた、結構分厚い小説。そんな心配は無用。水無月の特異な人生に引き込まれ、ほとんど一気読みだった。
水無月は、売れっ子芸能人の愛人となり、この世の贅沢を片っ端から体験していく。
知的で仕事もできる女性でありながら、恋愛への執着が次第に彼女を追い詰め、取り返しのつかない行動へと向かっていく物語。
人って本当に欲張りだなぁ。わたしからすれば羨ましすぎる贅沢。ビジネスクラスで海外旅行にお供して。贅沢な暮らしができるお給料もいただける。ましてや、人間の根本的な欲求である物欲や、美食や、性欲も満たされている。
わたしは、読書の合間に、夕食用に買った、特売の鶏もも肉に、下味を漬け込みながら、そこに愛なんかいらんやろー!もっと上手くやれよーって叫びたくなったわ。
わたしのは、人の羨む様な生活とは無縁だけれと、毎日、こころが健康で、手を動かして、掃除して、食事を作ってたべる。恋愛感情とかないけれど夫婦で暮らせている。そんなささやかな暮らしに感謝しようと考えさせられた小説でした。
人の欲望は、上限知らず。贅沢は敵って昔の人はよく言ったものだなー。
Posted by ブクログ
面白すぎて一気読み。ネットでよく見かけただの恋愛小説かと思いその心持ちで読み始めるとラスト3.40ページあたりからさらにグッと引き込まれた。主人公の気持ちが痛いほどわかって苦しかった。林真理子さんの後書きで自分のことではと思う女性が……で、私だけじゃないんだとほっとした。
もう誰の手も強く握らないように。とは思うのに渦中にいる時は誰の静止も聞こえない。後先を考えられない。いや、考えた上で突っ切ってしまうのかも。当の本人は勢いのままでしかないが、傍から見るとこんなにも恐ろしいんだなと実感。人の振り見て我が振り直せじゃないが、自分の行いを鑑みないといけないかもしれないと思わされた。
Posted by ブクログ
人の根っこは変われないんだなぁと。この世界のどこかで今もこんな人間模様が本当に繰り広げられているんじゃないかと思えて、果たして自分は巻き込まれずにいられるのだろうかと、人の心の脆さを考えさせられました。読まされるだけでなく、読んでからあれこれ考えたい人におすすめです。
Posted by ブクログ
「私は何が悪かったんだろう」 「何がいけなかったんだろう」 「どうしたらよかったんだろう」と、ずっと考えてしまう水無月。
この「考えている時間」が本当に苦しいんだよな、、と読みながら私も苦しかったです。 そしてどうしたらいいのかを水無月と一緒に考えていました。
執着や未練ってどうやったら変わっていくんだろう。
簡単に「違うことに打ち込めばいい。仕事でも他の男をつくるとかでも。」って言うことはできるけど、そんなのは本人も分かっているけど、執着や未練に飲み込まれてしまっている時は難しいですね、、
しんどくて何回か手が止まり、ずっと水無月大丈夫かな、、大丈夫じゃないよな、、って考えて、早く読まないと私もしんどい、、と思って最後まで読みました。
32歳で先生と出会って関係が始まり、ラストは40代になっている。 色んなことがあって長い時間が流れて、ラストは先生とたまに会う関係になっていて、激しい執着が完全になくなったように見えるけど、分厚い蓋をされてるように感じました。 この先大丈夫かな?ってちょっと心配だけど、、
完全に気持ちをなくさなくても、その気持ちが自分の人生を全部占領しなくなることができたように感じて良かったです。
「もしも、、」は私も考えてもしょうがないことは分かっているのに考えてしまっているところがすごく共感できました。
10年以上ぶりの再読で、めっちゃすごかった!としか覚えてなかったので初読の感じで読めました。 やっぱり良かったです。
水無月の心の動きや葛藤が苦しいくらい細かく描かれていて、満たされない感じがずーっとあって。 自分に何回も誓いを立ててるのに、分かっているのに、それができなくてまた同じことをしてしまうのが人間臭くてやっぱり好きです。
幸せな時も不安やどこか信用できない感じがあったり、親との距離感や、親友も友達もいなくて、荻原だけが唯一の友達で、荻原がいて良かった。
山本文緒さんの作品はこの本でハマって何冊か昔読んでどれも良かった記憶があるのでまた再読していきたいと思いました。
Posted by ブクログ
最初のシーンから急に主人公が変わって、初めは追いつくことに必死でしたが、状況を飲み込めてきた頃にはこの小説の伏線回収が見事に行われていくところでした。
恋愛で相手を愛しすぎないように、と努めていた水無月が結局は中毒者でどんどん独占欲が増していく姿は正直自分が恋愛をしている時の第三者目線のようですごく醜く感じました。
愛しすぎないことは難しいけれど、結局それは変えることができないし、治すこともできないのかな、とタイトルを見ながら考えました。
Posted by ブクログ
恋愛小説初めて読んだけど面白かった
人を愛しすぎないって難しい
過去にもしもを求めてはいけないんだろうけど、もしも、もしもって縋ってしまうよ
読んでいて辛くなる場面もあった
Posted by ブクログ
振られたのを契機に。
結局、「諦めると決めたことをきれいに諦めて、二度と会わないと決めた人にはほんとうに二度と会わない」って言葉を水無月は守れなかった。
恋愛において、主観と客観は大きくかけ離れていることは周囲でも、自分でも良くあることだ。友人の不毛な恋愛を止めるときはもっともらしいことを言うが、自分が誤った恋愛をしている時は全く自覚はなく友人の言葉も耳に入らない。水無月も他人には理性的ではありながら、自分の恋愛をコントロールできていない。
私自身、彼の手を強く握っている自覚は無かった。初めての彼氏で、むしろ様子をうかがいながら恐る恐る手に触れるくらいの感覚だった。それでも彼にとって負担だったのであれば、本当に根本的な部分でずれていたのだと思う。
「好き」のほどよい距離感って何回か恋愛を経験しないと掴めないのだと思う。
次は優しく長く手を繋いで行ける人と出会えたらな。
また数年後に読み直したい。
匿名
久々に再読
眠れない夜に久々に再読してみたら明け方までかけて一気に読んでしまった。
何もなかったかのようにリセットされて戻ってくる男、そして距離を置いているつもりでもやんわりと依存していく女、何処かで見たことある。
他人を愛すよりまず自分。愛しすぎないように、かなり本質をついているとおもう
Posted by ブクログ
『恋愛中毒』は恋愛小説というより、人が依存に飲み込まれていく過程を描いた心理小説なのではと思った。怖かったのは主人公が壊れていくことではなく、自分では壊れていると気づかないまま現実よりも自分の解釈を信じるようになっていくこと。恋愛というより、自分を保つために相手を必要としてしまう姿が痛々しく読んでいて息苦しさを覚えた。一方で、主人公を責めたいとは思わなかった。『なぜここまで自分を失ってしまったのか』を考えさせられる作品であり、依存と愛情は似ているようで全く違うものなのだと感じた。
Posted by ブクログ
一人間として接すると、普通の人なのに恋愛になると一気に普通という仮面が剥がれ落ちる人、いるよね。素直に愛を求めすぎる姿がいたたまれないけど、読んでて面白かった
Posted by ブクログ
話の展開が気になりすぎて夜中までかかって一気に読んでしまった。おもしろかった!途中から恋愛小説というよりストーカー女によるサイコホラーの話だったけどその仕掛けや伏線も込みで秀悦。
共感できてしまったのは、創路みたいな男はきっと世の中にたくさんいそうだな、私ももしファンの作家なり芸能人にこんなことされたら絶対ハマるだろうなと思ったところ。
自分からちょっと強引にきておいてお金で女にいい想いさせてどっぷり沼らせて、でも依存執着された途端離れていく。かと思いきやギリギリのところでまた手を差し伸べてきたり…典型的な人たらしのメンヘラ製造機、創路と、その創路への恋にのめりこんでいく主人公の水無月。
はじめのほうは若い頃の自分を見てるみたいで共感できる部分もあったのに、徐々に行動に違和感を持ち始め、元夫に無言電話とか両親への被害妄想とか(親を憎んでるっていうからもっとひどいことされてきたのかと思いきや全然たいしたことなく、本当に被害妄想だった。最近読んだのがヘビーな親子関係のものばかりだったせいで麻痺してるのか?と思ったけど、最後まで読んだらやっぱり水無月が拗らせてるだけだ…となった)
色々理解できなくなってきて、後半からはもう痛々しい、こわいの一言。
萩原がこんなにこの女の面倒見続けるのはなぜ?
創路も結局切れてないのも不思議。
彼らもまた、心のどこかで彼女に依存している中毒者だからなのかな…
内容は本当に面白かったけど、この主人公の魅力がどうしてもわからなかった。若い頃恋愛に溺れがちだった自分の十倍ひどいバージョン、みたいな同族嫌悪的な気持ちも抱きつつ。脇役の女たちのほうがよっぽど賢くて現実的。結局は、水無月みたいに他人軸で生きてる人が恋愛中毒になってしまうし他責思考の人は他人に執着するのかなと思います。
過去に〝もしも〟を持ち込むなという創路の言葉はすごく刺さった…
あと、最後、井口の元カノに勝手に携帯番号教えて、電話して戻ってきた井口を「嬉しそう」と表現していることのおぞましさを解説で林真理子さんが言語化してくれて腑に落ちた。解釈が違うからそうなるんですね…そう考えるとこの女の根っこの部分は一生変わらないストーカー体質の粘着質なんだろうなと。
うわーぞっとする…結末を知った上でもう一度読みたくなった。
この本そのものが中毒性があるんだなあとこの感想を書きながら思いました。
Posted by ブクログ
恋心が生み出す狂気をここまで丁寧に描いた作品が、他にあるだろうか…?一言でいうと恋愛ホラー小説。ここまで他人に入れ込む主人公の姿を異常だと思うのに、恋しているときの自分と少しだけ重なるところもあり。最後の歪んだ認知の描写が非常に怖い。主人公は今なお狂気から抜け出せていないのだ。ストーカーの心理とはこういうものなのだろうか…。
Posted by ブクログ
わかんない!わかんなすぎた‼️でも気になりすぎて凄い勢いで読んだ。奈々ちゃんちゃんと救われたのかな流石に?自分の娘を監禁した女に懲りずに逢いに行く創路が意味不明。そして盗作どうなった?結局なんでスケジュール白紙だったんだ??
しかし怖い。依存することは怖い。そして自分にこの傾向があることを改めて自覚して嫌になった。自分も一歩間違ったらこうなる気がして読んでて苦しかった。うーん何が言いたいのかよくわからない難しい本だった。
Posted by ブクログ
舐めてました。まさにホラーそのもの。
怖い。怖すぎるよ、水無月さん……。読み終え、思わずそう呟いてしまう。
どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。
他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛せるように。
水無月の堅く閉ざされた心に、強引に踏み込んできた小説家の創路。
調子がよくて甘ったれ、依存たっぷりの創路を前に、
水無月の内側からある感情が湧き上がってくる。
世界の一部に過ぎないはずの恋が、私の全てを縛りつけるのはどうして。
あらすじ+冒頭の一文『恋は人を壊す』から、
恋愛依存症の女性のあれやこれやかと思って読み進めてみたが、
とんでもない。予想の斜め上を行き過ぎていた。
そんな生半可な中毒ではない。
水無月さんを見ていると、麻薬中毒者と同じなのである。
それぐらいガン決まりな水無月さんの思考と行動。
ドギツイぐらいの彼女の痛みと苦しみが描かれていた。
約四半世紀前の作品なので、
それから25年近く経つ令和の今ではアウト過ぎる創路の倫理観。
羊ちゃんと称され囲われている女性たち。
その中の一人として新たに輪に加わる水無月さん。
そんな水無月さんには離婚経験があるのだが、
その離婚の経緯がまたぶっ飛んでいた。
物語の後半で突如として明かされる水無月さんと夫であった藤谷との過去。
それがあまりに強烈で、だがそれと同時に色々と腑に落ちた。
彼女のこれまでの行動や思考そのものが。
彼女は常に願っている。もう他人を愛しすぎないように。
他人ではなく、自分自身を愛せるようにと。
でも、人間ってそんな簡単には変われない。
結局、彼女は繰り返す。
もっと人間が簡単な生き物だったらな。そんなやるせなさが胸に残った。
Posted by ブクログ
愛するってなんだろう、恋愛ってなんだろう、と改めて考えさせられる作品だった。
結局、水無月は親との関係や離婚の経験から、相手に嫌われないこと=自分の価値であると思っていて、その自分の価値を損ねないために、相手に尽くしているように感じた。
愛は見返りなく与えるということにスポットが当たりがちで、もちろんそれも間違いではないと思うけれど、相手の善意や好意をそのまま受け取ることもまた愛だと思う。(ここは最近自分がバウンダリーの勉強をしている中で感じていること)
水無月は、嫌われないために献身的に相手に尽くすことこそが愛だと思っていて「受け取ることも愛」という視点が抜けていると思う。(創路からの「1年仕事を休んでいる間も給料を出すから翻訳の勉強をしろ」という申し出も、創路の善意であるとは受け取らずに跳ね除けていた)
相手への善意は得てして自分が嫌われないためのエゴになってしまうこともあり、無償の愛を他人に与えるのは難しい。(私も嫌われるのが怖くて勝手に相手のためと自分で言い訳をして尽くしてしまった経験が多くある)だからこそ、受け取ることも愛だということを忘れずにいたい。水無月のように、自分が嫌われないための行動を相手のためにしているものと脳内変換したり、与えればいつか相手も自分を愛してくれる、と信じて周りが見えなくなることが、まさに恋愛中毒を指しているのではないだろうか。
と言いつつ、自分も恋愛の渦中にいるときにはその中毒症状に気づけないのだけれど……苦笑
Posted by ブクログ
狂気的な物語なのに、理解できてしまう部分があるのが怖い。歳を重ねてうまくバランスが取れる様になったのはいつからなんだろう。彼女はどうしたら幸せに生きられるんだろう。
Posted by ブクログ
吉川英治新人文学賞受賞作品。
お弁当屋さんでバイトをしている水無月は、有名でない甘ったるい恋愛小説の翻訳をしているが、まだ翻訳だけでは食べていくことはできない。
大学時代からの付き合いから結婚はしたが、夫の浮気で離婚したが、その苦しさから、もう他人を愛しすぎないて誓っていた。
水無月は、お弁当屋さんのお客さんで来ていた有名なタレントで、エッセイなど数多くの著作のある創路が彼女の人生に大きく踏み込んでくる。水無月は、どんどんと惹かれていき、だんだんと中毒のように、恋愛というものに囚われていく。
女性の心理描写が巧みで、一気に読み込んでしまいました。名作ですね。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わった。
それくらい、話の展開に引き込まれた。
若い男が主人公かと思ったらいつのまにか中年女性へ。彼女への印象が読み進める度に変わっていく。後半は共感し難い内容だったけどそれも含めて面白かった。恋愛って改めて難しい。
Posted by ブクログ
SNSで見た一文だけで購入した本。非常に難しい本だった。なぜかと考えるとこれまで自分が見てきた本には作者の伝えたい本が明確にわかる構成、文章で出来ていて比較的見やすい印象の本が多い。この恋愛中毒は、タイトルや水無月さんの行動、言動、思考から推測したり考察したりして進めていくことに重きを置いていて読後の余韻というのが半端なく読んでからも楽しめる作品だった。構成にも驚かされ、初めに出てきた井口という男性が主役かと思ったが働いてる会社の従業員のおばさんの回想がメインだった。水無月さんは離婚をして生きていく意味も原動力もなく静かに過ごすことが現状の幸せでもあった所に創路という小説家に出会い壮絶な経験と落ちてはいけない恋愛感情に揺さぶられるという物語に見えた。最後の何ページかまでは。水無月は中毒者だ。これまでの離婚も他者を愛しすぎた故の異常な愛情表現による離婚を経て今があった。執行猶予中でもありながらその中毒により創路の周りの女性や子供や妻にまで影響を及ぼし結果的に今も中毒は治っていないというエンドを迎える。他者の人生も自分の人生も恋愛に狂わされている水無月は井口に何を伝えたいのか、そいつも中毒者だと警告しているのか。読み終えてからの考察がこの本の魅力だと思う。他の女性達は自分の夢であったり、家族だったりお金であったりストッパーの役割を担うものがあったため中毒に陥らなかっただけでここに出てくる登場人物、ましてや現実世界の人間全ては恋愛に狂わされかけている。その恋愛という崖にストッパーがなく堕ちていってしまったのが水無月だったのだと思う。私たちは常に恋愛中毒予備軍である。
甘くて辛い
素敵なストーリーだと思った。水無月の恋愛観に共感しながら、あるいは反発しながら、読み進めた。諦めの悪い彼女が、早く気持ちの整理をしてくれるといいなと願った。予想だにしない事実に軽くショックを受けた。素敵だっだのはつかの間だったんだと気づいた時にストーリーは終わりを告げた。
キャラが魅力的
個性的なキャラクターばかりで、会話や描写も秀逸でした。話のテンポもよくあっという間に読めました。また読み返したいと思える作品に久しぶりに出会えて嬉しいです。ただ、ラストの肝心なところが描写されていなかったので、ここどうなったか気になる!とちょっと不完全燃焼の読後感。まぁ、そこは読者の想像に任せますという事なのでしょうが、せっかくキャラクターが面白いので、できれば書いて欲しかった。
Posted by ブクログ
美雨は恋愛における他者への依存に気づいていながら、最後まで自分を変えることができなかった。自分の問題を認識していても行動を変えられない姿にすっきり終われなかった。
一方、物語が若い男性の視点から始まり、後半で美雨の視点へと移り変わる構成、若い男がまんざらでもないように見えて興味深かった。
Posted by ブクログ
共感できないのに目が離せなかった〜!!
誰にも開けられなかった
水無月(主人公)の冷たくて堅い心…
その扉をためらいもなく こじ開けたのは…
どこか調子がよくて
抗いようのないほど甘ったれた歳上の小説家
差し伸べられた温もりに触れたとき
凍りついていたはずの内側から
制御できない感情が次々と湧き上がってくる…
これから先の人生、他人を愛しすぎないように…
頭では分かっていても…
世界の一部にすぎないはずの恋に
心も体も 生きるすべてを 縛りつけられていく…
甘い毒に溺れるように相手を求め
恋愛感情の極限まで突き詰められた
その痛みと切なさが
胸の奥で鋭く疼きました!!
私のどこが悪かったの…?!
愛に溺れ…迷い…何かを失っていく姿が
とっても切なくて…忘れられない作品になりました
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ。星3.2くらい。読みやすくてブワーーっと一気に読めちゃう。本当に恋愛中毒で内側に秘めためちゃくちゃが光る主人公。最後の迎えに来た相手は元旦那なのかな?
Posted by ブクログ
あなたなんか執行猶予中なんでしょう?
この一文の後から一気におもしろくなった。
これを読んだ後、水無月さんが奈々に何かしでかす予感がしてゾワってなった。
萩原もおかしいけど、先生も最後までおかしい。自分の娘が酷い目に遭わされたのに、中毒症状って怖い。
恋は人を壊すかー。
自分を好きになれない人ほど、他人に依存してしまうのかな?
私は水無月さんほど、人を好きになったことないけど、それは、自己愛が強いからかもしれない。自然と傷つくことを恐れて、他人に全体重を預けないようにしてる気がする。ここまで、自分より他人を愛せる水無月さんが少しだけ羨ましくもなった。
Posted by ブクログ
面白くて一気に読んでしまったが、、美談では終われない結末であり、主人公に腹立つ作品。
誰しもが心の中にある独占欲、嫉妬、他人への依存、恨みつらみなどなど。。
主人公である水無月ももちろん持ち合わせている。
自分で先生(不倫相手)を独占したい、他の女が羨ましい、排除したい、相手から必要とされたい、自分は親のせいでこんなに捻くれた、といった具合である。
それらがエスカレートし、読者の我々には到底理解できないレベルにまで到達する。
なんでこんな不義理ができるのか、なんで相手を思いやれないのか、なんでこんなに人に身を委ねられるのか、といった疑問が湧き出てくる。「自分はこうはならないぞ」と思わせてくれる一冊。
Posted by ブクログ
1ミリも理解できない恋愛観ではありましたが、続きが気になる作品でした。
なんでそこまでして1人に固執するのか、
何にそんな嫉妬してしまうのか、
そんなので良いのか?とか問いたくなるけど実際に周りにそういう子がいるので、気持ちを垣間見えた感じがして面白かったです。
最後はただ怖い。
Posted by ブクログ
「恋愛中毒」という強いワードに惹かれて読んだ。けど、めちゃくちゃ好みかと言うと、少ししんどいというかハッピーエンドが好きな私からしたらもやもやする終わり方なのであまり好まない類の小説ではある。「母性」を読み終わった時の感情に近いかな。
私は比較的綺麗な恋愛をしてきたんだなぁと思わざるを得なかった。好きな人に振られてもその人に無言電話をかけ続けたことはないし、かけようと思ったこともない。浮気をされてもその相手に執拗な嫌がらせをしたこともない。そういった意味では共感は何も出来なかったと思う。でも、好きな人の唯一無二になりたくて少し背伸びをしてしまう(数ある愛人の中で唯一無二になりたくて無理をしてしまう主人公)思いには共感できたかな。あまり好まないジャンルとはいえ、ストーリーはすごく面白くて早く全部読みたい!という思いですぐに読んでしまった。途中で主人公に前科があるということが分かったときは衝撃だった。最後まで分からなかったのは実刑2年(?)ってどんな罪?ってこと。奈々は監禁されただけで命に別状はないってこと?殺されてはないのかな?殺されてたら実刑2年どころじゃないよねきっと。Googleで調べてみたら財産犯、薬物犯罪、粗暴犯・性犯罪などが実刑2年ぐらいらしいんだけどこの中なら粗暴犯に該当するのかな〜?とか思いながら読んでいた。そこだけ読み取れなかったのが悔しいかな。
あと、個人的には最後の書評?が好きだった。ちゃんとした文章は忘れてしまったけど、「これだけ冷静に恋愛を観察できる人が結婚をするという判断をして、恋愛に夢を見ているのが嬉しい」みたいなニュアンス(もしかしたら全然違ったかもしれないけど)のことが書かれていて、それがすごく印象に残った。