山本文緒の作品一覧
「山本文緒」の「無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)」「絶対泣かない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本文緒」の「無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)」「絶対泣かない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
神奈川大学経済学部卒。1987年『プレミアム・プールの日々』でデビュー。同作はコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞。『プラナリア』で第124回直木賞受賞。『恋愛中毒』、『ブルーもしくはブルー』、『絶対泣かない』など数多くの作品を手がける。『パイナップルの彼方へ』などの作品が映像化されている。
Posted by ブクログ
『そんなに簡単に割り切れるかボケ!
と神様に言いたい気持ちがする。』
書店で吸い寄せられるように手に取っていた。
揺れる体調、その体調に左右される気持ち。最期まで作家として文章を綴り続けた、山本さんの矜持を肌で感じた。
命の期限を知らされること、自分の城を自分で整理できないつらさ、身辺整理のための断捨離、大切な人たちとの別れの挨拶、不快な症状、自分がおかしくなっていくことがわかる辛さ、自分がいない未来の話。手を握って涙が溢れる場面。字面だけみると、苦しい。なのに、すっと受け入れられたのは、それが山本さんの配慮であり、おそらく読み手の負担をできる限り軽くするプロの気遣いだったのだろうと思った