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Posted by ブクログ
毒親小説なんでしょうけど、1996年当時はおそらく「毒親」という言葉はまだ出てないはずなので、その先駆け的1冊では。実際そうらしい。
書体が2パターンあって、片方は誰かがカウンセリングを受けている時の独白。もう片方が本文です。この告白は誰によるものなのかなぁと考えながら読み進める形なので、ミステリー要素もありました。私は全然気づかなかった。
ちなみに、主人公の名は「さとる」。妹が「みつる」。さとるはみつるの姉。姉妹です。さとるの恋人は鉄夫。
性への偏見から来る叙述ミステリーかと思い読み始めた自分は大間違いで、その性と名前のポイントは話の本筋には関係がないしネタバレでもないので、すんなり読み進めて問題ないでしょう。
あらすじを読むと話を通して「さとるがおかしくなる」ように取れますが、サスペンスではなかったです。サイコホラーではないけど…母と娘の確執ホラーかも。なんだろうな…分類不能。
母親に抑圧されてきた経験があるとか、そういえばそういう気がするとか、思い当たる節のある人は読んでいてトラウマが蘇るのでおすすめできない。さとるに共感できるか、真正面からそれは違うと否定できるかで作品に対する満足度とのめり込み感が大きく異なると思います。読む人を選ぶけど山本文緒さんの強烈な筆致力で読ませられてしまうのも仕方ない…。
Posted by ブクログ
テーマは崩れた家族
母親と娘の確執
1995年の作品なのでこの類の小説としては
早い作品なのではと思う
母親の支配は厳しく 娘の精神は脆い
時折 回想する告解が入り
山本さんの作品としては珍しいのでは
ミステリアスなストーリー展開
2002年映画化
大学生の健全そうな男子は バイト先のスーパーの客である美しい女性に恋をする
彼女は心身共に繊細
大学を中退し節約して家事をこなす彼女は
母親と妹と坂の上の戸建てに住む
教師である厳格な母親
奔放な妹
三人の関係を読むほど 家庭の異常さをみる
支配する母親も従属する娘も気持ち悪いのに
この家庭やこの男子にもっと秘密があるようで
最後まで見届けてしまった
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