ばにらさま

ばにらさま

700円 (税込)

3pt

二度読み必至!
伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、
光と闇が反転する傑作短編集。

1,「ばにらさま」 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
2,「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
3,「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。
4,「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
5,「20×20」 主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。
6,「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。

以上6編を収録。

日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み。
読み進むうちにぞっと背筋が冷えるような仕掛け。
「えっ」と思わず声が出るほど巧みな構成。
引きずり込まれる魅力満載の山本文緒文学!

2021年10月に惜しくも逝去した著者最後の小説集。

解説=三宅香帆

※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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ばにらさま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山本文緒さんの魅力が詰まった6編の物語だ。

    そこにあるのは冒険や成功や心揺さぶられるような恋愛物語ではなく、とても日常的な心模様。
    幾つかの短編に登場人物の日記が記されているが、それがとても印象にのこります。
    「毎日つまんないことで忙しくていやんなる」
    この台詞が山本さんの本書に込めた気持ちを代表

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    山本文緒さんの小説が好きで、これを読んだら全部読んでしまって、もうこれ以上新しいものが読めなくなる恐怖があった。でも誘惑に勝てず手にして読んだ。解説がこれまた大好きな三宅香帆さんでよかった。ようやく亡くなられたことも含めて受け止められた。
    日々の生活は瑣末なことで忙しい。でも愛おしい。

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    遺作の小説になる…最期のエッセイ「無人島のふたり」で、以前書いた短編を手直しして1冊にまとめている、と。

    それが本書だ。

    6話はどれも読んでいるうちに、見えていた景色が反転する。小さな違和感の真相がわかった途端、腑に落ちると同時にザラつきも残す。

    「つまんない日常の生活を、面白く描く他に類を見

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    山本文緒の初期・中期の作品を、まだ私は読んでいない。

    あの頃は、なんか江國香織も山本文緒も〈「ザ・恋愛小説」を書く作家です!〉みたいなイメージの売られ方だったから。
    (そういえば村上春樹さえも、『ノルウェイの森』とかそんな売られ方、されちゃってましたね)

    だから晩年の秀作『自転しながら好転する』

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    面白いなあ。
    山本文緒さんの小説ほんとに好きだ〜、長編しか読んだこと無かったけど短編も面白い!!
    特にバヨリン心中と子供おばさんが好きだった。

    なんでこんなにこの人の作品に惹かれるんだろう?っていうのを言語化出来てなかったけど、
    最後の三宅香帆さんの解説を読んでスッキリ。

    普通の小説は生活を排除

    0
    2025年05月02日

    大好き!

    山本文緒さんの作品大好きです。日常と小説の世界が見事に一体化していてぐいぐい引き込まれます。短編ですがどれも面白いし、ハッとさせられます。もっともっと作品を世の中に出して欲しかったです。もっと読みたかったです。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    初めて山本文緒さんの本を読みました。
    最後にどんでん返しというのか、そういう事なのかという展開があり読んでいて面白かったです。
    最後の子供おばさん、とても素敵で好みのお話でした。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    山本文緒さん最後の作品集。
    最後とはいえ一つ一つの作品の初出は死を宣告される前だったのだな。
    山本文緒作品の好きなところは描かれた日常に不吉さや不穏さが潜んでいるところ。巧妙なトリックで「え?そうだったの?こいつの方がやばくね?」みたいなどんでん返しがあるところ。
    本作もその才能を遺憾無く発揮してお

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    Audibleにて。
    初めての山本文緒さんの小説。エッセイのイメージどおり読みやすく楽しかった。

    女のドロドロとした感情を書くのが得意な作家さん。だけど、どこか現実味なくバブリーな林真理子味をいつも感じるのは私だけだろうか。
    20×20場所は山本先生の実生活とかぶり、書かれていた風景を実際に見てい

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    短編6作品
    2021年に亡くなった山本文緒さんの作品
    人物の感情表現がリアルに描かれて、ちょっと泣けるとこが好き

    0
    2025年11月04日

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