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2021年4月、私は突然膵臓がんと診断された――。夫とふたりで無人島に流されてしまったかのような日々を、作家は日記として綴った。痛み、吐き気、発熱に悩む毎日。食べもののおいしさや本の面白さに喜びを感じる時。振り返るこれまでの人生。夫への感謝と心配。「書きたい」という尽きせぬ思い。別れの言葉は言っても言っても言い足りない。58歳で急逝した著者からのラストメッセージ。(解説・角田光代)
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Posted by ブクログ
母が54で他界したので、最後こんなふうだったのかなと思い出しながら読んだ。作家とはすごいなと思った。自分が体験したような気持ちになったので。この本は、今後、自分に何かあったときの拠り所になりそう。
近い状況になるであろう人がおり 少しでも気持ちに寄り添えたらと思って読んだ 読まれることを意識して書いている日記だから ほんとのほんとかはわからないけど 淡々としているように映るところや 語られる言葉に重なるものを感じた 症状が進んでも人に会えることを喜ぶ様子に 会ってもいいんだと思えた 最初から...続きを読むわかってたことなのに あー、やっぱり亡くなってしまったのだなと思った 私もいつか、亡くなるんだなと思った 角田光代さんの解説もよかった
「自転しながら公転する」が年頃の女性の等身大の悩みを描いていて好きな作品だったので作者さんが亡くなっていると知り迷わず手に取った。こちらの作品もありのままの病気との付き合いが描かれていて、冗談混じりの文章だけれども日に日に弱っていく様子を追体験するようで辛かった。 読んでいて、癌と言っても毎日ぐっ...続きを読むたりしているわけではないことを知った。自分は癌なの?となるほど元気な日もあれば、朝起きた時からぐったりしている日もある。そうやって波があるからその落差に気持ちが沈んでしまいそうだと思った。それでも最後の最後まで仕事に向き合って、辛い苦しいだけじゃないありのままの日記を遺した山本さんはすごい。
2021年4月、体調不良から病院に行ったところ膵臓がんのステージ4と診断された著者が5月から10月まで、亡くなる9日前までつけていた日記。はじめ抗がん剤治療を行なったが、あまりに副作用がつらいため断念し、緩和ケアに切り替えた。部外者が言うことではないがQOLの観点から見て英断だったと思う。 突然の...続きを読む宣告による驚きから死の覚悟に至る心理が書かれている。闘病期間がコロナ禍と重なり人と会うのが難しい時期だったのはタイミングが悪かった。 死の覚悟といっても診断からわずか半年間の短さ、50代という若さもあり、諦念に近かったように見受けられる。生きようとしている人を突然襲う病いは残酷だ。
がんの診断、余命宣告、先の予定が立たない毎日を、 日記に書き続けて、最終ページの角田さんの解説にもあったように、過ごされた日々がリアルに感じとることができる、だけど日々の中での生き甲斐も同時に感じ取れて、重たくさせないような配慮が散りばめられている気がしました。 文緒さんの人柄の良さも旦那さんの懸命...続きを読むな支えも、また医療の進歩にも、この本の仕掛けにも、出会えてよかったと思える一冊でした。
著者が膵臓がんと診断され、抗がん剤をやめて緩和ケアを選択してからの日々を綴った日記。 余命4ヶ月と告げられながらも、淡々と暮らしを記録し続ける姿に胸を打たれました。 読者やご主人へのさりげない気遣いを最後まで忘れない姿勢には、ただただ頭が下がります。 当たり前のように過ごしている毎日を、もっと大切に...続きを読むしたくなる一冊でした。
大好きな山本文緒先生の最期を先生らしい言葉で最後まで綴られていて感動しました。 山本文緒先生ファンが納得できる作品を残して頂きありがとうございます
いつもがん患者診療をしていて、データや画像、腫瘍マーカーを通して一生懸命できる医療行為をして、その中で患者さんと家族の気持ちに寄り添おうとしてたけど、どんなこと感じてるかを自分ごとのように体験できるという意味で勉強になったし、私たちに見せてる顔はもっともっと表層的なものでしかないことを改めて痛感した...続きを読む。 医者という仕事を通して、人はいつか死ぬものだから、大切な人の死は怖くても自分の死は怖くないな、なんて思ってたけどでも、やっぱり死ぬって悲しくて寂しくて怖いな。
タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。 医師から告げられた膵臓がん4b。 どんなにショックだったか。 そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。 私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも...続きを読む忘れられません。 何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。 「何で?何で自分達なの?」 自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の住人のように感じられた。 なので文緒さんと夫の気持ちが良く分かる。「そんな簡単に割りきれるかボケ!と神様に言いたい気がする」本当に何で?どうしてこんな事に?の繰り返しだ。 でも、読み進めると文緒さんの無人島は寂しいだけじゃない、どこかロマンチックで安息できる場所のようにも感じました。 文緒さんの「うまく死ねたらいいな」という言葉が心に残った。 最期まで周囲を気遣い、読み手が負担にならないようにユーモアを忘れず作家であり続けた。 闘病日記を逃病日記なんて表現するところなんか作家さんらしい。 病気で大変な最中に本書や「自転しながら公転する」を書いたり、いろいろな作家の小説を読んで面白かったとか最期まで作家であり続けた。本当に凄いなと思った。 闘病中の家族として勇気をもらいました。 最期の文緒さんの言葉、「王子」が深く心に残りました。 深い絆と幸福感が伝わってきて、私もそんな風に想って貰えるように寄り添って、一日一日を大切に生きていきたい。
最近姉をガンで亡くしたばかり なんか姉がどんな思いで最期を迎えたのか分かるような気がした。 きっとこんな心の動きがあったんだろうなー
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無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)
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