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2021年4月、私は突然膵臓がんと診断された――。夫とふたりで無人島に流されてしまったかのような日々を、作家は日記として綴った。痛み、吐き気、発熱に悩む毎日。食べもののおいしさや本の面白さに喜びを感じる時。振り返るこれまでの人生。夫への感謝と心配。「書きたい」という尽きせぬ思い。別れの言葉は言っても言っても言い足りない。58歳で急逝した著者からのラストメッセージ。(解説・角田光代)
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Posted by ブクログ
タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。 医師から告げられた膵臓がん4b。 どんなにショックだったか。 そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。 私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも...続きを読む忘れられません。 何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。 「何で?何で自分達なの?」 自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の住人のように感じられた。 なので文緒さんと夫の気持ちが良く分かる。「そんな簡単に割りきれるかボケ!と神様に言いたい気がする」本当に何で?どうしてこんな事に?の繰り返しだ。 でも、読み進めると文緒さんの無人島は寂しいだけじゃない、どこかロマンチックで安息できる場所のようにも感じました。 文緒さんの「うまく死ねたらいいな」という言葉が心に残った。 最期まで周囲を気遣い、読み手が負担にならないようにユーモアを忘れず作家であり続けた。 闘病日記を逃病日記なんて表現するところなんか作家さんらしい。 病気で大変な最中に本書や「自転しながら公転する」を書いたり、いろいろな作家の小説を読んで面白かったとか最期まで作家であり続けた。本当に凄いなと思った。 闘病中の家族として勇気をもらいました。 最期の文緒さんの言葉、「王子」が深く心に残りました。 深い絆と幸福感が伝わってきて、私もそんな風に想って貰えるように寄り添って、一日一日を大切に生きていきたい。
最近姉をガンで亡くしたばかり なんか姉がどんな思いで最期を迎えたのか分かるような気がした。 きっとこんな心の動きがあったんだろうなー
初めて読む山本文緒作品が『無人島のふたり』でした 涙を流し続けながら一気に読み切り、身体中の水分が抜けてしまい、頭痛や吐き気までしてくる始末 最後へむかう日々を綴った文章に まるでわたしが経験しているかのように 様々な感情が過ぎていき、読み終わった今 親しい人をなくした喪失感のようなものが残ります ...続きを読むインスタの写真や追悼記事も拝見しました 遅ればせながらこれから作品を巡っていこうと思っています
自分ごとのように読んで、同じことが自分や、自分の大切な人に起こってもおかしくないことに気付き、泣きながら読んだ。 文緒さんも書いているが、自分が亡くなった後に残された旦那さんが可哀想だと、何とかしてあげたいけどできないんだと、自分が居ないところで旦那さんを励まし話を聞いてくれる人がいて良かったと、...続きを読む節々で心配されていた。 旦那さんが、ホワイトソースから手作りしたグラタンをオーブンから出す時にひっくり返して泣いていたという話は、私も中学生の頃ガトーショコラで(焼く前だけど)同じことやって大泣きしたなぁと思いながら、大人が泣いてしまうほど色々きていたんだなと思った。 『自転しながら公転する』で知り、『アカペラ』も好きで、他にも色んな作品を読みたい。日記の中でかかれていた戸籍の女性の話も、読みたかったなあ。
自分にとって大切な本になりました。 出会えて良かった。そして闘病の本なのに読んでいる私が励まされた。日記も書きたくなり書き始めました。今も空で好きな本を読んで美味しいカフェで楽しんでいて欲しい。
58歳。早いです。 泣きながら読みました。恥ずかしながら山本さんの著作にこれまで触れた事はありませんでしたが、これから読んでいこうと思います。 心身共に辛いであろう闘病生活の中にも関わらず、ユーモアを散りばめた優しい文章。素敵な方だったんだろうな、と。 自分がいつ生涯を終えるか分かりませんが、なんと...続きを読むか両親よりは長く生きたい。子供よりは早いのは仕方ないな。妻よりは、、、 誠に勝手ながら妻よりは先に逝きたい。逆は耐えられる自信がない。
2021年4月に膵臓がん4bと診断され、10月に他界する直前までの日記。病気の進行もリアルにわかるので、心が丈夫で、体が元気な時に読んだほうがいい。 別れの覚悟はできているし、いろんなことに整理や始末をつける手続きは進めているものの、心の持ちように思案する、居場所が見つからない筆者の気持ちが伝わって...続きを読むきた。ずっと「死ぬのは怖くないけれど、どうしていいのかわからない」といっていた母の気持ちがようやく、なんとなくわかった気がする。旅立つ前の所在ない気持ちをしっかり書き留めてくれてありがとう、と感謝したい。
自分の方が当然長生きすると思っていた、という傲慢さ。書きたいという強烈な願い。直接的ではなくても、ふとしたことをきっかけに感情が溢れてしまうこと。もっと作品を読みたかった。
120日以上生きなくちゃ日記。正真正銘山本文緒さんの日記です。余命宣告を受けてからの日々。楽しい日、辛い日、リアルな毎日が山本文緒さんの言葉で書き連ねられています。 生と死を自分事のように感じ、山本文緒さんの夫と別れたくないという記述とその頃にはもう私はこの世に居ないという記述のギャップに涙腺を...続きを読む揺さぶられ、この作品を手放すことができず、一気読み。正直キツかったです。 タイトルの意味を知ったときなんてもう危ない。しかも日記であるため、日付を重ねるごとに辛く…。辛いのは本人なのに。 きっとこの先何度も何度も読み直すであろうこの作品を今は大切に保管したい。
大好きな作家さん。まだまだ書き続けて欲しかった。これから、おばぁちゃんになった文緒さんの描く世界を知りたかった。 お別れ会に行けなかったけど、お別れさせてもらえた気分。これからもずっと大好きです!
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無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)
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山本文緒
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