群青の夜の羽毛布

群青の夜の羽毛布

600円 (税込)

3pt

丘の上の家でひっそり暮らす不思議な女性・さとるに出会い、惹かれる大学生の鉄男。しかし、彼女を知るほどに、鉄男の疑問はふくらんでいく。可憐な彼女はなぜそんなに実母に怯え、妹に遠慮し、他人とうまくつきあえないのか? 母娘3人の憎悪が噴出するときにあらわれる、戦慄の情景とは──。恋愛の先にある家族の濃い闇を描いて、読者の熱狂的支持を受けつづける傑作長編小説。山本文緒ならではの、ホラーよりも恐ろしく、猛烈に切ない人間関係の闇!

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群青の夜の羽毛布 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    BOOK・OFFでタイトルに惹かれて購入。あっさりとした文体で描写のイメージがしやすく、また物語も面白かったので一晩で一気読みしてしまいました。最後のシーンではあと数ページしかないと物語が終わってしまうのを惜しむほど毬谷家と鉄男からなる物語にどはまりしてしまいました。また読みたい小説です。

    0
    2022年12月20日

    Posted by ブクログ

    これぞ私が好きな山本文緒さん!という小説だった。下手なホラーよりホラーだ。
    長い坂を登った丘の上の一軒家に住むさとる。他人とうまく付き合えず、家事手伝いと称して、実家で母親、妹とともに生活している。
    彼氏の鉄男は、さとると交際を続ける中で母親や妹とも関わりを深めていくうちに、その家族に潜む底知れない

    0
    2021年07月17日

    Posted by ブクログ

    彼女達の生活に入り込み
    その中で
    暖かさと
    冷酷さが
    入り混じって心がかき乱された

    鉄男。良いですね!

    0
    2013年09月11日

    Posted by ブクログ

    すごく激しい内容だった。山本文緒さんの作品は、ほとんど読んでいるはずだけどこんなに引き込まれたのは初めてかもしれない。一気に読んでしまいました。

    0
    2012年12月10日

    Posted by ブクログ

    アダルト・チルドレンとして育った私と同じ状況のこの本。
    小さくても大人になっても、がんじがらめの箱の中からは、自分で出ようと思わなければいつまでも出られない。
    同じACの人にはフラッシュバックすることを覚悟で、でも読んでほしい1冊です。

    0
    2009年12月24日

    Posted by ブクログ

    間に挟まれる独白が最初誰のだかわからなかった。構成としてはすごく良く出来てると思う。徐々に明かされる真実がすごく辛い・・・

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    不気味な感じがする女所帯の秘密が暴かれていきます。
    読み終えて多少はスッキリしたけれども、今後この家族はどうしていくのかなと。
    母親だけは救いがないような。
    ただ人は誰しも登場人物のどの人にもなりえるような気もして。
    多分皆幸せになろうとしたのにその方法がわからなくて、増悪がうずめいてしまう。

    0
    2023年11月11日

    Posted by ブクログ

    真面目って病気だ。
    正論が人を強くするのか、弱い人が正論に縋るのか。

    山本文緒さんの作品。わたしが初めて読んだのは、「プラナリア」だった。
    2020年6月末頃のことだ。
    そして、この作品のレビューをベースに、わたしはエッセイを書いて、初めて応募した。
    そんな大きな一歩を踏み出させてくれた山本文緒さ

    0
    2021年11月21日

    Posted by ブクログ

    さっぱりした文章の中にぐいぐい引き込まれる不思議な魅力があった。
    まぁまぁ狂気に近いところを、重苦しくなく読ませる語り口。さとるやみつるのことが気になって一気に読んだ。家族の重圧、母親の支配、彼氏のぬくもり、ひたひたとそこにある呪縛。それらが、リアルにありのまま描かれている。

    0
    2016年10月09日

    Posted by ブクログ

    だいぶ昔に一度読んだ小説。
    実際映画化されているのだけど、ものすごく映像化向きの物語だと改めて思った。キャラクターの立ち方とか、映像が目に浮かびやすい構成とか。恋愛小説であり、ミステリ小説であり…でもどっちでもないような、不思議な感じ。
    一人の弱い女性の自立までを描いた小説、とも言えるのだろうか。

    0
    2016年01月01日

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