みんないってしまう

みんないってしまう

671円 (税込)

3pt

同居していた恋人が出て行った。出て行けと言ったのは私だ。あんなに泣いた晩はない。(「裸にネルのシャツ」)母ちゃん、脳卒中で死んだんだって? 自殺が趣味みたいな人だったのに(「表面張力」)会うのも会わないのも、決定権はいつも相手にある。(「片恋症候群」)永久に続くかと思ったものは、みんな過去になった。物事はどんどん流れていく――。数々の喪失を越え、人が本当の自分と出会う瞬間をすくいとった、珠玉の短篇集!

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みんないってしまう のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ブラック・ティーと同じくらい好きで、気がついたら手に取って何度も読み返してしまう。
    文緒さんが書く「喪失」と「自分を取り戻す」感が好きなのかも

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    12話の短編それぞれのストーリーの面白さにとどまらず、読み終えてその続きはどうなるか考えてしまうというか、後をひくというか、山本文緒さんてすごいなあと思います。亡くなられたのが残念でなりません。

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    「みんないってしまう」というタイトルに惹かれて読んだ。好きなアイドルが活動休止した、憧れの先生が退職した、大好きな彼氏に振られた、応援しているバンドのギターが脱退した。みんな、いってしまうのだな、と思う場面が最近多くて、その大きな喪失感とか、悲しさとか、どうしてという疑問で心がいっぱいになりつつも、

    0
    2022年09月23日

    Posted by ブクログ

     山本文緒さんによる、「喪失」をテーマにした短編集。

     私はもともと短編集は読むのが苦手な人間で、その作品の雰囲気や前提となる背景、登場人物などが毎回入れ替わるのが苦痛に感じてしまう方なのですが、この作品はするすると世界に入り込めて、切り替わる人物などに不思議とストレスを感じませんでした。

     「

    0
    2022年05月18日

    Posted by ブクログ

    短編集。そのうち「みんないってしまう」が本のタイトルになってるけど、私は「表面張力」てのもこの本全体の雰囲気を表してるような気がする。ギリギリのキワッキワを生きてる人々。ほんのしたことで決壊しそうな感じ。
    だけど流されたら流されたらで流れて辿り着くところがあるってその先が見える物語。
    すごく昔に読ん

    0
    2021年11月17日

    Posted by ブクログ

    短編…それぞれの話が ふわっと広がってフッと終わるかんじ。
    読んでいて妙に身近に感じるものもあった。
    裸にネルのシャツと
    愛はお財布の中 が好きだ。身近なストーリーではないけれど…。

    0
    2021年08月17日

    Posted by ブクログ

    一話が短いストーリー仕立てなのにとても話がまとまっていて、長編作品しか読んだことのなかった自身は山本さんはショートストーリーもお得意なのかと感心してしました。
    いってしまうものが、人物に留まらず自分の内にある一部の感情を描いいることがとても興味深かったです。

    喪失感情は誰しももっているんだけれども

    0
    2021年03月19日

    Posted by ブクログ

     お久しぶりの山本さん。このざらつく読後感が堪らない。『いつも心に裁ちバサミ』の主人公のだらしないけど優しくて、他人のために怒れるところが良い。『不完全自殺マニュアル』と『片恋症候群』、『愛はお財布の中』の危なげな主人公が著者らしくて好き。雑誌で友達募集の文化懐かしい。個人情報誌なんてジャンルの雑誌

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    どの話も引き込まれる あーなんかわかる、そういうことってあるなあと思わされる。みんないってしまうてそういうことか。楽しいことも幸せなことも悲しみもずっとは続かない。喪失を繰り返しながら生きてくんだねー。

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    山本文緒さんが亡くなっていた事を今になって知った。急に読みたくなってとても久しぶりに手にとった一冊。実は自分の中で再読の可能性が低い棚にこの本をおさめていたのだけど、なぜその選択をしたのかわからないぐらい大満足の読後だった。喪失を悲しい暗いものだけに留まらせず、言葉の選び方表現もどれも素敵だった。表

    0
    2024年09月27日

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