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「何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、自分で死ぬのも面倒くさかった。だったら、もう病院なんか行かずに、がん再発で死ねばいいんじゃないかなとも思うが、正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。私は矛盾している自分に疲れ果てた。」(本文より)乳ガンの手術以来、25歳の春香は、周囲に気遣われても、ひたすらかったるい自分を持て余し……〈働かないこと〉をめぐる珠玉の5短篇。絶大な支持を得る山本文緒の、直木賞受賞作!
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Posted by ブクログ
初めて山本文緒さんを読んでみた。女性ならではの痛いところもあるが面白くて、好きになった。 初めて読む作家なので、まずは受賞作が無難だろう。280頁も頃合だし。題名もなんだか面白そうだ。 肩の凝りがほぐれるかも。 プラナリア、目も手足もないこういう形の生物は苦手だが、それじゃあ目があるからといってナメ...続きを読むクジやでんでんむしやひるやだにやもちろんヘビトンボなどというものは気持ち悪いなと思いながら、身体分裂再生機能をもつプラナリア、どういった内容なのか興味津々で読んでみた。 プラナリア 乳がんになってまだホルモン治療を受けている。結構辛い。飲み会などで受け狙いに病気の話をすると、彼氏が悪趣味だと嫌がる。 病院で知り合った人に出会って、仕事を手伝うことになったが。”絶対自分好き”と言う女だった。 ネイキッド 店を手伝っていたが、夫よりやりすぎて離婚された。 暇、と言うものがどういう状態で、どんな感じがするものかをわたしはこの歳になって生まれてはじめて知ったように思う。退屈とはちょっと違う。退屈だったらいくらでも経験してきた だらだらと暮らしていて、昔の部下に出会って付き合ってみた、ところが一言多くて嫌われたようだ、暇つぶしにも飽きた。 でも、来るかな電話しようかな、微妙に揺れる気持。 どこかではないここ リストラに会った夫は再就職したが、収入が減ったので夕方からレジのパートに出ることにした。子供たちも大きくなったけれど何かと気にかかる。 義父は入院。母は一人暮らしで用もないのに電話が来る。 ああ、やりきれない環境だ、バイト仲間に誘われたホテル行きを撃退してみたりしながらも、お母さんの痛々しくも逞しく頑張る姿が少し明るい。 囚われ人のジレンマ 両者が相手の戦略を懸命に予想した結果、両者ともに損をしてしまうケースを「囚人のジレンマ」と呼ぶのだそうだ その研究をしている大学時代の彼と結婚するつもりで付き合っていたが、彼の訳ありに気がついた。まだ決心がつかないでいると、彼のアパートに不意に母親がやって来た。 奇襲攻撃かい。 憤慨してバスに乗って帰ってしまった。 あいあるあした 離婚して居酒屋を始めた俺に会いに、娘が来た。別れた妻は再婚している。海外にいくという娘が母親に無断で会いに来てくれた。 店に変わった娘が来て、手伝ったり手相を見たりしている。常連も出来て、何気ない付き合いがほのぼのとして暖かい。 俺と言う男をうまく書いている。 職場シリーズのような短編集だった、進んでは読まないが、主人公の心境を現実的に書き出すところは確かに受賞作だと感じた。 女について少し嫌味な部分が特にうまい。確かにそうだなぁと思うし、そういう女と付き合う男も、あるあると思わせる。 それだけに余り見たくない部分もあるが、こういう環境にいる気持ちは良く分かる。女性作家が嫌な女を書くとこうなる。 だから長く女流作家の小説やエッセイを避けてきた、そろそろ女も越えていいだろう、と思った時から、女性作家と気が会うようになった。
山本文緒さんの書く言葉が好き! 綺麗事ではなくて人間の心のが見えて、共感できることがあった。なんだか、安心できる本だった。
5つの話に登場する女性たち、全然好きなタイプではなく、かなり嫌悪感を覚えるタイプだった。ところがそのような女性たちを書き上げた作者がすごいと思った瞬間、大好きな一冊になってしまった。
歯切れの悪い終わり方、、でもそれがいい。 余韻に浸りながら、熱いお茶を飲んだ。 知らない人の人生を覗き込んでしまった、という感じ。 人の中で生きていくって難しい、
ステレオタイプ的な生き方を強制されて、そう生きたら否定され、吹っ切れていくさまがよかった。 四十代深夜パートの短編が一番好き
囚われ人のジレンマのケーキ等分に例えた締めくくりとあいあるあしたの娘の髪の毛を切るシーンが個人的にすごく好き。
最初の2編を読んで、「続きは?!」と声にしてしまったが、続きはプラナリアのように読み手が独立して考えて良いよというメッセージなのかな?と思いました。主人公の女性たちは制約のなかでも意志を持って自由に生きてきていいな〜と思った。私は普段なんの背景も知らないのに人に対して適当なこと言わないように気をつけ...続きを読むているけど、この本の中の(主人公以外の)登場人物は勝手なこと言い過ぎでちょっと嫌んなった。 「あいあるあした」好きな回だった。
恋愛小説というのを読みたいと思って、読んでみた。 蓋を開けてみると、自分自身も共感できるような社会での生きづらさやなんとなく感じている疎外感をすごく感じられる作品だった。 短編集ということもあり、作品によって考える事や口調が違って、自分としては少しイラッとする人もいたが面白かった。 読んでスッ...続きを読むキリはしなかったが、少し自分の心の整理がついたような気もした。
仕事テーマの短編集と聞いて私生活と仕事の両立についてのテーマを期待して読み始めたが、全然違う切り口の話ばっかりで自分の生きてる世界の狭さを感じる とともにやっぱこの時代は景気いいよなあという感じがする、羽ぶりがいいしすぐに誰とでも寝る 働かなくても生活に直結しない感じがあんまり親近感を持てなかった...続きを読む 自立して考えをまとめて話し合って仕事をできない、の背景には大体毒親が背景になって自分の子持ち願望にちょっと怯んでしまう
いろいろちょっと変わった価値観の人達の話だった。 ちょっと斜に構えて物事を見てる感じが面白いと思った。
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