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「何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、自分で死ぬのも面倒くさかった。だったら、もう病院なんか行かずに、がん再発で死ねばいいんじゃないかなとも思うが、正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。私は矛盾している自分に疲れ果てた。」(本文より)乳ガンの手術以来、25歳の春香は、周囲に気遣われても、ひたすらかったるい自分を持て余し……〈働かないこと〉をめぐる珠玉の5短篇。絶大な支持を得る山本文緒の、直木賞受賞作!
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Posted by ブクログ
歯切れの悪い終わり方、、でもそれがいい。 余韻に浸りながら、熱いお茶を飲んだ。 知らない人の人生を覗き込んでしまった、という感じ。 人の中で生きていくって難しい、
ステレオタイプ的な生き方を強制されて、そう生きたら否定され、吹っ切れていくさまがよかった。 四十代深夜パートの短編が一番好き
仕事も恋愛も宙ぶらりんなアラサーに刺さる小説。 。理屈じゃない。人間ってこういうもんだよね。人生もハッピーだけがエンドじゃない。
恋愛小説というのを読みたいと思って、読んでみた。 蓋を開けてみると、自分自身も共感できるような社会での生きづらさやなんとなく感じている疎外感をすごく感じられる作品だった。 短編集ということもあり、作品によって考える事や口調が違って、自分としては少しイラッとする人もいたが面白かった。 読んでスッ...続きを読むキリはしなかったが、少し自分の心の整理がついたような気もした。
仕事テーマの短編集と聞いて私生活と仕事の両立についてのテーマを期待して読み始めたが、全然違う切り口の話ばっかりで自分の生きてる世界の狭さを感じる とともにやっぱこの時代は景気いいよなあという感じがする、羽ぶりがいいしすぐに誰とでも寝る 働かなくても生活に直結しない感じがあんまり親近感を持てなかった...続きを読む 自立して考えをまとめて話し合って仕事をできない、の背景には大体毒親が背景になって自分の子持ち願望にちょっと怯んでしまう
いろいろちょっと変わった価値観の人達の話だった。 ちょっと斜に構えて物事を見てる感じが面白いと思った。
山本さんの作品で1番今は共感できない、というか抽象的でふわふわしているなという感想。もう一度読んだらわかるかな 日常から逃げることと逃げないこと、自由と束縛、そんなイメージの短編
直木賞を受賞した短編集。リアルで生々しい心情描写は流石です。全体的に読みやすい文章で、救いのない話が多いながらも、読後には独特の余韻が残ります。 名作『恋愛中毒』の濃度を保ちつつ生活語の精度をさらに研ぎ澄まし、後年作へ連なる“生の鈍い光”を確立した転換点となる作品かと。定期的に読んでしまいます。
〝働くこと〟〝働かないこと〟をテーマにした五編の短編集。 〈プラナリア〉 乳がんを患い右胸を失った26歳の春香は四週間に一度の病院通いの他は仕事もせずブラブラして過ごしていた。自らの病を事あるごとに駆け引きのように持ち出す彼女に周りは辟易していた。 〈ネイキッド〉 二年前夫から一方的に離婚を言い...続きを読む渡され、夫の会社で働いていた34歳の涼子は自動的に職も失うことになった。無職になって二年。古びた1LDKにこもって編みぐるみを作ったり、持て余した時間を漫喫で過ごしたりしていた。 〈どこかではないここ〉 43歳の真穂は夫がリストラにあい、減ってしまった収入を補うべくパートに出たり節約したり家族の為に一生懸命頑張ってきたのに「お母さんみたいになりたくない」と娘の人生からリストラされてしまった。 〈囚われ人のジレンマ〉 25歳の誕生日に美都は長年付き合ってきた恋人に「そろそろ結婚してもいいよ」と切り出された。しかし働き始めていた美都はまだ学生で親からの仕送りで生活している彼との結婚に戸惑いを感じていた。 〈あいあるあした〉 36歳の真島誠は大企業と呼ばれる会社で営業をやっていたが仕事に忙殺され女房に浮気の末離婚をされ、当時6歳だった最愛の娘とも離れ離れになり、居酒屋のマスターとなった。そこに働かない女 すみ江が転がり込んできた。 個人的に好きだったのは〈ネイキッド〉と〈囚われ人のジレンマ〉。 〈ネイキッド〉 涼子はもともと仕事のできる人だ。夫婦でやっていた店を繁盛させようと先走ってしまい夫婦間に溝ができてしまった。利潤を追求する彼女の働き方を夫は〝さもしい生き方〟と言った。 確かに人それぞれの働き方があるとは思うけれどそれは ちょっとヒドイと思った。この話の終わり方はホッコリしていて好きだった。 〈囚われ人のジレンマ〉 美都と恋人の朝丘は大学の社会学部の心理学科で同級生だった。 心理学というのが面白かった。〝朝丘君と私は大きいケーキを相手に押しつけあっている卑屈な子供だ。彼と私はそっくりなのだ〟という文章には なるほどなぁ と思った。いつまでも 弱者のままでいたいというズルイ気持ちはわかる気がする。 良い短編集でした。
ふと目に止まって、なんとなく買って、読み始めたら一瞬だった。 綺麗事とかじゃなく、人間の生々しい感じがとても好きでした。 軽く読書スランプだったけど、またいろいろな本を読みたいと思えました。
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