プラナリア

プラナリア

529円 (税込)

2pt

「何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、自分で死ぬのも面倒くさかった。だったら、もう病院なんか行かずに、がん再発で死ねばいいんじゃないかなとも思うが、正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。私は矛盾している自分に疲れ果てた。」(本文より)乳ガンの手術以来、25歳の春香は、周囲に気遣われても、ひたすらかったるい自分を持て余し……〈働かないこと〉をめぐる珠玉の5短篇。絶大な支持を得る山本文緒の、直木賞受賞作!

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プラナリア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山本文緒さんの本ってもしかして初めて読んだのかなぁ。最近読んでた本ととても違うので、新鮮かつ心がホクホクした。とても個人的な感想で他の方には参考にならないかもしれないのだけど、何かを学ぶとか知る、理解するとかって事ではなく、一言で言うと、憧れ、のようなものが読後に残った。

    作品の(特に女性の)主人

    0
    2023年05月08日

    Posted by ブクログ

    短編って勝手にハッピーな終わり方をするもんだと思っていたのですが、この作品はハッピーではないかもしれないけど、いい終わり方だなって思える作品ばかりでした。

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    ずるいところとか、
    なんとなく流されちゃう瞬間とか、
    曖昧な感じとか、
    誰にでも起こりうる、どこでもいそうな感じに仕立て上げるのがめちゃくちゃにうまい。

    ずるずるずるーっと渦に引き込まれて、
    気づいたら自分も本の中にいる。

    人間って曖昧でずるいんだよなあ。

    私はその狭間に立つと嫌悪してしまって

    0
    2023年04月24日

    Posted by ブクログ

    女性の複雑な心の葛藤、妬み、繊細さなどを書かせたら右に出る作家はいないのでは。もっともっと、山本文緒さんの作品が読みたかった。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    自分の中にある醜い気持ちを
    さらけだされたみたいで
    なんとも言えない気持ちになった。

    そんな気持ちを抱えても
    日々生きていかなきゃなんだと
    すごくリアルな話だった。

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    「無職」をテーマにした話だったので手に取った。中でも「ネイキッド」が私に刺さるフレーズが多かった。答えが用意されている訳ではないけど、なんとなく「分かる」ような短編集であった。

    0
    2024年01月12日

    Posted by ブクログ

    1/3山本文緒さんの本を読むのは2回目。読み手を裏切るテクニックがよく使われている印象。この短編集、一話のなかでたくさんの要素が絡み合って、要約が難しそうなお話ばかり。そういう複雑さが魅力的だ!一話につき一メッセージって構造じゃないから読む時期によって捉え方も変わるんだろうな。何度も読んでみたい本。

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    自転しながら公転する がよかったので、山本さんいろいろ読んでみようと思い、まずは直木賞のこちらから。
    女たちのやさぐれっぷりが気持ちいい。小説だからと言って、うまくいきました、と終わらない、終わり方も好きだ。振れ幅が少ない心情だけど、ジワーッと沁み入ってなんか泣けてくる。
    レビューは、共感する、しな

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    山本さんの作品を読みたくて購入。
    今回は各話の主人公にあまり共感はできなかったけど、いろいろな人生があるんだな、人間模様があるんだなと思いながら読んだ。

    最後マジオさんがなんで言葉が出なかったかわからなかった、、知りたい

    0
    2023年12月01日

    Posted by ブクログ

    新幹線でちょっと時間つぶしのつもりがそれぞれ短編が面白くてわざと時間かけて読みました。だらしなくダメな女にいらいらしながらいつのまにか共感してしまう。わたしもこっち側のタイプだな。どの話も最後は明るく前を向いていく。無理に変わろうとしなくていいんだって思えます。

    0
    2023年11月18日

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