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せっぱ詰まってはいない。今すぐ誰かと結婚したいとは思わない。でもどこかで思っている、「いつかはやっぱり結婚したい」と。結婚は、能力ではなくて人格が選ばれることだ。結婚をしたいほど好かれているなんて、嬉しくないわけがない。不確実だとわかっていても、人は人を好きになると「結婚したい」と願うものだ――。『恋愛中毒』の著者が、心の奥底に巣くう「結婚願望」と「結婚の現実」をまっすぐに見つめた、ビタースウィートなエッセイ集。
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Posted by ブクログ
25年前に出版された作品。 その頃に読んでいたかったなー。 今時の若い世代の結婚観の見当がつかないけど、今でも全然通用するであろう山本先生の結婚観、と私は思う。この作品には結婚観を通して見える人生観も綴られている、というかそっちの方がメインなのかも? 私自身も『世界中のほとんどの人が結婚している』...続きを読むと言う理由で結婚せねばと焦っていた20代を思い出す。でも30歳を超えたら結婚というより私は結婚式がしたかったんだってことに気づいてそこから本気でどうでもよくなった。現在は結婚しているけれど、それもビザの関係で結婚という形をとったまでで、相手も結婚なんて絶対しないと思ってた、なんていう人なので、あの機会がなかったら多分未だに独身だっただろうと思う。旦那さんにも不満はないし、仲良くしてはいるけど、時々歳下の独身の友達や離婚した友人が一人でのびのびしているのを見るとうらやましいなぁーと思うし、なんだか気が抜けたのか、今は一人じゃないから自分の好きなことばかりやってちゃダメだと変な責任感も芽生えて気が抜けた、というか勢いがなくなってしまった気がする。そう思うと、なんか張り合いのない人生になっちゃったなと寂しくなるし、それが山本先生の言う『苦笑いしながらなんとかやってく』なのかもな。 結婚してみて何が良いのか教えてくださいと言われたら、特にコレと言える物がないんだけれど(とは言え旦那さんには大変感謝していますよ)この作品では結婚はしてもしなくてもいいよ、そこは君次第。を前提に結婚がなぜ良いのか?なぜみんなが使命感の様にしなくちゃいけないと思うのか?またなぜ人は(特に親)結婚しなさい、と勧めるのかについて教えてくれていて、結婚している人もそうでない人も楽しめる作品
最近パートナーとズレ・摩擦が生じてしまって、 なんで結婚したんだっけ沼から脱出したいなーと思い、手にとりました。 本書は”寂しいけど、結婚したいけど、保証はないからひとりで生きる覚悟を決めるために理詰めで頭を整理した本”という感じ。 私は結婚しているからか、なぜ人が結婚するかにフォーカスされた1...続きを読む-3章より、その先にある人生を語った4章以降がぐさぐさ刺さった。 「人の心というのは柔らかいだけに、どんなふうにでも形を変え、時には凶器にもなりうる。— 自分の心に殺されたのだと思う。」 「— 心の筋肉は、他人と関わることでしか鍛えられないような気がするのだ。」 ん〜刺さる、、、まさに自分の心に殺されかけている。何度も殺されかけた経験から、心を守りたくて鎖国し、そして免疫のない心を作り上げている、、、。ぐさ。 1人じゃ生きられないのはわかってた、でも他人が怖くて、深く理解してくれるパートナーが嬉しくて、彼がいれば大丈夫、と寄りかかりすぎてた。 すごい重圧だっだろうな。 自分を救えるのは、自分だけ。 鎖国しすぎてたなあ。 心を守るため、と思ったけど、結果的に心を弱くしてたかな。 その点本は、傷つくことなくたくさんの別世界に連れてってくれるから好きなのかも。 まあなんか色々考えてしまった。 結婚に係るもやもやが頭をよぎる方には、自分の閉鎖的な思考に一石投じてくれる本。 おすすめ。
友人にずっと勧められていた本をついに読破。私自身に結婚願望がないことから、友人は私に勧めてくれたらしい。 そして気がついた、私、結婚願望が全くない人間ではないと!山本史緒先生が作中で「手相占いで52歳で結婚できるかもと聞いて、不覚にも喜んでしまった」とあるが、私も結婚できるかもと言われたら喜んでし...続きを読むまう、、、独身を貫くという固い意志で結婚願望がないわけでなかったらしい、、 作中では、史緒先生の結婚に対する考え方や独身として生きる心構えを話している。少し古い考え方もあるが(ほとんどの人が結婚してるとか)、読みやすく、色々な人に読んでもらいたい本だと思った。そして、出来るのならば、感想を聞かせ欲しい(私との捉え方の違いを知りたいなと)!と思うような作品でした。
再読。記憶なし。本棚に数多く在る本の中から、今の気分にあった一冊を、で、手にとったらエッセイでした。 結婚してみて、結婚は大して良いものではない!向いてない?もうこりごりだ…と思っていても、何故好きな人ができると「結婚したい」とか思ってしまうのだろう? 三秒後には、いやいや…と首を横に振ってるのに...続きを読む。 この「結婚願望」は厄介だ。などと思っていたので。 『どうしてひとは、こうも結婚願望から逃れられないのだろうか。』 『うまくいっている結婚は人が宿命としてもっている孤独を一時的であれ、忘れさせてくれるものなのかもしれない。』 『結局のところ、人が結婚したいと思うのは、世界中のほとんどの人は大人になると結婚してるからなんじゃないかと、今私は思う。』 『みんなしているから、結婚するのだ』なるほど そもそも、こう小難しく考えること自体がナンセンスなんだろうか?成り行き任せでいい案件なのだろうか? 『どちらかが浮気をしていようと、何年もセックスしていなかろうと、家族がみんな概ね平穏に暮らしているならば、それはうまくいっている結婚だ。』ホントにそうなの? 『長い人生、何をしたらいいやらわからないから、人はとりあえず結婚でもして子供でも産むのではないだろうか。』との事。へ〜 『結婚生活は幻想でできているのか?じっとじっと我慢をしたその先に何かいい事はあるのだろうか?』 男友達がいると視野が広がる。男性の方が、冷静で論理的に物事を考えているんだな、と思う。共感。 愚痴や感情論で話をするには女子が最適だが、解決の方法を考えるには男性に聞いた方が良いと私も思う。 あとがきで、『好きな人とはやっぱり結婚したい。でも、したいと思うことと、本当にすることとは別のことなのだということが、やっと少し分かってきた。』とあった。 大いにうなづく、と同時に、別にしたくない(一緒でありたい!)と思ってしまった自分がいる。典型的な恋愛体質だと気付き、ショック。人間的に好きだと思える人とずっと一緒にいるにはどうしたらいいか…が、最大の関心事。 山本さんもこれを書いた後に再婚したそうで、人生ホントに先の事はわからないものだと思う。そして八十歳まで生きちゃうかもって書いてあっても、そうではなかった。やりたい事をやり、後悔のない生活を!と改めて思う。 結婚願望だけに特化していない内容もまた良かった。 自分を救えるのは自分だけ。うるっときました!頑張ろ!
蛍光ペンライン入れたり、また何回も読みたい!迷いないファイブスター。つくづく…山本さんとは考えてることも、こだわることも似てる!出会ったら会話はつきないだろうな…と実感する一冊。題名とは違う内容だから、どんな状況の女性にもオススメです!
本のレビューは初めてです。 普段の私は「本}=「参考文献」or「情報手段の一手段」としか考えておりませんでした。 なので、小説などには興味なし。 しかし、このエッセイは「著者自身の考え・経験」「客観的な意見」「私自身どこかで考えていたこと」等が盛り込まれており、大変読みやすかった。(こういうのをエッ...続きを読むセイって呼ぶんでしょうか?) これを機に「読書」について見直していこうかって考えました。(まぁ、小説を読むにはもう少し時間がかかりそうですが・・・) とは言うものの、本についての知識(どういうタイトルの本があるのか、どんな内容なのか)がないので、みなさんのレビューを参考にしたいと思います。
今の自分を「みじめだな」と心のどこかで思っていることが問題だったのか。と納得した。 少数派として生きるのは難しい。 ある年齢になると大多数は結婚して、子供を産んで、家を建てて…そんな生活が想定されている。 そこから逸脱すること(少数派でいること)は、すごく難しいのだ。 私は結婚しているけど子供が...続きを読む欲しいと思えない。 著者は結婚したけど離婚し、再婚した。子供は最期まで授からなかった。彼女の場合は欲しかったけれど、タイミングによるものだった。 この本の中ではまだ再婚していなかったので離婚後の独身を貫くことについて述べているが、"本来であれば結婚し、子供を育てる期間だったであろう時間を、どのように使ったらよいのか"、"仕事や趣味があればいいが、どちらもそこまで熱意はない。やりたいことがないのに1人で生き続けなくてはいけない"。そんな絶望感に思わず共感してしまった。 まさしく今の私(たち夫婦)が直面している絶望である。 私自身"子供を産みたいと思えない自分"をみじめに思ってしまっているのだと思った。自分の心が今の自分の在り方を許してないのだと思う。大多数でありたかったのに、少数派の生き方を選ぶ自分を自分で認められていない。 あまりに共感が強いので、文章がまとまらない。 また読み直して、感想を書き直します。
9割くらい、共感です。 「一人で生きてゆく覚悟」をした上で、結婚願望を持ち続けるのが良いのかな。 人と人の出会いは、ほぼ、運ですし。 「結婚をしたいほど好かれている、という事実ほど、その人個人の存在を肯定するものはなかなか他には見つからない。 他人が結婚をしてくれる。これから先の人生、健...続きを読むやかなるときも病めるときもそばにいて、家族として助けあって生きていこうと他人が誓ってくれるというのは、能力が選ばれたのではなく人格が選ばれたということだ。」 これが今の私の『結婚願望』かな。
とことん考え抜いたその姿勢がいいなぁと思いました。あと私は、男性から友達として重宝されるタイプだと気づいたわよ。
最近浮上しつつあるが、ずどーんと落ち込んだのは人生で2回目で、一度目が27歳のとき、そして今回が34歳だった。 本書を読み終わって、結婚している人たちにコンプレックスを抱いていたのを認めようと思った。 そうだよ、私だって「独りでも楽しいもん!」とかいうフリしてるけどホントは結婚したいよ! と、開き直...続きを読むれる本でした。
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