山本文緒のレビュー一覧

  • 恋愛中毒

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    「私は何が悪かったんだろう」 「何がいけなかったんだろう」 「どうしたらよかったんだろう」と、ずっと考えてしまう水無月。

    この「考えている時間」が本当に苦しいんだよな、、と読みながら私も苦しかったです。 そしてどうしたらいいのかを水無月と一緒に考えていました。
    執着や未練ってどうやったら変わっていくんだろう。
    簡単に「違うことに打ち込めばいい。仕事でも他の男をつくるとかでも。」って言うことはできるけど、そんなのは本人も分かっているけど、執着や未練に飲み込まれてしまっている時は難しいですね、、

    しんどくて何回か手が止まり、ずっと水無月大丈夫かな、、大丈夫じゃないよな、、って考えて、早く読まないと私もしんどい、、と思って最後まで読みました。

    32歳で先生と出会って関係が始まり、ラストは40代になっている。 色んなことがあって長い時間が流れて、ラストは先生とたまに会う関係になっていて、激しい執着が完全になくなったように見えるけど、分厚い蓋をされてるように感じました。 この先大丈夫かな?ってちょっと心配だけど、、
    完全に気持ちをなくさなくても、その気持ちが自分の人生を全部占領しなくなることができたように感じて良かったです。

    「もしも、、」は私も考えてもしょうがないことは分かっているのに考えてしまっているところがすごく共感できました。

    10年以上ぶりの再読で、めっちゃすごかった!としか覚えてなかったので初読の感じで読めました。 やっぱり良かったです。
    水無月の心の動きや葛藤が苦しいくらい細かく描かれていて、満たされない感じがずーっとあって。 自分に何回も誓いを立ててるのに、分かっているのに、それができなくてまた同じことをしてしまうのが人間臭くてやっぱり好きです。
    幸せな時も不安やどこか信用できない感じがあったり、親との距離感や、親友も友達もいなくて、荻原だけが唯一の友達で、荻原がいて良かった。  

    山本文緒さんの作品はこの本でハマって何冊か昔読んでどれも良かった記憶があるのでまた再読していきたいと思いました。





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    2026年09月27日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    予測もしていない余命宣告
    たった4ヶ月
    私だっていつそんな事態になるか分からない
    生きている限り終わりもある事
    その終末に自分はどう向き合い
    その覚悟とどう戦うのだろう
    ジタバタしない後悔しないそんな自分でありたいと思いながら自分ごととして読み終えた。
    山本文緒さんありがとう

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    2026年09月17日
  • ブラック・ティー

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    2026/09/15
    色々な境遇にある女性に焦点を当てた短編小説。個々の話の密度が濃い。最初は穏やかにスタートする話なのかなと思いきや、読み進めていくうちに「何かちょっと変じゃない?」みたいな不思議な感覚になる。普通→異常に考え方が変わりそうになるものもあるし、その逆になっていくものもあるので色々なバリエーションがあるのを短編の中でコンパクトに楽しむことができるようになっていると感じました。
    人間の綺麗事だけじゃない側面に目を向けていくような小説で、読んでて面白いものや、ハラハラするものもあります。

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    2026年09月16日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人公が家族や仕事や恋愛に悩みながらも決断していくお話。

    ストーリーもテンポ良く進むし伏線もきちんと回収されラストも「えぇっ?!」となる、読み応えのある一冊。
    普段恋愛モノを読まないが、すごく面白かった!
    30歳になったからか、うんうんわかる。と共感できる部分がたくさんあった。
    結果、なんとかなるんだよ。と思える。

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    2026年09月13日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    恋愛、仕事、家族とずっしりな内容だった。全てが自分に当てはまることは無いけど、耳が痛い事もしばしば。ページ数多かったけど、次々展開していくから夢中で読んでしまった。

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    2026年09月11日
  • プラナリア

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    面白かった!職場の人に勧められて読んだが、山本文緒さんは「自転しながら公転する」を読んだことがあったが、個人的にはこちらのプラナリアの方が好みだった。

    短篇集は普段あまり読まないけど、どれもとても完成度高くて驚いた。特に女性の内面を鋭く書いていて、女性特有の揺れる思いとか感情を書くのがとても上手い、と感じた。
    「プラナリア」、「ネイキッド」、「あいあるあした」が特に印象に残って良かった。

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    2026年09月04日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    山本文緒さんの、逃病記。

    タイトルがあたたかくて、人柄がやわらかくて。
    「頑張った」証を遺そうとしたんじゃなくって、角田さんの言葉にもあるように、こちらに「大丈夫だよ」って声をかけてくれるような、そんな作品。

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    2026年09月02日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    最初のシーンから急に主人公が変わって、初めは追いつくことに必死でしたが、状況を飲み込めてきた頃にはこの小説の伏線回収が見事に行われていくところでした。
    恋愛で相手を愛しすぎないように、と努めていた水無月が結局は中毒者でどんどん独占欲が増していく姿は正直自分が恋愛をしている時の第三者目線のようですごく醜く感じました。
    愛しすぎないことは難しいけれど、結局それは変えることができないし、治すこともできないのかな、とタイトルを見ながら考えました。

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    2026年09月02日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    もう5年も経つのだなぁ…と。

    ショックだった。とにかくショックで仕方なかった。
    で、今になってようやく読めた。
    気付いたら文庫まで出てた。

    学生時代からずっと読んできた。
    山本文緒さんの書く人物が好きだった。
    作品の一つをメールアドレスにさせてもらった。
    もう25年近くずーっと使い続けてる。

    さくらももこといい…何でなんだよぅ…

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    2026年08月26日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    生きることのままならなさ、自分が思い描く「結婚観」含めた無意識な価値観の押し付け。

    今自分が生きるためにすべき自転と、社会や環境から求められてすべきことである公転。とかく我々は生きるために向きあなわなければならないことが多すぎる。

    「別にそんなに幸せになろうとしなくていい。幸せにならなきゃって思い詰めるとちょっとの不安が許せなくなる。少しくらい不安でいい。思い通りにはならないものよ」

    これは真理。旨に抱えて生きていきたい。

    冒頭ラストの仕掛け含めてとても楽しめて良い本だった。

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    2026年08月27日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いろいろな条件で結婚をやめる決断ではなく、一緒に歩んでいくのを決めたのはカッコよかった。
    そうなってくれて良かった。
    みんな好きな人と一緒になって、幸せに結婚生活送ってほしい。
    ときには喧嘩しても、この人と結婚して良かったってたまには思えるような。

    結婚式から始まるのも、誰とのなのか思考を巡らせながら最後まで面白く読めた。

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    2026年08月24日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貫一がだいすき!!!

    プロローグから始まり、ああ貫一とは結ばれないんだ、、、、ああやっぱり別れちゃった、、、じゃあプロローグ通りだとニャン君と結婚するのか?、、、え?ニャン君にもフラれた?!わあ貫一と結ばれてよかったーーー!!あれ、じゃあプロローグの視点は誰、、?となってエピローグでうおおお!そういう?!
    と、忙しく一気読み。最後にもう一度プロローグを読んだ。

    都のリアルな弱さ、リアルな周囲の環境の変化とそれに伴う心境、
    わたし自身も今33歳で、とっても良いタイミングで出会ったとっても良い本だった。
    やっぱり貫一がだいすき!!

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    2026年08月22日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    山本文緒さん。。大傑作だった
    悩みがリアルで、結末にもびっくり
    謎の人に惹かれてしまうの共感し、色々なところでドキドキ感があった

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    2026年08月22日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白いです。

    思い通りにいかない感じのリアルさや人の自分勝手さが表現されており、大人の方には刺さる本かと思います。

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    2026年08月20日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    昨年知人が膵臓癌で亡くなり、その方のことも思い出しながら読んだ。癌はお別れの準備期間がありすぎるほどある、というくだりがあるが、そんなに長い時間、自分とこの世との別れについて考えないといけないなんて、辛い病気だなぁと思う。
    途中「イライラする」などの文言はあるが、著者の攻撃的な感情や恨みつらみは全く伝わってこない。最後まで、周りの人に対する思いやりや、この世の中に対する親愛の気持ちのようなものが根底にあるように感じる。素敵な人柄だったんだろう。

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    2026年08月16日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    このタイトルを思いついた時点で勝ちは確定。そして、そのタイトル通りの日常を過ごしながら少しずつ成長していく30代女性の物語。仕事の悩み、恋愛の悩み、親の介護の悩み、人生の悩み、様々な悩みを抱えながら、最後には一つの選択肢を選びとる。果たしてそれが本当の正解だったかは描かれないが、自分の気持ちに正直に、自分自身で決めたことで少なくとも後悔はないはず。この小説のあとがきで著者が亡くなったことを知ったが本当に残念に思う。

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    2026年08月12日
  • プラナリア

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    置かれた場所で咲きなさい…と…、そうね それが 人生を生き抜くためのいちばん手堅い思想だと頭では分かっていても 僕にはどうしても できない。だから この5編の小説に出てくる「置かれた場所で咲くことがどうしてもできない女性たち」に ある種の親近感を抱きながら また一方で 僕自身の 弱さ あるいは僕自身の社会的不適応の様相を 鏡に映して見せられているような 一抹の不快感も感じつつ読み進める。

    僕ら (=すなわち 一読者としての僕 および、僕と同じように『置かれた場所で咲けない人たち』)は 単に 甘えている? 甲斐性がない?未熟な人間?

    僕にしてみれば 5編のいずれにおいても 誰ひとり 僕を置いてけぼりにして その場で咲いたりせず 最後まで悶々と 咲けないままでいてくれたことに救われた。我ながら 変な感想だなあ。

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    2026年08月08日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    p199
    自分にはこうやって好意を寄せてくれる友人がいて両親も一人娘の自分を可愛がって育ててくれたしやさしい恋人だっている。
    決して虐げられていい人間なんかではないと自分に言い聞かせた。深呼吸をしてゆっくりとメッセージを打ち返す。
    p256
    どちらかというとガサツな印象の人なのに哀愁を帯びた顔が美しかった。風が彼女の髪を揺らし、横顔を半分隠した。青白い頬にちらりと光るものが見えた。
    離れているのに色を失った唇が震えているのがわかった。この人は苦しいんだ。この人に感情をぶつけてもダメだ。都はそう思った。
    p269
    たくさん仕事してやりたい勉強もして旅行したり興味のあることに打ち込んだりそうゆう人生にするってもう腹を決めるしかないです。
    p318
    何かに拘れば拘るほど人は心が狭くなっていく。幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。
    p402
    両親は生存戦略を練り直したんだな、長く一緒にいれば行き詰まることもある。でも変化していけばなんとか突破口は見つかるものなのかもしれない。
    p477
    「ママはパパと結婚して幸せだった?」
    私の問いには答えずこんなことを言った。
    別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。

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    2026年08月08日
  • 恋愛中毒

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    恋愛小説初めて読んだけど面白かった
    人を愛しすぎないって難しい
    過去にもしもを求めてはいけないんだろうけど、もしも、もしもって縋ってしまうよ
    読んでいて辛くなる場面もあった

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    2026年08月08日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    まるで自分への戒めのような、踏み絵のような、そんな小説だった。

    更年期障害を患った母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都。
    アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら
    寿司職人の貫一と付き合い始めるが、彼との結婚は見えない。
    職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。
    母の具合は一進一退。正社員になるべき?運命の人は他にいる?
    ぐるぐると思い悩む都がたどり着いた答えは。

    プロローグとエピローグの扱い方が秀逸だった。
    途中でその仕掛けには気づいてしまったが、
    まさに現実に引き戻す作用たっぷりで、
    ラストの余韻に浸っていたところ、頭を殴られた様な感覚に陥った。
    でもその内容がまたリアルだなぁとやけに納得してしまう。

    都という女性に対して、読んでいてとてもイライラさせられる。
    だが、それは己を見ているからだということに気付きゾッとした。
    圧倒的な浅はかさと劣等感。それは焦りとなり、自身を傷つける刃となる。
    都の思考や言動、抱える苦悩に共感できないのではなく、
    共感どころかその通りだと思っていることを認めたくない。
    そんな風に感情を激しく揺さぶられながら読み進めていた。
    あぁ、客観的に見たら自分ってこんなクソみたいな人間なんだと凹む。
    この辺は男女間の違いはあれど、近しいものは絶対にある。

    正直、貫一ってそんなに悪い男か?と読んでいて疑問を抱く。
    そんな疑問と都に対してのヘイトが高まってきたところで
    都の友人そよかがピシャリと都に対して正論をかます。
    もう、そよかちゃんいてくれなかったら最後まで読めなかったっす。
    そんなお礼を言いたくなるお見通しキャラだった。

    決して読んでいて清々しく気持ち良い内容の作品ではない。
    良い意味でも悪い意味でも、自分の立ち位置を確かめられる。
    個人的にはもう一度読み返す勇気はないだろうと思う。
    それぐらい自分の心に戸惑いを与えてくれた作品。
    読む際は十分ご注意を。

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    2026年08月08日