山本文緒のレビュー一覧
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ネタバレどうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。愛しすぎて、相手も自分もがんじがらめにしないように。私は好きな人の手を強く握りすぎる。相手が痛がっていることにすら気がつかない。だからもう二度と誰の手も握らないように。
この抜粋に惹かれて読み始めた本。
ずっと水無月さんに感情移入しながら読んでしまった、すごくこわかった。
分かっていながらも飛び込んでしまった経験のある身としてはもうずっと、過去の自分を振り返ってるようだったし、自分の行く末をみているような気がした。
(もちろん状況や境遇は全然ちがうけども)
水無月さんは先生を好きだったのかな。先生へは憧れと好きを混同していたけ -
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タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。
医師から告げられた膵臓がん4b。
どんなにショックだったか。
そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。
私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも忘れられません。
何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。
「何で?何で自分達なの?」
自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の -
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山本文緒さん、大好きだった。
学生時代、何冊も読んだし、何度も読んだ。
亡くなられた時は、寂しかった。
本作も、その頃に読んだなかの1冊。
新装版が出ると知り、気づいたら購入してた。
(旧版も、たぶん実家にあるはずだけど)
社会人になって、20年近く。あの頃とは違った感想を得る。
仕事のつらさ、厄介な人間関係、他人への妬みと羨望……仕事のネガティブさが、こうも身に迫って感じられるなんて。
一方で、今日は今日、明日は明日。どんなにつらくても、嫌なことがあっても、明日の仕事へ向かう推進力は、たとえ小さくても、あの頃より確かだ。
奥付を見たら、作者がこの作品を書いたのは、32~33歳頃のことらし -
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はぁーおもしろかった。
面白すぎて一気読みしました。
山本文緒先生の作品は最近結構読んでいたけどなんだか新しい。30年以上も前に出版されているとは思えないほど今でも違和感なく楽しめる作品である。
自分のドッペルゲンガーに出会い、ちょっとした好奇心から自分の分身と入れ替わる計画を立て、いざ実行してみた時に二人がみたものは…⁈隣の芝生は青い?それとも?
パラレルワールドのようなファンタジー要素もあり、序盤はワクワクして、いつもなら非現実的なお話が始まると興醒めしてしまうはずなのにグイグイ引き込まれる。
そして柚木麻子さんのあとがきもとっても良い❣️
小説家の方の読解力や視点のつけどころに圧巻し -
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32歳独身女性の主人公。と、それぞれクセありな登場人物達。この年齢になると、仕事、結婚、健康、親のことなど色々と浮き彫りになる。 幸せになるためにどんな選択をしたら良いのか、諦めたらいいのか、打算的になるし、周囲と比較してしまう。
都を無駄に傷つけてくる男どもにびっくり。知らなくていい情報を与える人って優越感に浸るために言うのか? 都は心が広いなぁと思った。貫一に対しても、なんだかんだ見下すこともなく。相手を対等にみてるからこそ、意見をストレートにぶつけていたと思う。結局相性が良いんだなぁ。
個人的にはニャン君に結構傷つくわーと思った。年齢であそこまで冷めるんやw
最後の都のセリフが良かっ -
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25年前に出版された作品。
その頃に読んでいたかったなー。
今時の若い世代の結婚観の見当がつかないけど、今でも全然通用するであろう山本先生の結婚観、と私は思う。この作品には結婚観を通して見える人生観も綴られている、というかそっちの方がメインなのかも?
私自身も『世界中のほとんどの人が結婚している』と言う理由で結婚せねばと焦っていた20代を思い出す。でも30歳を超えたら結婚というより私は結婚式がしたかったんだってことに気づいてそこから本気でどうでもよくなった。現在は結婚しているけれど、それもビザの関係で結婚という形をとったまでで、相手も結婚なんて絶対しないと思ってた、なんていう人なので、あの機 -
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ネタバレまるで自分のことを書かれているようで、心当たりばかりの小説でした。他人のことを考えているようで、実際は自分のことばかり。自分はなんてずるい人間なんでしょうと思うこともしばしば^_^でもそれも人生、総じて幸せになれば良いと思えるようになってきて、20代後半、自分の心の成長をたまに感じます。こども、マイホーム購入、親の介護やらなんやら、色々あるんだろうけども、壁にぶつかりながらも自分らしく乗り越えていきたいなと、この本を読んで思いました。
最後の最後まで結局貫一なの?ニャンくんなの!?と思いながら、恋愛要素も楽しみながら読みました笑 -
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人の噂話なんて全く気にしてない冴えないオバさん事務員、水無月さんの黒歴史。
不器用で自分に自信がない水無月さん。
ひょんなことから有名作家、創路と出会い彼の愛人の1人になる。ついでに彼の仕事も手伝うことになり、彼女は秘書兼愛人。でも彼の会社には他の愛人も働いている。なんなんだ?ジョークじゃん。こんなの。あ、だから小説なのか。
自分に自信のない水無月さんだけに、いつまでも愛人ぽくない振る舞いばかり。時折見せる性悪な水無月さんのギャップに度肝は抜かれたけれど面白い。創路との絡みはとにかくコミカルで声を出して笑った。
終盤に差し掛かったラスト40ページくらいから雲行きが怪しい。あれ?なんかちょ -
Posted by ブクログ
事務員の水無月は、人気作家・創路功二郎に惹かれ、彼をめぐる複雑な人間関係に巻き込まれていく。
恋は次第に依存と執着へ変わり、彼女の人生も周囲の人々もゆがんでいく。
“愛”が狂気に変わる過程を描いた物語。
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山本文緒さんやっぱりいい!
好きだなあ^_^
愛が狂気に変わっていく瞬間。
上手く描いています。
最後の盛り上げもゾクゾクするよね。
なにしろ構成が素晴らしい。
事務員の男性の一人がたりから始まったはずなのに、いつの間にやら、一人がたりする人が変わっちゃう。面白い構成。
かえすがえすも、もっと生きていて欲しかったー
さてこれから飲み会行ってきまーす♪ -
Posted by ブクログ
面白かったな〜〜〜〜
恋愛のキャッキャ感もあり(超少ないけど)(105ページ目みんな読んでください)32歳という年齢になり自分で決断する、腹を括ることの大事さがボディーブローのように効いてくる、そのツケをどうケリつけるかっていう......
途中、都の態度に「あんたが何にも決めないからでしょうが!!流されるんじゃないヨォ!!」ってブチ切れそうになったけど都の友達が全て代弁してくれてスッキリした
個人的にはニャア君とのシーンでドン引きされたシーン好きです。ご都合主義にくっつくのかと思ってたからいい意味で裏切られて現実に私も引き戻されたw
32歳っていう揺らぎまくる年齢の本っておもろいよね…