山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ振られたのを契機に。
結局、「諦めると決めたことをきれいに諦めて、二度と会わないと決めた人にはほんとうに二度と会わない」って言葉を水無月は守れなかった。
恋愛において、主観と客観は大きくかけ離れていることは周囲でも、自分でも良くあることだ。友人の不毛な恋愛を止めるときはもっともらしいことを言うが、自分が誤った恋愛をしている時は全く自覚はなく友人の言葉も耳に入らない。水無月も他人には理性的ではありながら、自分の恋愛をコントロールできていない。
私自身、彼の手を強く握っている自覚は無かった。初めての彼氏で、むしろ様子をうかがいながら恐る恐る手に触れるくらいの感覚だった。それでも彼にとって負担 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直、途中までは読みやすくて分かりやすい、親近感を抱きやすい内容が評価されているのかなという印象でした。
でも、後半は物語の展開にも引き込まれ、苦しくて、優しくて、温かくて、気付いたら涙していました。
登場人物それぞれが前へ進みながらも、各々の個性は失われない描写も良かったです。
*心に残ったことば
「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく
幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく」
酔っ払いの
「明日死んでも悔いがないように、百歳まで生きても大丈夫なように、どっちも頑張らないといけないんだよ!」 も良かった^_^ -
Posted by ブクログ
一番印象に残っているのは、女性へのセクハラ。
僕は女性ではないので、はっきりと同じ感情にはなれないが、主人公の都の視点でずっと書かれているので都に自我が移っていく。そして中盤以降の事件や出来事で、ググッと心臓を抉られた気分になった。
「顔じゃなくて胸を見てる」だとか、女性よりも強い腕力がある男性と一対一になるとか。一女性という視点で見ると怖いなと思った。
それを都が、彼氏と他人の男性を比べて逡巡し、「自分の気持ち次第では?二人の違いは何?」となるところが描かれており、非常に考えさせられた。
男性であることを自認し、言動を改めようと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだかとっても良かった。
初めのエピソードがミスリードで、後から読み返してしまった。
主人公とその母の語り部で進んでいくこの話は、この2人と彼女らを取り巻く人間たちの悩みの種が尽きない。それぞれの状態や境遇、人間関係に悩む辛い思いが書かれていて共感する部分も多かった。が、タイトル回収。人は自転しながら公転しているのである。主人公の都は考えが甘く、すぐ泣くし無意識に誰かの庇護下にあることを望んでしまうような保守的な、昔の考えを持った人だなあと思う。流されてばかりの都が啖呵を切って自分の考えを伝えるシーンも良かったし、周りの人の意見を聞いて決めきれなくなってしまうシーンも良かった。人って感じで -
Posted by ブクログ
久しぶりに、びっくりするほど最高な小説に出会えた。
人は必要な時に必要なものに出会う縁を私は信じていて、そのひとつがこの本だったんだと思う。
心に刺さるフレーズが多くて、メモをしながら夢中で読み進めた。
無骨だけど心根は優しい恋人との将来、家族との関係、情熱を注ぐほどでもない仕事のことなど人生に不安を抱いている、アラサー未婚の女性が主人公。
彼との将来が不安なのだと思っていた都が、実は自分が自立できていない不安を、彼への不満という形に置き換えていただけなのではないかと友人に指摘される場面にドキッとした。
私も、そよかみたいに歯に衣着せぬ物言いをしてくれる友人が欲しい。
真ん中まで読み -
Posted by ブクログ
〈女の罪〉を描いた10編の短編集
一編は20ページほどなので、さらっと読むことができてよかったです!キセルや不倫、借りパク、友達との約束を忘れる、電車の忘れ物を盗むなど…様々な〈罪〉が描かれており、考えさせられました
ブラック・ティー
百年の恋
寿
ママ・ドント・クライ
少女趣味
誘拐犯
夏風邪
ニワトリ
留守番電話
水商売
作中の「真実など、何の役にたつのだろう。生活は、ただここに毎日あるだけなのに。」という言葉が刺さりました!
お気に入りの話は「寿」、「夏風邪」、「ニワトリ」、「水商売」
「少女趣味」は女性側の罪とは…?とあまりぴんとこなかったので、他の人の話を聞きたくなった。
「