山本文緒のレビュー一覧
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2022年になくなった作家山本文緒さんの余命告知されてからの日記でした。
あと4ヶ月と言われ、それでも何か書きたいと思うのはやはり作家なんですね。
穏やかな文章ですがとてもリアルで、切なくなりました。
先日、「自転しながら公転する」を読んだばかりで、とても良かったから他の作品も読もうと思っていて、見...続きを読むPosted by ブクログ -
「自転しながら公転する」
タイトルが良すぎる!!
決して大きなできことは起きない。
この作品で起きる様な出来事のことの方が
よっぽど、ひと1人に与える影響は大きい。
そんなことを感じました。
私は都と同い年の男なので『共感』というよりも
ハッとさせられることが多かった。
都は本当に人に恵まれて...続きを読むPosted by ブクログ -
癌が発覚してから亡くなるまでの日記。
ふっと、命の火が消える。
そしてそのタイミングは選べない。
亡くなるまでにお別れの仕方、方針、会いたいと思う人とのコンタクト、色々なことを事前準備できる分、幸せなのか?死ぬまで考えてしまうのか?
私もいずれ死ぬけれど、どんなかたちであれ山本さんのようなお別れ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の中にある醜い気持ちを
さらけだされたみたいで
なんとも言えない気持ちになった。
そんな気持ちを抱えても
日々生きていかなきゃなんだと
すごくリアルな話だった。
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なんというか、闘病のリアリティはありつつも、語彙力が崇高で美しくもある、だからこそ適度な距離感で最後まで読めた、さすがプロの表現者
最後まで作家であることを貫いてるのもすごい
40過ぎてようやく私にもこういうことが起きるのかも、とはじめてリアルに思えたPosted by ブクログ -
30歳になった時は、20代を終えて30歳からまあ新たなスタートだと思った。31歳になったら結局変わらない毎日を送っていた。仕事もプライベートも目新しいことの無くなった31歳で改めて気づく、自分のファーストプライオリティ。いろんな人のそれを覗くと、恋でも仕事でもない自分の大事にしているものに気づけるか...続きを読むPosted by ブクログ
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山本文緒さんの余命宣告を受けてからの日記。私も人生の後半戦を迎え、少しずつ死を現実的に考えるようになった。こんなことを言うと必ず諸先輩方にまだ若いのにと叱られるが、人生の終わりはいつ来てもおかしくない。自分だったら、山本さんのように冷静に、時には嘆いたり、ジタバタしたり、という状況を文章にできるかな...続きを読むPosted by ブクログ
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恋愛小説と推理小説のいいとこ取りをした1冊(紛れもない恋愛小説なのだけど、物語の展開や本心の散りばめ方に推理小説を想起…!)。
恋愛なんて、どのエンタメでもこねくり返されているテーマなのに、新しさを感じさせてもらった。
・無理やりガムテープのようなものを引き剥がされたような激しい痛みが走った。Posted by ブクログ -
死へと向かう心情が切々と綴られていて、胸が苦しくなりました。ただ、パートナーや友人の有難さはヒシヒシと感じることができました。私は、常々いつ死ぬか分からないから、時間を大切にしようと心がけていますが、実際に余命宣告を受けたら、すんなり受け入れることができるのか…。病と闘うことも素晴らしいですが、山本...続きを読むPosted by ブクログ
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きっともっと大変なことは沢山あったはずだし心の動きはめまぐるしかったと思うけど、これは「読者」に向けて書かれた日記だから、その当たりはあまり書かれていない。
それでも死を意識しながら生きるというのはどういうことなんだろう…と考えさせられました。とてもこわいけど、大切な人を大切にして生きようとする文緒...続きを読むPosted by ブクログ -
昔の作品(単行本に入れなかった作品)を集めて遺作というのはずるいのではないかと思いつつ…でもいい売り方ですよね。そして名作に限らずたくさん作品を持っている版元は強いですよね。。Posted by ブクログ
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おじいちゃんの、たまちゃんの名前の呼び方の変化、そういうことか、、、中3ながら精神的に成熟した彼女の一途な一面を知っても、不思議とそんなにぞっとしない、特徴のある性格だなと思った。Posted by ブクログ
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主人公、自分勝手過ぎる。実父とかありえない…!DVは許せない。DVを諦めているのももどかしい!好きになれる登場人物が見事に一人もいない!!
だけど、ミステリーやサスペンスのようなドキドキ、ハラハラがありストーリーは面白くて引き込まれた。最後の終わり方は主人公にもやっとしたけど、そこも妙に現実的で良か...続きを読むPosted by ブクログ