いつもされた側だと思っている。じぶんはおかしくないと。被害者意識が絶え間ない。わたしにこんなことをするなんて許せない。きっとプライドが高いんだろうねわたし。自分の価値観でものさしをはかって、じゃない人を見下すような、挑発するような、態度を意識的にとる。愛する人にはこうして当たり前、じゃあどうすればよかったの、何が正しかったの。水無月の親に対する価値観も、恋愛に対する向き合い方も、それでおかしくなる工程も、ぜんぶが醜くて、けれどぜんぶに納得していて、まるですべてがわたしだった。わたしも、水無月だった。