山本文緒のレビュー一覧

  • ばにらさま

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    初めての山本文緒さん、6つの短編が収録されていました。

    ばにらさま
    わたしは大丈夫
    菓子苑
    バヨリン心中
    20×20
    子供おばさん

    「ばにらさま」と「わたしは大丈夫」がお気に入りでした

    仕掛けがある作品もあり、気がついたときにはとても驚き!知らないうちに先入観をもって読んでいることに気づかされました

    文章は静かでさらっとした読み心地でしたが、内容は鋭いものでした

    「ばにらさま」の僕と恋人の気持ち、「20×20」のラストの主人公の気持ちなど人の複雑な心情が書かれており、読後じっと考えてしまう…。説明しようとしても難しい、一言では言い表せない気持ちが書かれていました。

    解説は三宅香帆さ

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    2026年05月20日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    共感以上に心が抉られた。
    結婚や子供がいること=幸せなのか。この人と一緒にいたいと思えること=幸せなのか。自分の言葉で幸せや未来を語れるようになりたい。

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    2026年05月17日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貫一とのデートの場面を読み進めていくと泣きたくなった。のに、終盤であれ?と思ってエピローグで答え合わせ。

    貫一の田舎のヤンキーなのに金色夜叉や宇宙の話(自転と公転)のギャップ。学歴のコンプレックスが奥底にはあり、それが薀蓄好きにさせたのかもしれないなと思った。
    印象に残ったのは、2場面。
    牛久大仏で性格の悪さを吐露する都。悪さの自覚があって負い目を感じている、でもそんな性格も変えられない可哀想さと狡さ。
    あとは、女たちのディスカッションのところ。女はベース共感する生き物だけど言いたいことも言わないと気が済まない生き物。(主語デカ)

    概ね都に共感して読んでいたけど、熱海の話し合いの場面では貫

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    2026年06月05日
  • 恋愛中毒

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    思ったより重かった
    水無月さんがちやばい人だった
    最初のうちはわからなかったけど途中から徐々に感じる違和感にじわじわやられた
    緩やかに雲行き怪しくなる感じが始めの頃は緩くてゆっくり読み進めてたけど後半になるにつれて積み重なっていた違和感ゆえに読むスピードが速くなっちゃった
    なんだ井口くんの話かと思ったら水無月さんのヤバ話だったんだ
    水無月さんって背が高くて髪が長くてメガネかけたスッとした女性のイメージだったけど、この表紙が水無月さん?あんまイメージと違いすぎるなぁ
    山本文緒さんの作品二つ目だけどやっぱり好き!次は何を読もうかなあ

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    2026年05月14日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人公と年齢が近いから、恋愛のことや仕事のこと、彼女の抱える不安や悩みにとても共感した。

    プロローグからどう本文に繋がるのかな…と思っていたら、そういうことか!
    悩み葛藤しながらも、最後には報われる話で良かった。

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    2026年05月12日
  • 恋愛中毒

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    「どうか、これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように」

    主人公の水無月は、過去の痛みを糧に、二度と自分を見失わないよう、感情を完璧に律して生きようとする。元夫との生活すら自身の執着で破壊した過去を持つ、愛の毒を知る女性である。

    それなのに、彼女はまた同じ過ちを繰り返す。小説家の創路という、軽薄でエネルギッシュな男に、自ら命綱を繋いでしまう。
    それは、単に相手を愛しているからではない。
    愛された記憶がない彼女にとって、誰かを狂おしく愛し、尽くしている自分自身を愛するための、歪な儀式のように思える。
    元夫に対しても、そして創路に対しても、彼女が求

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    2026年05月08日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    ページをめくる手が止まらなくなった作品。
    創路という男にいつの間にか魅了されるのも分かる気がする。所謂、沼というやつだろう。藤谷という人物像が最後まで掴めなかった。その不思議さが水無月を惹きつけたのだろうか。人間は醜くて、尊いな、と。

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    2026年05月06日
  • 恋愛中毒

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    創路にのめり込んでいく水無月が不思議、なぜ他の愛人を作らずに創路に向き合えるのかわからない。こんなに下に扱われたら尊厳を失って辛いと思った。自信のなさはそんなに感じなかったけれど、、何が水無月をここまで追い詰めたのか。
    現実離れした豊かさと自由さ、華やかさと、主人公の異常性と平凡さがいいバランスで、ファンタジーの世界にどっぷり浸って楽しめた。面白かったー!

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    2026年05月06日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    中学生くらいだったか、山本文緒さんの小説を本で買った時のことを思い出した。読みやすくて好きだなと思った。当時はほとんど読書をしない子だったが、なぜかその本は自分で選んだ本だった。
    この本を読んでまず、文緒さんと夫さんの関係が素敵だなと思いました。支えてくれる方がいて幸せだなあと。
    自分の余命が分かることは良いことなのか、まだ正直分からない。
    最後の角田さんの解説は、ボロボロ泣けて角田さんと同じ気持ちでした。

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    2026年05月05日
  • 恋愛中毒

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    おすすめされて呼んだ本

    想像以上に面白かった

    恋愛の話としてもなんか同情してしまう気持ちもあるし、最後は怖かったし、、

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    2026年05月03日
  • 恋愛中毒

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    人を好きになりすぎて自分がおかしくなっていることに気づかない。そして狂気的な行動を繰り返して…
    恋人について悩む20代の井口が、同じ編集プロダクションに勤める謎めいた50代女性・水無月の、過去の恋愛遍歴について聞く。その遍歴の物語。

    目の前に降ってきた恋愛やその相手を、毎回運命だと思う。そういう人っているよね、と思いながら読んだ。
    ある意味でとても素直で純粋だから、人を愛しすぎる。愛しすぎて相手の手を強く握りすぎて、相手を苦しくさせて、破滅に向かう。相手が自分を同じように愛してくれないことは錯覚なのだと思い込む。そんなわけがない、運命なのだから、と。

    主人公・水無月美雨が離婚してバツイチに

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    2026年05月02日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    悩み、葛藤を主人公と一緒に体感した感じ。
    最後は心が救われる終わり方でよかった。
    山本文緒さんの小説、久々に読んで、他の作品も読み返したくなった。もう新たな作品を読めないのが残念。

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    2026年04月29日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    スラスラ読めた。
    どう見ても水無月は異常者で自分の価値観とは合わないんだけど、そのストーカー異常者になぜか感情移入できてしまう不思議な小説だった。
    心情の描写がそれぐらい上手なんだなぁ。

    水無月さんが自立して生きていけることは今後もないのだろうなぁー

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    2026年04月29日
  • 絶対泣かない

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    今の私にとても響いた。
    女性のお仕事のあれこれが書かれている。

    1998年に書かれた本だが、その当時は山本文緒さんのような考えで仕事をしていた女性は少ないのではないだろうか。
    令和の今文庫化された理由がよくわかる。

    あとがきの文章がとても良いのでメモ。

    どうして働いているのか。
    何が欲しいのか。
    あなたはいったいどうしたいのか。
    私は時折自分に問うようにしている。

    あなたの仕事が嫌いだとしたら、それがどんなにつまらない仕事でもそれをつまらないと思っているのはあなた自身です。
    誰かから扶養されている人よりは何倍も自由であることを時々思い出してください。
    あなたがあなたの仕事を好きになれま

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    2026年04月28日
  • きっと君は泣く

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    山本文緒さんの本大好きで、
    いつか全ての作品を読み終えてしまう時が来るのかと思うと寂しくて、大事に読んでいる。

    椿は、嫌な女だけど、
    なんだか放っておけなくて真っ直ぐな人。
    破天荒な人生を覗き見する読書時間がとても非日常的でどっぷり没入できた。

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    2026年04月27日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    自分の過去・今の悩みをそのまま書かれているかのような感覚。親の境遇も、恋人への違和感も全く同じだった。最終的に、恋人と一緒にいたいと思えたのは何故なのかだけ、あまりよく分からなかった。
    相手への不安は、自分への不安とおなじ。相手が持っていないものを、自分で補ってこそ、連帯できるはずなのに、相手にばかり求めてしまうのは傲慢か。そこに妥協があっていいのか悩ましい。

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    2026年04月27日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    いやぁーおもしろかったー!
    あれ、これ実写化されてたっけ?見たことあったっけ?って思うほど、美しい映像が浮かぶ物語。

    アラサーの迷いもとてもリアルだし、結末もハッピーだし、なんだか爽快。

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    2026年04月24日
  • きっと君は泣く

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    主人公の椿は、自分が美人であることを鼻にかけ、次々と色々な男性と関係をもつ。同性に対しても辛辣な言葉を投げつける強気な女性。ドキッとさせられた椿の父親の正体と、父親と祖母の関係。どんどん先へ読みたくなる内容。

    この小説を最後まで読むと、椿はそんなに悪い女性ではないなあって思える。山本文緒さんは、女性の心根の汚い部分もオブラートに包まず書ききって、最後には女性の良いところもそっと忘れずに書いてくれる。優しい。

    いいなぁ、山本文緒さん。早く亡くなってしまって、本当に残念。

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    2026年04月20日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    自転しながら公転、そうか地球かと思ったのがこの本の第一印象。
    人間に落とし込むと、自分の事で悩みながら動き続けるが外部環境も変わり続けていく、という感じ。
    わかりやすくていい表現だなと思った。

    主人公は32歳独身。親の看病のために仕事を辞めて実家に帰り、派遣社員として働きながら将来についての悩みは尽きないという様子
    仕事に生きるのか、結婚するのか、結婚するとしたら相手は?等等
    自転公転して悩みながらも前に進んでいく様子が好ましい。

    物語の構成も良くて同じ時間軸での主人公視点や親視点などそれぞれの気持ちが描かれているのがよかった。

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    2026年04月20日
  • みんないってしまう

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    最近、いつか来る別れを考えて夜な夜な涙することが増えてしまった。
    両親、夫、友人、推し。
    今は進んでいるようで、進むということは終わりに向かっていく。

    みんな、いってしまう。

    本作のタイトルは、なぜ平仮名の「いってしまう」なのだろうか。解説を読んで、その対象が「人」だけではないと気付かされた。
    行く、往く、逝く。
    失われた感情や、かつての生活。物語には、物悲しさと懐かしさ、そして孤独が静かに漂っている。

    たった1話20ページにも満たない短編集なのに
    そこに映し出された心情には、
    人が簡単には言語化できない絡まった心情を、一本ずつ解いて丁寧に解いて整理されている。

    こんなに丁寧に、人間の

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    2026年04月15日