山本文緒のレビュー一覧

  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    本当に書くために生まれてきた方なんだろうなぁ。こんな間際の際まで読み手を不快にさせないプロ意識が凄い。新作のアイデア、気になる。読みたかったなぁ。
    「私はこんな日記を書く意味はあるんだろうか」と何度も問いかけているけれど、「めちゃくちゃ意味ありますよ!!」と今は亡き著者の手を取って叫びたい。
    既読の「ばにらさま」はこんな最中に作られた本だったのか…と知って、驚き。また再読したい。

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    2026年06月06日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    うつではないけど、その入り口に立っている自分には共感できるところが多かった一冊。

    「結婚生活が窮屈なわけじゃないけれど、やっぱり一人はのびのびする」という一節には特に共感。夫のこと好きだし、一緒にいると楽しかったり心強かったり、なくてはならない存在なんだけど、たまに一人になりたくなる。我が家の場合はきっと夫もそうなんだと思う。

    そして「頑張って休む」ことが大事ということ。今まさにそうしなければならない状況なので…頑張ります!休みまくります!

    山本文緒は作中で述べているように記録魔らしい。私もです。彼女は「過去に見出しをつける」と表現しているけれど、そう、ブックマークをつけるというか付箋を

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    2026年06月05日
  • プラナリア

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    身体を抉られる病、突き付けられた離縁、多忙を極める主婦業、愛とリアルの天秤、庇護から虜へ。平凡な境遇に不運が訪れ、屈折する。25歳、36歳、43歳、25歳、36歳。順におかれる5人の架空の人物。観察する立位置から、自らの陰をみる。物語が終わっても、ゴールには到着しない。見えないところで彼らの生活が続いてるのを感じる、今過ぎていくこの日常と共に。…「無人島の二人」を綴り、去ってしまった作者。どんな小説を書いていたのかが気になり、手にした一冊。裏切らなかった。何か寂しく、どこかが悲しい、その世界が後を引く。

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    2026年06月04日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    てっきり、恋愛はもう辞めようときっぱり諦めきれた水無月さんの回想を振り返りながら未来を前向きに生きていく話かと思いきや。
    中毒症状って抜けられないもんだよね。と頷いてしまう終わり方に、裏切られたというか結局先生も同じ人なんだろうね、と思った締めくくり方でした。

    先生の周りの女性たちが、先生を利用して自分を見失わないように別の手網も握っておく、不安を分散させて依存しすぎないように、毒を用法用量守っているのに、水無月さんは脳内では大丈夫と思いながらもじわじわと狂気へ蠢いている様子が面白かった。人は見かけによらないし、というか元より水無月さんは狂気であった。

    なんでそんなこと、を思ったら実は過去

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    2026年06月02日
  • ばにらさま

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    ばにらさまがいちばん好きだった!!!
    どのお話も結末がちょっとしっぽりする感じ
    三宅さんの解説もこの本の魅力を倍増させてて良かった〜

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    2026年05月31日
  • 恋愛中毒

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    ????bleで。
    最後え?っていう展開でおもしろかった。
    最初から少し聴き直した。
    恋愛中毒…わかるなぁとも思う。
    今はそんなことないけど、
    若い時の私は少し近いところもあったかも…

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    2026年05月29日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    旦那と離婚して創路に尽くし依存する水無月のお話だった。
    ファンだった創路のもとで働き始めて依存している事実に目を背けながら創路に相手してもらえるように尽くし、他責でありながらだんだん狂気的になる水無月の姿は思うところがあった。
    水無月が嫌がらせをして執行猶予になっていたこと、創路の娘の奈々を閉じ込めたこと、同僚の井口のストーカーに連絡先を教えたこと、創路がまだ会いにくることなど最後の引きずり方にタイトルを感じた。

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    2026年05月28日
  • ばにらさま

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    表題作「ばにらさま」ほか短編6編
    短編なのに読み応えがあった

    「子どもおばさん」
    47歳で亡くなった中学時代の友人が私に遺したもの⋯の話がよかった

    作家自身もそう感じてたのかな、と思って自分の心にもズシッっときた

    ーー答えのでないことを抱えて歩き回り、幼稚さや身勝手さは子どものままで、根本的に自分の中身は何も変わってなくて、だけど日常はいつも通り休まずとめどなく続く、、。
    何も成し遂げた実感もなく、中途半端なままーー

    大人になり切れなくて、可愛いなんてものはないと自嘲し、繰り返す日常を倦まずに送り続ける
    多分私だってそんな風に生きていくんだろうな、と思った

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    2026年05月26日
  • 恋愛中毒

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    よい意味で期待を裏切る展開も多く、最後らへんで核心を突いて来た時は、なるほど!と思えて面白かった。ただ終わり方は個人的には好きではない。出てくる人が基本的に全員やばいやつだし

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    2026年05月25日
  • 絶対泣かない

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    悩みに悩んで買ったけど買ってよかった本。
    短編集でサラッと読める割に、印象深く残ったフレーズがいくつかあって、また読み返したいなとも思った。こんなに前に出版された本だったとは……!

    心に残ったところ、書いておく。↓↓↓

    仕事をするということは、遊びとは違うのだ。
    厳しくて当たり前なのかもしれない。自信をなくし、また違う形の自信を取り戻す。そうして進んでいくものなのかもしれない。
    人は幸福なときはそれには気づかず、いつもなにかの不満を口にしてしまう。

    もし、あなたがあなたの仕事が嫌いだとしたら、それがどんなつまらない仕事でも、それをつまらないと思っているのはあなた自身です。つまらない仕事を

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    2026年05月24日
  • プラナリア

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    絶妙なバランス。なんとなくみんな主人公弱ってるけど、それぞれ諦めるとこは諦めたり、譲れないところは頑固だったり、なんとなく男に頼っていたりもして、完璧じゃないし、そこまで堕落的でもない。読みやすくて人の日常を少し覗いてる感じで、こういう生き方もありなのか...なんて思ったり。特にネイキッドが好きだった。

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    2026年05月23日
  • ばにらさま

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    初めての山本文緒さん、6つの短編が収録されていました。

    ばにらさま
    わたしは大丈夫
    菓子苑
    バヨリン心中
    20×20
    子供おばさん

    「ばにらさま」と「わたしは大丈夫」がお気に入りでした

    仕掛けがある作品もあり、気がついたときにはとても驚き!知らないうちに先入観をもって読んでいることに気づかされました

    文章は静かでさらっとした読み心地でしたが、内容は鋭いものでした

    「ばにらさま」の僕と恋人の気持ち、「20×20」のラストの主人公の気持ちなど人の複雑な心情が書かれており、読後じっと考えてしまう…。説明しようとしても難しい、一言では言い表せない気持ちが書かれていました。

    解説は三宅香帆さ

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    2026年05月20日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    共感以上に心が抉られた。
    結婚や子供がいること=幸せなのか。この人と一緒にいたいと思えること=幸せなのか。自分の言葉で幸せや未来を語れるようになりたい。

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    2026年05月17日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貫一とのデートの場面を読み進めていくと泣きたくなった。のに、終盤であれ?と思ってエピローグで答え合わせ。

    貫一の田舎のヤンキーなのに金色夜叉や宇宙の話(自転と公転)のギャップ。学歴のコンプレックスが奥底にはあり、それが薀蓄好きにさせたのかもしれないなと思った。
    印象に残ったのは、2場面。
    牛久大仏で性格の悪さを吐露する都。悪さの自覚があって負い目を感じている、でもそんな性格も変えられない可哀想さと狡さ。
    あとは、女たちのディスカッションのところ。女はベース共感する生き物だけど言いたいことも言わないと気が済まない生き物。(主語デカ)

    概ね都に共感して読んでいたけど、熱海の話し合いの場面では貫

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    2026年06月05日
  • 恋愛中毒

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    思ったより重かった
    水無月さんがちやばい人だった
    最初のうちはわからなかったけど途中から徐々に感じる違和感にじわじわやられた
    緩やかに雲行き怪しくなる感じが始めの頃は緩くてゆっくり読み進めてたけど後半になるにつれて積み重なっていた違和感ゆえに読むスピードが速くなっちゃった
    なんだ井口くんの話かと思ったら水無月さんのヤバ話だったんだ
    水無月さんって背が高くて髪が長くてメガネかけたスッとした女性のイメージだったけど、この表紙が水無月さん?あんまイメージと違いすぎるなぁ
    山本文緒さんの作品二つ目だけどやっぱり好き!次は何を読もうかなあ

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    2026年05月14日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人公と年齢が近いから、恋愛のことや仕事のこと、彼女の抱える不安や悩みにとても共感した。

    プロローグからどう本文に繋がるのかな…と思っていたら、そういうことか!
    悩み葛藤しながらも、最後には報われる話で良かった。

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    2026年05月12日
  • 恋愛中毒

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    「どうか、これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように」

    主人公の水無月は、過去の痛みを糧に、二度と自分を見失わないよう、感情を完璧に律して生きようとする。元夫との生活すら自身の執着で破壊した過去を持つ、愛の毒を知る女性である。

    それなのに、彼女はまた同じ過ちを繰り返す。小説家の創路という、軽薄でエネルギッシュな男に、自ら命綱を繋いでしまう。
    それは、単に相手を愛しているからではない。
    愛された記憶がない彼女にとって、誰かを狂おしく愛し、尽くしている自分自身を愛するための、歪な儀式のように思える。
    元夫に対しても、そして創路に対しても、彼女が求

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    2026年05月08日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    ページをめくる手が止まらなくなった作品。
    創路という男にいつの間にか魅了されるのも分かる気がする。所謂、沼というやつだろう。藤谷という人物像が最後まで掴めなかった。その不思議さが水無月を惹きつけたのだろうか。人間は醜くて、尊いな、と。

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    2026年05月06日
  • 恋愛中毒

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    創路にのめり込んでいく水無月が不思議、なぜ他の愛人を作らずに創路に向き合えるのかわからない。こんなに下に扱われたら尊厳を失って辛いと思った。自信のなさはそんなに感じなかったけれど、、何が水無月をここまで追い詰めたのか。
    現実離れした豊かさと自由さ、華やかさと、主人公の異常性と平凡さがいいバランスで、ファンタジーの世界にどっぷり浸って楽しめた。面白かったー!

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    2026年05月06日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    中学生くらいだったか、山本文緒さんの小説を本で買った時のことを思い出した。読みやすくて好きだなと思った。当時はほとんど読書をしない子だったが、なぜかその本は自分で選んだ本だった。
    この本を読んでまず、文緒さんと夫さんの関係が素敵だなと思いました。支えてくれる方がいて幸せだなあと。
    自分の余命が分かることは良いことなのか、まだ正直分からない。
    最後の角田さんの解説は、ボロボロ泣けて角田さんと同じ気持ちでした。

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    2026年05月05日