山本文緒のレビュー一覧

  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人公都の恋愛とか人間関係、職場、家族の不安や嫌なところ、好きだと思う瞬間そのどれもに共感出来る一方で、傍から見た時の主人公は我儘で自分軸で生きてる、八方美人で、でも誰からも嫌われたくない。その部分が見えた時あ~人間ってこうだよな、結局皆そうやって矛盾しながら生きてるんだよなって思った。今この感想を書きながらやっとタイトルの意味を理解することができた。

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    2026年08月22日
  • プラナリア

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    私の無職時代も山本文緒に書いてもらったら、美しくなるんじゃないか。

    どうしようもない生活が、描写の美しさによって、浄化される気がする。

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    2026年08月20日
  • プラナリア

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    プラナリア、ネイキッドは面白かった。
    囚われ人のジレンマは、主人公に感情移入できず。
    尻すぼみな1冊。

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    2026年08月18日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    読んでいる途中も、読み終わった後も、タイトルの意味を考えていた。

    地球が自転しているということは、多くの人が小さい時に学校で教わることかもしれない。1日の中で昼と夜があることも自転の影響だ。昼夜のように比較的長い時間のスパンであれば何となく自転していることにも納得がいくが、短いスパン(1秒など)では、地球が自転していることに気づきにくい。

    公転だってそう。季節の移り変わりで何となく認識する程度であり、「今この瞬間も地球は太陽の周りを回っている」という実感はなかなか湧いてこない。

    本書を読んで、私たちの日々の営みも全く同じだと感じた。仕事をしていればあっという間に1日が終わる。気がつけば金曜日。1週間が終わる。そうして1ヶ月、半年と経ち、1年が終わる。でも本当は一瞬一瞬、大小を問わず、何かに直面したり選択をしており、自分という天体は止まることなく自転をしているのだ。そしてまた、他人という天体の周りを公転してもいる(しかも公転の対象は1つではない)

    昼夜や季節が地球の自転と公転によって変わるように、私たちもまた日々の中で多様に変化する。各天体にもそれぞれ特徴があったり固有の事情を抱えていたりする。だから天体同士が関わる以上、自分の思い通りにはいかないことの方が多いのかもしれない。

    しかしそれは逆も然りだ。巡り合わせ、タイミングといった表現に頼ってしまうけれど、そういったものは必ずあると信じている。

    これからも人生という宇宙の中で、堂々と揺蕩いながら、自転も公転もしていきたいと思う。

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    2026年08月17日
  • ばにらさま

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    先日読んだ「なぎさ」がよかったので購入。
    2008〜2016年ごろに書かれた6作品の短編集。

    結構重めの日常の話が淡々と綴られていて、すごくよかった。えっ、と思わず声が出る話、自分も含め誰しもこうなる可能性を秘めてるのかもなと感じる教訓的な話など、どれも考えさせられた。

    私の独断と偏見だと、生活を描く作品は文体に作者の我や自己顕示欲が垣間見えるときがあるけど、山本文緒さんの本はそれがないから素直に心に入ってくる。

    手元に置いておき、いつかまた再読したい。

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    2026年08月16日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    内容はまさに表題の通り。
    少しひょうひょうとした文体ながら、だからといって無理に明るくしようなどなく自然体で自分の体の具合や日々の気持ちを綴っている。死を目の前にして達観するかに対する自らの解は、この立場になった筆者にしか述べることができない。残りページの厚さが何を示しているか感じながら、引き込まれるような筆者の文章はページをめくる手を止めてくれない。
    結末も表題の通り。自らがこの立場になったときにここまで人を惹き込ませる言葉を残せるだろうか。

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    2026年08月15日
  • シュガーレス・ラヴ

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    骨粗鬆症、便秘、睡眠障害、肥満、アトピー性皮膚炎、月経前症候群、アルコール依存症など色々な症状に苦しむ女性たちの短編10話。

     辛くても出勤して、時々恋愛もして、、、
    みんなが幸せになれると良いな。

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    2026年08月15日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2026/8/11
    中盤、エピローグが効いてソワソワしてしまった(笑)けど、プロローグとても良かった。
    特に、都のセリフ。
    「別に、そんなに幸せになろうとしなくていいのよ」
    本当にその通りだなと思う。
    ネットで何でもわかってしまう現代、つい正解や近道を知ろうとしちゃうけど、紆余曲折、酸いも甘いもいろいろあるのが人生。
    いい作品だったなぁ。

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    2026年08月14日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    うつ病を患った山本文緒さんの闘病日記。
    2003年8月27日から、2006年12月11日まで記されている。
    後書きで精神科医の先生が、果たしてうつ病だったのだろうかとの記載がある。なんだかんだで、たくさんの投薬の副作用と、仕事のプレッシャー、暴飲暴食なんかが悪さをしたのでしょう。
    ただ言えるのは、不調を感じたら、精神科医、カウンセラーに臆せずに相談する事が大切ですね。
    あと、何もかも放り投げて休養することの大切さ。これが一番なんじゃないかと。仕事をやめられないのが、一番悪かったんだろうな。

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    2026年08月13日
  • 恋愛中毒

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    恋人への愛が執着へ変わり、どんどん自分を見失っていく。苦しくて辛い、恋愛について考えさせられる物語でした。

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    2026年08月12日
  • 恋愛中毒

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    狂気的な物語なのに、理解できてしまう部分があるのが怖い。歳を重ねてうまくバランスが取れる様になったのはいつからなんだろう。彼女はどうしたら幸せに生きられるんだろう。

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    2026年08月12日
  • ファースト・プライオリティー

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    やっぱり山本文緒先生の本は面白い。
    共感できない主人公もいたけど、サクッと読めて全部面白かった。
    また時間をあけて読みたいな。

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    2026年08月11日
  • 恋愛中毒

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    私には無い感覚を持っている人たち、
    私には無い倫理観と貞操観念を持っている人たちの話だった。新しい世界を見ている感覚!

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    2026年08月10日
  • プラナリア

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    それぞれ異なった捉え方や側面からの『無職』にまつわるお話で、無職に関する思想を押し付けすぎない内容で読みやすかった。なんか話の中でふわっと醸し出される感じが、世の中の無職に対する捉え方なのかな、結局。

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    2026年08月10日
  • ばにらさま

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    短編集。山本文緒さんの最後の作品。
    揺れ動く人の心理描写が非常にうまい。何気ない日常ではあるが、つい作品に引き込まれてしまう。
    ばにらさま、白い恋人をもつ丸の内の冶金研究機関に勤めている少し太めのサラリーマンの竹内くんの心情と、彼女のばにらさまの心情については彼女の記すブログで明らかになる。そこが面白い。現代の若い女の子の心情がある意味ホラーのように見える面白さがある。
    子供おばさん、しばらく会っていない友人の葬式にでた47歳のもう若くない独身女性が主人公。彼女は友人から遺言で犬を託される。これも生きづらさを感じてる女性をよく表現している。

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    2026年08月07日
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

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    山本文緒さんの作品が好きで小説は今まで何冊か読んだが、エッセイは初めて読んだ。

    10年間のエッセイということでとてもボリュームがあり、読むのには時間がかかったが、お気に入りの章は何度か読み返したくなる。

    このエッセイを読んでいると、他の小説の設定や内容にも、著者の経験や思考が色濃く反映されているのだなと、関連性が見えて面白かった。

    何気ない日常や恋愛についてなど、大事件が起こるわけではないのだが、山本文緒さんの独特な視点での分析や考えが淡々と語られていて、思わず共感してしまうような喩えや表現がたくさんあった。

    (著者は)人の心の動きが好きだ というような記載があった。まさにそういった人の心の動きを、小説等を通して描かれてきたのだと思ったし、この点を心に留めて、小説を再読するのも面白そうだと思った。

    「愛しているとは、憎んでもいるともいうことだ。」
    「憎んでいるということは、愛してもいるということだ。」

    このような表現を、このエッセイでも小説でも目にした。
    いずれも大きく心が動く行為である一方、対極の意味であるとしか今までは考えたこともなかったが、すごく山本文緒さん節であると思うし、物事や人の感情は多面的で、単純に切り分けることはできないこともたくさんあるのだと感じた。

    相反する気持ちを同時に持ったり、人間は矛盾したまま存在しているということが印象に残った。

    また、 「向上心を持たないといけないと誰が決めたのか」のように、一般的に良いと信じられている点についても、本当にそれだけが正しいのか?自分にとっての幸せは何か?を考えさせてくれるとともに、例えば気持ちが弱っている時には、そこに寄り添ってくれる著者の優しい言葉がたくさんあった。

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    2026年08月05日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「無人島のふたり」というタイトルが、この日記にぴったりだった。最期が近づく中で「夫はいずれ本島へ戻っていく」というような表現があり、喉の奥が熱くなった。死別の話では「遺された人々の辛さ」を語るものが多いが、死を迎える本人がおくる側の夫の様子を含めて書いているのは珍しい。
    体が辛い中、日記を書き続けてくれた山本さんは、真の物書きである。ご冥福をお祈り申し上げます。

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    2026年08月04日
  • シュガーレス・ラヴ

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    高校生くらいのときに読んだものを再読

    この話の、肥満の章が子供心に印象に残っていた

    母親に勧められて読んだ記憶があるが、なぜこれを高校生に読ませたのか、謎

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    2026年08月03日
  • 恋愛中毒

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    吉川英治新人文学賞受賞作品。
    お弁当屋さんでバイトをしている水無月は、有名でない甘ったるい恋愛小説の翻訳をしているが、まだ翻訳だけでは食べていくことはできない。
    大学時代からの付き合いから結婚はしたが、夫の浮気で離婚したが、その苦しさから、もう他人を愛しすぎないて誓っていた。
    水無月は、お弁当屋さんのお客さんで来ていた有名なタレントで、エッセイなど数多くの著作のある創路が彼女の人生に大きく踏み込んでくる。水無月は、どんどんと惹かれていき、だんだんと中毒のように、恋愛というものに囚われていく。
    女性の心理描写が巧みで、一気に読み込んでしまいました。名作ですね。

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    2026年08月02日
  • プラナリア

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    短編集、直木賞受賞作品。
    この本の帯にふてくされ文学と書いてあったが、読み終わり、妙に心に染みてくる。さきいかを食べているかのような、味わい深く、庶民的だ。
    乳がんをして、その後の治療を続けるなかで、いいようのない、もやもやとした不満、生き苦しさを抱えている女性を描く『プラナリア』。
    居酒屋を営んでいるスミオと店にふらっと現れる同棲中のすみ江、近所の常連客との日常を描く『あいあるあした』。

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    2026年08月02日