山本文緒のレビュー一覧

  • あなたには帰る家がある
    好きになれるキャラクターがおらず、内容も重めだが続きが気になってサクサク読める。
    幸せな結婚生活を送っている夫婦は少数なのかなと少し気持ちがそわそわする作品
  • 恋愛中毒

    キャラが魅力的

    個性的なキャラクターばかりで、会話や描写も秀逸でした。話のテンポもよくあっという間に読めました。また読み返したいと思える作品に久しぶりに出会えて嬉しいです。ただ、ラストの肝心なところが描写されていなかったので、ここどうなったか気になる!とちょっと不完全燃焼の読後感。まぁ、そこは読者の想像に任せますと...続きを読む
  • そして私は一人になった
    山本文緒さんの小説を好きになって、初めて読んだ山本文緒さんのエッセイ本。

    山本文緒さんは10代の頃はちっとも小説が好きではなかったことに驚いた。
    何でもいいから自分が面白そうだと思った本にチャレンジしていくことで、面白い本に出会うことができる。

    友達が多そうで活動的な印象を受けたが、その一方で人...続きを読む
  • パイナップルの彼方
    深文に共感できないところは多かったですが、こういうことあるある〜て場面もあり、テンポが良くあっという間に読めました。そしてサユリさんのその後が気になります。
  • そして私は一人になった
    再婚日記から山本文緒さんのエッセイのファンになった。だらだらやる気がなくてそのまま過ごすのに罪悪感を感じていたけど山本さんの日記を読むとこれもこれでいいんだと思える。憧れの生活。インド旅行にでてくるクミコさんが本当に実在しなさそうだけど写真に写っていて面白い人がいたんだなと思った。
  • パイナップルの彼方
    山本文緒さんの作品の、人の心の影の部分の描写が好き。
    ぶっ飛んだ出来事のひとつひとつは誰にでもある心の闇だったりする。一気読みでした。
  • ファースト・プライオリティー

    31歳の人からなる31編の短編。
    明るく終わる話しが少なくモヤッとした状態で終わるのが多いですが、そこが現実的でいい。
    『こうあらなければならない』という終わり方でないのがいいのかもしれません。
    最後、ハッピー・エンドで終わったり、どんどん前向きになっていくお話につかれている方におすすめです
    ちょ...続きを読む
  • あなたには帰る家がある
    これ、ドラマもやってたよね?と思いつつ、内容も違うし、原作と俳優のイメージも違うような。

    やっぱり山本先生の、実りのない不毛な恋愛話は好きです。
  • 絶対泣かない
    まただ。いつかに読んだことがある。いや、これこそ最大のトラウマのような出来事の後、泣きたくなくて読んだ本ではなかったか。なんてことだ。

    とにかく読みやすいが時折苦しい。こういう文章が上手い、具体的には人の心に入るのが上手い文章なのかもしれない。寄り添い力、共感力、親しみ。「あーあ。」とか「もーほん...続きを読む
  • 落花流水
    手毬の7歳から67歳までのお話。
    10年過ぎる毎に状況が一転していて、激動の人生。

    子供の頃から苦労はしてきたが、世渡り上手なのか愛され上手なのか、男性をうまいこと利用して生き延びていく手毬。
    三世代の女性全員、生命力が強そう。
  • パイナップルの彼方
    会社員時代の、後輩やお局先輩との更衣室トークを思い出しました。私自身、主人公と似た冷めた部分があるので共感できるところが多くて楽しめました。
  • なぎさ
    「自分らしく生きるとは」ということについて、たまに考える。とくに今の自分の状況が、先が定まっていない、ある意味でとても自由な状態だから。
    自分らしく生きたいけれど、それは言葉で言うほど簡単ではないことを、既に分かってしまっている。
    もしかしたらそれはものすごく簡単なことなのかもしれないけれど、そこに...続きを読む
  • アカペラ(新潮文庫)
    面白かった。とても読みやすい!

    中編三編、主人公たちは年代や性別は違うのに、良いなあと思えるあったかさがあった。
    そのあったかさは、それぞれの物語に出てくる家族のあったかさかな?と思う。

    文庫版あとがきに、昭和の中頃に建った、狭い和室がある安普請の一戸建てが描かれている、というようなことが書かれ...続きを読む
  • 絶対泣かない
    再読。

    様々なタイプの女性が壁にぶつかりながらも顔を上げて進んでいく短編集。

    ただ、真面目で…無我夢中なだけではない。
    それが悪いときもある。

    いろいろな話があって励まされた。
  • きっと君は泣く
    想定していた話ではなかった分、なかなか面白い話だった。

    主人公椿は、男は全員自分に靡くと思っているし、女子との仲を必要以上に取り持つこともしない。

    そんな彼女が嫌いになれないのが不思議。

    作中で自分の価値観を物おじせずにズバズバいうところがなかなか爽快だったからだろう。

    それと、美人だけど性...続きを読む
  • シュガーレス・ラヴ
    読んでいて、あーわかるよその気持ち、そんなこともしたくなるよね、そう思うこともあるよねと、共感することもあれば、なるほどおもしろいなと読む話もあった
    きっと女性なら誰でも1回くらいは体験したことが多いであろう話が多いと思う
    もう一度読みたい
  • 紙婚式
    紙婚式 山本文緒 著

    山本さんの購読は初めまして。
    寄贈してくださった方の本の一冊です。

    描かれているのは、複数組の夫婦の姿です。
    いずれも、決して良好な関係ではなく、すれ違いの姿です。

    初版は1989年。
    そう、バブルが終わる時期です。

    ------------
    さて、厚生労働者の人口動態...続きを読む
  • アカペラ(新潮文庫)
    めっちゃ面白い。読み応えやばい。
    文章のリズム感好き。  
    事実だけを見たらタマコがかわいそうとか、非現実的な感じがするけど
    そこにある感情は自分にもあるものだった。
    ストライプの青空って良い表現。

    春一、イケメンすぎだろ。

    ネロリは登場人物の関係性がちょっと分かりづらかった。

    アカペラが面白...続きを読む
  • パイナップルの彼方
    たまたま本屋で見かけて、サラッと読めそうだと思って購入。
    よくある日常ののんびりした感じかと思いきや、ある意味とてもリアルな日常だった。
    主人公の、人に対して嫌な事もしないけど積極的に関係を築こうとしない感じは自分と重なる所もあった。
    最終的には、大切にしたいと思った相手からはきちんと大切にされて、...続きを読む
  • シュガーレス・ラヴ
    誰もが耳にする病気がテーマになっている短編集。

    心因性のものが多く
    ストレスを抱えやすい現代に身近に感じる。

    気づけていないだけで悩んでいる人もいるだろうし
    私も何か抱えていてそのうち出てくるのかも。
    なんて、ストレスは溜め込まないことがいちばん。