山本文緒のレビュー一覧

  • シュガーレス・ラヴ

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     じわじわハマり出している山本文緒作品。今作は様々な病気に悩む女性を描いた短編集。アトピー性皮膚炎は自分も悩まされているので共感ポイントも多いが、生理痛や睡眠障害、肥満など相変わらず心がザラつき印象に残る作品がたくさん。ここまでのイライラには悩まされないが、生理痛(PMS)での破壊衝動に駆られる気持ちは理解できる。自律神経失調症では、主人公が彼女にちゃんと向き合おうとしたラストが良かった。健康こそすべて。何らかの病気を抱えてしまったこと自体は悪いことではないが、人生を楽しもうと思うと土台がしっかりしていないといけないと改めて思い知らされる。

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    2024年04月22日
  • みんないってしまう

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    #山本文緒
    #みんないってしまう

    短編集なのに
    どれも読み終わったあと
    心に少し重みが残った

    自分ならどうする?と考えたり
    ため息をついてしまったり

    タイトルに思いを馳せてしまうね。

    でも、文中の2枚目の言葉が
    とても印象に残ってる。

    タイトルに抗うような、むしろ寄り添うような。

    なんて言うんだろ、全部含めてそうだよなあって
    思う感じだった(抽象的にしか言えない)

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    2024年04月19日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんは自転しながら公転するを読んだ後の2冊目です。
    この本を書かれたのは1992年、一昔前のOLの話だけど、現代の同世代が読んでも共感出来る内容。やっぱり山本文緒さんは裏切らない。読んでて苦しくなるくらいリアルに嫌なことが起こるが、現実的で好きかもしれない。
    話も短く2.3時間で読めるため、仕事でちょっと嫌なことがあった人におすすめ。

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    2024年04月15日
  • ファースト・プライオリティー

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    30歳になった時は、20代を終えて30歳からまあ新たなスタートだと思った。31歳になったら結局変わらない毎日を送っていた。仕事もプライベートも目新しいことの無くなった31歳で改めて気づく、自分のファーストプライオリティ。いろんな人のそれを覗くと、恋でも仕事でもない自分の大事にしているものに気づけるかもしれない。そんな物語たちでした。

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    2024年04月05日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    おじいちゃんの、たまちゃんの名前の呼び方の変化、そういうことか、、、中3ながら精神的に成熟した彼女の一途な一面を知っても、不思議とそんなにぞっとしない、特徴のある性格だなと思った。

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    2024年03月10日
  • 眠れるラプンツェル

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     なぜか癖になる山本文緒作品。人とあまり関わらず、社会とつながっていないとおかしくなってくる感覚はわかる。独占欲を感じるほど誰かを好きになったことがないので、やはり主人公に感情移入はできない。28歳でそこそこ綺麗な専業主婦、清楚ファッションなど文章から人物像が浮かび上がりそうなのに今ひとつ上手く想像できないのは、彼女の異質な要素に拒否反応を起こしているからか。暇って恐ろしい。

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    2024年02月20日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    「自転しながら公転する」の解説を読んで
    山本文緒さんが亡くなった事を知った。

    山本さんがどんな方だったのか知りたくて
    この本を読みました、印象に残る言葉が
    たくさんあった。

    病気が見つかってからの「無人島のふたり」も
    読みたいと思う。

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    2024年02月14日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんは
    日常を書くのが上手で
    すぐ思い浮かぶ。
    山本ワールドに没入でき楽しかったです。すぐ読み終えてしまいました!

    会社員として働いていて
    気の合わない人がいても
    そこまで近寄らない方がいいなと考えました。

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    2024年02月14日
  • パイナップルの彼方

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    ネタバレ

    山本文緒さんの本は一気読みに丁度いい。
    ある意味頭を空っぽにして読める話だと思った。
    初めは深文と姉の関係が私と実姉のようだなと思い、共感する部分が多かった。深文の性格は、「他人に何を言っても無駄」だと思い込んでる性格でかなり厄介だった。その性格を、横領事件から岡崎、日比野、そして天堂によって少しづつ変えられていった。こういう変に達観している人こそ病気になったりするものなんだなあと思った。ハワイに行かなかったのは意外だった。

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    2024年02月13日
  • なぎさ

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    大好きな作者、山本文緒さんの作品に読む前からワクワクしました。
    家族の中でおこる一つ一つの出来事に、時には思いやる気持ち、憎む気持ち、支配しようとする気持ち、余裕のなさから相手に切り込んでしまう言葉の数々に作者さんらしい作品だなと。
    家族以外の登場人物もどう説明して良いのか、本人にも何故そうしてまうのか分からない所に人ってそうだよねと思ってみたり。
    結局最後には相手を思う気持ちがあればそれが正解になるのかな。

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    2024年01月14日
  • みんないってしまう

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    短編集なので隙間時間にちびちび読んだ。

    きれいごとがない、人間の膿を含んで描かれるストーリーが最高に好き。

    いい子じゃなくてもいいんだ、と思える。

    本書は喪うストーリーが描かれているけど、
    解説にもあるように、我々にその後を委ねながら恐らく失った分しっかりと得ている。

    この獲得に気付けるかどうか、
    我々にも問われているように思う。
    失ったものにばかり目を向けてはいけない。

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    2024年01月04日
  • パイナップルの彼方

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     1992年作。
     もと少女小説を書いていた山本文緒さんが一般向けに路線変更した、最初の1冊。
     今年何冊か親しんできた山本文緒さんの小説、これもやはり同様のニュアンスを持っており、平凡な若い女性の、それでも細やかな生活上の波乱を丁寧に描き、ある種の日常性を浮き彫りにしている。愛すべき凡庸さのようなものが感じられて、好ましく思っている。
     この作家の作品は、恐らく感性の似た女性の読者たちに好んで読まれてきたのだろう。男性で読んでいる人はあまりいなそうだ。
     本作では、穏やかな冒頭部分から、後半は非常なピンチの状態となり、読んでいて共感のあまり辛くなってくる。が、最後はなんとか収まって、一応はめ

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    2023年12月27日
  • 眠れるラプンツェル

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    28歳専業主婦の汐美と、13歳年下の隣の家の中1ルフィオと、ルフィオの義父の43歳ダニー。

    寂しい思いに気づかないふりをしてきた汐美の心が動きはじめると、少しずつ少しずつ人との関わり方が変わってくる。
    恋に年齢は関係ないって言うけど、たしかに本人たちには関係ない。でも世間がそれを許さないのも現実で。
    何不自由ない生活を手に入れたとしても、心が自由かといえばそういうわけじゃないよね。
    ルフィオやダニーもそうだけど、汐美ちゃんも、ここから新しい恋をしてほしいと思った。ちょっと切ない。

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    2023年12月27日
  • パイナップルの彼方

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    プライドを傷つけられた人間の恐ろしさが垣間見える作品でした。

    ★印象に残ったフレーズ
    「私は全ての義務から解放され、代償として全ての権利を放棄した。」

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    2023年12月07日
  • シュガーレス・ラヴ

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    ストレスを抱え、体調を崩す女性たちの10作の短編集。
    1話1話は短いけれど、どれも話がうまい、、、
    私自身、人を性別で判断するのは好きではない。女として生きてきて、男だったら良かったと思うことも何度もあった。それでも、「男女平等」が大切だと言われても、やっぱり男女は身体の作りが違う。
    男に生理痛はないし、男の方が筋肉と力があるからこそ、女にはできないことができたりもする。
    そして女も都合よく「女」を武器にするし、「女だから」と壁を作ったりする。性別に差があることは事実だ。

    周りの人に相談できず、溜め込んでしまう女性たちの姿はかなりリアルで、ただのフィクションには思えない、この社会のどこにでも

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    2023年11月24日
  • チェリーブラッサム

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    感想
    始まりの予感。4/7の朝に似たその感覚。大人になって見ないようにしてきた。だけど季節は巡ってきている。今年もこりずに春は来てくれる。

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    2023年11月14日
  • 群青の夜の羽毛布

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    不気味な感じがする女所帯の秘密が暴かれていきます。
    読み終えて多少はスッキリしたけれども、今後この家族はどうしていくのかなと。
    母親だけは救いがないような。
    ただ人は誰しも登場人物のどの人にもなりえるような気もして。
    多分皆幸せになろうとしたのにその方法がわからなくて、増悪がうずめいてしまう。

    他人事のような身近なようなお話です。

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    2023年11月11日
  • 結婚願望

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    今の自分を「みじめだな」と心のどこかで思っていることが問題だったのか。と納得した。

    少数派として生きるのは難しい。
    ある年齢になると大多数は結婚して、子供を産んで、家を建てて…そんな生活が想定されている。
    そこから逸脱すること(少数派でいること)は、すごく難しいのだ。

    私は結婚しているけど子供が欲しいと思えない。
    著者は結婚したけど離婚し、再婚した。子供は最期まで授からなかった。彼女の場合は欲しかったけれど、タイミングによるものだった。

    この本の中ではまだ再婚していなかったので離婚後の独身を貫くことについて述べているが、"本来であれば結婚し、子供を育てる期間だったであろう時間を

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    2023年11月05日
  • 残されたつぶやき

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    五感で捉えることはできない存在になっても、こうやって生き続けていく。教授の本を読んだり、音楽を聴いたりしても、同じことを思う。鴎外を読んでも、バッハを聴いても、本当は同じことを思っていいはずだけど、同時代の存在ではないから、なにか違う。未来のひとは、今の時代の物語をどう読むのかな。

    日常を、言葉にするとこうなるんだなと思い、でも、この日常はつらさのあとに積み上げられたものだったと思う。

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    2023年11月05日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    文庫だと「私のうつ闘病日記」とサブタイトル?がついている。単行本を出したときには、まだ「鬱」という病気に対して吹っ切れていない部分があったそう。まだ距離を取りきれない、引き戻されてしまう怖れを感じていた、ということかもしれない。

    ややもすれば深刻になりそうなところを、読み手への気遣いなのか、作家としての気概なのか、ユーモラスにも感じられるような緩やかな筆致。

    「王子」目線で読んでいたかもしれない。言語化された鬱屈に、そういうことだったかと、ため息をつきつつ。そしていつかはそれを宥めることができるようになる、こともある、という希望が少し。

    書けなくなった日々をはさみつつ、書きたいという意志

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    2023年11月05日