山本文緒のレビュー一覧

  • プラナリア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    山本さんはどこか闇もあるし言いようのないままならない感情をいつも言語化してくれて直木賞受賞作の中でも好きだった。自分が無職に近いから余計に。一、二、四作目が特にすき。一作目の老人が「出口を教えて」というのを主人公が最後に言うのが上手い!主役以外もすごく効果がある。
    角田光代さんとかの解説欲しかったなー!

    『ナイフを持たされてケーキを半分に切りなさいと言われた子供のように、彼が必死に自分の欲と得を考える顔をした。きっと私も長い間こんな顔をしていたのだろうと思った。』

    ・プラナリア
    乳がんになってから働く気が起きない。生まれ変わったらプラナリアになりたい。病院で知り合い雇ってくれた美人が乳がん

    0
    2025年06月13日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    30歳でこれを読めて良かった。登場人物みんなと友達になりたい。そして31歳になったらもう一度読みたい。

    0
    2025年06月05日
  • きっと君は泣く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後半の勢いがすごい!気づいたら読み終わってた。
    中原先生のようなモテないような男性にとって椿は放って置けなくて守ってやりたい存在なんだろうけれど、この2人がうまくいく未来が見えなかった。最後の椿の言葉には?となったが、忘れかけてた人のことを思い出してあー!となった。ひなことは仲を取り戻してほしいな〜

    0
    2025年06月03日
  • パイナップルの彼方

    Posted by ブクログ

    心の動きの描写が、分かる!の連続。だからこそ、「なんでそこもう少し上手く流せないかな」って思ってしまうのが辛い。わたしも客観視したらこういうことの連続なんだろうな…。深文の生活感が非常にリアルで一気読み。

    0
    2025年06月01日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    31人の31歳のファースト・プライオリティ(最優先事項)が詰まった作品。

    まず、山本さん、よく31話も書けましたね、、。
    しかも駄作がないのは天才としか言いようがない。
    ショートショート集だからサクッと読める。

    自分にとっていちばん大切にしていることはなんだろう。
    作品の主人公たちにとっては当たり前のことなのかもしれないけど、他の人から見るとちょっと違う
    みたいな価値観がたくさんある。
    案外自分が大切にしていることって自分では気づいてないのかもしれない。

    31歳というのもいい。
    まわりの環境に20代のうちにたくさん影響を受けて、自分を見つめ直して、新たにスタートを切ったり、変化がある年な

    0
    2025年05月27日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    著者が亡くなる直前まで書き続けた闘病記。ご本人の苦悩はもちろん、ところどころ記される旦那様の思いに心揺さぶられた。自分が死ぬ時、妻に何かあった時、自分はこんな風に相手を思いやれるのかな、そうありたいな。。。

    0
    2025年05月27日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    どのストーリーも女性の内面をうまく描き出している。もっと山本文緒さんの小説は読みたかったなあと、しみじみ思う。

    0
    2025年05月10日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    やっぱり面白い!!!

    いわゆる拗らせ女を、こんなにリアルに描ける人が他にいるだろうか?

    個人的には辻村深月さんも拗らせ女を書かせたら右に出るものはいないが、辻村さんの作品には妄想が半分を占めている。その少女漫画的な展開があるのも多くの読者を獲得している理由だと思うが!が!20歳までは辻村深月で、25歳からは山本文緒を読むべき!!!と声を大にしていいたい。

    私はいま20代前半なのでちょうど過渡期。辻村さんの作品は少し現実味が足りなくて、山本さんの作品がようやく沁みてくる頃。最近友人にもおすすめしまくっているが、大学時代は面白いけどいまいち共感というか実感できなかったところがちゃんと味がする

    0
    2025年05月06日
  • プラナリア

    Posted by ブクログ

    山本文緒さん作品1作品目の読書。
    短編集
    短編に慣れてないので、読むのは少し時間がかかったけど、描写が上手で話に引き込まれた。
    色んな設定、主人公の生い立ち、
    これからも、山本文緒さんの書かれた小説をもっと読んでみたいと興味を持った。
    ポストペットというキャラクターが懐かしく感じた。

    0
    2025年04月24日
  • シュガーレス・ラヴ

    Posted by ブクログ

    社会で感じる鈍痛を描きたい、そのものだなと。
    印象に残ったのは、「秤の上の小さな子ども」、「シュガーレス・ラブ」。
    ストレスに抗った結果、病気になってしまった主人公たちが切実にそれらと戦いながら自分を探していく。うまくまとまっていて、とてもおもしろかった。

    0
    2025年04月21日
  • アカペラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    珍しい家族愛のかたち。思考回路がこじれ気味だったり、いびつだったり、自己満足的だったりするけれど、純粋さが際立つ。

    0
    2025年04月15日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    もし、あの時、違う選択をしていたら…と誰しもが思うであろうことを体験できるなら…
    ちょっと変わってみたいという気持ちも分からなくない。
    そして、結末には驚いた。
    このお話自体、約30年前の話だから、今とは時代背景も異なるし、現代は多様な考えが少しずつ浸透している世の中になっている気がした。

    0
    2025年03月22日
  • プラナリア

    Posted by ブクログ

    直木賞作品ということで読んでみた。短編集で難しい文章もなく、読みやすい。けども、どのストーリーも先行きが不安なままプツッと終わる感じで、スッキリ終わらないというか、名残惜しい感じがある。山本文緒さんのストーリーは、そんな風に先を考える余韻を残したままであることが多いのかなあ。だからこそ色んな予想ができて、型にハマらないのが好き。

    0
    2025年03月18日
  • きっと君は泣く

    Posted by ブクログ

    初めて、主人公の不幸を望んだ作品だった。終始主人公に嫌悪感を抱いた作品だったが、彼女への共感の気持ちやどこか自分にもある汚らわしい部分を堂々と体現している存在にも思えた。特に、小説の締めくくりに、衝撃となんともいない後味の悪さが残った。人間の、女の、着飾らない彼女の描写が面白いので、他の作品も読みたい。

    0
    2025年03月17日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    この物語は、嫌い、人生つまらない、怒り、癇癪、など汚いと思われる人の心が書いてある。その登場人物達の未来が幸せか不幸せかは、そこまで気にならなかったが、蜜の香りが漂っているなと興味と嫌悪が入り混じったモアモアした感情になった。でも後味は悪くない。

    0
    2025年03月10日
  • みんないってしまう

    Posted by ブクログ

     お久しぶりの山本さん。このざらつく読後感が堪らない。『いつも心に裁ちバサミ』の主人公のだらしないけど優しくて、他人のために怒れるところが良い。『不完全自殺マニュアル』と『片恋症候群』、『愛はお財布の中』の危なげな主人公が著者らしくて好き。雑誌で友達募集の文化懐かしい。個人情報誌なんてジャンルの雑誌が存在していたなんて、今では考えられない。山本作品では、平成の懐かしい文化や習慣と変わらない恋愛や友情の人間関係が味わえて楽しい。

    0
    2025年03月10日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    よかった…
    山本文緒さんにしか描けない独特の世界…
    短編集に出てくる登場人物の誰一人として、自分と似た境遇ではないのだけれど、考え方や悩みのひとつひとつが妙に生々しくリアルで共感できる。
    男性が読んだら、女は怖いと思うのかも…

    登場人物の関係性であったり、お話の展開であったり、それぞれの短編に仕掛けのようなものもあって、そこもまた楽しめた。
    どちらかというと、苦しかったり、辛かったりする話が多かったが、読後感はとても良かった。

    解説が三宅香帆さんで、これまたいい文章だった。

    0
    2025年03月02日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    “あのとき違う選択をしていたら”…?
    パラレルワールドで生きるふたりの蒼子が同じ世界線で生活を交換する話
    冷えきった関係性の夫と束縛の強いDV夫、欲しいものは自由か愛情か
    結局はないものねだりなんだなぁ
    蒼子Aがわがままで自分勝手でおもしろかった

    0
    2025年03月01日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    意外と批判的な感想が多くて、共感してしまった私は蒼子に似ているのかもしれない。

    人生に選択肢が多いほど「あの時違う道を選んでいれば」と思ってしまうのはよくある話で、それが結婚相手ともなるとどうしても隣の芝は青く見えるもの。
    実際私自身、完璧なものなど存在せず、みんな足りないものに折り合いをつけて生きているんだと気づいたのはごく最近だった。

    普段佐々木蒼子側の立場になりがちな私には、河見蒼子の到底勝てそうにないしたたかさに、「あぁこういうあざとい女の子いるよね」という敗北感と、突き刺さる数多の反省点。やっぱり素直な女の子がかわいいよね、わかる。結局何もかも手に入れるのはそういう子なんだよね。

    0
    2025年02月23日
  • かなえられない恋のために

    Posted by ブクログ

    尊敬する山本文緒さんのオリジナルエッセイ

    感じたのは小説家(ひいては芸術家)として周囲から、そして自分自身で認めるのはとても難しい、、ということ。
    「私、小説家やっています」 確かに自分からこう名乗るのは勇気がいる。
    職業としてやっていくことは、世間から評価されたり、批判を受けたり、そして次に期待をされていくということ。
    決してマイペースで「ぼちぼち適当にやっています」とはいかない。

    そんな中、山本先生がいかに悩み、将来を見通せない自分に不安を持ち、試行錯誤を繰り返していたのか? そしてそれを言葉にして書き綴る自分自身への分析力がどれだけ要ったか? が伺える。
    きっと同じような想いをして、

    0
    2025年02月23日