山本文緒のレビュー一覧

  • ブルーもしくはブルー

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    もし、あの時、違う選択をしていたら…と誰しもが思うであろうことを体験できるなら…
    ちょっと変わってみたいという気持ちも分からなくない。
    そして、結末には驚いた。
    このお話自体、約30年前の話だから、今とは時代背景も異なるし、現代は多様な考えが少しずつ浸透している世の中になっている気がした。

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    2025年03月22日
  • プラナリア

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    直木賞作品ということで読んでみた。短編集で難しい文章もなく、読みやすい。けども、どのストーリーも先行きが不安なままプツッと終わる感じで、スッキリ終わらないというか、名残惜しい感じがある。山本文緒さんのストーリーは、そんな風に先を考える余韻を残したままであることが多いのかなあ。だからこそ色んな予想ができて、型にハマらないのが好き。

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    2025年03月18日
  • ばにらさま

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    この物語は、嫌い、人生つまらない、怒り、癇癪、など汚いと思われる人の心が書いてある。その登場人物達の未来が幸せか不幸せかは、そこまで気にならなかったが、蜜の香りが漂っているなと興味と嫌悪が入り混じったモアモアした感情になった。でも後味は悪くない。

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    2025年03月10日
  • みんないってしまう

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     お久しぶりの山本さん。このざらつく読後感が堪らない。『いつも心に裁ちバサミ』の主人公のだらしないけど優しくて、他人のために怒れるところが良い。『不完全自殺マニュアル』と『片恋症候群』、『愛はお財布の中』の危なげな主人公が著者らしくて好き。雑誌で友達募集の文化懐かしい。個人情報誌なんてジャンルの雑誌が存在していたなんて、今では考えられない。山本作品では、平成の懐かしい文化や習慣と変わらない恋愛や友情の人間関係が味わえて楽しい。

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    2025年03月10日
  • ばにらさま

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    よかった…
    山本文緒さんにしか描けない独特の世界…
    短編集に出てくる登場人物の誰一人として、自分と似た境遇ではないのだけれど、考え方や悩みのひとつひとつが妙に生々しくリアルで共感できる。
    男性が読んだら、女は怖いと思うのかも…

    登場人物の関係性であったり、お話の展開であったり、それぞれの短編に仕掛けのようなものもあって、そこもまた楽しめた。
    どちらかというと、苦しかったり、辛かったりする話が多かったが、読後感はとても良かった。

    解説が三宅香帆さんで、これまたいい文章だった。

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    2025年03月02日
  • ブルーもしくはブルー

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    “あのとき違う選択をしていたら”…?
    パラレルワールドで生きるふたりの蒼子が同じ世界線で生活を交換する話
    冷えきった関係性の夫と束縛の強いDV夫、欲しいものは自由か愛情か
    結局はないものねだりなんだなぁ
    蒼子Aがわがままで自分勝手でおもしろかった

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    2025年03月01日
  • ブルーもしくはブルー

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    意外と批判的な感想が多くて、共感してしまった私は蒼子に似ているのかもしれない。

    人生に選択肢が多いほど「あの時違う道を選んでいれば」と思ってしまうのはよくある話で、それが結婚相手ともなるとどうしても隣の芝は青く見えるもの。
    実際私自身、完璧なものなど存在せず、みんな足りないものに折り合いをつけて生きているんだと気づいたのはごく最近だった。

    普段佐々木蒼子側の立場になりがちな私には、河見蒼子の到底勝てそうにないしたたかさに、「あぁこういうあざとい女の子いるよね」という敗北感と、突き刺さる数多の反省点。やっぱり素直な女の子がかわいいよね、わかる。結局何もかも手に入れるのはそういう子なんだよね。

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    2025年02月23日
  • かなえられない恋のために

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    尊敬する山本文緒さんのオリジナルエッセイ

    感じたのは小説家(ひいては芸術家)として周囲から、そして自分自身で認めるのはとても難しい、、ということ。
    「私、小説家やっています」 確かに自分からこう名乗るのは勇気がいる。
    職業としてやっていくことは、世間から評価されたり、批判を受けたり、そして次に期待をされていくということ。
    決してマイペースで「ぼちぼち適当にやっています」とはいかない。

    そんな中、山本先生がいかに悩み、将来を見通せない自分に不安を持ち、試行錯誤を繰り返していたのか? そしてそれを言葉にして書き綴る自分自身への分析力がどれだけ要ったか? が伺える。
    きっと同じような想いをして、

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    2025年02月23日
  • 紙婚式

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    たしかだいぶ前に一度読んだ気がするけれどその時は恐らくまだ独身でこんな世界もあるんだなーとどこか他人事だった。今読むとなかなか頷けるエピソードが目白押しで、いろんな夫婦の形があり、結婚がゴールではなくその後続けていくことの難しさを実感させられる。

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    2025年02月23日
  • プラナリア

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    前向きにがむしゃらにしか働けない私には、無職の人の理解には、到底とどかない。どのカタチが人のしあわせなのかは、誰にもわからない。可哀想なんて思っても思われてる方は可哀想だなんて思ってない。人のことなんてやっぱりわかんないよね。って思う、

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    2025年02月17日
  • そして私は一人になった

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    共感でしかなかった。私の思ってることをそのまま本にしてくれたって感じちゃうくらい。
    このエッセイのときの文緒さんよりも、まだ私は若いけど何年間後に読み返したらどういう気持ちになるんだろうなぁなんて考えてしまった。

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    2025年02月15日
  • あなたには帰る家がある

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    やはり同性の真弓にいちばん共感した気がするけれど、綾子や裕子の気持ちや考え方も少しずつ共感しながら読めました。タイトルがどう着地するか気になって一気読み。登場人物に「わかる〜」と言いながら読書をするのは楽しかった!

    真弓じゃないけど、期待してる(出産待ち)状態がわくわくの最高潮というのはよく分かる。手に入ったら入ったで大切にするのは難しい。

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    2025年02月13日
  • みんないってしまう

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    どの話も引き込まれる あーなんかわかる、そういうことってあるなあと思わされる。みんないってしまうてそういうことか。楽しいことも幸せなことも悲しみもずっとは続かない。喪失を繰り返しながら生きてくんだねー。

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    2025年02月09日
  • ばにらさま

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     厚い蜜を纏った大学芋はカリカリと音を立ててかじると甘い香ばしさが味覚・嗅覚へ一度に幸福をもたらす。これとスプーンに力を込めて山盛りにすくい上げたアイスとをにいっぺんに口に放り込む。至福のひとときである。至福を底上げしてくれるのはバニラ風味のアイスだ。他にも色んな相手と仲が良い。メロンソーダ、万国の嗜好であるコーヒー、米国出身のコーラ、和の至極パートナー黒蜜きな粉。ただ、それは味わう側の第三者の印象。バニラ本人は決して嬉しくないのかもしれない。ベタベタした炭酸水風呂に熱すぎる焦香ばしい温泉、水たまりにハマった直後に砂場に転倒したり、踏んだり蹴ったりなのかもしれない。
     多様な相手に合わせられる

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    2025年02月01日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    ホラーって、別に心霊現象とかスプラッター映画だけでは無いよな、と思う。
    今生きている現実を生き抜くことの方が、先が見えない不安のほうが、よほど恐怖に感じる事もあるだろうし。。

    自分が二人いて、残りの一人に嫌なことをやらせようとしてもやりたがらずに喧嘩になる、という少年漫画もあるけれど、本作でも、個々の人間として生きればそうだよなぁ。
    。と
    (藤崎竜氏の短編で影が入れ替わる読み切り作品はむしろ異彩を放っているというか。。)

    読み始めた最初はないものねだりというか、隣の芝生は青く見える、そういった結末になるかと思ったが
    そんな簡単な話では無かった。。

    解説柚木麻子氏の文章が興味深い。
    一見わ

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    2025年01月29日
  • ブルーもしくはブルー

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    これを30年前に書いていたことが驚き。拭いきれない女の相対的な弱さや生きづらさは今もそう変わらないのではないかと思う。もちろん男女平等の世の中になってきているけど、どこかで結婚や出産をしない女は欠けているという意識がまだあり、男ありきの人生がスタンダードにある気がする。それが悪な訳ではないが、自分だけの気持ちによって選択すればもう1人の自分が生まれるほどの後悔はせずに済むのでは無いのかなと感じた。

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    2025年01月17日
  • 残されたつぶやき

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    作者が亡くなったことを知ってから、「自転しながら公転する」を読み、「無人島のふたり」「再婚生活-私のうつ闘病日記」そしてこの「残されたつぶやき」を読んだ。
    単純に好きな作家さんのエッセイは、日常の様子を知れたり、考え方が知れて興味深い。
    飾らない正直な文章もよかった。
    ただ、亡くなったことを知っているだけに、辛い気持ちになるところもあった。
    また、まだまだ書きたいものがある描写がところどころ出てくるので、ご本人も本当に残念であっただろうと思うし、読者としても残念に思う。
    未読の著書を読んで、偲びたいと思います。

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    2025年01月07日
  • プラナリア

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    全編モヤモヤしたしたまま終わった、けど上手くまとまらないのが生活で人生だよな〜と思った
    自分を大切に思ってくれてる人を裏切りたくなってしまうのちょっとわかる

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    2024年12月31日
  • 残されたつぶやき

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    何気ない日常 悲しい事や辛い事や楽しい事 いろんな事があって でもそれが 普通に続いていくはずだった。
    エッセイだけど 個人的な日記を見せて頂いてるような 親しみを感じました。
    本屋大賞にノミネートされ 嬉しさいっぱいの日記から たった数ヶ月後の告知 どんなお気持ちだったでしょう。
    ところどころにある 写真も素敵です

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    2024年12月26日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんらしさが余すことなく出ていた。
    深文さんの心の揺れ動き、人への接し方、当たり方、すごく共感する部分がある反面、そこは違うよ、上手くやらなくちゃ!とツッコミたくなる場面も多々あり。この何とも言えないもどかしさ?が絶妙な表現で描かれてて引き込まれる。
    すごく才能のある作家さん。恋愛派生系?の本はこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。新作を読むことが出来ないのが悲しい。

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    2024年12月26日