山本文緒のレビュー一覧

  • シュガーレス・ラヴ

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    ねむらぬテレフォンとシュガーレスラヴが好き。どこか体に不調があるときは大体何か心に突っかかっているものがある。それをうまく絡めて表しているところがいい

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    2025年06月25日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    2003年から2006年にかけての日記形式のエッセイ。うつで沈んでいく様子や少しずつ回復していく様子がリアリティを持って描かれている。著者はほぼ私と同世代なので、当時の医療のレベルもなんとなく分かる。
    周りの家族やスタッフに恵まれて、彼らを巻き込みながら、回復出来たことは良かった。

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    2025年06月23日
  • プラナリア

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    社会人経験と無職経験がある自分には読むのが苦しかった。特に2作目のネイキッドと5作目のあいあるあしたは、共感し刺さる言葉が非常に多かった。
    どの作品も「ここで終わりなの?」というような構成だったが、読後にも登場人物達のどうしようもない明日を想像してしまい面白い。それぞれの明日を想像する中で、本作のタイトルであるプラナリアという生物が「再生」を象徴するものだと思い出す。
    何を持ってして再生と言えるのかは曖昧だが、5作目の終わり方はそれを感じることができた。

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    2025年06月22日
  • ばにらさま

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    ⭐️3.5
    「ばにはさま」
    地味に破壊力がすごい。あぁ恋愛中毒 描いた人なんだなって改めて感じた。

    「菓子宛」
    種明かしがうまい

    「子供おばさん」
    良き。

    (総じて)
    山本文緒さんの文章って、ちゃんと山本文緒さんって分かるな...って思ってたところに、「バヨリン心中」から、カラッとテイストが変わってて、短編集として、助長さを感じなかったのがよかった。
    もうこの小説の作者はこの世にはいらっしゃらないんだなっていうことをほんのり片隅にもちながら、味わって読みました。
    最後の三宅香帆の解説文が良くて、三宅さんの本もまた手に取りたいなと思った。

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    2025年12月04日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    本当に亡くなる直前まで、こんなにもしっかりと日記を書き続けられていたことにまず圧倒される。角田光代さんの解説にもあるように、色々な場面で「自分だったら..」と想像した。特に一緒に暮らす夫について。夫の悲しむ顔を見たくないと書いていたり、医療関係者の方々にも申し訳ない気持ちが書いてあったり、すごく気遣いの人だったのだなぁとも思った。ご夫婦での写真が素敵すぎてグッとくるものがあった。他にもエッセイなど読んでみたいし、改めて、亡くなったあとでも作品が多くの人に読まれ続ける作家という仕事は偉大だなぁ。

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    2025年06月18日
  • プラナリア

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    ネタバレ

    山本さんはどこか闇もあるし言いようのないままならない感情をいつも言語化してくれて直木賞受賞作の中でも好きだった。自分が無職に近いから余計に。一、二、四作目が特にすき。一作目の老人が「出口を教えて」というのを主人公が最後に言うのが上手い!主役以外もすごく効果がある。
    角田光代さんとかの解説欲しかったなー!

    『ナイフを持たされてケーキを半分に切りなさいと言われた子供のように、彼が必死に自分の欲と得を考える顔をした。きっと私も長い間こんな顔をしていたのだろうと思った。』

    ・プラナリア
    乳がんになってから働く気が起きない。生まれ変わったらプラナリアになりたい。病院で知り合い雇ってくれた美人が乳がん

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    2025年06月13日
  • ファースト・プライオリティー

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    30歳でこれを読めて良かった。登場人物みんなと友達になりたい。そして31歳になったらもう一度読みたい。

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    2025年06月05日
  • パイナップルの彼方

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    心の動きの描写が、分かる!の連続。だからこそ、「なんでそこもう少し上手く流せないかな」って思ってしまうのが辛い。わたしも客観視したらこういうことの連続なんだろうな…。深文の生活感が非常にリアルで一気読み。

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    2025年06月01日
  • ファースト・プライオリティー

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    31人の31歳のファースト・プライオリティ(最優先事項)が詰まった作品。

    まず、山本さん、よく31話も書けましたね、、。
    しかも駄作がないのは天才としか言いようがない。
    ショートショート集だからサクッと読める。

    自分にとっていちばん大切にしていることはなんだろう。
    作品の主人公たちにとっては当たり前のことなのかもしれないけど、他の人から見るとちょっと違う
    みたいな価値観がたくさんある。
    案外自分が大切にしていることって自分では気づいてないのかもしれない。

    31歳というのもいい。
    まわりの環境に20代のうちにたくさん影響を受けて、自分を見つめ直して、新たにスタートを切ったり、変化がある年な

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    2025年05月27日
  • ばにらさま

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    どのストーリーも女性の内面をうまく描き出している。もっと山本文緒さんの小説は読みたかったなあと、しみじみ思う。

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    2025年05月10日
  • ばにらさま

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    やっぱり面白い!!!

    いわゆる拗らせ女を、こんなにリアルに描ける人が他にいるだろうか?

    個人的には辻村深月さんも拗らせ女を書かせたら右に出るものはいないが、辻村さんの作品には妄想が半分を占めている。その少女漫画的な展開があるのも多くの読者を獲得している理由だと思うが!が!20歳までは辻村深月で、25歳からは山本文緒を読むべき!!!と声を大にしていいたい。

    私はいま20代前半なのでちょうど過渡期。辻村さんの作品は少し現実味が足りなくて、山本さんの作品がようやく沁みてくる頃。最近友人にもおすすめしまくっているが、大学時代は面白いけどいまいち共感というか実感できなかったところがちゃんと味がする

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    2025年05月06日
  • プラナリア

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    山本文緒さん作品1作品目の読書。
    短編集
    短編に慣れてないので、読むのは少し時間がかかったけど、描写が上手で話に引き込まれた。
    色んな設定、主人公の生い立ち、
    これからも、山本文緒さんの書かれた小説をもっと読んでみたいと興味を持った。
    ポストペットというキャラクターが懐かしく感じた。

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    2025年04月24日
  • シュガーレス・ラヴ

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    社会で感じる鈍痛を描きたい、そのものだなと。
    印象に残ったのは、「秤の上の小さな子ども」、「シュガーレス・ラブ」。
    ストレスに抗った結果、病気になってしまった主人公たちが切実にそれらと戦いながら自分を探していく。うまくまとまっていて、とてもおもしろかった。

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    2025年04月21日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    珍しい家族愛のかたち。思考回路がこじれ気味だったり、いびつだったり、自己満足的だったりするけれど、純粋さが際立つ。

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    2025年04月15日
  • ブルーもしくはブルー

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    もし、あの時、違う選択をしていたら…と誰しもが思うであろうことを体験できるなら…
    ちょっと変わってみたいという気持ちも分からなくない。
    そして、結末には驚いた。
    このお話自体、約30年前の話だから、今とは時代背景も異なるし、現代は多様な考えが少しずつ浸透している世の中になっている気がした。

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    2025年03月22日
  • ばにらさま

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    この物語は、嫌い、人生つまらない、怒り、癇癪、など汚いと思われる人の心が書いてある。その登場人物達の未来が幸せか不幸せかは、そこまで気にならなかったが、蜜の香りが漂っているなと興味と嫌悪が入り混じったモアモアした感情になった。でも後味は悪くない。

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    2025年03月10日
  • みんないってしまう

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     お久しぶりの山本さん。このざらつく読後感が堪らない。『いつも心に裁ちバサミ』の主人公のだらしないけど優しくて、他人のために怒れるところが良い。『不完全自殺マニュアル』と『片恋症候群』、『愛はお財布の中』の危なげな主人公が著者らしくて好き。雑誌で友達募集の文化懐かしい。個人情報誌なんてジャンルの雑誌が存在していたなんて、今では考えられない。山本作品では、平成の懐かしい文化や習慣と変わらない恋愛や友情の人間関係が味わえて楽しい。

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    2025年03月10日
  • ばにらさま

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    よかった…
    山本文緒さんにしか描けない独特の世界…
    短編集に出てくる登場人物の誰一人として、自分と似た境遇ではないのだけれど、考え方や悩みのひとつひとつが妙に生々しくリアルで共感できる。
    男性が読んだら、女は怖いと思うのかも…

    登場人物の関係性であったり、お話の展開であったり、それぞれの短編に仕掛けのようなものもあって、そこもまた楽しめた。
    どちらかというと、苦しかったり、辛かったりする話が多かったが、読後感はとても良かった。

    解説が三宅香帆さんで、これまたいい文章だった。

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    2025年03月02日
  • ブルーもしくはブルー

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    “あのとき違う選択をしていたら”…?
    パラレルワールドで生きるふたりの蒼子が同じ世界線で生活を交換する話
    冷えきった関係性の夫と束縛の強いDV夫、欲しいものは自由か愛情か
    結局はないものねだりなんだなぁ
    蒼子Aがわがままで自分勝手でおもしろかった

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    2025年03月01日
  • ブルーもしくはブルー

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    意外と批判的な感想が多くて、共感してしまった私は蒼子に似ているのかもしれない。

    人生に選択肢が多いほど「あの時違う道を選んでいれば」と思ってしまうのはよくある話で、それが結婚相手ともなるとどうしても隣の芝は青く見えるもの。
    実際私自身、完璧なものなど存在せず、みんな足りないものに折り合いをつけて生きているんだと気づいたのはごく最近だった。

    普段佐々木蒼子側の立場になりがちな私には、河見蒼子の到底勝てそうにないしたたかさに、「あぁこういうあざとい女の子いるよね」という敗北感と、突き刺さる数多の反省点。やっぱり素直な女の子がかわいいよね、わかる。結局何もかも手に入れるのはそういう子なんだよね。

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    2025年02月23日