山本文緒のレビュー一覧
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大好きな山本文緒さんの本。
女性が主役の短編小説です。
みな我慢したすえに体調を崩しています。
相変わらず女性の嫌な部分を描くのがとても上手です。
でも共感出来る部分もきちんと描かれています。
手を差し伸べたくなるような気持ちになります。
みな生きていくのに必死です。Posted by ブクログ -
長い前奏に続く懐メロを聴いているような感じでした。鈴木深文と天堂義明の「おさまり」に納得です。山本文緒「パイナップルの彼方」、1995.12発行。4日かけて味わいましたw。Posted by ブクログ
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祖母律子84歳、母中村手毬67歳、娘姫乃39歳ら家族それぞれ別々の人生を描いた作品。夫や同居者などを整理しながら読まないと人間関係がわからなくなるおそれがあります。手毬がアルツハイマーで入院したことで、この3人が初めて顔を合わすことに。山本文緒「落花流水」、1999.10刊行、2015.1文庫。Posted by ブクログ
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31ある短編の中でも、
嗜好品、旅、当事者が特に好きでした◎
10ページほどの短編の前にも先にも彼女たちの人生があって、彼女たちの譲れないもの、ファーストプライオリティ(最優先)が描かれています。
まだまだ彼女たちの日々を読んでいたかった、、、
31もの超短編を読ませる視点と文才が、
さすが山...続きを読むPosted by ブクログ -
最近働くってなんなんだろうと考えています。
おいしいものを食べて楽しいこともいっぱいあるけど、ふと全部面倒くさくなることがあります。
山本文緒さんの描く文章は、
想像のもっと上を行く面倒くささ。
その面倒くささが好きです。
いまの私にぴったりの一冊でした!Posted by ブクログ -
山本文緒「ブラック・ティー」、1997.12発行。テーマと展開が新鮮で味わい深い10話。ベスト3は「ブラック・ティー」「百年の恋」「ニワトリ」。面白いのは「寿」「ママ・ドント・クライ」「夏風邪」。いただけないのは「少女趣味」「誘拐犯」「留守番電話」。「水商売」は面白くなかったです。Posted by ブクログ
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2023/04/24予約 46
読んでいてもう二度と彼女の書いたものは出ないことをリアルに感じた。
普通の人のようでもあり、たぶん感受性が強すぎ、うっかりさんで、ぐうたらさんで。親近感のわく山本文緒さん、安らかに…Posted by ブクログ -
文庫版の初版が、1996年5月
私が手にした本は2021年11月改版3版発行
2023年の今からすれば、27年前。
当時の単行本の帯に、
「ホラーより怖いファンタジーである」赤川次郎
とある。
2021年11月改版3版の解説が、柚木麻子さん。
以下、巻末の柚木さん解説からー
「怖い物語りだ...続きを読むPosted by ブクログ -
本質的な「愛されることに対する返答」の難しさという問題を2人と3人で描くことがとても新鮮だった。また、蒼子たちのやり取りを見ていると悲しくなってしまった。自分が1人でも葛藤という意味ではたくさんするから。Posted by ブクログ
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彼女の作品と人柄に惹かれて読んでみようと思った日記エッセイ。
もちろん楽しく読めましたが、挟まれていた栞に書かれていた「何を読んでも、あなたが出てくる。」と書かれていたのをまさしくそれっ!だと。
自分の今までの人生なんて作者とは全く違うのに何故か読んでいると共感出来てしまう。
気がついていないだけで...続きを読むPosted by ブクログ -
・初めてドッペルゲンガーの小説を読んだが結論 面白くてあっという間に読んでしまった。この小説が1990年代に発売されたと読んだ後に知って驚いた。どちらの蒼子の生活にも良いところ悪いところがあって、少し救いのなさを感じてしまった。愛人のいる夫と普段は優しいが酔うと暴力を振るってくる夫、どちらも最悪だ...続きを読むPosted by ブクログ