山本文緒のレビュー一覧

  • みんないってしまう

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    どの話も引き込まれる あーなんかわかる、そういうことってあるなあと思わされる。みんないってしまうてそういうことか。楽しいことも幸せなことも悲しみもずっとは続かない。喪失を繰り返しながら生きてくんだねー。

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    2025年02月09日
  • ばにらさま

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     厚い蜜を纏った大学芋はカリカリと音を立ててかじると甘い香ばしさが味覚・嗅覚へ一度に幸福をもたらす。これとスプーンに力を込めて山盛りにすくい上げたアイスとをにいっぺんに口に放り込む。至福のひとときである。至福を底上げしてくれるのはバニラ風味のアイスだ。他にも色んな相手と仲が良い。メロンソーダ、万国の嗜好であるコーヒー、米国出身のコーラ、和の至極パートナー黒蜜きな粉。ただ、それは味わう側の第三者の印象。バニラ本人は決して嬉しくないのかもしれない。ベタベタした炭酸水風呂に熱すぎる焦香ばしい温泉、水たまりにハマった直後に砂場に転倒したり、踏んだり蹴ったりなのかもしれない。
     多様な相手に合わせられる

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    2025年02月01日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    ホラーって、別に心霊現象とかスプラッター映画だけでは無いよな、と思う。
    今生きている現実を生き抜くことの方が、先が見えない不安のほうが、よほど恐怖に感じる事もあるだろうし。。

    自分が二人いて、残りの一人に嫌なことをやらせようとしてもやりたがらずに喧嘩になる、という少年漫画もあるけれど、本作でも、個々の人間として生きればそうだよなぁ。
    。と
    (藤崎竜氏の短編で影が入れ替わる読み切り作品はむしろ異彩を放っているというか。。)

    読み始めた最初はないものねだりというか、隣の芝生は青く見える、そういった結末になるかと思ったが
    そんな簡単な話では無かった。。

    解説柚木麻子氏の文章が興味深い。
    一見わ

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    2025年01月29日
  • ブルーもしくはブルー

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    これを30年前に書いていたことが驚き。拭いきれない女の相対的な弱さや生きづらさは今もそう変わらないのではないかと思う。もちろん男女平等の世の中になってきているけど、どこかで結婚や出産をしない女は欠けているという意識がまだあり、男ありきの人生がスタンダードにある気がする。それが悪な訳ではないが、自分だけの気持ちによって選択すればもう1人の自分が生まれるほどの後悔はせずに済むのでは無いのかなと感じた。

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    2025年01月17日
  • 残されたつぶやき

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    作者が亡くなったことを知ってから、「自転しながら公転する」を読み、「無人島のふたり」「再婚生活-私のうつ闘病日記」そしてこの「残されたつぶやき」を読んだ。
    単純に好きな作家さんのエッセイは、日常の様子を知れたり、考え方が知れて興味深い。
    飾らない正直な文章もよかった。
    ただ、亡くなったことを知っているだけに、辛い気持ちになるところもあった。
    また、まだまだ書きたいものがある描写がところどころ出てくるので、ご本人も本当に残念であっただろうと思うし、読者としても残念に思う。
    未読の著書を読んで、偲びたいと思います。

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    2025年01月07日
  • プラナリア

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    全編モヤモヤしたしたまま終わった、けど上手くまとまらないのが生活で人生だよな〜と思った
    自分を大切に思ってくれてる人を裏切りたくなってしまうのちょっとわかる

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    2024年12月31日
  • 残されたつぶやき

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    何気ない日常 悲しい事や辛い事や楽しい事 いろんな事があって でもそれが 普通に続いていくはずだった。
    エッセイだけど 個人的な日記を見せて頂いてるような 親しみを感じました。
    本屋大賞にノミネートされ 嬉しさいっぱいの日記から たった数ヶ月後の告知 どんなお気持ちだったでしょう。
    ところどころにある 写真も素敵です

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    2024年12月26日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんらしさが余すことなく出ていた。
    深文さんの心の揺れ動き、人への接し方、当たり方、すごく共感する部分がある反面、そこは違うよ、上手くやらなくちゃ!とツッコミたくなる場面も多々あり。この何とも言えないもどかしさ?が絶妙な表現で描かれてて引き込まれる。
    すごく才能のある作家さん。恋愛派生系?の本はこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。新作を読むことが出来ないのが悲しい。

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    2024年12月26日
  • プラナリア

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    重い!!!!!
    読むのしんどかった〜…ヒヤヒヤハラハラした…
    癒しの時間にはならなかったけど、心が揺れたということは良書だということなのだろうか

    全部で5つの短編で構成されてるけど、先頭の2つは主人公が無職
    無職経験者としてはその時の不安だった気持ちや周りから働くことを促されることへの圧迫感をありありと思い出さされてしまうというか…
    苦しい。

    あとこの本を読んでいわゆるダメ男が出てくる物語無理だって思っちゃった
    最近読んだ寺地はるなの『今日のはちみつ明日の私』も然り

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    2024年12月14日
  • ばにらさま

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    ネタバレ

    作者最後の短編集。

    やはりこの人は等身大の女性の描き方が恐ろしく上手い。特別な人間でもなく、清廉でも崇高でもなく、本当にどこにでもいそうな女性の内面をわかりやすく言葉にする。読む人によっては辛い追体験になりそうなほどに。

    いろいろなものを捨てて軽くなるというのは分かる気がする。捨てるまでは特別なものと思い込んでいたのに。そういうことは人生の転換期であるよなあ。

    物語としては「わたしは大丈夫」が好き。「20×20」は作者自身が割と入っている?そして短編集のラスト「子供おばさん」。

    「何も成し遂げた実感もないまま、何もかも中途半端なまま、大人になりきれず、幼稚さと自分勝手さが抜けることのな

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    2024年12月05日
  • ブルーもしくはブルー

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    面白いー!
    山本文緒の一筋縄ではいかない毒のある話大好き
    こういうの書ける人はそんなにいないと思う
    亡くなってしまったのが悔やまれる……
    もっと作品沢山読みたかったです

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    2024年11月12日
  • ブルーもしくはブルー

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    もしあのときこうしていればというのはよく考えることだ。
    そんなタラレバをやり直しても、自分は変わらず自分で、嫌なところが特に目に付く。

    どこに行っても自分は自分で、自分の選択を後悔しないように自分が変わるしかないのだろうと感じた。

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    2024年10月28日
  • 群青の夜の羽毛布

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    テーマは崩れた家族
    母親と娘の確執
    1995年の作品なのでこの類の小説としては
    早い作品なのではと思う
    母親の支配は厳しく 娘の精神は脆い
    時折 回想する告解が入り
    山本さんの作品としては珍しいのでは
    ミステリアスなストーリー展開

    2002年映画化
    大学生の健全そうな男子は バイト先のスーパーの客である美しい女性に恋をする
    彼女は心身共に繊細
    大学を中退し節約して家事をこなす彼女は
    母親と妹と坂の上の戸建てに住む
    教師である厳格な母親
    奔放な妹
    三人の関係を読むほど 家庭の異常さをみる

    支配する母親も従属する娘も気持ち悪いのに
    この家庭やこの男子にもっと秘密があるようで
    最後まで見届けてし

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    2024年10月13日
  • 群青の夜の羽毛布

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    本のリサイクル市でぱっと目に入ってきたタイトルに惹かれて読みはじめたら、想像もしなかった不穏な気配に怯みつつも、謎めいた語り手に導かれ、どんどん深みにはまっていく。怖くて哀しくてやめたいのに引き返せない。最後まで読まずにいられないストーリー展開と情景をありありと想像させる文章はさすが山本文緒。新作が読めないのがつくづく寂しい。出版当時の記憶もないのだが、2002年に映画にもなっていたとの事。

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    2024年10月04日
  • 群青の夜の羽毛布

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    どうなるどうなる?と展開が気になって一気読み!生き地獄のような理不尽な毎日に耐えるさとると、一見反抗しているように見えながらもちゃんとお金を入れているみつる…お母さんがこの人じゃなくてよかったと心から。限界って突然くるよね…

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    2024年09月30日
  • みんないってしまう

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    山本文緒さんが亡くなっていた事を今になって知った。急に読みたくなってとても久しぶりに手にとった一冊。実は自分の中で再読の可能性が低い棚にこの本をおさめていたのだけど、なぜその選択をしたのかわからないぐらい大満足の読後だった。喪失を悲しい暗いものだけに留まらせず、言葉の選び方表現もどれも素敵だった。表題作が1番好きだな。定期的にまた読み直そう。

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    2024年09月27日
  • ココナッツ

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    ネタバレ

    洋介と父親とマネージャーの謎も楽しめるし、実乃ちゃんの恋心の描写も楽しめて良かった。
    最後の終わり方好き!年は10個くらい離れてて、今すぐにどうこうなれるわけじゃないし、恋が終わるかもだけど、実乃ちゃんの愛していく覚悟を感じた。

    「今は無理でもこの人の心の中に閉じ込められた嵐を、しっかり受け止めてあげられる大人になろう」
    実乃ちゃんカッコ良すぎるだろ笑

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    2024年09月15日
  • シュガーレス・ラヴ

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    山本文緒さんは、「生きていくことの鈍痛を描きたい」作家らしい。解説でそう書いてあって響いた。

    派手さがなくて斜に構えた展開の作品が多くてそこが好きだと思ってたけど、鈍痛って言葉はすごくピンとくる。

    この作品もその鈍痛を体現した短編集だと思った。

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    2024年09月05日
  • あなたには帰る家がある

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    佐藤家と茄子田家のふた家族が恋愛や仕事で翻弄される物語。
    色々な人物の目線で書かれているのが面白い。
    側から見れば普通の家庭でも色々な問題を抱えている。

    佐藤真弓はちょっと面倒な部分はあるが、専業主婦ではなく働きに出たいという気持ちはすごく共感できた。
    夫の秀明は特に自分の意思を強く主張せずに流されるように生きているにも関わらず、一丁前に周囲に不満を抱えて生活している。
    圧倒的に夫婦での話し合いが足りないように感じた。
    夫婦がお互い歩み寄れるように、意見をぶつけるのではなく話し合いが必要。

    今の社会よっぽどお金に余裕がない限り、専業主婦になる必要はないんじゃないかと思う。
    お互いが稼いで

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    2024年07月08日
  • パイナップルの彼方

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    主人公の深文は結婚願望なし。信用金庫で働く。
    ストーリーは日常生活かと思いながら読み始め、だんだん登場人物が個性が面白くなった。
    今と昔を比べながら読んだ。
    違いは?やっぱり連絡の取り方。今は、すぐ連絡とれるのが当たり前になってる。
    中場から、さゆりさんのまさかの展開に最後、どうなるのか早く読みたかった。最後は、ハッピーエンド⁈いい感じに終わってたから良かった。
    山本文緒さんの本を他にも読んでみたい。
    あとがきに、毎日の暮らしからにげたいと思うことはありませんか?とある。
    たまにはあるよね、退屈や満たされてないとき、
    けど、やっぱり今がいいと思うから、気分転換しながらこれからも大切に過ごして行

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    2024年07月03日