山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
充分な生活費がもらえて旦那さんもしょっちゅう帰ってこなくて、でも一応は気にはかけてくれている。傍から見ればただただ羨ましい限りの生活。私だったら何しようかな〜とニヤニヤしてしまうのに。
山本文緒さんの作品を最近立て続けに読んでいるが、どうにも主人公の女性が見かけは普通というか、家事もできるしきっと仕事していればちゃんと仕事もする様な表面上は常識的な人の様に見えるのに中身が壊れている、というかなんというか。でも自分にも当てはまるところがある。結婚していたら、主婦として果たすべきことはしようと努力して、でもその中で何か一つでも自分に欠陥の様な何か足りない物をたとえそれがすごく些細なことだとしても途端に無気力や虚無感みたいな物が襲ってくる。
この作品の専業主婦、汐美は閉じ込められているというより、閉じこもっている。待ち人が来ない事はもう何年も前から知っているんだけど、万全の体制で待っている。だから虚しくて悲しい。
作中で出てくるスーファミとかコレクトコールという単語が懐かしく30年も前に出版されたとは思えない。