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歯車が狂ったのはどこからだったろう。就職して三年目に先輩に失敗を押しつけられた、あの時だ。皆と同じようにやってきたつもりだった。結婚して子供もいるはずだった。なのに今の私は、常識さえ捨てれば、働かなくとも暮らしていけると知っている。純真でもなく、賢くも善良でもない。自分のしたことはいつか自分に返ってくるのかもしれない。でも……。心に問題を抱えた寂しがり屋たちが、懸命に生きるさまを綴った短篇集!
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Posted by ブクログ
本当に本当にだいすき!短編集界でナンバーワン。 軽犯罪という、小さいけれど絶妙に苦しいひりひり感がたまらん。 他人に迷惑かけるような人は心が寛大だから、自分が相手に何かされても知らないままに許しちゃってるよね〜 皮肉
本当に良かった。すごい好きなテーマでした。罪と共に生活する人たちの姿が胸にグッと来た。でも「少女趣味」は夜中読んでちょっとぞっとした。淡々と描いてくれるので、各話がすっきりと読めて、なのに余韻が残る素晴らしい作品。
短編集。 どの話も身近に溢れる「罪」がテーマ。誰もが小さな嘘や不道徳な部分はあって、それを罪と判断するかどうかは法律だったり、道徳だったり、価値観だったり、、、そういった枠に当てはめ責任を感じてしまう人の弱さや、慣れによって悪いことをしている意識すら薄れてしまう人の欺瞞なんかが、心の奥のほうをつい...続きを読むてくる。ドキッとさせられる。自分のすんごい弱い部分がつい共感してしまう。 面白かったです。スラスラとあっという間に読めてしまいます。
ニワトリという章が1番印象的だった。 自分にとってはどうでもないことでも、人にとっては大事なことだったり、積み重ねで嫌いになってしまったり。よくあるよなって思った。 あとがきを読んで、精神状態が悪かったらあっさり犯罪を犯してしまうかもしれない気持ちがすごくわかって、危うい状況にちょっぴり足を突っ込...続きを読むみかけている自分を少し怖く思った。
軽犯罪縛りの短編集らしい。短編集は苦手な方だが、山本文緒さんの短編集はテーマがあるので読みやすい。冒頭3作がクスリと笑える部分もありお気に入り。『少女趣味』や『誘拐犯』、『ニワトリ』は少し背筋が寒くなるような、頬がひきつる短編。寂しさを紛らわせるためだったり無自覚だったり、ほんの些細なきっかけで一...続きを読む線を越えてしまう人たち。決して褒められた行為ではないのは重々承知の上、彼らの生きづらさもわかってしまう。刊行当時よりさらに不寛容で息苦しい社会になっているような気がする。今読んでもまったく古さを感じない。
2024.03.09 「間違わない人間なんていないよ」この言葉が自分を救うため、あるいは自分を慰めるためなのか、それとも、相手のことを真に思いやっていっているのか、その解釈はあなたにお任せします。と山本先生は言っているようにわたしは受け止めている。 軽く読める一冊だが噛み締めるべきフレーズも多い。こ...続きを読むうした一語一語を紡ぎだしたからこそ、寿命を削られて早くに天に召されたのかなと思う。もう先生の新作は読めないのだと改めてその事実を噛み締める。
上手いな〜どうして人の心の底にこんなに上手く入っていけるのだろう。 短編集でどの話も身近にある事だったり似たような気持になった事あるよな〜と。 でもそこはあまり触れられてほしくないとこなんだけどと思う場所。 人が今まで犯した事のある軽犯罪にまつわるお話です。 現実離れしていない誰にでも1つはありそう...続きを読むな軽犯罪の話にドキリとしてしまうかも。 山本文緒さんらしいちょっとチクリと刺してみたり、暖かかったり、人ってそうだよねって思える小説でした。
4.2 たまに無性に読みたくなる山本文緒さん作品。 軽犯罪がテーマの短編集。 出てくる行動はびっくりするものもあるけど、 そこに至る過程や、人物の心情は、 いかにもありそうなものばかりで身近に感じる。 なんなら私が行ってしまったこともある。 忘れてたような小さな出来事も思い出されるんだけど、や...続きを読むっぱり消せないんだなと在ることを実感した。 無くなることはない。 でも、生きてる。 生きてる限りは日常は続く。 心の奥に眠らせて見ないようにしてもいいけど 思い出させられた時はあまりに辛い 向き合うことができない気がする あぁ、在るな。って思いながら生きるのも良いのかも。
ふと出来心でしてしまった、人には言えない自分の小さな罪(大罪ではない)。正直読むのが恐かったです。 過去にした些細なそれら、年月が経っても、その時の心情は甦り、胸が痛むと思ったから。 地道な日常に潜むささやかな罪を引っ張り出し、心の闇に入り込む10話の短編。頭ではやってはいけないと認識していても、少...続きを読むしくらいならとか、誰も見ていないからとか。歯車が狂って意図的にしてしまうものまで。きっかけがあり、一歩間違えば、大罪になりかねない危うさを含んでいる。「はずみ」ってのは恐い。 例えば自分が理不尽な(辛いことが)目にあったりすると、あの時のあれが返ってきたのか…なんて後悔に苛まれることがあるから、やはり真面目に、できることは精一杯するのがいちばんだと思いました。 あとがきを読みどれだけ救われたかわからない。 おそらく(大抵の人は)そういう思いを抱えてますよね。と、一安心…。 「百年の恋」この男女は全てをさらけ出し、結果とても幸せそうで、素敵。 「誘拐犯」と「夏風邪」は何とも後味が良くはないが、少しぞくっとする感じが結構すき。
少しずつ常識とずれた人々の物語。 ちょっとした日常の罪の物語。 「誘拐犯」がなんか悲しかった。 「夏風邪」 は痛々しく怖い。
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