ブルーもしくはブルー

ブルーもしくはブルー

小説・文芸
704円 (税込)

3pt

高収入でスマートな男性と結婚し、都心の高級マンションで人から羨まれる暮しを送る佐々木蒼子。しかし夫には愛人、自身にも若い恋人がいて夫婦の関係は冷めていた。恋人と旅行の帰途。偶然、一人で立ち寄ることになった博多の街中で昔の恋人・河見を見かける。彼に寄り添っていたのは、なんと自分そっくりのもう一人の「蒼子」だった。「ドッペルゲンガー?」名前も顔も同じなのに、全く違う人生を送る2人の蒼子。互いに言いようのない好奇心と羨みを抱いた2人は、1か月だけ期間限定で入れ替わり生活してみることにする。しかし、事態は思わぬ展開となって……! 「私より、あっちの蒼子の方が幸せなのかもしれない」読みだしたら止まらない、中毒性ありの山本ワールドが新装版で登場。

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ブルーもしくはブルー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    はぁーおもしろかった。
    面白すぎて一気読みしました。

    山本文緒先生の作品は最近結構読んでいたけどなんだか新しい。30年以上も前に出版されているとは思えないほど今でも違和感なく楽しめる作品である。
    自分のドッペルゲンガーに出会い、ちょっとした好奇心から自分の分身と入れ替わる計画を立て、いざ実行してみた時に二人がみたものは…⁈隣の芝生は青い?それとも?
    パラレルワールドのようなファンタジー要素もあり、序盤はワクワクして、いつもなら非現実的なお話が始まると興醒めしてしまうはずなのにグイグイ引き込まれる。

    そして柚木麻子さんのあとがきもとっても良い❣️
    小説家の方の読解力や視点のつけどころに圧巻してしまう。この作品もとってもおもしろかったけれど今後は好きな小説家さんの書評等も読んでいきたいと思った。

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    面白過ぎて一気に読んでしまった。
    こういう人生の内面への描写に深く入り込めるのは小説ならではだし、後半はサスペンス的な面白さでページをめくる手が止まらなくなった。

    人間、あのときこうしていたらと思うことがあっても、その選択肢の先でも大変なことは沢山起きる。そして、現状への不満は、現状への満足と紙一重だということ、そしてただ抱えるのではなく行動に移して自分の人生をよりよくするべきだということを改めて実感した。

    山本文緒作品、もっと読んでみたくなった。

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    すごく好きなお話だった。

    「ないものねだり」を軸として、蒼子A蒼子Bが
    がむしゃらに生きていく物語。
    どちらが悪でどちらが正義とかは問わず、
    ただひたすら、一人の女性が自らの生活に
    疑問や不満を持ち、そこから逃れようともがき、
    葛藤する物語。

    いや〜、良い。
    この展開は考えさせられるものがたくさん。
    比較的短くて、2人の心情がイメージしやすいので、
    読書初心者にも、おすすめ。

    それぞれの蒼子の想いの中に、
    共感できるものが多々あったし、
    2人とも頑張れと、応援したくもなった。

    山本文緒さん、いい。!

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    人生の中で自分が選ばなかった方の選択を美化して現状を悔いる事は誰にでもある事で、でもこの本を読んで「足るを知る」だなぁと。

    序盤は双子のような、自分と全く同じ人間と偶然出会い、互いの事が手に取るようにわかる2人が羨ましくて「私にも、もう1人の私が存在したらなぁ」と思ったりしながら読み進めていたのですが、どんどんと不穏な雰囲気になってくのがある意味ホラー小説よりも怖かったです。

    全体的にどちらの蒼子にも共感できる部分が多く、中でも「余るほどの自由があれば心の拠り所がほしくなり、強く愛されればそれは束縛に感じる」という蒼子Bの思いが共感せずにはいられませんでした。

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    山本文緒先生、やっぱり好きだなぁ。
    なんでもっと早く出会えなかったんだろう。
    1996年の刊行だなんて信じられないくらい、今の話みたいだと思った。2003年のドラマも気になる。ただ柚木麻子先生のあとがきを読む限りエンディングにぷんすかしそうだけど。笑

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    【記憶に残ったフレーズ】
    ないものねだりなのだろうかと、蒼子は思った。余るほどの自由があれば心の拠り所が欲しくなり、強く愛されればそれは束縛に感じる。
    -----------------------
    いったい、自分は何のために生まれてきたのだろうと思った。もう片方の自分を殺すために生まれたのではないはずだ。いったい自分はどこから来たのか。何をするためにここにいるのか。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    結局人はないものねだりをする生き物なんだなと思った。自分であることに日々感謝なんてしないけど、羨ましいと思う誰かに自分が入れ替わった時、きっと私も私に戻りたいって思う気がする。誰かは私を密かに羨ましがってるかもしれない。そう思うことは恵まれてて幸せなことなんじゃないかな。

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    もし、あの時、違う選択をしていたら…と誰しもが思うであろうことを体験できるなら…
    ちょっと変わってみたいという気持ちも分からなくない。
    そして、結末には驚いた。
    このお話自体、約30年前の話だから、今とは時代背景も異なるし、現代は多様な考えが少しずつ浸透している世の中になっている気がした。

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    “あのとき違う選択をしていたら”…?
    パラレルワールドで生きるふたりの蒼子が同じ世界線で生活を交換する話
    冷えきった関係性の夫と束縛の強いDV夫、欲しいものは自由か愛情か
    結局はないものねだりなんだなぁ
    蒼子Aがわがままで自分勝手でおもしろかった

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    意外と批判的な感想が多くて、共感してしまった私は蒼子に似ているのかもしれない。

    人生に選択肢が多いほど「あの時違う道を選んでいれば」と思ってしまうのはよくある話で、それが結婚相手ともなるとどうしても隣の芝は青く見えるもの。
    実際私自身、完璧なものなど存在せず、みんな足りないものに折り合いをつけて生きているんだと気づいたのはごく最近だった。

    普段佐々木蒼子側の立場になりがちな私には、河見蒼子の到底勝てそうにないしたたかさに、「あぁこういうあざとい女の子いるよね」という敗北感と、突き刺さる数多の反省点。やっぱり素直な女の子がかわいいよね、わかる。結局何もかも手に入れるのはそういう子なんだよね。とはいえ自分を殺してまでそうはなりたくない自己中さ、相談できる友人の少なさとか、誰のことも愛しきれていない幼なさ、今更変わることはできないので受け入れて生きていくしかない。

    この話ではそれぞれが不器用ながら誰かを愛していて(DVは到底許せるものではないけれど)、「完璧に他者を愛せる人など存在しない」中で、それでも自分の選んだ相手には誠実でいたいと思った。

    ラストシーンは、いっそ2人の蒼子で手を取り合って逃げ出して楽しく暮らせば良いじゃんなんて思ったりもしたけれど、そうもいかない現実の中でそれぞれが折り合いをつけて生きていくというのがとても山本文緒さんらしいと思う。

    たくさん辛かったあの時の自分へ。きっとあちらの道も同じくらい不幸だったよ、という安堵とともに、今の道を選んだ自分も、あの時違う道を選んだ世界の自分も、どちらの未来も幸せであってほしいと願っている。

    0
    2025年02月23日

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