山本文緒のレビュー一覧
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作者ならではの克明さと軽妙さで進む日記式エッセイ。
文庫版ならではの「空白期間のふりかえり」がとてもとても沁みた。うつ病のつらさ、周囲の辛抱強さなどが強烈に伝わってくる。精神を病むという「見えなさ」は本当につらい。Posted by ブクログ -
筆者の鬱病闘病日記。
読んでいてツラかった。
日記になっているので、彼女の思考がごく自然にナチュラルに身体に入ってくる。
それが読んでいてウツ的思考なのかすら、読んでいる最中はわからない。
けれど、後半になるにつれて前半での思考や行動が鬱症状だったことがわかってくる。
この作品は筆者の目線で書...続きを読むPosted by ブクログ -
いろんな31歳のファースト・プライオリティー(最優先)
31歳にもなれば結婚してたり、子どもがいたり、
離婚して出戻ったり、恋人がいたり、
遊んでいたり、恋人探しをしていたり、
仕事に明け暮れたり、夢と現実の狭間にいたり…
いろんな境遇があるのにどれも身近にも見える。
今年31歳を迎える私。
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わかるー!ってなったり、全然誰にも共感できない…ってなったり。
でも、おもしろかったし、人生のふとした時に思い出しそうな小説だな、と思った。
おもしろかった!!Posted by ブクログ -
1995年の作品ということもあって少々時代を感じさせる描写がむしろ心地よく。絶対にありえないほどのおかしい生活なのにあえて目をつぶり孤独の中でもがきながら葛藤する主人公。わかりあえる同志に巡りあえるも歯車が狂っていくさまは切ない。ラストに向けて悲しみをこらえての別れは希望があるのだろうか。Posted by ブクログ
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昨年、鬼籍に入られたというニュースを聞いてから、この方の作品を読んでいないことがずっと気がかりだった。今日、初めて山本文緒さんを読んだ。やっぱし女性作家か描く女性って素敵な人が多い反面、男はいまいち存在感がないし、あったとしても駄目な男しか出てこんね。山本さんも然り。それがアカンと言うわけではないん...続きを読むPosted by ブクログ
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現代人が抱える病を題材にした短編集。それら病に直接関わっていなくてもズキリと胸が痛む。個人的な感想だけど、「過剰愛情失調症」だけ異質に感じた。語り手は恋人でヒロインの独白もなし。ヒロインは二重三重の思い込みに晒され更にストレスを抱える展開ではと勝手に想像。見事。真意をお聞きしたかったPosted by ブクログ
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中編小説、三遍が収録されています。
山本文緒さんは少女小説出身だとご自身で語っていますが、ちょうど私が高校生の頃好きだった作家さんです。その頃少し大人な女性に憧れていて、色々な恋愛小説や児童小説を読んでいました。
世の中にありふれている様な普通の人間の悲しみ、予期しない人生の幸・不幸に対し、包み込...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。面白かったんだけど、「病気」がテーマの短編集だから、なんとなく心に負担になってしまったかな。自分がナイーブな時期には向かないかも。痛みが伝わりすぎてしまうから。
でもとても読みやすかった。
アルコール中毒の話のラスト1ページ、情景が美しかったなぁ。
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あまり恋愛エッセイってほどではないけれど。
女の幸せは本当に専業主婦なの?て疑問を投げかけつつ、決してバリキャリを目指せってわけでもなく。今のような時代に移り変わる過渡期の頃にちょっと波紋を投げるような物語を生み出した方って印象。
お手紙をくれる学生は「普通のOLにはなりたくない」「普通の主婦には...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルから不倫の話だろうなと想像はしてたけど、主要人物4人みんな想像以上に馬鹿でクソでひどい笑
それがもうコミカルな域で、最後はもうドッカーンて感じ。
現状に不満を持ち、ないものねだりをして、こうしたいという明確な意思もないまま、相手の気持ちを考えず自分勝手に生きた夫婦の末路を描いた小説って感じ。...続きを読むPosted by ブクログ -
○アカペラ
○ソリチュード
○ネロリ
中編三篇
アカペラが一番面白かった。15才の女の子とその祖父との不思議な関係、仕方ないけど儚い結末がよかった。Posted by ブクログ