山本文緒のレビュー一覧

  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    色んな31歳たちの短編なんだけど、結構変な人多くてあんま共感できる話は少ないんだけど、何個か好きなのあったので、再読できてヨカッタ!!!

    0
    2024年01月03日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    山本文緒さんの最後の短編集。
    読み終わって、もう一度読まないとちゃんとわからないような感じの不思議な感覚におそわれた。

    「ばにらさま」は、人の本心の扱い方を考えた。「菓子苑」は、てっきり友達同士なのかと思って読み進めていたのに、途中で驚いた。
    「子供おばさん」は、中途半端に流されるように生きていくのも悪くないのでは、と思った。

    他に、「わたしは大丈夫」「バヨリン心中」「20×20」の計6編。

    0
    2023年12月22日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    えぇええ、モブのくせにバニラさま降っちゃうんですかぁああ。縁故採用でホワイトカラーの職につけた君がモテる理由なんて、いい会社に勤めて都心に土地持ってる以外は1ミリもないと思うけど、ばにらさまのSNS日記っ内緒でチェックしてるとかキモイし、検索可能なネットに晒す本心なんて誰か構ってほしい演技入ってるの常識だし。ばにらさまは派遣でいつ切られるか不安で年も誤魔化してるしそれだけ必死なんだから、彼氏なら優しくフォローしたらいいのに、自分のこと本当は好きじゃないとか、そんなこと後から変化することだし細かいとこ気にせず、ばにらさまのこと好きなら自分から積極的にアプローチすればいいのに、自意識過剰で包容力な

    0
    2023年12月19日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    正直、帯から受けたイメージと読んでいる間のイメージの乖離が大きくて、読み終わった時は消化不良という感じだったのだけど、ここの感想や解説を読んで納得。日常というパブリックイメージが少しずつ(それこそプレートの地動のようなもの)ずれていくことを差すのか。
    と考えると不思議だ。平凡でありきたりでおだやかな日々、なんてもの、誰の人生にも存在しえない(恐らく聞かれるとそう答える人は多いだろうが、日々様々な感情と事件は生成されているのである)。であれば、短編たちに語られる「違和」はむしろあたりまえにあることになり、「違和」にならなくなってしまう。いかに自分が小説の世界にきれいな理想をつめた平穏を求めてきた

    0
    2023年12月10日
  • ばにらさま

    Posted by ブクログ

    ・日常のちまちました事柄を作品として昇華する作者の力量には驚かされた。
    ・大袈裟に演出する事なく光から闇へ反転させる内容がとても良かった。

    0
    2023年12月10日
  • ブラック・ティー

    Posted by ブクログ

    読みやすい短編集で良かった。
    内容は期待しすぎちゃったけど、身近にある小さい【罪】わかるわーと思いながら読んだ
    "ブラック·ティー"が1番好きかな

    0
    2023年11月30日
  • ココナッツ

    Posted by ブクログ

    感想
    鼻にまとわりつく甘い香り。それでもどこか胸をスーッとさせる。身を焦がす恋もいつかは吹き抜ける風になる。いつかの夕方に思い出せたら。

    0
    2023年11月15日
  • シュガーレス・ラヴ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リアルな人間の、女性の姿が描かれている。性別で何かを語るのはあまり好きではないけど、それでも生理は女性という性から切り離せない。みんなにかに耐えながら生きているんだな。

    0
    2023年11月11日
  • プラナリア

    Posted by ブクログ

    気持ちわからないでもないけど…
    それは違うやろーと思うお話ばかりで
    あまり共感は出来なかった。

    当然、人によって考え方価値観が違い
    「あーこういう人なんやね。」と認めることは
    頑張ってするかもしれないけど、仲良くは
    できないかもなぁ。
    と思いながら読んでいました。

    0
    2023年10月28日
  • なぎさ

    Posted by ブクログ

    爽やかな表紙につられて購入した。
    でも本文は結構ドロリとシていた。私は山本さんの書くお話が大好きなので、「キタキタ!」と喜んだ。出てくる人物が驚くほど、私の苦手なタイプばかりで、あ……となりながら読んでいた。滞留した人間たちのそれぞれの再生を描いた作品。どんな理由があったとしても、のこらず歩き出せて良かった。そんなことを思いながら、表紙を見て、「あ。このシーン」ってなった。前向きになれる作品。

    0
    2023年10月26日
  • プラナリア

    Posted by ブクログ

    何もかもいやになる、という部分で
    がんではなく別の病気
    (例えばうつだったり精神的な病気)
    なのではないかなと思って読んでいたけど
    なんとなく、主人公は『がん』という
    病気に甘えているのではないかとも思った。

    がんだから恋人を傷つけちゃう
    がんだから友人の嫌がることをする
    がんだから親のいうことを聞かない

    がんだから何をしてもいいわけではない
    とも思った。

    でも私はがんになったことはない。
    がんだから何をしてもいいわけではない、
    という考え方は酷いのだろうか。

    25歳になっているのに、
    この先の幸せが見つけられないような
    暗いトンネルにいるような終わり方が
    何とも言えなかった。

    0
    2023年10月25日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    まずあまりの短編の多さにびっくり。
    一つ一つの話に明確なオチはないけど、
    人生なんてそんなもんじゃなかろうか。

    話に出てくる31歳はみーんな何かを求めて、拗らせている。
    そして他人との関わりにより、フッとあげてもらったり、自分自身に気付いたりしていく。

    拗らせているなあ、と思いながら読みつつ、
    この歳になって拗らせていない人なんているのだろうか、とふと思う。

    徐々に形成した歪な形を弄びながら、
    世間体にとらわれずピースがはまる場所を探すのが人生なんだろう。

    離婚直後だからこそ、書けた作品、のような気がする。

    0
    2023年10月20日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    周りから見れば幸せそうでも
    その本人は不満があったりする。

    瓜二つの蒼子Aと蒼子B

    いまの人生を選んだのは自分なのに
    自分のわがままに気付かず愛されることばかりを望む蒼子A。
    殴られても普段は愛しに愛しまくってくれる旦那なのでさして不満なく過ごしていた蒼子B

    蒼子Aと出会って彼女から1ヶ月の人生交換を提案され、交換してみたら自分の人生に我慢ならなくなる蒼子B

    ちょっとそこからホラー。

    結局はどちらを選んだとしても
    自分を持ってない限り不満は募って行く

    最後は旦那と離婚し、自分の人生として生きる2人は昔よりも自由ではあると思う。

    0
    2023年10月16日
  • アカペラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    3つの短編からなる一冊。
    あー、分かる。という面と、こう来たか。という面と。
    普通とそうじゃない線引なんて曖昧過ぎて分からない。
    だからどちら側でも分かる部分はある。境遇を分けてしまえば偏見が増える様に。
    男性が主人公の話は山本文緒さんの中ではあまりない様な感じがしていて、意外だった。

    0
    2023年10月07日
  • そして私は一人になった

    Posted by ブクログ

    考えていることがすごく一緒。

    人といると疲れてしまうこと、気分のアップダウン、内面の弱さ、求めてしまうこと、とっても一緒。

    弱い自分に辟易する日々だけど、
    ふみおさんの本を読むと安心する。

    孤独より、1人になれない時間がなくなる方がつらい、という趣旨の文があり、同じすぎて思わず笑ってしまった。

    0
    2023年09月29日
  • 紙婚式

    Posted by ブクログ

    久々の山本さん。いろんな結婚の話だけど何かしらの問題を抱えていて不安や苛立ちが伝わってきて生々しい。読みやすい。

    肝が冷えるような怖さを感じることが多く「ますお」はその真骨頂だった。ありそうな話で疑心暗鬼になってしまいそう笑

    「秋茄子」は途中旦那の方の冷酷で幼稚なところを軽蔑していたけど終盤でなぜそんな立ち振る舞いになったか理解できて人は歪んでいて繊細なんだなと思った。主人公のように慈愛を込めて接したから救いのある結果になったんだなぁ。私はこんなことができるかな。

    0
    2023年09月24日
  • ブラック・ティー

    Posted by ブクログ

    人間の重ねる「罪」の短編集…というと暗く聞こえるけれど、実際はなんだか読んでいて自分にも似たような経験があるなと思い出す身近なお話が多かったです。

    罪悪感や恥ずかしさ、後悔などもありありと蘇ってくるように感じましたが、それと同時にその時は特に悪いと思ってやってなかったんだなぁ…と思い出しました。誰にも言えないというか、言うほどでもない秘密がどこの誰にでも潜んでいると思うと少し気が楽になります。

    0
    2023年09月18日
  • 絶対泣かない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    25年近く前の作品だから各職業や価値観に時代できギャップを感じる部分も多いけど、根底にある仕事との向き合い方など時代を超えても変わらぬものもあるんだなぁ。あとがきが二つともよかった◎

    0
    2023年09月11日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    31人の31歳の女性たち
    みんなそれぞれ違うんだけど、31歳という共通点が短編を繋いでいきます

    庭と当事者がよかったです

    0
    2023年09月02日
  • 落花流水

    Posted by ブクログ

    読みやすくてすぐに読み終えたけど…
    出てくる人みんな好きになれず、共感するとこ特になく、結局何を伝えたかったのか私にはよくわからず…。

    0
    2023年08月27日