山本文緒のレビュー一覧

  • ファースト・プライオリティー

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    36

    内容的にはすごい面白かった けど
    最優先なことを他人から見れば気にならないくらい気ままに生きれるのがかっこよくて羨ましくもあり妬ましかった

    こんなに読まない間もモヤついた話は初めて

    20190510

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    2019年05月11日
  • ファースト・プライオリティー

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    様々な人生を送る女性達の、31歳という今を切り取ったショートショート。恋や家庭や仕事、名前のつけられないような日常の一コマの中で沸き起こる女性達の想いが丁寧に描かれています。
    なぜ31歳なのか?女性にとっての30歳は、男性にとっての節目よりも大きく感じる人が多いのではないだろうかと思います。
    世間からみた自分はどんな人間なのか?これから女性としてどう生きたいのか?一度立ち止まってみる。
    立ち止まってみてまた進み始めると、理想だけではないリアルな自分が見えてくる。31歳とは、女性にとってファーストプライオリティー(最優先)が見えてくる年齢なのだろうと思います。どの物語も、不思議と主人公1人1人

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    2019年01月08日
  • あなたには帰る家がある

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    ネタバレ

    ドラマ後の読破。ドラマの印象が強かったんですが、こちらも楽しめる一冊。
    女と仕事、男と仕事、概念をはずしたら違う夫婦ができるのだろうけど。
    ラストはちょっと歯がゆいというか、微妙なところ。
    黒白のない終わりっぽく感じてしまった。
    ドラマでは離婚してたけど。
    離婚てそんな簡単じゃない。浮気男の心理ってこんな感じなんだろうな、と思いつつ読み進めた。

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    2018年09月01日
  • あなたには帰る家がある

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     普段テレビを視聴しないので、このタイトルのドラマは知らなくて、新聞でドラマ化された小説の情報を得て原作をその後、ネットでドラマのあらすじを読みました。
    小説はプロローグからクライマックスまでの過程が長く、エピローグで、どう決着するのかが楽しみの一つです。因みにTVはコメディータッチでハラハラドキドキでの連続だったようです。
    登場人物の綾子役を演じたのは、女優の「木村多江」さんでした。
    視たかったなぁ~(笑)
    偶にはこういう本も面白い。

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    2018年08月14日
  • きっと君は泣く

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    この人の本は以前一冊読んでしっくり来なかったのをうる覚えしている。しかし、今回の本は面白かった。人の心の機微を堪能できるまでに自分の心が耕されているのだろうか。それとも、4月の新しい出会いと別れの時期だから、センチメンタルでセンシティブになっているだけなのだろうか。でも、読書ってタイミングは大切だと思う。出逢うべきときに出逢えた本は、心に響く。共感は出来ないが、感情は移入される。人の心の変化を成長と呼ぶのか堕落と呼ぶのかはそれぞれの主観に委ねられるのだろうが、やはりそういう場面は、物語のピラクルなのだと思う。人の本心が曝け出されるときは、やっぱりちょっとドキッとする。そんな場面に溢れた一冊。

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    2018年04月03日
  • 紙婚式

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    ネタバレ

    結婚をテーマにした8編からなる短編集

    『土下座』
    主人公の男は、妻の態度を恐れている
    二人が出会ったきっかけは、主人公が居酒屋でバイトしているとき、
    着物を着ている女性にキムチをこぼしてしまったこと。
    それが後の妻になった。

    妻にしたはいいものの、しばらくすると妻は夜の生活を断るようになってきた。
    そして主人公が復讐のつもりで妻を求めなくなると、今度はあからさまに
    夫を誘うようなことをしてくる。
    妻を抱くべきか、否か……。

    一度目の土下座は、キムチをこぼした時。
    二度目の土下座は、プロポーズの時。
    主人公の男は、妻を抱くために、三度目の土下座をしなくてはいけないのだろうか?



    『子

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    2018年03月12日
  • カウントダウン

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    ネタバレ

     漫才師を目指す高校生のお話だったが、芸に取り組んでいる場面があまりなくて、期待はずれだろうかと読み進んでいたらクライマックスが素晴らしかった。ちょっと目が潤むほどよかった。

     90年代の初め頃に書かれた小説を現代風に修正したそうで、常識が今とは少し違う。好きな女の子のお父さんが、非常に暴力的で今なら大問題のレベルなのだが、しかしそんなところも微笑ましかった。

     主人公のお姉さんがグラビアアイドルで、それがひどく後ろめたい仕事のような扱いで、今ならAVになるのかなと思って読んだ。

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    2017年10月25日
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

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    ネタバレ

    興味のこと、日常の生活範囲のこと、人付き合いのこと、1人が苦でなく好きなこと。
    この時期の筆者さんと年齢が近いからか、とても共感がわいてきた。
    (もちろん、異性との話など、共感できない部分もあったけれど。)
    恥ずかしながら、本業の小説の方は読んだことがないので、これを機に読んでみようかなと思う。

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    2017年10月10日
  • かなえられない恋のために

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて初めて読んだ山本文緒さんの本。面白かった。30才手前くらいで読んだら、響くところが違うかもしれない。

    「自分の好奇心に素直になること。持っているものを大切にすること。
    人は何事かを成すために生きてるんじゃない。何も成さなくてもいいのだ。自分の一生なんて好きに使えばいいのだ。」

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    2017年08月24日
  • ファースト・プライオリティー

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    三十一歳、それぞれ絶対にゆずれないファーストプライオリティーを再確認させるショートショート集。
    各話きちんと物語がつくりこまれていて、とても短いながら主人公たちのバックグラウンドを感じられました。
    ファーストプライオリティーの発見があり、どうにもならないと思うあきらめがあり、けれどそれを受け入れていく決意がある。
    きっとその先に、その人にとっての幸せとは何かが通じているているような気がする。

    初恋

    禁欲

    当事者
    三十一歳
    小説

    ここらへんが特に好きでした。
    腹がくくれてて、自分も世間もよく知っていて、スタートもやり直しもできる。
    三十一歳って素敵な年齢だ。

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    2017年03月29日
  • あなたには帰る家がある

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    秀明と真弓、この夫婦が茄子田家に絡みあっていく相関図はとても複雑で、でもドラマをみているような面白さがありました。
    寿退社して赤ちゃんを授かって、陽当たりのよいマンションで優しい夫と幸せな生活を送るはずだった真弓。
    けれど専業主婦であることの辛さから「また働きにでたい」と切望してしまう気持ちは痛いほどよく分かります。
    そして、働き出してからの夫婦がすれ違って互いに責任を押し付けあう姿も。
    この小説のすごいのは、私自身おなじ立場である真弓はもちろん、夫である秀明の言い分もよく理解できて感情移入すらしてしまえるところです。
    妻に対する蔑視や失望や憤り、よそに癒しを求めてしまう弱さも分かる。
    とこと

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    2017年03月10日
  • ファースト・プライオリティー

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    「31歳」という年齢に立つ女性たちを描いた31の短編集。
    この作品の中にはふと、「これだったのか」と気付く人もいれば、「これでいいんだ」と再確認する人もいれば、「これじゃなかった」と切り捨てる人もいれば、「こういうはずじゃなかった」と苦々しい思いに駆られる人もいます。
    31歳という年齢は改めて眺めると絶妙で、「まだ」と感じるか「もう」と感じるかは本当に人それぞれ。なんとなくでもここまで来れた。なんとなくでも、これが私となった。じゃあ、これから先は何を最優先して生きていこう?
    様々な選択のかたち。

    以下、惹かれたものを簡単に。
    「偏屈」…手にした解放感はニヤケ顔が止まらない。
    「車」…勢いで買

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    2016年11月05日
  • 群青の夜の羽毛布

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    さっぱりした文章の中にぐいぐい引き込まれる不思議な魅力があった。
    まぁまぁ狂気に近いところを、重苦しくなく読ませる語り口。さとるやみつるのことが気になって一気に読んだ。家族の重圧、母親の支配、彼氏のぬくもり、ひたひたとそこにある呪縛。それらが、リアルにありのまま描かれている。

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    2016年10月09日
  • きっと君は泣く

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    魚住さんの優しさに感動。最終的にはグンゼが大切と気づいたのね。

    椿さんが信じられないくらいに自己中心的で感情移入しない分客観的に読めた。最後まで自分が会ったこともない祖父を頼りにできるなんて都合よすぎでしょ。

    感情移入できないところが山本文緒さんの小説の特徴だと思うわ。

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    2016年09月18日
  • 群青の夜の羽毛布

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    だいぶ昔に一度読んだ小説。
    実際映画化されているのだけど、ものすごく映像化向きの物語だと改めて思った。キャラクターの立ち方とか、映像が目に浮かびやすい構成とか。恋愛小説であり、ミステリ小説であり…でもどっちでもないような、不思議な感じ。
    一人の弱い女性の自立までを描いた小説、とも言えるのだろうか。

    坂の上の家に住む身体も心も不安定な女性・さとると、ごく普通の大学生・鉄男の出逢い、そして恋愛。
    さとるは異常なまでに家に固執し、そして異常なまでに母親の存在を恐れている。それにはひとつの大きな理由があった。

    実は昔書いた物の参考にさせてもらった小説でもあって、当時の私はそれだけこの小説(というか

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    2016年01月01日
  • きっと君は泣く

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    ネタバレ

    美貌を売りにコンパニオンをし、実家がそこそか金持ちなのをいいことに刹那的に遊び、男とともにする。誰かにすがってでしか生きていけないのに、自分で状況を変えようとはしない。
    そんななか肉親2人が倒れ、生活は激変。複雑な人間関係の家系などもあり、椿の周りは、美貌以外頼れるものはなにもない状況。
    そんななかでも、さらに人に頼ろう、男にすがろうと必死な椿は、清々しくさえあった。
    彼女は救われたのか、これから先の人生をどう生きるのか。

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    2015年12月20日
  • きっと君は泣く

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    椿って、家もそこそこのお金持ち、顔もそれなりの美人で、女ともだちはなし。決して私も友だちになりたいタイプではない。
    だけど、自分の武器は美貌だと決めて、それに対する努力は惜しまない。
    目標はおばあちゃんみたいに、凛とした女性。

    父親のことは殺してやりたいほど嫌い。俗物だから。
    母親は見た目もパッとしないし、自分の母であるおばあちゃんと折り合いが悪い。
    椿は両親のことなど全く顧みることなく、好きなことをして遊び暮らしている。

    ところが、おばあちゃんが事故でけがをして入院した辺りから運気が変わり始める。
    仕事も恋愛も家族関係もうまくいかない。
    今まで自分が見てきたものが、ことごとく違う様相を見

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    2015年11月05日
  • きっと君は泣く

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    自分を美人だと思っている椿というOLの話。
    美人だと思っているがゆえに傲慢な言動、考えが目立つ。
    周りの登場人物も色々とトゲのある人ばかりで、人の裏って怖いなと思える作品。
    実は椿はただ純粋なだけだったのかも。

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    2015年07月25日
  • 落花流水

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    【落花流水】①去り行く春の風情ふぜいのこと。花は散り、水は流れ去るという意から。転じて、衰えて落ちぶれること。②男女の慕い合いのこと。花を男に、水を女にたとえて、水の流れに身をまかせたいと男が願えば、落花を浮かべたいと女も思うようになるという意から。

    お風呂場で一気読み。女性強し。登場人物の誰にも共感できないが、引き込まれてしまう。行動にはそれを裏付ける背景があるかもしれないけれど、誰もがわかる理由なんてないのだろう。自分さえも理由なんてわからない。

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    2015年03月09日
  • 落花流水

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    1人の女性を取り巻く人たちの60年間のストーリー。
    グイグイ引き込まれるのは山本文緒さんらしい。
    そして何かある女性の心理を描くのが上手い。

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    2015年02月13日