山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
だいぶ昔に一度読んだ小説。
実際映画化されているのだけど、ものすごく映像化向きの物語だと改めて思った。キャラクターの立ち方とか、映像が目に浮かびやすい構成とか。恋愛小説であり、ミステリ小説であり…でもどっちでもないような、不思議な感じ。
一人の弱い女性の自立までを描いた小説、とも言えるのだろうか。
坂の上の家に住む身体も心も不安定な女性・さとると、ごく普通の大学生・鉄男の出逢い、そして恋愛。
さとるは異常なまでに家に固執し、そして異常なまでに母親の存在を恐れている。それにはひとつの大きな理由があった。
実は昔書いた物の参考にさせてもらった小説でもあって、当時の私はそれだけこの小説(というか -
結婚って憧れるほど良いもの?
著者は身近なテーマを繊細な言葉で紡ぐ名手である。時には冷たい、突き放す恋愛を描くこともあるが、今回は「結婚」をテーマに、どちらかというと優しく見守ってくれる短編集になっている。恋愛~結婚に理想を持つことは危険だけど、第3者から見れば面白い「ズレ」を生む。でも恐ろしいのは自分自身が傍観者でなくなる場面が想像できることである。これを読めば結婚に夢も希望もなくなる?いやいや、とりあえず紙婚式まで一度試してみたくなるでしょう!
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Posted by ブクログ
ネタバレ山本文緒さんのエッセイ集です。
色々な雑誌に掲載されたものをまとめた一冊。
今まで以上に山本さんがすきになりました。
こういうことを教えてくれるお姉さんがいたら
すてきだと思います。
一人暮らしについの記述が数ヶ所あるのですが
それらにとても共感しました。
私もいずれ家族を失う。
その時に取り乱さないために
離れて暮らすことによって予め失っておきたい、
それが本音かもしれない
一人暮らしが金銭的にも精神的にも大変たなのは
事実であると思う。けれど、それだけの価値はある。
とにかく精神的にもどうのこうのというより
私がその最初の一人暮らしで得たものは
「自分が月にいくらあれば生きていけ -
Posted by ブクログ
一人の生活ってどんなものだろう、と思って読んでみた。
印象的なのは、律するのも甘やかすのも自分自身、という言葉。
一人で生きるということは、自分で自分を縛ることでもあるんだと知った。
プライベートもフリー、職業もフリーという状況でも、完全な自由、なんて、ないんだなと思った。
私は、定刻に出勤する会社員。毎日同じ時間に同じ場所に行くことを苦痛に感じることもあるけど、毎日の暮らしにリズムがあるって、いいなと思った。作者はOL生活が、つまらなかったようだけど、会社勤めもそう単純じゃないと私は思う。毎日良く似ているが、毎日それぞれ違う日なんだよね。