山本文緒のレビュー一覧

  • 恋愛中毒

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    もう他人を愛さないと決めた水無月に小説家創路が強引に踏み込んでいく...。恋愛小説の最高傑作と聞き読んでみました。創路の愛人となった水無月が徐々に変わっていく過程は、ある意味怖いくらいで、少しづつ水無月の過去と内面が明らかになるストーリー展開も圧巻でした。書きすぎるとネタバレしちゃいそうですので、見方によっては「怖い」小説です。

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    2025年12月21日
  • ファースト・プライオリティー

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    三十一歳、それぞれ絶対にゆずれないファーストプライオリティーを再確認させるショートショート集。
    各話きちんと物語がつくりこまれていて、とても短いながら主人公たちのバックグラウンドを感じられました。
    ファーストプライオリティーの発見があり、どうにもならないと思うあきらめがあり、けれどそれを受け入れていく決意がある。
    きっとその先に、その人にとっての幸せとは何かが通じているているような気がする。

    初恋

    禁欲

    当事者
    三十一歳
    小説

    ここらへんが特に好きでした。
    腹がくくれてて、自分も世間もよく知っていて、スタートもやり直しもできる。
    三十一歳って素敵な年齢だ。

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    2017年03月29日
  • あなたには帰る家がある

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    秀明と真弓、この夫婦が茄子田家に絡みあっていく相関図はとても複雑で、でもドラマをみているような面白さがありました。
    寿退社して赤ちゃんを授かって、陽当たりのよいマンションで優しい夫と幸せな生活を送るはずだった真弓。
    けれど専業主婦であることの辛さから「また働きにでたい」と切望してしまう気持ちは痛いほどよく分かります。
    そして、働き出してからの夫婦がすれ違って互いに責任を押し付けあう姿も。
    この小説のすごいのは、私自身おなじ立場である真弓はもちろん、夫である秀明の言い分もよく理解できて感情移入すらしてしまえるところです。
    妻に対する蔑視や失望や憤り、よそに癒しを求めてしまう弱さも分かる。
    とこと

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    2017年03月10日
  • ファースト・プライオリティー

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    「31歳」という年齢に立つ女性たちを描いた31の短編集。
    この作品の中にはふと、「これだったのか」と気付く人もいれば、「これでいいんだ」と再確認する人もいれば、「これじゃなかった」と切り捨てる人もいれば、「こういうはずじゃなかった」と苦々しい思いに駆られる人もいます。
    31歳という年齢は改めて眺めると絶妙で、「まだ」と感じるか「もう」と感じるかは本当に人それぞれ。なんとなくでもここまで来れた。なんとなくでも、これが私となった。じゃあ、これから先は何を最優先して生きていこう?
    様々な選択のかたち。

    以下、惹かれたものを簡単に。
    「偏屈」…手にした解放感はニヤケ顔が止まらない。
    「車」…勢いで買

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    2016年11月05日
  • 群青の夜の羽毛布

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    さっぱりした文章の中にぐいぐい引き込まれる不思議な魅力があった。
    まぁまぁ狂気に近いところを、重苦しくなく読ませる語り口。さとるやみつるのことが気になって一気に読んだ。家族の重圧、母親の支配、彼氏のぬくもり、ひたひたとそこにある呪縛。それらが、リアルにありのまま描かれている。

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    2016年10月09日
  • きっと君は泣く

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    魚住さんの優しさに感動。最終的にはグンゼが大切と気づいたのね。

    椿さんが信じられないくらいに自己中心的で感情移入しない分客観的に読めた。最後まで自分が会ったこともない祖父を頼りにできるなんて都合よすぎでしょ。

    感情移入できないところが山本文緒さんの小説の特徴だと思うわ。

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    2016年09月18日
  • 群青の夜の羽毛布

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    だいぶ昔に一度読んだ小説。
    実際映画化されているのだけど、ものすごく映像化向きの物語だと改めて思った。キャラクターの立ち方とか、映像が目に浮かびやすい構成とか。恋愛小説であり、ミステリ小説であり…でもどっちでもないような、不思議な感じ。
    一人の弱い女性の自立までを描いた小説、とも言えるのだろうか。

    坂の上の家に住む身体も心も不安定な女性・さとると、ごく普通の大学生・鉄男の出逢い、そして恋愛。
    さとるは異常なまでに家に固執し、そして異常なまでに母親の存在を恐れている。それにはひとつの大きな理由があった。

    実は昔書いた物の参考にさせてもらった小説でもあって、当時の私はそれだけこの小説(というか

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    2016年01月01日
  • きっと君は泣く

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    ネタバレ

    美貌を売りにコンパニオンをし、実家がそこそか金持ちなのをいいことに刹那的に遊び、男とともにする。誰かにすがってでしか生きていけないのに、自分で状況を変えようとはしない。
    そんななか肉親2人が倒れ、生活は激変。複雑な人間関係の家系などもあり、椿の周りは、美貌以外頼れるものはなにもない状況。
    そんななかでも、さらに人に頼ろう、男にすがろうと必死な椿は、清々しくさえあった。
    彼女は救われたのか、これから先の人生をどう生きるのか。

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    2015年12月20日
  • きっと君は泣く

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    椿って、家もそこそこのお金持ち、顔もそれなりの美人で、女ともだちはなし。決して私も友だちになりたいタイプではない。
    だけど、自分の武器は美貌だと決めて、それに対する努力は惜しまない。
    目標はおばあちゃんみたいに、凛とした女性。

    父親のことは殺してやりたいほど嫌い。俗物だから。
    母親は見た目もパッとしないし、自分の母であるおばあちゃんと折り合いが悪い。
    椿は両親のことなど全く顧みることなく、好きなことをして遊び暮らしている。

    ところが、おばあちゃんが事故でけがをして入院した辺りから運気が変わり始める。
    仕事も恋愛も家族関係もうまくいかない。
    今まで自分が見てきたものが、ことごとく違う様相を見

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    2015年11月05日
  • きっと君は泣く

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    自分を美人だと思っている椿というOLの話。
    美人だと思っているがゆえに傲慢な言動、考えが目立つ。
    周りの登場人物も色々とトゲのある人ばかりで、人の裏って怖いなと思える作品。
    実は椿はただ純粋なだけだったのかも。

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    2015年07月25日
  • 落花流水

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    【落花流水】①去り行く春の風情ふぜいのこと。花は散り、水は流れ去るという意から。転じて、衰えて落ちぶれること。②男女の慕い合いのこと。花を男に、水を女にたとえて、水の流れに身をまかせたいと男が願えば、落花を浮かべたいと女も思うようになるという意から。

    お風呂場で一気読み。女性強し。登場人物の誰にも共感できないが、引き込まれてしまう。行動にはそれを裏付ける背景があるかもしれないけれど、誰もがわかる理由なんてないのだろう。自分さえも理由なんてわからない。

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    2015年03月09日
  • 落花流水

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    1人の女性を取り巻く人たちの60年間のストーリー。
    グイグイ引き込まれるのは山本文緒さんらしい。
    そして何かある女性の心理を描くのが上手い。

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    2015年02月13日
  • そして私は一人になった

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    山本文緒さんの一年分の日記。
    文緒さんの日常が垣間見える素敵なエッセイ。

    一緒に収録されているナマステクミコが面白い。

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    2015年01月17日
  • ひとり上手な結婚

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    いやわたし、残念ながら結婚の予定もなければそもそも相手もいないんですが、


    なんか気になっちゃって。



    「子供を産むイメージがあるか否か。」



    うーん。自分が子どもを産むイメージ。


    全くないわけじゃない…気がする。


    なんかねぇ、一人妄想をしてみるとき

    無意識に背の高い男の子を育ててるイメージがあるの。


    そういう意味ではそうか、子供を産むイメージがあるのかもしれない。


    …じゃあ、結婚しなくちゃ…。


    相手、見つけなきゃ…。

    あぁあ、どうしましょ。

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    2014年11月10日
  • ひとり上手な結婚

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    著者のおふたりが結婚に関する相談にそれぞれ文章とまんがで解答していく本。けっこうどうでもいいようで深刻な悩みにどちらも真剣に答えておられて、結婚て大変だけど自分の意志で家族を増やすって素敵なことかもと思えた。
    伊藤さんの心が軽くなるような漫画もよかったけれど、山本さんの発想の転換にはより驚かされた。あなたの悩みは実はこういうことですよね、とか。

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    2014年09月17日
  • 群青の夜の羽毛布

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    不思議な話だった。
    でもさとるの一部分には分かる気がした。
    かつての私がそうだったので。
    かなり狂気めいた話だが、文体のせいかそこまで重くなかった。

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    2014年06月13日
  • ひとり上手な結婚

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    お二人とも再婚されて今に至るのですが、そんなお二人
    が結婚に関する悩みに答えるスタイルです。
    山本さんは文章で、伊藤さんはマンガで。

    さすが再婚されてるだけあって(?)お二人とも回答が
    深いです^^;
    そして旦那さんへの愛情に溢れてます!!
    素晴らしい!!

    とりあえず、お互いを「りさりさ」「ふみふみ」って呼び合ってるのが面白い。

    1冊でエッセイとマンガを味わえるお得感。
    でも、文章とマンガが同じページに載ってて、さらにページをまたいでいるので読みにくかったです。。。

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    2014年03月11日
  • 群青の夜の羽毛布

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    どんなに憎くても 家族っていうのは縁を切るのは難しい。家を出ていけば、いちようは丸くおさまることなんだろうけど、、、ここまで家に執着してしまうのはやっぱり病んでる気がする。
    病んでる女を書くのほんと・・うまいーーーーー・・・
    途中まで展開がまったく読めないので、どんな秘密があるのかゾクゾクしました~~。盆に大量に読んだうちの1冊。

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    2014年03月01日
  • ひとり上手な結婚

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    結婚がテーマだけど、恋愛にも通じてるところあり。
    婦人公論みたいではなく、ゆる〜く相談モノを読みたい時にいい。

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    2014年02月23日
  • そして私は一人になった

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    就寝前の一冊。異性のエッセイながら共感する部分が多くて読み進むのが楽しかった。次は小説も読んでみたい。

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    2014年01月02日