山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私たちが日々生きるということは、新しい人や新しい物と出会うと同時に、今まで当たり前に近くにいた人や、近くにあった物と別れることでもあります。
人はそんな瞬間を、進級してクラスが変わる時に、進学して学校が変わる時に、そして就職して今までの人間関係がゴロッと変わる時などに経験します。一方で、そういった大きなイベントでなくても『初めての手痛い失恋も、幸せだった新婚時代も、子育ても、夫の帰らない孤独な夜も』やがては過ぎ去り過去になっていきます。私たちが慌ただしい日常生活を送る中では、そういったことをいちいち考えている余裕はありません。しかし、ふと時間ができて立ち止まってみると、悲しかった、苦しかった -
Posted by ブクログ
ミステリ、ミステリ、ミステリ・・・・
と来たから、ちょっとテイストの違うものを読みたいなぁ~
と思い、web で恋愛小説の上位を検索してみた。
うーん、ほぼほぼ既読作品(-_-;)
下位の方を見ていくと、知った題名だった為目についた。
そういえば、ドラマ化されていたなぁ。
ドラマCMで、中谷美紀が夫に言っていた文句にもの凄い共感を得て、ドラマの1話を見たのだが、あまりにもドロドロな感じで、見続けられなかった作品だった(笑)
映像作品程、本の方が心が痛まずサクサクっと一気読み出来た。
これは佐藤家と茄子田家のぐちゃぐちゃドロドロな話(笑)
ねちっこい茄子田の奥さんを、ドラマでは木村 -
Posted by ブクログ
神奈川出身の作家の作品として読みました。
母を亡くし、父・豹助と姉・花乃と3人で暮らしている中学2年生の実乃。突如、父が銀行を辞めて「便利屋」をはじめるところから物語がはじまります。
町の困りごとを解決しながら、順調なスタートを切った「便利屋」稼業でしたが、ご近所の犬がいなくなったことから、土地の立ち退きをめぐるトラブルに発展して…⁉
ミステリ作品として事件そのものや調査のヤマ場を楽しんで読む、という趣旨の作品ではなく、どちらかというと主人公の精神面の成長に主眼が置かれている作品だと思います。
なかなか思うようにならない姉との関係、姉の(つくった)「いい子」の側面だけを見ていつも自分だけ -
Posted by ブクログ
たまたまこの本の前に読んでいたのが、
「これは経費で落ちません 3」で...
二冊続けてテーマは「恋愛って面倒臭い」(^ ^;
さらに本作は、読み進むと「生活って面倒臭い」
「人間って面倒臭い」に行き着く(^ ^;
好きな人と一緒にいたい。
これは人間と言うより、生物としての本能。
でも、一緒にいると、「生活」というものが発生する。
現代日本で「生活」するためには、お金が必要になる。
お金を得るためには「仕事」をしなければならず、
仕事と「生活」のバランスを取ろうとあっぷあっぷしてると、
「好きな人と一緒にいる」喜びが蔑ろにされ...
そうか、金が無いと暮らしていけないのが悪いのか(^ -
Posted by ブクログ
様々な人生を送る女性達の、31歳という今を切り取ったショートショート。恋や家庭や仕事、名前のつけられないような日常の一コマの中で沸き起こる女性達の想いが丁寧に描かれています。
なぜ31歳なのか?女性にとっての30歳は、男性にとっての節目よりも大きく感じる人が多いのではないだろうかと思います。
世間からみた自分はどんな人間なのか?これから女性としてどう生きたいのか?一度立ち止まってみる。
立ち止まってみてまた進み始めると、理想だけではないリアルな自分が見えてくる。31歳とは、女性にとってファーストプライオリティー(最優先)が見えてくる年齢なのだろうと思います。どの物語も、不思議と主人公1人1人 -
Posted by ブクログ
この人の本は以前一冊読んでしっくり来なかったのをうる覚えしている。しかし、今回の本は面白かった。人の心の機微を堪能できるまでに自分の心が耕されているのだろうか。それとも、4月の新しい出会いと別れの時期だから、センチメンタルでセンシティブになっているだけなのだろうか。でも、読書ってタイミングは大切だと思う。出逢うべきときに出逢えた本は、心に響く。共感は出来ないが、感情は移入される。人の心の変化を成長と呼ぶのか堕落と呼ぶのかはそれぞれの主観に委ねられるのだろうが、やはりそういう場面は、物語のピラクルなのだと思う。人の本心が曝け出されるときは、やっぱりちょっとドキッとする。そんな場面に溢れた一冊。
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Posted by ブクログ
ネタバレ結婚をテーマにした8編からなる短編集
『土下座』
主人公の男は、妻の態度を恐れている
二人が出会ったきっかけは、主人公が居酒屋でバイトしているとき、
着物を着ている女性にキムチをこぼしてしまったこと。
それが後の妻になった。
妻にしたはいいものの、しばらくすると妻は夜の生活を断るようになってきた。
そして主人公が復讐のつもりで妻を求めなくなると、今度はあからさまに
夫を誘うようなことをしてくる。
妻を抱くべきか、否か……。
一度目の土下座は、キムチをこぼした時。
二度目の土下座は、プロポーズの時。
主人公の男は、妻を抱くために、三度目の土下座をしなくてはいけないのだろうか?
他
『子