山本文緒のレビュー一覧

  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    自分と姿形が同じドッペルゲンガーと出会ったら‥
    から始まる物語。

    自身にベクトルを向けて生きる。
    与えて欲しかったら、先に与えよ。
    がメッセージかな?

    隣の芝は青く見える(ブルー)
    とはこのことか。

    個人的に印象に残っているのは
    蒼子が自身の「殺意」に気づく場面。
    人生の中で初めて誰かを殺したいと感じるまでの数行がリアル。
    ここで理性が勝てなければ人を殺すという行動になるんだと感じた。

    もう少し年齢を重ねてから読むとまた印象は変わりそう。

    0
    2024年09月03日
  • 結婚願望

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ハードカバーの第1版は2003年だけあり、2024年の現在は、当時よりもおひとり様が増え、都会は女性ひとりでももう少し生きやすくなったと思います。 
    とはいえ、地方在住の女性へのプレッシャーは重く、また女性はまだまだ非正規雇用も多く、けっしてのほほんとおひとり様ライフを満喫している方々ばかりではない。
    今の私自身は既婚者子持ちのいわゆるオバサンになりましたが、ものすごく結婚願望に囚われました。
    いまなお囚われてもいるので、子どもに結婚を押し付けて、プレッシャーにならないようにしたいです。

    何人かお付き合いしたうちの一人とゴールイン!と10代に思い描く理想とは程遠い。
    20代後半から30代前半

    0
    2024年09月02日
  • あなたには帰る家がある

    Posted by ブクログ

    帰る家が帰りたい家とは限らない
    帰りたい家としていくのが家族

    商社OLだった真弓
    妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
    子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
    年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める

    他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
    横柄なこの男の妻は清楚で家庭的

    この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
    日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
    上手いなあと思う

    二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく

    大人の社会的関係性の描写に絡めて
    那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子

    0
    2024年08月25日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

    自分の「ファースト、フリオリティ」って何だろうか?読み終えると、ふと考えてしまう。
    31歳の女性の31通りのファースト、プリオリティを題材にした掌編小説。
    とっても短い作品が31あるので、隙間時間にちょっと読めて、おもしろい。
    とっても短い作品だけれども、読み始めると、1つ1つの世界に引きづり込まれて、読み終える頃にはその先が知りたくなる。でも、また次の作品へ…
    よくできてる。

    0
    2024年08月19日
  • 群青の夜の羽毛布

    Posted by ブクログ

    何だか優しい気持ちになる。思春期の青さと新鮮さ、傷つきやすさや脆さと隠している部分。
    その頃に包んでくれる存在は、文字通り羽毛布団の様だ。それを表現しているからこそ、こんなに優しさが残るんだろう。

    0
    2024年08月14日
  • 落花流水

    Posted by ブクログ

     山本文緒作品なので一筋縄ではいかないだろうなと思いながら読み進めると案の定。幸せな家庭を手に入れたはずの手毬は、嫌悪する母親と同じ運命を辿ってしまっている自分をどう感じていたのだろうか。幼少期のマーティルはヒーローのようでとてもカッコ良かったのに、大人になった彼とのギャップが妙にリアル過ぎてそら恐ろしかった。平凡だが安定した生活に満足できず自ら投げ出してしまうという呪われた血筋。晴れやかで清々しく終わらない所が正に山本文緒ワールドな作品だった。

    0
    2024年08月13日
  • ココナッツ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    可愛い話だった。中学生なのにお坊さんに恋するとはなかなか目が高いなと思った。
    そこまでシリアスでもなく、ミステリーでもない日常要素が強かったからスラスラ読めた!最後の方は実乃と永春に焦点を当てて書かれていたがハズムが不憫だなと感じた。実乃はハズムとの方がお似合いな気がする。

    0
    2024年08月11日
  • 結婚願望

    Posted by ブクログ

    あっという間に読めた。共感できるけど、やっぱりさすが人生経験を積んだ人の貫禄も感じる。思い切りがいい。

    “仕方ないと、私も苦く笑うことにする。”
    短い文章に力があって、心にすとんと落ちる。

    0
    2024年06月27日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    「君の顔では泣けない」
    の瀧井朝世さんの解説に
    君嶋さんが小説を書き始めるきっかけの本と紹介されていた
    先日、ひまわり師匠が読書していると時折思ってみない繋がりがあるとかなんとかそんな事を書いていたと思うけど
    ほんとそういう偶然だか必然って時々ありますよね
    私もつい最近「ブルーもしくはブルー」を読んでいたんです♪解説読んでて ほおってなりました

    1992年出版で30年前の作品
    読み始めて山本文緒さんとしては思い切った設定に驚き
    タイムトラベルでなく 並行世界でもなく 自分が決めた結婚相手が違った場合の ドッペルゲンガー的if
    自分の今に満足するかは、自分次第ということか
    相手の男性達に当然否

    0
    2024年06月17日
  • パイナップルの彼方

    Posted by ブクログ

    すごく悪い人じゃないけど、なんというか、ちょっとイライラっとする人が複数出てくる笑
    地味にリアルな感じが山本文緒さんらしい。

    0
    2024年05月27日
  • シュガーレス・ラヴ

    Posted by ブクログ

    別の小説の巻末の広告欄から探して手に取った。

    病気に悩む女性をテーマにした短編集。各話の最後は、少し向きが変わりそうなところで終わるのだけれども、自分が交わったことのないタイプの人たちもいて引き込まれながら一気によんだ。

    短編なのもあって、思い悩む場面は短くさくさく軽く読める。

    この手の話、アルコール依存症は苦手。

    0
    2024年05月23日
  • 紙婚式

    Posted by ブクログ

    結婚に関する短編集。家族という枠組みの中で唯一血の繋がらない夫婦だからこその気持ちのすれ違いだったり、不思議な関係性を繊細に描いてて上手いなと思った。ゾワっとするような話もあったが、妻か夫どちらかの目線でしか描かれていないので、違う目線から見ればまた違った解釈が出来そうで面白い。

    0
    2024年05月21日
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

    Posted by ブクログ

    いろんな媒体に掲載されたエッセイ集なので
    対象媒体によって文体の温度感が違う。

    なのでアップダウンは激しめ。

    人の葛藤を知る由がないので
    赤裸々な本書は興味深い。

    0
    2024年05月20日
  • かなえられない恋のために

    Posted by ブクログ

     すっかりハマってしまった山本文緒さん。エッセイにも着手。美容院ジプシーという表現にクスリ。美容院選びって本当に難しい。スキルと価格設定に加えて利便性、予約取りやすさ、さらに美容師さんとの相性まで考えなきゃいけないのでなかなかピッタリの店には出会えないのに職業のことまでプラスされるなんて。一応恋愛エッセイなので、もっと恋愛ど真ん中の時期に読みたかった。イチャイチャカップルは最近見ないなぁと思ったが、考えてみるときっと視界に入ってはいるのだろうが自分が見ていないだけなんだろうな。

    0
    2024年05月18日
  • ブルーもしくはブルー

    Posted by ブクログ

    もう一人の自分が、過去に自分が選択しなかった方の人生を生きていた、そして自分ともう一人の自分が期間限定で入れ替わって生活してみる、と言う設定がまず面白くて、内容も期待を裏切らないストーリー展開であっという間に読めた。

    エンターテイメントを期待していた自分としては、もう少し入れ替わり期間中の様子、ハプニング、ドタバタ展開などがあったら良かったなぁと思ってしまった。
    どちらかと言うと、しっかりとしたメッセージ性のある社会派小説といった感じかな。

    人生に満足感を見出せるかどうかは気持ちの問題、隣の芝は青い、的なことなのかなとも感じだけど、解説を読むに、社会での女性の在り方など、社会的もしくは時代

    0
    2024年05月03日
  • 残されたつぶやき

    Posted by ブクログ

    『無人島のふたり』『自転しながら公転する』を読んで以来、山本文緒さんのエッセイを色々読んでいます。
    こちらは2008年から21年の13年間にSNSでつぶやかれた日記などをまとめたもの

    うつ病で入院後、復帰してからのことなどが綴られています

    山本文緒さんの人となりが感じられる1冊でした

    以下心に残った言葉

    まだうつが治りかけの頃に一番ぞっとしたのは、うつは再発するということが多いという都市伝説です(いや伝説ではなく本当らしい)。
    でも生きていればストレスはあるのが当たり前なので、ストレスを失くすというよりは、受けたダメージに敏感になろうとその時心底思いました。
    私は気を付けてあげないとす

    0
    2024年04月03日
  • みんないってしまう

    Posted by ブクログ

    再読。
    弱さを抱えた作品ばかりだと感じた。
    読むと心のどこかがひりひりする。
    好き嫌いは別として、そんな作品ばかりだった。
    だから、この本を捨てられなかったのだ。


    2001.10.6
    みんな弱いな、と思う。ここに出てくる人たちはみんなとても弱くて、私はとても共感する。くっきりとしっかりと明確に切り取った小説だと思う。一人一人の気持ちが、じんと伝わってきた。

    0
    2024年04月18日
  • ファースト・プライオリティー

    Posted by ブクログ

     31歳の男女が最優先するもの・ことについての超短編集。世界に入りかけた段階で終わるので、個人的には短すぎる短編集は好きではない。新聞で読むのに丁度良さそう。ひとり旅や銭湯通い、カラオケ、車で生活する女性の話などが興味深い。そんな趣味があってもいいかも。ざらっとした終わり方の話が多いのは山本さんらしい。もう少し普通の考え方をする主人公がいてほしい。

    0
    2024年03月20日
  • パイナップルの彼方

    Posted by ブクログ

    逃げることの愚かさと大切さを痛いくらい思い知らせてくれる1冊。
    逃げてもいいんだよ!というメッセージの本が多い中で、逃げなかった人の目線から物事が描かれている。
    携帯が出て来ない5年くらい前の作品かな?と思いきや、約30年前の作品。世の中もだけど、自分もアップデートされているようでされていないんだなあと思い知らされた1冊だった。



    0
    2024年03月12日
  • 残されたつぶやき

    Posted by ブクログ

    「再婚生活」「無人島のふたり」に続いてこの作品を読んだ。

    この中では、前の夫のことも少し書かれていた。

    断食道場へ行ったことも、ピアノを習ったことも書いてあり、思ったことを行動にすることがすごいなぁと思った。

    もっと読みたかったなぁ…。
    山本さんの日記やつぶやき。

    0
    2024年03月07日