山本文緒のレビュー一覧

  • アカペラ(新潮文庫)

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    短編集。親が当てにならず祖父が大好きなタマコは祖父と駆け落ちをする話。ダメ男が20年ぶりに帰省して、改めて自分のダメさに気づく話。最後に何が解決するでもない感じがリアルさを感じる。最後は病気の弟の面倒を見る姉と弟の恋人の話。最後にちょっと意外な展開がある。

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    2023年02月11日
  • プラナリア

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    皆自分のことで一生懸命な中で、他の誰かのために時間を使って世の中生きているんだなーって思った。
    そして全体的に虚無感がすごい。ここに至るまでの周囲の環境や当人の考えが過去から現在まで繋がってるのに、最後に残るのは無で、全てをなかったものとするような物語。

    女性が主人公の短編小説は得意じゃないけど現実的で考えさせられる作品が多いので読むようにしてます。

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    2023年02月10日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    NHKドラマの原作
    立場が入れ替わっても、自分の本質や他人との関わり方を変えなきゃ、結局は幸せは掴めない

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    2023年02月08日
  • ブラック・ティー

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    怖いくらい、自分に似てる人が出てきた
    知らぬうちに人から恨まれてる
    それは、気が付かないフリをしてるのか、本当に気が付かないのか
    人間関係が面倒に思える
    そう思ってしまう私はダメ人間なんだろう

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    2023年02月04日
  • ブラック・ティー

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    いくつかの話で共通して感じた「明らかに汚い方が比較的汚くない(でも汚いところも確実にある)方の汚さを責める」感じが、やけにリアルで納得した。

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    2023年01月27日
  • 落花流水

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    ささっと読めてしまった。
    そんなに簡単に家族を置いて逃げてしまえるものなのか、全然共感できなかった...。家族内の恋愛が多すぎてちょっと気持ち悪かった。

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    2023年01月24日
  • パイナップルの彼方

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    ネタバレ

    『自転しながら公転する』ほどの衝撃は感じられなかったが、主人公がどんどん転落していく展開が辛かった。
    でもどんなに落下しようがそこから這い上がって、自分なりの答えを出せた深文は逞しいなと思った。

    この作品が出版されたのが平成7年。
    「結婚することが女性の幸せ」という考えに侵食されていた世の中だったんだね。
    ほんとに疑問なんだけど、どうして「結婚=幸せ」に結びつくんだろう。
    愛されていると思えるから幸せなの?
    ひとりじゃないから幸せなの?

    どんな道を進もうが自分が納得している生き方ができればそれが正解なんだ。
    「いろんな生き方があっていいんだよ。」
    深文がそう言って勇気づけてくれた気がした。

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    2023年01月30日
  • 眠れるラプンツェル

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    働かなくても生活できて、自由な時間とお金、煩わしい人付き合いもしなくていい。羨ましい生活のような気もするけれど…
    やっぱりそれじゃ何か足りない。20代の女性がこんな生活してたら恋もしたくなるよね。せめてルフィオが13歳じゃなかったら…
    塔を飛び出した汐美が自分の力で幸せが掴めますように。

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    2023年01月07日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    日記の量が半端なく、また中身も薄くないので3日くらいで休み休み読んだ。黒い体が黒い気持ちを生むっていうのが刺さった。

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    2023年01月04日
  • そして私は一人になった

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    書くという仕事はとても大変な精神力や忍耐力もいる仕事だと思うが、著者さんはキツイながらも快適そうに書かれていた

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    2023年01月04日
  • パイナップルの彼方

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    解説の文章。「私がわたしである限り、私たちは孤独だ。私たちはすれ違う。現実は厳しく、甘いだけの空虚な幻が何度でも人生を惑わせる。」が良かった。携帯のない時代の話なのに、現代的な感覚で書かれていて、主人公が現代の自分と同じようなことで悩んでいて共感できた。現実から逃げたいと思っても逃げない人、逃げる人、それぞれのプライドや価値観がリアルで、自分の考えのまま生きることって難しいなと感じた。

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    2023年01月03日
  • みんないってしまう

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    ネタバレ

    表面張力
    「のら人間っているのかな?」との息子の問いかけに、見に行く?と言い、ホームレスをみせる場面には衝撃を受けた。

    タイトル通りの、みんないってしまうがすべての作品で表されている。永遠と思えたものでも、永遠というものはないというラストになる。
    あっやってしまった、そんな気持ちが、きっとどれか一つくらいは当てはまりそうで。
    「これってありえなくない?!」ではなく、他人の私生活を覗き見した気分になる。
    主人公のほとんどが、ちょっと貧乏臭く、全体的に、内容が暗い、それも現実的。

    好きなヒトのゴミを盗む女性。
    小柄な喫茶店の店員少女に密かな恋心を抱く、中年男性。
    山ほどの洋服があるのに着ていく

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    2022年12月20日
  • ブルーもしくはブルー

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    もしあのとき、選ばなかった方の人生はどうなっていただろう。
    知る由もないそんなifを体現するこの小説。

    誰もが羨む暮らしを送りながらも、夫に愛されず満ち足りぬ日々を送る佐々木蒼子は、昔の恋人・河見を偶然見かける。彼の傍には自分そっくりのもう一人の「蒼子」。
    彼女の生活に興味と羨みが膨らみ、佐々木蒼子は河見蒼子に一ヶ月だけ入れ替わる提案をするが……

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    2022年12月02日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    最初のアカペラは、10代の女の子が話してる感じでなんかモヤモヤ読み辛かった。内容も、、最後はほっとしたけどやっぱりモヤッとする。

    あとの二つも中編小説でさらっと読めたけど、好みじゃなかった。

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    2022年12月02日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    無い物ねだりの主婦(愛人のいるハイスペ旦那と都内のタワマン住み)が、同じく無い物ねだりの自身のドッペルゲンガー(自分だけを愛してくれるDV男と福岡でひっそり暮らしている)と出会い、お互いの生活を入れ替えることになる。

    人間全てを手に入れることは不可能なので、自分が本当に欲しているものは何なのか、それまでの人生に想いを馳せ今の自分の心に問いかけてみると良い。
    意外ともう持ってたりするからね。
    (この本の主人公たちはそもそもそれすらも持っていなかったわけだが、生活を入れ替えたところで手には入らなかった。だって入れ替わった相手が自分だもの。)

    ✏自分自身を正しく愛することは搾取から逃れる最良の手

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    2022年11月30日
  • なぎさ

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    全体的に普通な感じの小説であまり印象に残らなかった。とくに結末は話の途中で終わってしまった感じだった。

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    2022年11月14日
  • 残されたつぶやき

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    残されたつぶやきってタイトルの通り。ミクシィデビューから始まりFacebookやTwitterインスタ、noteとあらゆる媒体でSNSを楽しんでらしたんだなーと。ミクシィが時代過ぎて。あの頃のSNSって楽しかったな、日記私も書いてた。プラダフォンめっちゃ気になる笑。
    最後の受賞の言葉がグッときた。まだ自転公転読んでないので読もうと思いました。
    山本文緒さん、さくらちゃんとお父さんと元気で健やかにあちらで暮らしてくださいね

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    2022年10月18日
  • 眠れるラプンツェル

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    山本文緒の描く女性はいつもどこか不安定。
    その中にほんの少し自分と重なる部分があったりもする。
    きっとそんな人は多いのかもしれない。
    不安定なのに、料理をササッと作ってふるまうのはスゴイ。

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    2022年10月18日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    初めて読む山本文緒さんの作品、設定には色々と驚いたが、読みやすい文章で短編のような物足りなさはなく、長編のように時間もかからず程よく満足出来る中編小説。
    ネロリの最後の2行に書かれている言葉がとても印象的で3つの小説にでてくる人たちのように、キラキラしたこともなく未来に希望を持てずに暮らしている多くの人たちに小さな光を照らしてくれるような作品だった。
    山本さんが遺された作品をもっと読んでみようと思う。

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    2022年10月12日
  • あなたには帰る家がある

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    不倫もの

    コロコロと視点が変わるけど案外混乱せずに読める。
    むしろ色々な人の考え方が自然と入ってくる分作品にのめり込める。

    1つの出来事を様々な視点で見れて、考え方や捉え方の違いがリアルで面白いけどちょっと怖くなる。
    ☆3.0

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    2022年10月01日