山本文緒のレビュー一覧

  • カウントダウン

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    文緒さんらしからぬ高校男子主人公、しかも芸人を目指すという設定。大分初期の作品なんだろう。
    私は大のお笑い好きで、芸人さんの著書も結構読んでいるから物語としては軽い感じは否めなかった。でも優しく、微笑ましい青春物語。

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    2024年01月13日
  • ばにらさま

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     ただ幸せが欲しいだけ。

     目先の安寧に縋ってしまっては失敗して後悔しもする。でも、それが私。

     そんな要領の良くない女性たちを描いたヒューマンドラマ短編集。
              ◇
     大手の金属会社が設立運営する冶金研究所で雑用係 ( 庶務 ? ) を務める僕に、生まれて初めて恋人ができた。

     彼女の名は竹山瑞希。肥満体で冴えない僕にはもったいないほどの美少女だ。
     山形生まれの彼女はバニラアイスみたいに色白で、冬でも薄着のせいなのか華奢な身体は冷えきっていて寒そうだ。

     瑞希ちゃんは優しい。僕のことを広志くんと呼んでくれるし、目当てのレストランの予約が取れなくても怒ったりしない。ニ

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    2024年01月12日
  • ファースト・プライオリティー

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    色んな31歳たちの短編なんだけど、結構変な人多くてあんま共感できる話は少ないんだけど、何個か好きなのあったので、再読できてヨカッタ!!!

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    2024年01月03日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    『無人島のふたり』『自転しながら公転する』と読み、すっかり山本史緒さんの作品にハマっています

    この『再婚日記 私のうつ闘病日記』は当初は普通の雑誌『野生時代』に連載されていた普通の日記形式のエッセイで、再婚での新婚生活について書くつもりだったようだが、途中うつ病を患い、数回の入院生活と自宅療養を経た闘病日記となっている
    2003年8月から2004年2月、途中2年の中断を挟み、2006年6月から12月まで

    初出時には「うつ闘病日記」とは題さなかったものを、文庫化にあたり「うつ病」と記載し、日記で空白となっていた一番うつ病に苦しんでいた時期の2年間を補完してある

    山本史緒さんも本文中に書いて

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    2024年01月03日
  • ココナッツ

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    感想
    鼻にまとわりつく甘い香り。それでもどこか胸をスーッとさせる。身を焦がす恋もいつかは吹き抜ける風になる。いつかの夕方に思い出せたら。

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    2023年11月15日
  • シュガーレス・ラヴ

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    ネタバレ

    リアルな人間の、女性の姿が描かれている。性別で何かを語るのはあまり好きではないけど、それでも生理は女性という性から切り離せない。みんなにかに耐えながら生きているんだな。

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    2023年11月11日
  • なぎさ

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    爽やかな表紙につられて購入した。
    でも本文は結構ドロリとシていた。私は山本さんの書くお話が大好きなので、「キタキタ!」と喜んだ。出てくる人物が驚くほど、私の苦手なタイプばかりで、あ……となりながら読んでいた。滞留した人間たちのそれぞれの再生を描いた作品。どんな理由があったとしても、のこらず歩き出せて良かった。そんなことを思いながら、表紙を見て、「あ。このシーン」ってなった。前向きになれる作品。

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    2023年10月26日
  • ファースト・プライオリティー

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    まずあまりの短編の多さにびっくり。
    一つ一つの話に明確なオチはないけど、
    人生なんてそんなもんじゃなかろうか。

    話に出てくる31歳はみーんな何かを求めて、拗らせている。
    そして他人との関わりにより、フッとあげてもらったり、自分自身に気付いたりしていく。

    拗らせているなあ、と思いながら読みつつ、
    この歳になって拗らせていない人なんているのだろうか、とふと思う。

    徐々に形成した歪な形を弄びながら、
    世間体にとらわれずピースがはまる場所を探すのが人生なんだろう。

    離婚直後だからこそ、書けた作品、のような気がする。

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    2023年10月20日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    3つの短編からなる一冊。
    あー、分かる。という面と、こう来たか。という面と。
    普通とそうじゃない線引なんて曖昧過ぎて分からない。
    だからどちら側でも分かる部分はある。境遇を分けてしまえば偏見が増える様に。
    男性が主人公の話は山本文緒さんの中ではあまりない様な感じがしていて、意外だった。

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    2023年10月07日
  • そして私は一人になった

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    考えていることがすごく一緒。

    人といると疲れてしまうこと、気分のアップダウン、内面の弱さ、求めてしまうこと、とっても一緒。

    弱い自分に辟易する日々だけど、
    ふみおさんの本を読むと安心する。

    孤独より、1人になれない時間がなくなる方がつらい、という趣旨の文があり、同じすぎて思わず笑ってしまった。

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    2023年09月29日
  • 紙婚式

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    久々の山本さん。いろんな結婚の話だけど何かしらの問題を抱えていて不安や苛立ちが伝わってきて生々しい。読みやすい。

    肝が冷えるような怖さを感じることが多く「ますお」はその真骨頂だった。ありそうな話で疑心暗鬼になってしまいそう笑

    「秋茄子」は途中旦那の方の冷酷で幼稚なところを軽蔑していたけど終盤でなぜそんな立ち振る舞いになったか理解できて人は歪んでいて繊細なんだなと思った。主人公のように慈愛を込めて接したから救いのある結果になったんだなぁ。私はこんなことができるかな。

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    2023年09月24日
  • ファースト・プライオリティー

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    31人の31歳の女性たち
    みんなそれぞれ違うんだけど、31歳という共通点が短編を繋いでいきます

    庭と当事者がよかったです

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    2023年09月02日
  • 落花流水

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    読みやすくてすぐに読み終えたけど…
    出てくる人みんな好きになれず、共感するとこ特になく、結局何を伝えたかったのか私にはよくわからず…。

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    2023年08月27日
  • みんないってしまう

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    バイトが決まらないわ、卒論のテーマも定まらないわで大分自堕落な生活をしている今、これが読めてなんだかスッキリした。
    いっそ失ってしまえば、何かが分かるのかもしれない。
    一度無に戻って考えてみよう。焦りを忘れて。

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    2023年08月05日
  • そして私は一人になった

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     1997(平成9)年刊。
     1996年、こないだ読んだ『恋愛中毒』の作者が32歳から33歳にかけての日常を綴った日記体のエッセイ。
     結婚して5年くらいで離婚し、一人暮らしとなった状況を描くと言うことで、同様に離婚して一人になった私にとって身につまされる話があるかと期待したのだが、その「離婚」の事情については全然言及しておらず、単に「一人暮らし」の自由さを書いている。会社勤めでない作家業という、時間に縛られないかなり自由な生活が描かれている点、時間に縛られているサラリーマンの私には憧れるものがあって、読んでいて楽しい。子供の頃、藤子不二雄などのマンガ家生活の日記・手記を読んでわくわくしたのと

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    2023年07月26日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    「正しく起きる、正しく寝る…」
    筆者は前半で何度も「正しく」という言葉を使っています。
    うつになると「正しく起きて食べて仕事して寝て…」という普通の生活が出来なくなることに、罪悪感と恐怖感を持つからだと思います。必死で治したいのに、出口の見えない一人相撲をする辛さが、この言葉に凝縮されていたような気がします。
    何年もよく頑張ったねと労ってあげたいけれど、ご本人は快復された後癌で亡くなられたとのこと。
    これは私見ですが、自らの経験からも、心身ともにシンドイ状況が続くと、後に癌は狙っていたようにやってくると感じています。勿論そのようなケースばかりではないことは、わかっていますが。
    そこで運良く癌を

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    2023年07月12日
  • パイナップルの彼方

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    少し古い話なので、物語の中に時代を感じるもの(連絡方法が固定電話だったり、ワープロなるものが出てくる)があって、懐かしく思った。
    今の女性像とは違って、見えないものに縛られている20代の女性が主人公。
    全てに対して、なんとなく生きているけれど、違和感を拭いたくても拭えずにそこに葢をして、見てみぬふりをしている。
    その違和感はメリメリと剥がれていき、やっと本来の姿を出してくるところが、ゾクゾクして面白い。

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    2023年06月24日
  • 残されたつぶやき

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    ネタバレ

     山本文緒さん(1962.11.13~2021.10.13、享年58)「残されたつぶやき」、2022.9.25。前半は自伝風エッセイ、後半は日記(つぶやき)か・・・。2008年ミクシー、2009年ツイッター、2011年フェイスブック登録。2011年暮れに軽井沢に月ノ輪荘が完成、2012年、長野県民に。2016年7月角田さんとトトちゃんに会う。2017.3.28愛猫のさくら、17歳で没、ペットロスに。2020年、7年ぶりに新刊「自転しながら公転す」同年11.13、58歳に。2021.1.27がつぶやきの最後

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    2023年06月21日
  • 紙婚式

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    様々な結婚の形態を描いた短編集。

    赤の他人が家族になる、という特殊な関係だからこそ生まれる歪みがリアルに描かれている。
    もうこれはホラーと言ってもいいのではないか、というくらい、背筋がゾワゾワする箇所がいくつかあった。

    一人称で綴られたストーリーが主なのだが、男性が主人公のときに「俺」や「僕」が「私」になっているところがたまにあり、違和感があった。
    多分作者さんが書いているときにうっかり間違えたのだと思うけれど、編集の人はなんで気が付かなかったのかなぁ、と。

    物語の世界に入り込んでいるときにこういう誤植があると、急に現実に引き戻されてしまう…。

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    2023年06月20日
  • ファースト・プライオリティー

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    面白くなかったわけではないが、31歳になった時にもう一度読みたいと思ってしまった。

    嗜好品、当事者、冒険、お城が好き。

    自分のなりたい、好きな女性像が明確になった気がする。

    私は「何かにおいて譲れない信念があるような、自分を持ってる」女性が好き。

    31歳の自分のファーストプライオリティは何なのか考えてしまう作品。

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    2023年10月15日