山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もう一人の自分が、過去に自分が選択しなかった方の人生を生きていた、そして自分ともう一人の自分が期間限定で入れ替わって生活してみる、と言う設定がまず面白くて、内容も期待を裏切らないストーリー展開であっという間に読めた。
エンターテイメントを期待していた自分としては、もう少し入れ替わり期間中の様子、ハプニング、ドタバタ展開などがあったら良かったなぁと思ってしまった。
どちらかと言うと、しっかりとしたメッセージ性のある社会派小説といった感じかな。
人生に満足感を見出せるかどうかは気持ちの問題、隣の芝は青い、的なことなのかなとも感じだけど、解説を読むに、社会での女性の在り方など、社会的もしくは時代 -
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Posted by ブクログ
『無人島のふたり』『自転しながら公転する』を読んで以来、山本文緒さんのエッセイを色々読んでいます。
こちらは2008年から21年の13年間にSNSでつぶやかれた日記などをまとめたもの
うつ病で入院後、復帰してからのことなどが綴られています
山本文緒さんの人となりが感じられる1冊でした
以下心に残った言葉
まだうつが治りかけの頃に一番ぞっとしたのは、うつは再発するということが多いという都市伝説です(いや伝説ではなく本当らしい)。
でも生きていればストレスはあるのが当たり前なので、ストレスを失くすというよりは、受けたダメージに敏感になろうとその時心底思いました。
私は気を付けてあげないとす -
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Posted by ブクログ
ドラマ「自転しながら公転する」を観て、山本文緒さんの作品を読んでみようと思った。
そして、山本文緒さんはお亡くなりになられていることと、著書「無人島のふたり」を知った。
「無人島のふたり」を読む前に、まずはこちらのエッセイ?というか日記?を…。
うつ病の大変さを知った。
本人も辛そうだけど、「王子」と呼ばれるご主人や周りの人たちの支えがあったことで救われる。
精神科医の方の解説の最後に書かれていた。
自分を大切にしつつ、周囲の人をも大切にするというバランスの取れた生活が、幸せの条件だと…。
それと、山本文緒さんが書かれていましたが、食生活に気をつけることとお酒やタバコ(私は喫煙者ではない -
Posted by ブクログ
ただ幸せが欲しいだけ。
目先の安寧に縋ってしまっては失敗して後悔しもする。でも、それが私。
そんな要領の良くない女性たちを描いたヒューマンドラマ短編集。
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大手の金属会社が設立運営する冶金研究所で雑用係 ( 庶務 ? ) を務める僕に、生まれて初めて恋人ができた。
彼女の名は竹山瑞希。肥満体で冴えない僕にはもったいないほどの美少女だ。
山形生まれの彼女はバニラアイスみたいに色白で、冬でも薄着のせいなのか華奢な身体は冷えきっていて寒そうだ。
瑞希ちゃんは優しい。僕のことを広志くんと呼んでくれるし、目当てのレストランの予約が取れなくても怒ったりしない。ニ -
Posted by ブクログ
『無人島のふたり』『自転しながら公転する』と読み、すっかり山本史緒さんの作品にハマっています
この『再婚日記 私のうつ闘病日記』は当初は普通の雑誌『野生時代』に連載されていた普通の日記形式のエッセイで、再婚での新婚生活について書くつもりだったようだが、途中うつ病を患い、数回の入院生活と自宅療養を経た闘病日記となっている
2003年8月から2004年2月、途中2年の中断を挟み、2006年6月から12月まで
初出時には「うつ闘病日記」とは題さなかったものを、文庫化にあたり「うつ病」と記載し、日記で空白となっていた一番うつ病に苦しんでいた時期の2年間を補完してある
山本史緒さんも本文中に書いて -
Posted by ブクログ
えぇええ、モブのくせにバニラさま降っちゃうんですかぁああ。縁故採用でホワイトカラーの職につけた君がモテる理由なんて、いい会社に勤めて都心に土地持ってる以外は1ミリもないと思うけど、ばにらさまのSNS日記っ内緒でチェックしてるとかキモイし、検索可能なネットに晒す本心なんて誰か構ってほしい演技入ってるの常識だし。ばにらさまは派遣でいつ切られるか不安で年も誤魔化してるしそれだけ必死なんだから、彼氏なら優しくフォローしたらいいのに、自分のこと本当は好きじゃないとか、そんなこと後から変化することだし細かいとこ気にせず、ばにらさまのこと好きなら自分から積極的にアプローチすればいいのに、自意識過剰で包容力な