山本文緒のレビュー一覧

  • なぎさ

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    救いようのないくらい苦しく辛い話だったけど読後が不思議と爽やかで、希望すら感じる。悲しいことばかりだけど前を向こうという感じがどうにもリアルで頭が下がります。

    川崎くんもすみれも好きになれず。
    冬乃にも特別魅力を感じてなかったはずなのに、グダグダの川崎くんや残酷なすみれにも優しい手を差し伸べられるようになった冬乃の強さにじんときた。

    両親とのこともう少し早めに書いてくれてた方が自分は冬乃に感情移入できたかも。

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    2022年07月03日
  • みんないってしまう

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    みんないってしまう…なんかこの言葉が凄く寂しい響きに感じますね、置いてかれ感みたいな印象があるし共感する箇所もあるのだけれど、いく側にも自分がなってる箇所もあると思うし、いく側の割合が多いと、みんないってしまう…と思う機会も減ると思う。
    読後、改めてアタシはどっち? と考えると『いく側』だと思うナ

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    2022年06月21日
  • 紙婚式

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    一見うまくいっているように見える夫婦たちの問題点。
    どの夫婦も共通して、関係や生活に違和感を持ち始めても、正面からぶつかろうとしない。
    そして後戻りできないところまできてやっと気付く。それが日本の夫婦の形なのか?と思ってしまうくらい。
    その点、唯一正面からぶつかった「秋茄子」の話が一番好きだった。

    これから一生一緒に過ごしていくと決めた結婚だから、何でも思ったことをお互い口にできる仲でいたい。

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    2022年06月17日
  • 眠れるラプンツェル

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    専業主婦の汐美ちゃん28歳が、中1の男子ルフィオに
    恋する話。
    でも、恋って言っても、なんだか可愛い恋愛というより、
    病的な愛を感じてしまったよー。

    子どもがいない専業主婦の汐美ちゃんは、
    パチンコしたり、ネコのお世話、
    たまーにマンションの隣人とお話しして、
    死んだようにのんびり過ごす。
    それが、隣の家のルフィオ(本名は蕗巳 ろみ)と話すうちに
    なんだか、その関係が居心地よくなる。
    ルフィオの義父ダニー(本名は違う)と関係性を持ったり、
    なんだかワケわかんない状況になるけど、
    結果3人で仲良く過ごす。
    それが、心地いいからこそ、このままでいいのか
    変えなくてはいけないのか、
    汐美ちゃんの心

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    2022年05月04日
  • ひとり上手な結婚

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    結婚に関する相談を、山本文緒と伊藤理佐がそれぞれ文と絵で回答した連載の書籍化

    結婚に関する相談の回答
    主に価値観の違いについてのテーマが多い

    山本文緒さんの方は、新聞に載っている人生相談のように、回答のお手本と思えるくらいにしっくりくる
    傾向として、相談内容の本質的な価値観の違いは何か?というところを掘り下げているように思える
    それをどこまで許容できるかは本人次第で、相互理解が大事というのがよくわかる

    相談内容に対して、私も自分なりの回答を考えてから回答を読んだ
    方向性として、山本文緒さんの回答と似ているのは嬉しかったな


    一方、伊藤理佐の方はいつも通りの伊藤さんw
    自分の事に落とし込

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    2022年04月12日
  • シュガーレス・ラヴ

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    病は気から。気は病から。サブタイトルに病名を冠した10編の短編を収録。その病を核に物語が紡がれる。ストーリテリングがとても上手い。

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    2022年04月02日
  • 群青の夜の羽毛布

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    変わってるお母さん。
    変な家族。
    に巻き込まれる健全な大学生男子。

    ...だと思っていたら、そうでもなく。

    健全で幸せな家族ってなんだろう。

    どこの家族もみんなちょっとずつクセがあって、それがこの物語に散りばめられていて、共感するところがある。

    さとると自分がちょっと似てるなーと思った。
    母はこんなに怖くないけど笑

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    2022年03月19日
  • ファースト・プライオリティー

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    様々なカタチの31歳を描いた短編集。

    読み始めはその短さに物足りなさを感じていたけれど、読んでるうちにその軽さが心地よくなる。

    31歳って本当に絶妙な年齢。
    それは自分の過ぎ去った31歳があるからこそ感じるのだけれど、本当に絶妙。

    若くないけど、まだ若い。
    少し経験は積んだけれど、まだまだ知らない世界もたくさんある。
    色んな31が心地よい。

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    2022年02月27日
  • そして私は一人になった

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    山本文緒さんの離婚後の30代前半の日から
    30代後半を経て、鬱病を乗り越えた45歳までの日記エッセイ。

    人間らしくて、素直で繊細。なのに丸みを感じる文章。
    仕事に向かう姿勢や彼女らしさ。
    一冊に「山本文緒」がギュッと詰まった一冊。

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    2022年02月12日
  • 群青の夜の羽毛布

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    24歳家事手伝いのさとるは近くのスーパーの大学生の鉄男と付き合っている。
    坂の上にあるさとるの家は母と妹と3人暮らしだが、教師の母親が厳しく様々なルールがある。
    そんな女3人暮らしのどろどろを描いた作品。

    やっぱり病的かつクレイジーなのに魅力的な女性を描かせると、山本文緒さん以上の作家はいないといつも痛感させられる。

    嫌な、どうしようもない女なのにどこか憎みきれない。
    どこか女らしいねちねちした魅力が文字から香ってくるのだ。
    やっぱり一気読み。

    母として誰もが自分が正しいと思うことを子どもにして、精一杯の子育てをしている。
    それを誰も責めることや、咎めることはできない。

    正解も善悪もな

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    2022年02月09日
  • シュガーレス・ラヴ

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    「夏の空色」「秤の上の小さな子供」の2編が特に好き。「夏の空色」では主人公の背景や気持ちが書かれていたが、咲視点の話も読んでみたい。「秤の上の〜」は女性同士の友情、嫉妬、憧れなど複雑ながら互いに相手をよく見ている関係がわかる。

    この2編は、登場人物2人の感情の描写が良く、互いの関係性が強く出ていて良かったと思う。

    自覚有る無しに関わらず、様々なストレスから心身に異常を来すのは、今も昔も変わらない。ただ、自覚しなければ解決できないので、自分の気持ちには敏感になりたいと感じた。

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    2022年02月03日
  • シュガーレス・ラヴ

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    色々なタイプの病気
    心の引っ掛かりから 病気(1話1話にさまざまな病名が付いている)になった 女性たちの話

    少し、突飛ない話もあるが
    いつ何時 誰もがなってもおかしくはないと思う

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    2022年01月16日
  • シュガーレス・ラヴ

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    ★3.7

    昨年亡くなられた山本文緒さん
    調べてみたら恋愛小説家として有名だったようだが、恋愛小説にあまり詳しくない私は恥ずかしながら知らなかった。

    昨年から本をめちゃくちゃ読むようになってきたときに、秋頃、山本文緒さんが亡くなられたこと、それを受けて悲しむ数々の著名人の方のコメントをみて、いつかこの方の作品を読んでみたい、と思い、見かけておもしろそうなものがあれば買ってみよう、というくらいの心持ちでいた。

    新年早々、実家近くの書店でたまたま見つけたこの本。
    短編の集まりのタイトルごとに、何の病気かが書いてあり、なにこれおもしろそう、と手をとった。

    短編の病気、全部患ったことはないけれど

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    2022年01月04日
  • 落花流水

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    ある女性の一生を、連作短編で表現した作品。

    あるときは近所のかわいい女の子、
    そして母であり、妻であり、
    家政婦であり、祖母であった。

    特に素晴らしくもない、かといって悪人でもない普通の女性の、あまり普通ではない人生。
    視点(語り手)と時代が変わることで、どんどん読めてしまう。

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    2021年12月30日
  • 紙婚式

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    様々な夫婦のかたちを描いた短編集。

    人の数だけ、夫婦のかたちは違う。
    人の数だけ、答えがあっていい。
    だからこそ、自分たちのかたちや答えを模索して探し続けることが必要。
    ちょっとした勘違いやボタンの掛け違いが様々なかたちを描いていくのが興味深く面白い。

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    2021年12月25日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    著者の過去を知ることになる。

    文章の力があるから、軽妙にともすれば俯瞰的な感覚で伝えてくれる。
    解説の精神科医の言葉にもあるように、作家だから書ける、どこまでが自分の本当の姿と小説家としての自分がいるのだと思う。

    ご主人の呼称を王子として登場していたが、まさに本当の王子様だったのだ、素直に羨ましい限り。

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    2021年12月02日
  • 眠れるラプンツェル

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    ネタバレ

    女性の塊
    選ばれたい女の性癖。資本は美貌。猫、手近な男、男の子に求められまくる。
    女性が浸りたいエンタメかな。

    私は軽く頷いた。「父ちゃんはさ、給料を持ってくる機械みたいに自分のことを思ってるみたいだけど、そうじゃないんだ。えーとさ、うまく言えないけど、父ちゃんってすごく普通の人じゃん?」「常識的だよね」「そう、それ。母ちゃんは母ちゃんで外っかわだけきれいにしとけば中はどうでもいいって奴だし、妹は末恐ろしいガキだし、俺はこんなじゃん。その中に、あのハゲ親父がいるだけで、何となく空気がさ、えっと……」「中和される?」「そう、それ」

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    2021年11月29日
  • 眠れるラプンツェル

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    ネタバレ

    眠くて眠くて何もやる気がおきない時の空気感が漂う小説。
    意思もなく自ら塔の中に閉じこもって色んなことをただ受け入れているお姫様。
    色々意味不明としかいいようがないしお隣の少年がこんな女に好意を寄せるのが納得いかない。

    でも、こんな腑抜けになった女が抱えていたのは、かつて夫と愛し合ったこと、それが過去になってしまったという事実。それに決着をつけてしまうことの怖さから、自分から何か起こすことを避けて城に閉じこもる。だけどきっとどこかで変わることを望んでいたから、外からきた変化は受け入れる。その結果自分で城を壊すことになる。
    結局は夫婦関係の不和からうまれた鬱の症状だと思うと可哀想だけれども。

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    2021年11月24日
  • 群青の夜の羽毛布

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    どうにもジャンルの分類に困る本だ。
    読む前に帯を読んで『恋愛小説』と登録したが、読み終えて、どうやら違う。なんだろう?
    ああ、そうだ。ホラーだ。と納得する。

    読みながら、首元に鋭利なカミソリ、エッジのきいたナイフを充てがわれているようなひんやりした感覚が付きまとう。
    読み終えてもなお、黒板を引っ掻くような言いようのない感覚。不愉快。
     
    父親にも母親にだけでなく、読みながら可哀想と信じていたサトルにまで湧く憎しみに近い怒り。
    鉄男には全員を構うことなく捨てて欲しい。
    いくら親が毒であったとしても、私はサトルがイヤだ。サトルを構っちゃダメだ。

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    2021年11月14日
  • 眠れるラプンツェル

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    ネタバレ

    なにもない主婦の話。
    日常のんびり系だといいなと思ったけど、全然違う感じに、、
    ぽかん、ってする主人公にかなりイライラしたし、すぐセックスするのも気持ち悪い。
    あまりにも何も考えてなさすぎて引く、、って感じでした。

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    2021年11月13日