山本文緒のレビュー一覧

  • みんないってしまう

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    ネタバレ

    表面張力
    「のら人間っているのかな?」との息子の問いかけに、見に行く?と言い、ホームレスをみせる場面には衝撃を受けた。

    タイトル通りの、みんないってしまうがすべての作品で表されている。永遠と思えたものでも、永遠というものはないというラストになる。
    あっやってしまった、そんな気持ちが、きっとどれか一つくらいは当てはまりそうで。
    「これってありえなくない?!」ではなく、他人の私生活を覗き見した気分になる。
    主人公のほとんどが、ちょっと貧乏臭く、全体的に、内容が暗い、それも現実的。

    好きなヒトのゴミを盗む女性。
    小柄な喫茶店の店員少女に密かな恋心を抱く、中年男性。
    山ほどの洋服があるのに着ていく

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    2022年12月20日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    最初のアカペラは、10代の女の子が話してる感じでなんかモヤモヤ読み辛かった。内容も、、最後はほっとしたけどやっぱりモヤッとする。

    あとの二つも中編小説でさらっと読めたけど、好みじゃなかった。

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    2022年12月02日
  • なぎさ

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    全体的に普通な感じの小説であまり印象に残らなかった。とくに結末は話の途中で終わってしまった感じだった。

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    2022年11月14日
  • 残されたつぶやき

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    残されたつぶやきってタイトルの通り。ミクシィデビューから始まりFacebookやTwitterインスタ、noteとあらゆる媒体でSNSを楽しんでらしたんだなーと。ミクシィが時代過ぎて。あの頃のSNSって楽しかったな、日記私も書いてた。プラダフォンめっちゃ気になる笑。
    最後の受賞の言葉がグッときた。まだ自転公転読んでないので読もうと思いました。
    山本文緒さん、さくらちゃんとお父さんと元気で健やかにあちらで暮らしてくださいね

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    2022年10月18日
  • 眠れるラプンツェル

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    山本文緒の描く女性はいつもどこか不安定。
    その中にほんの少し自分と重なる部分があったりもする。
    きっとそんな人は多いのかもしれない。
    不安定なのに、料理をササッと作ってふるまうのはスゴイ。

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    2022年10月18日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    初めて読む山本文緒さんの作品、設定には色々と驚いたが、読みやすい文章で短編のような物足りなさはなく、長編のように時間もかからず程よく満足出来る中編小説。
    ネロリの最後の2行に書かれている言葉がとても印象的で3つの小説にでてくる人たちのように、キラキラしたこともなく未来に希望を持てずに暮らしている多くの人たちに小さな光を照らしてくれるような作品だった。
    山本さんが遺された作品をもっと読んでみようと思う。

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    2022年10月12日
  • 群青の夜の羽毛布

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    歪んだ家族の形を描いた一冊。厳しすぎる母と娘の重く暗い話しではあるものの、不思議と嫌な感じはしなかった。どこかが少しずつ違っていたら、幸せな家族になったのではないかとも思う。

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    2022年09月29日
  • ひとり上手な結婚

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    ネタバレ

    まだ新婚だったころのいとうりささんとまだ東京に暮らしていたころの山本文緒さんが結婚にまつわるお悩みにこたえる形で紡がれる書籍。
    笑える。
    なるほどあなたの家はそうなのね。くらいのテンションで読まないと基本的には参考にならないところが良いのです(笑)

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    2022年09月28日
  • カウントダウン

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     著者の初期のころの青春小説が装いも新たに登場。漫才師になることを夢見た高校二年生の男子の成長を描く。
     すべてがこの生徒の視点で描かれてり、全体的に読みやすい印象を受ける。いろいろなものに触れ、ぶつかり成長してく姿がコミカルに描かれており、心地よい作品である。

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    2022年09月24日
  • ファースト・プライオリティー

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    色んな31歳の女性が主人公になってる短編集。
    自分も近い歳なので気になった。

    どの話を読んでも「わかるわー」と思える"ファースト·プライオリティー(最優先事項)"。
    共感は出来ても、私自身にそんなにこだわりがないことに途中で気がついた(悲 笑

    ハッピーエンドがほとんどなく、仕事が忙しい時期に読んでいたので少し疲れてしまった。
    逆に1話1話がサクサクっと読めて、忙しい中でも毎日読み進められるのは良かった!
    すごく読みやすい。

    個人的には【燗】が1番好き。単に自分も酒好きだからか…!?笑
    他にも【車】【旅】【銭湯】とかも良かったなあ…

    こうやって振り返ってみると、私自身

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    2022年08月30日
  • きっと君は泣く

    購入済み

    本当を試してはいけない

    主人公の家族関係が複雑。登場人物も個性的。でも、生きているものはみんな、一つのものを求めたがる。素直になればいいのにと、外から見てると思う。読み終わった後でも、あまり、主人公の幸せを祈りたくならない。

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    2022年08月15日
  • 群青の夜の羽毛布

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    厳しすぎる親子関係はどこかしらにリアリティを感じる部分があって下手なホラーより怖い。
    最後の各登場人物の心情の対比がとても印象的。

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    2022年07月24日
  • きっと君は泣く

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    主人公が信じていたものが佳境を迎えるにつれどんどん崩れていく。主人公も含め皆どこか歪んだ人ばかり。でもそこがリアル。現実世界でも皆何かしら闇を持って過ごしているんだろう、綺麗事ばかりではないんだと痛感させてくれる小説。しかし読み終わりはよくないです。

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    2022年07月09日
  • なぎさ

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    救いようのないくらい苦しく辛い話だったけど読後が不思議と爽やかで、希望すら感じる。悲しいことばかりだけど前を向こうという感じがどうにもリアルで頭が下がります。

    川崎くんもすみれも好きになれず。
    冬乃にも特別魅力を感じてなかったはずなのに、グダグダの川崎くんや残酷なすみれにも優しい手を差し伸べられるようになった冬乃の強さにじんときた。

    両親とのこともう少し早めに書いてくれてた方が自分は冬乃に感情移入できたかも。

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    2022年07月03日
  • みんないってしまう

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    みんないってしまう…なんかこの言葉が凄く寂しい響きに感じますね、置いてかれ感みたいな印象があるし共感する箇所もあるのだけれど、いく側にも自分がなってる箇所もあると思うし、いく側の割合が多いと、みんないってしまう…と思う機会も減ると思う。
    読後、改めてアタシはどっち? と考えると『いく側』だと思うナ

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    2022年06月21日
  • 紙婚式

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    一見うまくいっているように見える夫婦たちの問題点。
    どの夫婦も共通して、関係や生活に違和感を持ち始めても、正面からぶつかろうとしない。
    そして後戻りできないところまできてやっと気付く。それが日本の夫婦の形なのか?と思ってしまうくらい。
    その点、唯一正面からぶつかった「秋茄子」の話が一番好きだった。

    これから一生一緒に過ごしていくと決めた結婚だから、何でも思ったことをお互い口にできる仲でいたい。

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    2022年06月17日
  • 眠れるラプンツェル

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    専業主婦の汐美ちゃん28歳が、中1の男子ルフィオに
    恋する話。
    でも、恋って言っても、なんだか可愛い恋愛というより、
    病的な愛を感じてしまったよー。

    子どもがいない専業主婦の汐美ちゃんは、
    パチンコしたり、ネコのお世話、
    たまーにマンションの隣人とお話しして、
    死んだようにのんびり過ごす。
    それが、隣の家のルフィオ(本名は蕗巳 ろみ)と話すうちに
    なんだか、その関係が居心地よくなる。
    ルフィオの義父ダニー(本名は違う)と関係性を持ったり、
    なんだかワケわかんない状況になるけど、
    結果3人で仲良く過ごす。
    それが、心地いいからこそ、このままでいいのか
    変えなくてはいけないのか、
    汐美ちゃんの心

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    2022年05月04日
  • ひとり上手な結婚

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    結婚に関する相談を、山本文緒と伊藤理佐がそれぞれ文と絵で回答した連載の書籍化

    結婚に関する相談の回答
    主に価値観の違いについてのテーマが多い

    山本文緒さんの方は、新聞に載っている人生相談のように、回答のお手本と思えるくらいにしっくりくる
    傾向として、相談内容の本質的な価値観の違いは何か?というところを掘り下げているように思える
    それをどこまで許容できるかは本人次第で、相互理解が大事というのがよくわかる

    相談内容に対して、私も自分なりの回答を考えてから回答を読んだ
    方向性として、山本文緒さんの回答と似ているのは嬉しかったな


    一方、伊藤理佐の方はいつも通りの伊藤さんw
    自分の事に落とし込

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    2022年04月12日
  • シュガーレス・ラヴ

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    病は気から。気は病から。サブタイトルに病名を冠した10編の短編を収録。その病を核に物語が紡がれる。ストーリテリングがとても上手い。

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    2022年04月02日
  • 群青の夜の羽毛布

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    変わってるお母さん。
    変な家族。
    に巻き込まれる健全な大学生男子。

    ...だと思っていたら、そうでもなく。

    健全で幸せな家族ってなんだろう。

    どこの家族もみんなちょっとずつクセがあって、それがこの物語に散りばめられていて、共感するところがある。

    さとると自分がちょっと似てるなーと思った。
    母はこんなに怖くないけど笑

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    2022年03月19日