山本文緒のレビュー一覧

  • かなえられない恋のために

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    ネタバレ

    この本は“過去に二回出版されたことがあり、それを今回大幅に改稿し、新たに加筆したもの”らしい。
    一番最初の刊行としては1993年であり、この角川文庫が出版されたのが2009年。
    山本文緒さんは31歳→46歳へ。
    15年の月日が流れ、色々となおされているようなので、“荒っぽい”本書も読んでみたくなった。
    というのもあとがきを読む限り、46歳の山本さんが書かれたところに比べると加筆訂正されてはいるものの昔書かれたところの方がいきいきしている気がしたので。若干柔らかくなられたところもあるのかな、と。
    色んな見方をできるようになって直線的にこれはいい、だめ、と打ち立てることをしなくなっただけかもしれな

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    2019年04月18日
  • あなたには帰る家がある

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    ネタバレ

    ドラマと違うんだな。

    1つ言えるのは、佐藤家・茄子田家の誰にも共感できない、好感を持てない。むむむ。

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    2018年07月10日
  • あなたには帰る家がある

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    男性目線で読んでいくと、
    男性達の心理は共感でき、
    女性達の心理はそう来るかぁ〜と勉強になりました。

    2組の夫婦だけでなく、祖父母、子供たち、仕事仲間など、皆んなが色々と抱えていて途中から混乱してきて、終盤の修羅場でドカーンとなる感じがドキドキハラハラの連続でした。

    スッキリはしない終わり方だったが楽しめました。

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    2018年06月17日
  • あなたには帰る家がある

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    ネタバレ

    introduction───
    毎週日曜日の朝、茄子田太郎は犬の散歩に出る。
    私立中学で社会科の教師をしている彼にとって、日曜日は貴重な休日だ。いつもより二時間ほど朝寝坊をして、愛犬のゴブリンと共に家を出る。彼はその犬の名を気に入ってはいなかったが、息子達が勝手に付けてしまったのだ。ゴブリンとはロールプレイングゲームに出てくる、あまり強くない妖怪らしい。
    ─────────

    今期観ているドラマの原作が気になって購入。
    放映分までで止めようと思っていたのに、一気に読み終えてしまった。
    山本文緒も唯川恵もそうだけれど、さらっと流れていってあとに残るものがほとんどないというか、読んだ端から

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    2018年05月24日
  • 結婚願望

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    概ね面白く読めました。
    みんな結婚する、とか独身の人はまだまだ少ない、とかちょっと時代を感じる部分はありました。
    書かれてから十数年経っているけれど、その十数年でさらに結婚観も変わったものだなぁ。
    タイトルからはメラメラとした結婚にたいする強い執着を感じましたが、内容はわりと真っ当な意見が多かった。
    そして「もう結婚はしない」とこの先独身であることを強く決めた作者が、その後わりとすぐに結婚したと知って驚く。
    人生なにがあるかわからないなぁ。

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    2017年08月18日
  • 紙婚式

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    愛ってなんだろう。
    みんなそれぞれいびつだったり、
    やるせなかったり、
    現実にある、死ぬまで続く日常。
    どれも不安をかき立てられた。

    秋茄子と紙婚式が好きかな。

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    2017年06月07日
  • きっと君は泣く

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    なんて夢のない話!!登場人物の誰にも全く感情移入出来ず。読後の爽快感もなく。でもひたすらにエネルギーを持っていかれる作品。プライドなんて各々がただ何とか立っていられるためだけの精一杯の杖なんだと、容赦無く現実を突きつけられるような作品だった。ちょっとミステリー風味な部分もあり。あと題名がどういうことなのか気になる。読み込み方が足りないだけか。

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    2017年04月28日
  • 落花流水

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    血は争えないというお話なのだろうか。
    途中までは展開が読めずにハラハラドキドキしていたが

    家庭や夫、子どもを顧みずに家を飛び出してしまう母そして娘。本人たちに罪悪感がなくて奔放すぎる姿にあきれてしまった。最後もグタグタのまま終わって。

    残された人たちが悲しすぎて
    辛すぎて。理不尽さが頭の中でずっと渦巻いていたお話だった。

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    2017年02月17日
  • なぎさ

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    色んな視点で語られる様は、とても面白い。ただ誰が主人公なの?と感情移入し難い面もある。
    あらすじ(背表紙より)
    故郷を出て佐々井と二人、久里浜で暮らす冬乃のもとに、連絡を絶っていた妹・菫が転がり込んできた。一方、芸人に挫折し会社員となった川崎は、勤め先がブラック企業だと気付いていた。だが上司の佐々井はどこ吹く風で釣り三昧。妹の誘いでカフェを始めることになった冬乃だが、夫に言い出せずにおり―。小さな秘密が家族と暮らしに変化をもたらしてゆく。生き惑いもがきながらも、人生を変えてゆく大人たち。傑作長篇!

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    2016年11月13日
  • かなえられない恋のために

    購入済み

    個人的な感想

    山本文緒の本は10代の頃に読み漁った記憶があります。その頃はまだ「いい人」が主人公の小説が当たり前だと思っていた時代に、人間の、よじれた後ろ向きな感情を丁寧に描写している山本文緒の文章に衝撃を受けました。本編は、そんな、人間の闇を描くのが上手な作家の、良い意味でひねくれたエッセイ集です。「そうくるかー」といった意表を突かれる表現や、「うんうん分かる分かる」と共感する気持ちになりました。題名から予想するよりは、恋愛の話は少なかったかな。。

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    2016年11月12日
  • なぎさ

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    幼い頃から縁のあった久里浜が舞台なので読んでみた。久里浜感がちゃんと出てる。たまに横浜も登場する。あー、あそこの事だな。なんてそれぞれの場所が浮かんできて入り込みやすかったし、久しぶりに久里浜に行きたくなったな。
    3分の2くらいまでは色々ありつつもふんわりと話が進む。飽きることはないが、終盤一気に展開しあれもこれもどうなるの⁉︎ってまま終わってしまった…
    続きが読みたい。この人の文章は好きだ。
    所ジョージ似の韮崎さん、素敵すぎる。私もそんな人に巡り逢いたいもんだ。

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    2016年11月08日
  • ひとり上手な結婚

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    結婚、に関するお悩み相談室。

    自由気ままに一人で生きてきたら、途中で二人に。
    それ以上になる場合も当然あるわけで…。
    そして思い通りにならない事が増えていくわけで。

    お金の使い方から、家族としてのありよう。
    温度調節などなど、悩みは大量です。
    一番恐ろしいのは、相手の家族、です。
    こればっかりは…付属品なので選べませんし。

    なるほど、と思うものも、そうなのか、と思うものも。
    冷蔵庫の大きさは、そうか、という感じですが。
    とはいえ、毎度買いに走ったりするのは面倒です。
    丁度いい量、はどこにあるのでしょう?

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    2016年09月04日
  • 群青の夜の羽毛布

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    題名からイメージするよりダークな一品だった。女が集まって生活する場所って多かれ少なかれこういう息苦しさと気の休まらなさが発生するような気がする。男性のオアシス感が際立つ作品だった。父親の全てにリアリティーが無いのがちょっと残念だった。あそこまでする執念はそれこそ女に似合う。

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    2016年05月05日
  • ファースト・プライオリティー

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    初山本文緒!
    31歳ということだけが共通しているさまざまな女性の話

    やっぱ年齢的に離れてるからすごく共感するってことはなかったけど、
    年を重ねても今と似たようなこと考えるときはあるんだなぁと思った

    1つの話が短いから飽きずに読めます

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    2016年01月04日
  • 紙婚式

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    当たり前だけど色んな夫婦があるんだなと。
    我が家は8年目だけど夫婦仲が良く幸せな家庭だと思っているけど、そう思っているのは私だけ!?と、思わず考えてしまいました(笑
    複雑な気分になってしまう話が多かった中、『秋茄子』の話はホッとできて良かったです。

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    2015年12月11日
  • ひとり上手な結婚

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    結婚してない人も経験はある人ももう長年結婚生活をおくってる人も、みんな楽しめる内容。伊藤理佐さんの旦那様が吉田戦車だということを初めて知った。。。 他のエッセイでも読んだことがあるが山本文緒さんの旦那様・王子が私好みで激しく羨ましい!

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    2015年10月29日
  • きっと君は泣く

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    周りから美人と言われるコンパニオンの椿は幼い頃から可愛いと言われてきた。椿は美しい祖母が大好きだった。歳をとったら自分も祖母のようになるのだと思うと歳をとるのも怖くなかった。
    だが祖母が入院し、彼氏と別れ、仕事もうまくいかない。

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    2015年09月24日
  • ブラック・ティー

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    タイトルは「ブラックティー」。
    バラの名前らしい。
    花、そして「ティー」、乙女チックなタイトルなのに「闇」を感じるのはやはり「ブラック」とあるからだろう。
    そして読み終わった後の、なんだろうこの心がチクリとする感じは・・・
    この感覚、この短編集が「軽犯罪」がテーマだから、ということにあとがきでようやく知った。
    そうか、だからか!なるほど・・・
    犯罪とも言えないほどの小さな罪、「欠点」「個性」と言えるほどのものも。
    そして社会のものさしにしてみたら悪かもしれないけど、価値観、つまり時代や場所が違えば悪ではないかもしれないもの。
    最近会社で大きな失敗をしたからなおさら分かるわ〜。
    しかも社会的には

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    2015年09月16日
  • ファースト・プライオリティー

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    オチがよくわからない話が多かった。
    息子を溺愛する母を描いた「息子」
    三十一歳の女と再婚を繰り返す父と、その息子たち「三十一歳」

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    2015年09月08日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    なんか頭痛のする日に読んだので、だんだん気分が重くなってきました。

    まえがきに書いてあるように、体調の悪い人は読まない方がいいです。

    でもあとがきの精神科医の方が書いているように、「楽しそうだな」と思ってしまうのも確か。
    私はなんとなく、服薬してることもあってお酒やタバコはダメなのかな、と思ってましたがそんなことないみたいだし、いろいろ出かけてるし、なんなら入院生活も、外出自由だし編み物できるし楽しそう……と。

    でもこれが、うつ病の人が誤解を受ける原因なんだろうな、と思いました。
    「怠けてるだけだろ」っていう。
    本人は辛い思いしてるのに。

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    2015年08月11日