山本文緒のレビュー一覧

  • アカペラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編3作の小説集。
    心温まる系のお話かと思いきや、そんな単純なものではなかった!
    ・アカペラ
    単身赴任で不在の父、家出ばかりの母をもつ主人公が、大好きなおじいちゃんを守るために駆け落ちをする。担任の先生やバイト先の店長など、大人らしくない大人達の手を借りながら大好きなおじいちゃんのことだけを考える健気な主人公。ラストが意外すぎる…。これは何エンドと言えばいいのか?ハッピーエンドのようでハッピーエンドではない苦しさ。
    というかおじいちゃんと関係をもってしまうくだりはいかがなものなのか…
    ・ソリチュード
    これもラストがわかりやすくないのがいい!心を入れ替えてこうなりました!的なものではなく。自分を

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    2021年08月08日
  • 群青の夜の羽毛布

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    ネタバレ

    読み始めるとどんどんいやな気持ちが積み重なっていくのに、読むのを止められない。

    恋愛の先に家族があり、家族ごとに多かれ少なかれ事情を抱えているものだけど、この家族は鉄男が生半可な気持ちで首をつっこんではいけないしさとると鉄男は目的がすれ違い続けていて幸せになれなさそう。

    そのことに鉄男自身もはじめから気が付いているはずなのに、情なのか何度も「自分はさとるが好き」と言い聞かせて自己暗示をかけて付き合いを保っているのが怖かった。

    何度も驚く場面はあったが、いちばんはカウンセリングの謎が解けたとき。
    途中でおでんの具材の話になったときに母親がタコの有無を確認して、入っていないことに薄い反応だっ

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    2021年07月29日
  • 眠れるラプンツェル

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    自堕落で自分の事を否定する事が多い割には誰かに構って欲しい…そういう女性が隣に住んでる少年に恋をした。
    設定としてはちゃめちゃな気もするけど、それもこれも小説ならでは。山本文緒さんの描く面倒な女性の気持ちがこの作品にも惜しみなく描かれています。
    読んでいてあまり気分の良い作品ではないものの、また山本文緒さん作品を読みたくなるのだよな。

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    2021年07月24日
  • 眠れるラプンツェル

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    28歳(同い年)がめっちゃおばさんに書かれていて複雑な気持ちだったけど、暮らしぶりによっては、そういう風になりえるのかもしれないな、と感じた。団地妻たちに囲まれて自ら閉じこもるような生活はしたくないな。だけどルフィオへの感情はわかるようでわからないようで、やっぱりちょっとわかるような気がしてしまう。でも暴力をふるうような子、きっと一緒になったとて…と思うわたしは、パチンコも嫌いだし、働いていたいし、「夢」と平気で口にするし、佐藤さんみたいなタイプなのかもしれない。主人公に疎まれそう。読み終わったあとなぜか猛烈にお腹が空いた。

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    2021年07月21日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    山本文緒さんのうつ病闘病記。日記形式で綴られています。
    前書きに体調悪い人は読まないでくださいとの事でしたが、その通りでした。
    文章に悲壮感は全くないけれど、さらりと書いてる文章の裏にはとても辛いご経験をされたのだなぁと言うのが読み取れてとても苦しくなりました。
    この病気は完治すると言う事は無いのかもしれないけど、周りの方々のサポートもあってお元気になられて良かったです。これからも作品読んでいきたいです。

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    2021年06月03日
  • なぎさ

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    1人の主婦を取り巻く人々がまあ、精神的に成長していくお話というひとくくりでまとめてよいのか…それでも一気に読んだ。微妙な心理状態の動きが淡々と丁寧に描かれていた。自己肯定感が強くなっていくひとたち。外に動き出す人たち。いつでもどこでもどんな人でも前に動いていける。悪い時ばかりではない。そんな先に一筋の光が見えてくるお話だった。

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    2021年05月12日
  • みんないってしまう

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    「喪失感を超え、本当の自分に出会う。」
    この本の背表紙に書いてあった文章に、とても共感しました。

    失うことはただただ悲しんだり、寂しい気持ちになるだけでなく、
    自分が人として成長や人に対して優しくなるきっかけを貰う機会でもあるのかなと感じました。

    恋人や信頼を失うことは、もちろん切なくて悔しくなるけど、その先の自分の行動には必ず変化が起きるのではないかと思います。
    そう考えると、喪失感を覚えることのすべてが悪いことでは無いのかな?と思わせてくれる作品でもあると思います。

    ◆印象に残った
    ①ドーナッツ・リング
    ②みんないってしまう
    ③片恋症候群

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    2021年05月03日
  • 眠れるラプンツェル

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    閉ざされた、守られた条件の中で寄り添った孤独な2人の恋だったように思う。

    高い塔の中、実は望んでその中でまどろむ姫の王子は、年齢、家庭、親、それらに縛られた同じような男の子だった。

    誰かに壊して欲しかった、全てを。だから恋してしまったのだろうか。2人の関係は未来がないゆえ、どうしようもなさがとても淋しく、だけど前に進めるだろうという希望もあったように思う。

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    2021年05月13日
  • 紙婚式

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    ハマっている山本文緒繋がりで読みました。
    相変わらずちょっと暗い、閉塞感を感じる作品の数々。今回は結婚後の夫婦について

    自分が上手くやれてる方なのかなと思うくらい上手くやれてない人達が多数出てきます。これはそういう作品なので仕方ないですが、誰かと一緒に暮らすというのはどこか我慢したり諦めたり、そして何よりそれがずっと続くという閉塞感。変化がないことに対する退屈。手放すのは簡単だが繋ぎ続けることは難しい。このような言葉が沁みました。

    最初は終わりに向かっていく作品がおおいですが、最後の方は希望もあったり
    おすすめは秋茄子 なんとか家族になっていきたいという気持ちが見えて安心 表題作の紙婚式も

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    2021年03月19日
  • ファースト・プライオリティー

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    31歳の女は色々ある。
    ほぼ同い年で楽しく読ませていただきました。
    少しずつ切り取っていった感じなので、それぞれの主人公の未来が良くあればいいなと思う。
    色んな人生があるけれど自分らしい日々をおくりたいと思う。

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    2021年02月22日
  • 紙婚式

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    夫婦に限らずだけど、”自分以外”は他人だから価値観も考え方も何もかも違うのは当たり前。
    血縁のある家族でさえ、何を考えているかなんて言葉にしないと分からないのだから、育ってきた環境も何もかも違う他人なら理解できないことがあっても仕方ない。

    しっかり話し合って、考えを言葉にして伝えて、譲り合い、ときにはぶつかり合って、一緒にいる努力をお互いにしていかなければ夫婦という紙1枚の関係なんて呆気なく崩れてしまう。
    結婚とは、夫婦とは、なんなんだろうなぁ、と考えさせられ本でした。

    読みやすいし面白かったです!

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    2021年01月18日
  • 群青の夜の羽毛布

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    ネタバレ

    ゆがんだ家庭の事情を赤裸々に描いたお話。

    長く一緒に暮らしている家族ならそこでのルールみたいなものは自然と出来てくる。
    家族各々はその狭い世界のなかで生きなければならない。
    抜け出したくても、なかなかできない。
    家族間のルールに縛られると嫌なことなのかいいことなのか、その判別までもが難しくなる。

    娘二人の家庭に母親が女帝になり、彼女の独裁ぶりに父親を含め娘の恋人までが、翻弄されていく。

    ここまではよくあると思うのだが、母親が娘の恋人を寝取るというのは、ちょっとわからない。
    娘を含めた周囲の者達を独占したいのであれば、そんなことはしないのでは?

    この母親が何を目指しているのかが、さっぱり

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    2021年01月09日
  • なぎさ

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    冬乃の本質的な強さを徐々に引き出して行くストーリー展開が、面白く感じた。
    妻として、姉として、カフェを営むものとして、そして、娘として対峙する冬乃の成長が、どこか励みになる。
    もう一人の語り手、川崎君なりの決意もあと味は良かった。

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    2021年01月02日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    アカペラ
    山本文緒さん。

    短編集。

    とても良いところで、終わる。
    続きが気になる。

    もう少し読みたい!!という感じが、
    良いのだろうか。

    おもしろかった。

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    2020年10月19日
  • ココナッツ

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     「チェリーブラッサム」の続編。本作も前作同様、便利屋を始めた父のもとに舞い込んできた依頼がきっかけとなり事件に巻き込まれていく。
     前作よりも主人公「実乃」が危機にさらされることもあり、緊迫度はやや高め。前作同様、少女小説がベースになっているので、淡い恋の行方など、青春の1ページと言えるような設定がふんだんに盛り込まれている。
     内容がやや簡単なので、大人が読むと物足りなく感じるかもしれないが、その分気軽な気持ちで読むことができ、話もテンポよく進むので、あっという間に読み切れてしまう。重たい内容ではないので、やや難しい小説の合間に読むちょっとした清涼剤といった雰囲気がある。

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    2020年09月22日
  • チェリーブラッサム

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     中学2年生の少女「実乃」を主人公にした少女小説。ただの成長物語かと思っていたのだが、本編はミステリー仕立てになっているので、タイトルなどから想像していたものと違い、意外な印象を受けた。
     突如として仕事を辞め、便利屋を始めた父に舞い込んできた依頼から今回の事件はスタートする。ただ、あくまで少女小説なので、複雑なトリックなどは一切なし。主人公やその家族、友人などの揺れ動く心を存分に味わえて、更にちょっぴりミステリーの要素が盛り込まれた、気軽に読めてスッキリする作品。

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    2020年09月21日
  • 紙婚式

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    いろんな結婚の形の話。みんな気づかないふりをしていて先延ばしにしたり、自分には関係ないと思ったり、心で言い訳をしたり、とても人間らしくて。ほんとにこんなことありふれているんだろうなと思う。自分に正直に、でも人には優しくできるように生きたいものです。

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    2020年09月17日
  • 紙婚式

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    女の人の短編集。普通の女性のはずなのに読み進めると少しづれていることがわかる。哀しい思いで恋をしている話

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    2020年08月18日
  • みんないってしまう

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    ドーナツリングの話がすごく良かった。
    何かを得ると何かを失ってしまう、そしてその失った何かを何であったかさえ人は忘れていってしまうのよね、、悲しい、喪失。だけどそれがこの世の摂理であって現実なのだなあと思わされる作品

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    2020年04月20日
  • ココナッツ

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    前作『チェリーブラッサム』と比べると、恋愛小説の要素が強くなったな、と感じます。
    主人公の実乃も精神的に大きく成長していて、すっかり「子ども」ではなくなっている印象です。幼なじみのハズムや、憧れの永春さんといった、周囲の男子との関係も少しずつ変化し、自分の心と向き合っていくこと・周囲との折り合いをつけてゆくことの難しさと大切さを感じさせてくれる物語でした。

    ヒョウスケお便利商会にもちこまれる依頼や、そこからはじまる事件の背景などについては、ミステリ小説ではないので作り込みは甘い部分も否めませんが、それを気にさせることのない、主人公の心情を豊かに描いた作品だと思います。
    シリーズはこの2巻目で

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    2019年10月31日