あらすじ
平凡な主婦が恋に落ちたのは、些細なことがきっかけだった。平凡な男が恋したのは、幸福そうな主婦の姿だった。妻と夫、それぞれの恋、その中で家庭の事情が浮き彫りにされ――。結婚の意味を問う長編小説!
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Posted by ブクログ
何度も読んでいる作品。でも楽しめる。
二組の夫婦の片方ずつが不倫。地方都市にありがちな同じ企業グループに属する人ばかりなので、どこかで繋がってくる。
みんな勝手なことばかり
茄子田は一家の大黒柱であることが幸せ。茄子田綾子は夢見るような純愛を貫きたい。佐藤真弓は仕事のできる自立した女になり家事育児に協力的な夫が欲しい。佐藤秀明は考えないで夫に寄生して生きられる専業主夫になりたい。
既婚者なら多少は誰のエピソードにもわかるところがありそう。結末が綾子と秀明が不倫から結婚して4人の子持ちバージョンも読みたいと思った。もう叶わないけど…
Posted by ブクログ
不倫の話。ストーリーもかなり面白かったが、特に一人称の切り替えが秀逸だった!
ほぼ全員の視点で書かれるので、全員に感情移入してしまう、それが面白すぎた。
Posted by ブクログ
個人的には登場人物がどの人も駄目な人ばかりで、だれか一人でもきちんとした人がいたら、違う結末になっていたのかなと思います。
打算で結婚してもいいことはない、やはりある程度計画的に進めないと本当の幸せは掴めないのかな。
つらい!
有名な本だけど、やっと読めました!凄くリアルな話だと思いました。
誰も彼もが、誰かにとっては良い人で、他の誰かにとっては嫌な人で。友達の話、親戚の話、他人の話などでよく聞くような話だけど、こんなに一人一人の心情をリアルに描写されると、もう誰が悪いのか分からないのです。。。
全員に悪いところがあって、でも全員に言い分があります。追い詰められていく気持ちに同調させられて、こちらまで追い詰められてしまうような、さすがの山本先生でした!
Posted by ブクログ
自然と移り変わる三人称により切り替わる視点、夫の気持ち、妻の気持ち、立場によってこんなにも見え方が違うのかと唖然とする。特に中盤の夫婦喧嘩シーンはリアルすぎて圧巻。山本文緒さん、やはり流石でした。
Posted by ブクログ
ギスギスドロドロした感じがたまらなく面白く感じてしまいました
男女のそういう修羅場(?)が好きな方には面白く感じる作品だと思います
私はもし自分がそのような状況におかれたら、、、
と考えさせられました
Posted by ブクログ
家庭、仕事、恋……
幸せになりたい。
あの人の家、私の家庭より幸福?
二組の家族の運命がぶつかり合う!
家を建て直そうか。新しい書斎、広い台所。そうすれば家族はもっと幸福になるに違いない。学校教師の茄子田太郎は、住宅展示場で営業マン・秀明と出会う。一方、秀明の妻・真弓ががむしゃらに手に入れた家庭は、天国ではなかった。子供は好きだけど、もし自分が夫と同じくらい稼げたら? “たまには憂さ晴らしをする権利”だってほしい。そうだ、働こう。二組の家族の、歯車が動き出す!
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以前TVドラマを見てました。とてもおもしろかったです。w
山本文緒さんの小説が原作とは思わず、つい手に取りました。
めっちゃ面白かったです!話を知っているのもあるし、やっぱ山本さん上手!
不倫の話ではあるけど、そんなにドロドロせず、でも山場はきちんとあって 壮絶なシーンがTVでも印象深かったけど、小説でも凄まじかったですw
夫婦それぞれの不倫を通して、結婚生活の現実や、夫婦間のコミュニケーションの重要性、そして、家庭とは何か、ということを、語りかけてくれています。
問題定義をきちっとされていて、考えさせられるお話でした。
Posted by ブクログ
やはり同性の真弓にいちばん共感した気がするけれど、綾子や裕子の気持ちや考え方も少しずつ共感しながら読めました。タイトルがどう着地するか気になって一気読み。登場人物に「わかる〜」と言いながら読書をするのは楽しかった!
真弓じゃないけど、期待してる(出産待ち)状態がわくわくの最高潮というのはよく分かる。手に入ったら入ったで大切にするのは難しい。
Posted by ブクログ
佐藤家と茄子田家のふた家族が恋愛や仕事で翻弄される物語。
色々な人物の目線で書かれているのが面白い。
側から見れば普通の家庭でも色々な問題を抱えている。
佐藤真弓はちょっと面倒な部分はあるが、専業主婦ではなく働きに出たいという気持ちはすごく共感できた。
夫の秀明は特に自分の意思を強く主張せずに流されるように生きているにも関わらず、一丁前に周囲に不満を抱えて生活している。
圧倒的に夫婦での話し合いが足りないように感じた。
夫婦がお互い歩み寄れるように、意見をぶつけるのではなく話し合いが必要。
今の社会よっぽどお金に余裕がない限り、専業主婦になる必要はないんじゃないかと思う。
お互いが稼いで、お互いが家事をして子育てするのが理想的だけど、まだまだそのバランスが難しいと感じてる夫婦は多そう。
しかし男女どちらとも一家の大黒柱になるって相当ストレスだろうなぁ。
Posted by ブクログ
各登場人物の目線で描かれた感情、考え方に賛同できる反面、自身の固定概念からどうしてその考え方になってしまうの?という歯痒さを感じた。
一方的な考えを押し付け満足させた気にさせるだけではなく相手の気持ちに耳を傾けることが必要だと思った。
Posted by ブクログ
数年前のドラマも観ていたが、内容はかなり違っていた。ドラマではもっと秀明は頼りないけど憎めない感じで、茄子田夫妻は本当にハマり役だった。
好きなのに相手を思いやれず些細なことでイライラしてしまうのは、ほとんどの夫婦に共通の悩みなのだろうか。茄子田家の気味悪さはぶっ飛んでいるが、1番一途にパートナーを愛しているのが茄子田太郎であるのはなんとも皮肉。少し意外なラストだったが案外佐藤家にはしっくりくる家族の形なのかもしれない。向き不向きによって、どんな道も選択しやすい世の中であってほしい。
Posted by ブクログ
面白くて凄い勢いで読み切ってしまった。
本当に主な登場人物の心情が痛いほどわかる。
とくに真弓と佐藤にめちゃくちゃ感情移入してしまった。両者どちらも言ってることがわかるし片方だけ読むと相手が悪いとしか思えないところがすごいと思った。
後半狂っていくのが徐々にではなくて一気にきたのがすごく怖くてリアルだなと思いました
Posted by ブクログ
好きになれるキャラクターがおらず、内容も重めだが続きが気になってサクサク読める。
幸せな結婚生活を送っている夫婦は少数なのかなと少し気持ちがそわそわする作品
Posted by ブクログ
これ、ドラマもやってたよね?と思いつつ、内容も違うし、原作と俳優のイメージも違うような。
やっぱり山本先生の、実りのない不毛な恋愛話は好きです。
Posted by ブクログ
わかるー!ってなったり、全然誰にも共感できない…ってなったり。
でも、おもしろかったし、人生のふとした時に思い出しそうな小説だな、と思った。
おもしろかった!!
Posted by ブクログ
タイトルから不倫の話だろうなと想像はしてたけど、主要人物4人みんな想像以上に馬鹿でクソでひどい笑
それがもうコミカルな域で、最後はもうドッカーンて感じ。
現状に不満を持ち、ないものねだりをして、こうしたいという明確な意思もないまま、相手の気持ちを考えず自分勝手に生きた夫婦の末路を描いた小説って感じ。
だけどエピローグで少し救いがあるというか、お互いの気持ちや立場をやっと思いやれたのはよかったかなとか。
90年代、結婚して家庭に入るのが女の幸せで役割、働きに出るなんてもってのほか、みたいな時代に不器用ながらも自立を目指した女性の生き方は、少し応援したい部分もあった。
馬鹿みたいな話だったけど、教訓を得た小説でもありました。うまいなあ。
Posted by ブクログ
【家庭と仕事、多面性、不倫】
とにかくリアルで、あーわかる、あるよなーっていう描写の連続。
続きが気になってどんどん読んでしまう。
最初はすっごい魅力的に感じても、接していくうちにちょっとずつイヤなところが見えてくる。
その逆もしかりで、イヤな奴と思ってたけど意外といいとこあったりして。
こういう人間の多面性を分かっていると、例えば仕事しててイラッとした時も、その背景を想像したり、良い面を探したりできるようになる。
自分は仕事をして16年ぐらい経つけど、これに気づいてからは気持ちに余裕ができて、本当にイライラしなくなったなぁ。
不倫の是非はおいといて、心の引き出しを増やしてくれるような一冊で非常に面白かった。
Posted by ブクログ
ミステリ、ミステリ、ミステリ・・・・
と来たから、ちょっとテイストの違うものを読みたいなぁ~
と思い、web で恋愛小説の上位を検索してみた。
うーん、ほぼほぼ既読作品(-_-;)
下位の方を見ていくと、知った題名だった為目についた。
そういえば、ドラマ化されていたなぁ。
ドラマCMで、中谷美紀が夫に言っていた文句にもの凄い共感を得て、ドラマの1話を見たのだが、あまりにもドロドロな感じで、見続けられなかった作品だった(笑)
映像作品程、本の方が心が痛まずサクサクっと一気読み出来た。
これは佐藤家と茄子田家のぐちゃぐちゃドロドロな話(笑)
ねちっこい茄子田の奥さんを、ドラマでは木村多江さんが演じていたが、はまり役過ぎないか?!www
私は一話しか見ていないから、ドラマがどうなったのかは知らないが、本を読んだら、あの女優さんなら滅茶苦茶役に嵌るだろうなぁと感じた(笑)
佐藤秀明は住宅メーカーのセールスマン。
妻の真弓は年上で、安全日だと騙され子供が出来て、結婚する羽目に。
小さな女の子が一人の家庭。
妻の真弓は、育児と家事のルーティーン、夫の理解の無さに鬱憤が溜まっていた。
この妻の旦那への文句は、結婚して子供が居て、主婦業をする女性なら一度や二度感じたことはあるんじゃないかなぁ。
読んでいるだけで、そーだ!そーだ!!と応援したくなるような(笑)
私もずっと正社員で働き続けながら、二人の育児をしてきたので、ウンウンと思わず首を縦に振ってしまう場面がいくつか(笑)
が・・・この奥さんはちょっと強烈すぎて(^-^;
キツすぎる(^-^; 旦那さんを追い込み過ぎる。。。
共感できる部分もあるのだが、心は旦那さんの味方になってしまった自分が居たり(^-^;
一方旦那さん、秀明の方は、客の妻茄子田綾子の美しさに目を奪われ、恋に落ちる。
茄子田の夫は我儘放題、粗暴で下品、何故こんな男にこんな美しい妻が!?
茄子田の描写は、兎に角気持ち悪い(-_-;)
登場する度に、重苦しく嫌~な雰囲気になる。
出てくる登場人物、それぞれが本当に自分勝手(^-^;
ほんの少しずつ譲れたら、ここまで大事にはならなかったのに。
ドタバタハチャメチャな話だが、この話の続編があるのならぜひ読んでみたい(笑)
彼らは一体どんな生活をこれから送るのか。
どこか自分とは別世界の話だったが、面白く読ませて頂きました~。
Posted by ブクログ
たまたまこの本の前に読んでいたのが、
「これは経費で落ちません 3」で...
二冊続けてテーマは「恋愛って面倒臭い」(^ ^;
さらに本作は、読み進むと「生活って面倒臭い」
「人間って面倒臭い」に行き着く(^ ^;
好きな人と一緒にいたい。
これは人間と言うより、生物としての本能。
でも、一緒にいると、「生活」というものが発生する。
現代日本で「生活」するためには、お金が必要になる。
お金を得るためには「仕事」をしなければならず、
仕事と「生活」のバランスを取ろうとあっぷあっぷしてると、
「好きな人と一緒にいる」喜びが蔑ろにされ...
そうか、金が無いと暮らしていけないのが悪いのか(^ ^;
こうなると「人生って面倒臭ぇ」(^ ^;
思わずそう叫びたくなるような、恋愛 vs 生活の小説(^ ^;
登場人物みんなが、深刻度の度合いは違うが
多かれ少なかれ「壊れていく」様が怖い(^ ^;
そして明確なオチも無い(^ ^;
読み終わっても、実は何も解決していない(^ ^;
そこがまた「リアリズムの極致」なわけですが...(^ ^;
Posted by ブクログ
ドラマ後の読破。ドラマの印象が強かったんですが、こちらも楽しめる一冊。
女と仕事、男と仕事、概念をはずしたら違う夫婦ができるのだろうけど。
ラストはちょっと歯がゆいというか、微妙なところ。
黒白のない終わりっぽく感じてしまった。
ドラマでは離婚してたけど。
離婚てそんな簡単じゃない。浮気男の心理ってこんな感じなんだろうな、と思いつつ読み進めた。
Posted by ブクログ
普段テレビを視聴しないので、このタイトルのドラマは知らなくて、新聞でドラマ化された小説の情報を得て原作をその後、ネットでドラマのあらすじを読みました。
小説はプロローグからクライマックスまでの過程が長く、エピローグで、どう決着するのかが楽しみの一つです。因みにTVはコメディータッチでハラハラドキドキでの連続だったようです。
登場人物の綾子役を演じたのは、女優の「木村多江」さんでした。
視たかったなぁ~(笑)
偶にはこういう本も面白い。
Posted by ブクログ
秀明と真弓、この夫婦が茄子田家に絡みあっていく相関図はとても複雑で、でもドラマをみているような面白さがありました。
寿退社して赤ちゃんを授かって、陽当たりのよいマンションで優しい夫と幸せな生活を送るはずだった真弓。
けれど専業主婦であることの辛さから「また働きにでたい」と切望してしまう気持ちは痛いほどよく分かります。
そして、働き出してからの夫婦がすれ違って互いに責任を押し付けあう姿も。
この小説のすごいのは、私自身おなじ立場である真弓はもちろん、夫である秀明の言い分もよく理解できて感情移入すらしてしまえるところです。
妻に対する蔑視や失望や憤り、よそに癒しを求めてしまう弱さも分かる。
とことんリアルだった。
家庭を築くということ、誰かとともに生きていくということの現実と真摯に向き合っている。
最後の最後まで安易に逃げや救いを用意しない、山本文緒さんの徹底したスタンスがとても好きです。
家族は、家族であるかぎり、ずっと家族なんだ。
家を持つということは、自分の一生をそこにすっかり預けてしまうということである。
帰る家があるというのは、なんて頼もしくて、鬱陶しくて、幸福なんだろう。
Posted by ブクログ
ハウスメーカーに勤める夫と妻、一歳の娘。中学教師の夫と、夫の両親、妻、小学生の息子二人。二つの家庭が、それぞれ出会う。モラハラ体質の中学教師は、二世帯住宅を建てるという名目でハウスメーカーの夫と知り合い、ハウスメーカーの妻は専業主婦に嫌気がさして働き始めた生保レディとして、中学教師を顧客として獲得しようとする。ハウスメーカーの夫と、中学教師の妻は、互いに惹かれ合い、不倫関係になる。ハウスメーカーの後輩の女が、その場面を目撃、妻に告げ口する。駆け引きだらけの大人たちの視点の中、中学教師の、非常に聡明な長男の視点が、ちょっとした救い。
だけどその長男は、中学教師の子供ではない。別の男の子を宿した妻が、打算で中学教師と見合いし、結婚した。中学教師はひと目で妻に恋し、絶対に幸せにすると誓って結婚したのだが、現在あちこちの女に手を出したり、家では絶対君主として君臨している。ハウスメーカーのほうの、結婚に至る過程も、少々いびつだ。大学を卒業、就職してそれなりに働いていた妻だったが、そういう毎日が嫌になって、安全日だと嘘をついて妊娠、それで夫に結婚を迫った。親が頭金を出してくれたマンションに引っ越し、結婚式でみなに祝福され、子供が産まれるのを待っている間は、これ以上ない幸せを感じていた。のだけれど、生活が始まると、育児と家事を全部押し付けられることに我慢ならなくなり、働きに出る。登場人物全員、自分勝手。だけど、自分の人生は自分のもの。これも三十年も前の小説なのに、みんなの思うことが現代のあるあるすぎてもう。完全に納得のいく生活なんて、どこにもない。どこかで折り合いをつけて、自分の幸せを探していくしかない。
以下、抜き書き。
「人生の選択肢をまだ持っている自由。選ぶ必要に迫られていない自由。そういうものを目の当たりにすると、すでに道を選んでしまった自分が、彼らとは別の世界に来てしまったような気がした。」
「自分のペース、大人のペースで歩くことがこれほどまでに心地よいとは、子供がいない人間には分からないだろうなと思った。」
「真弓が働きたいというのは、自分の役割から逃げ出したいだけなのだ。子供と夫の面倒をみるのがつまらなくなっただけなのだ。共働きというスタイルに持ち込んで、今以上に自分の役割をこちらに押し付けたいだけなのだ。」
「何となく学校を出て、何となく就職をした。まわりの意見のまま、人に言われるまま、成り行きでここまできてしまったけれど、生まれて初めて祐子は自分に疑問を持った。」
「楽しかったあの頃。あの頃には人生は自分の手の中にあった。いつから、自分はそれを手放してしまったのだろうか。」
Posted by ブクログ
帰る家が帰りたい家とは限らない
帰りたい家としていくのが家族
商社OLだった真弓
妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める
他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
横柄なこの男の妻は清楚で家庭的
この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
上手いなあと思う
二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく
大人の社会的関係性の描写に絡めて
那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子に気に入られている中で 将棋の勝ちを譲るか悩む場面の挿入がスパイス
家族にしても社会生活にしても
自分の収まる場所折れるべき時を 自然に身につけていくのかもしれません
この夫婦の収まり方がどちらも予想外で
山本文緒さんって緻密だけど大胆です
Posted by ブクログ
結婚したのならば
やっぱり添い遂げるべきだし
好きな人が出来たら別れてから付き合うべき。
保険のセールスではこんなにも
稼げないと思うけどな。
わたしは暇なのは気にならないけど
子どもがいるとしんどくて仕方ないのかな。
自立はしたいけど自信過剰の
有言不実行の人にはなりなくないと思った。
Posted by ブクログ
男性目線で読んでいくと、
男性達の心理は共感でき、
女性達の心理はそう来るかぁ〜と勉強になりました。
2組の夫婦だけでなく、祖父母、子供たち、仕事仲間など、皆んなが色々と抱えていて途中から混乱してきて、終盤の修羅場でドカーンとなる感じがドキドキハラハラの連続でした。
スッキリはしない終わり方だったが楽しめました。
Posted by ブクログ
introduction───
毎週日曜日の朝、茄子田太郎は犬の散歩に出る。
私立中学で社会科の教師をしている彼にとって、日曜日は貴重な休日だ。いつもより二時間ほど朝寝坊をして、愛犬のゴブリンと共に家を出る。彼はその犬の名を気に入ってはいなかったが、息子達が勝手に付けてしまったのだ。ゴブリンとはロールプレイングゲームに出てくる、あまり強くない妖怪らしい。
─────────
今期観ているドラマの原作が気になって購入。
放映分までで止めようと思っていたのに、一気に読み終えてしまった。
山本文緒も唯川恵もそうだけれど、さらっと流れていってあとに残るものがほとんどないというか、読んだ端からこぼれ落ちていくというか。
読みやすさと読みごたえって両立しないのかもと思ったり。
映像化にあたっては、原作をだいぶ脚色している印象。
登場人物の設定こそある程度原作に沿っているものの、主題が変わっているように思う。
ドラマでは愛情をベースにした家族のありかたが描かれているのに対し、小説は個人の生き方から派生する家族のありかたに焦点を当てている。
執筆された1994年という時代背景を反映してか、女性管理職や主夫への視点も、2018年現在にくらべると多少否定的だったり差別的だったり。
そして驚くほどにどの登場人物も幼く、人間としての魅力を一切感じなかった(かろうじていい人だと思えるのは樺木くらいかな)
佐藤真弓も茄子田綾子も子どもを結婚の切り札にしている点では嫌悪感しか感じないし、佐藤真弓にいたっては、あまりのわがままぶりに怒りさえ覚えた。
薄っぺらい正義感をふりかざさないぶんだけ、まだ愛川由紀のほうが可愛いと思う。
そう感じるのは、私が未婚であることと、結婚制度に肯定的でないことも関係するのかもしれないけれど…。
あなたには帰る家がある。
小説内では、秀明と麗奈の帰る場所として佐藤家が描かれていたけれど、「あなた」を様々に置き換えて考えてみると、なかなかに意味深なタイトルだと思う。
ドラマの最終回を待って処分予定。