山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は退屈を求めていて、何も考えずに暮らしていけるような平凡で平和な毎日を望んでいて。
だけどそんな日常を自ら壊してしまう。
人生には、積み上げてきたものが、一気にどうでも良くなってしまうような瞬間ってある。
この主人公は全部を失っても「悪くない感情だった」と言っているから、退屈を求めつつも刺激を求めていたのかもしれない。
刺激っていうのは単純に不倫をする事によって得られる非日常の刺激とかではなくて、自分が自分であるための、自分で人生を選び取っていくという意味での刺激みたいなものかなぁ。
読み終わった後に何とも言えない爽快感ともの悲しさが残った。 -
Posted by ブクログ
同じマンションに住む28歳専業主婦と13歳男子中学生のラブストーリー。
前者を汐美、後者をルフィオ(汐美が名付けた)という。
最初は、子なし専業主婦で閉鎖的、
旦那も帰ってこない、その孤独や寂しさをルフィオで埋めていたのではないかと思ったが、終盤で本気の恋に落ちていたことがわかった。
汐美の夫は超激務で高収入のCMディレクター。
汐美の住むマンションにはほぼ返ってこない。
生活費は月15万振り込まれ、自由で何不自由ないけど閉鎖的で退屈な日々を送る。そこで隣人の息子であるルフィオに恋をする。ある日から彼は気分で汐美の部屋に遊びに来るようになり、ファミコンをしたり、汐美の愛猫タビと戯れたり、ご飯 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表面張力
「のら人間っているのかな?」との息子の問いかけに、見に行く?と言い、ホームレスをみせる場面には衝撃を受けた。
タイトル通りの、みんないってしまうがすべての作品で表されている。永遠と思えたものでも、永遠というものはないというラストになる。
あっやってしまった、そんな気持ちが、きっとどれか一つくらいは当てはまりそうで。
「これってありえなくない?!」ではなく、他人の私生活を覗き見した気分になる。
主人公のほとんどが、ちょっと貧乏臭く、全体的に、内容が暗い、それも現実的。
好きなヒトのゴミを盗む女性。
小柄な喫茶店の店員少女に密かな恋心を抱く、中年男性。
山ほどの洋服があるのに着ていく