山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なかなかな狂った設定(精神的に不健康というか)のお話でわたしには受け入れ難いストーリーでしたが、読みやすい文章でついついページをめくってしまいあっという間に読まされてしまった。山本文緒先生マジック…!!好感を持てる登場人物は少ないけど、どの人もどこか惹かれるところがある。そして、女性の微妙な心情を描くのが本当に上手い!!タイトルもうむむ…と唸りたくなるセンス。
わたしも働く理由の一つとして、精神衛生を保つためっていうのもある。社会と関わるって面倒だけど、重要。ストレスって嫌だけど、ある程度のストレスはないと生きていけない。人って本当厄介だよね。
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Posted by ブクログ
ネタバレハードカバーの第1版は2003年だけあり、2024年の現在は、当時よりもおひとり様が増え、都会は女性ひとりでももう少し生きやすくなったと思います。
とはいえ、地方在住の女性へのプレッシャーは重く、また女性はまだまだ非正規雇用も多く、けっしてのほほんとおひとり様ライフを満喫している方々ばかりではない。
今の私自身は既婚者子持ちのいわゆるオバサンになりましたが、ものすごく結婚願望に囚われました。
いまなお囚われてもいるので、子どもに結婚を押し付けて、プレッシャーにならないようにしたいです。
何人かお付き合いしたうちの一人とゴールイン!と10代に思い描く理想とは程遠い。
20代後半から30代前半にかけてあせり、婚活して傷ついて、婚活本やニュースを読み漁り、迷走しながら、たまたまご縁をいただきました。
独身は寂しい、友人や親戚の結婚式が羨ましくて3万払ってその場にいるのが耐え難い。
心が狭いと言われればその通りですが、自身にかけた呪いのような結婚願望にがんじからめになっていました。
著者や酒井順子さんはじめとする独身を謳歌している女性たちは、結婚生活には向かないかもしれないけれど、恋愛や仕事、趣味を愉しむゆとりがあり、おひとり様で生きる強さを感じます。
それはとても自律と自立ができた生き方であり、憧れもあります。
でも自身にはその強さはもてないだろうな…と思いました。
夫に不満や怒りを持っときも多々ありますが、
でも結婚してくれたこと、
それが私にとって1番欲しいものだったので、そのことにはいつも感謝しています。
私がなりたかったものは、欲しかったステータスは、
子持ちのオバサンだったんだ、
と素直に今は思えます。
両親含めて、周りが当たり前のように結婚しているのに、なぜ私はできないのか。
「普通」になれないのか。
就職も同様ですが、少数派で生きるのは、とても大変、という思いを改めて感じました。
結婚したいな、と思える人が、たとえひとときであれ、結婚できるようになることを願ってやみません。
同時に、我が子には、結婚に強烈に囚われて呪いをかけられることなく生きていける社会が熟成していくと良いです。
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Posted by ブクログ
帰る家が帰りたい家とは限らない
帰りたい家としていくのが家族
商社OLだった真弓
妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める
他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
横柄なこの男の妻は清楚で家庭的
この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
上手いなあと思う
二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく
大人の社会的関係性の描写に絡めて
那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子に気に入られている中で 将棋の勝ちを譲るか悩む場面の挿入がスパイス
家族にしても社会生活にしても
自分の収まる場所折れるべき時を 自然に身につけていくのかもしれません
この夫婦の収まり方がどちらも予想外で
山本文緒さんって緻密だけど大胆です
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Posted by ブクログ
「君の顔では泣けない」
の瀧井朝世さんの解説に
君嶋さんが小説を書き始めるきっかけの本と紹介されていた
先日、ひまわり師匠が読書していると時折思ってみない繋がりがあるとかなんとかそんな事を書いていたと思うけど
ほんとそういう偶然だか必然って時々ありますよね
私もつい最近「ブルーもしくはブルー」を読んでいたんです♪解説読んでて ほおってなりました
1992年出版で30年前の作品
読み始めて山本文緒さんとしては思い切った設定に驚き
タイムトラベルでなく 並行世界でもなく 自分が決めた結婚相手が違った場合の ドッペルゲンガー的if
自分の今に満足するかは、自分次第ということか
相手の男性達に当然否定されるべき事実があるにも関わらず、敵対していくのは、自分同士
女達の戦いになっていく
ファンタジーにあらず、ですね
自分にわからない幸せに奔走していき瓦解していく 怖!
幸せは相手によるものだけでないというところだけど
高収入、愛人あり夫 vs 低収入、DV込深愛男
私は 前者で(*☻-☻*)
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Posted by ブクログ
『無人島のふたり』『自転しながら公転する』を読んで以来、山本文緒さんのエッセイを色々読んでいます。
こちらは2008年から21年の13年間にSNSでつぶやかれた日記などをまとめたもの
うつ病で入院後、復帰してからのことなどが綴られています
山本文緒さんの人となりが感じられる1冊でした
以下心に残った言葉
まだうつが治りかけの頃に一番ぞっとしたのは、うつは再発するということが多いという都市伝説です(いや伝説ではなく本当らしい)。
でも生きていればストレスはあるのが当たり前なので、ストレスを失くすというよりは、受けたダメージに敏感になろうとその時心底思いました。
私は気を付けてあげないとすぐエンストするポンコツな車である。でも人生で与えられた乗り物はひとつなので、この車に乗っていくしかないというイメージです。