山本文緒のレビュー一覧

  • ひとり上手な結婚

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    幸せエネルギーがそれはもうぱんぱんにパックされており、日常がささくれている身としては読み進めるのがすこし辛かった。

    これから結婚に向き合いたい人には良いのでは、、
    素敵エピソードが詰まってます。

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    2024年12月31日
  • ブルーもしくはブルー

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    2021.06.29
    結局人は皆ないものねだりをしながら生きている。
    実際、憧れていたものを手にとった時、きっとさらに欲しいものがでてくるのが人間なのだろうと思う。
    幸せになろうともがき続けても、幸せにはたどり着けない。そんなむず痒さを感じる作品だった。

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    2024年12月31日
  • かなえられない恋のために

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    山本さんのエッセイは初めて読んだ。
    まだ有名作の少ない若い時期のエッセイとのこと。
    いい意味で、とても平凡というか、普通の人なんだなぁと嬉しくなった。
    山本さんがもうこの世にはいないことが悲しい。
    当たり前だけど、30代の山本さんの文は、若くしてこの世を去るなんてまさか思ってもなくて、当たり前に未来があるように感じる。
    いつ何が起こるかわからないから、今をだいじに、精一杯生きたいと思う。

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    2024年12月27日
  • シュガーレス・ラヴ

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    山本文緒さんのご命日なので、もう一冊
    1997年の作品

    現代社会の中で 働く女性達は
    かなりのストレスを抱えて生きている
    そして乱れた生活習慣と相まって
    彼女達は様々な病気を抱えている
    10人10種の病気を抱えた10編の短編集

    骨粗鬆症にアトピー性皮膚炎等々
    とても身近な症状から
    それぞれ回復するきっかけが面白く
    ぎゅっと上手くまとまっている

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    2024年10月13日
  • 眠れるラプンツェル

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    なかなかな狂った設定(精神的に不健康というか)のお話でわたしには受け入れ難いストーリーでしたが、読みやすい文章でついついページをめくってしまいあっという間に読まされてしまった。山本文緒先生マジック…!!好感を持てる登場人物は少ないけど、どの人もどこか惹かれるところがある。そして、女性の微妙な心情を描くのが本当に上手い!!タイトルもうむむ…と唸りたくなるセンス。

    わたしも働く理由の一つとして、精神衛生を保つためっていうのもある。社会と関わるって面倒だけど、重要。ストレスって嫌だけど、ある程度のストレスはないと生きていけない。人って本当厄介だよね。

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    2024年09月08日
  • ブルーもしくはブルー

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    自分と姿形が同じドッペルゲンガーと出会ったら‥
    から始まる物語。

    自身にベクトルを向けて生きる。
    与えて欲しかったら、先に与えよ。
    がメッセージかな?

    隣の芝は青く見える(ブルー)
    とはこのことか。

    個人的に印象に残っているのは
    蒼子が自身の「殺意」に気づく場面。
    人生の中で初めて誰かを殺したいと感じるまでの数行がリアル。
    ここで理性が勝てなければ人を殺すという行動になるんだと感じた。

    もう少し年齢を重ねてから読むとまた印象は変わりそう。

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    2024年09月03日
  • 結婚願望

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    ネタバレ

    ハードカバーの第1版は2003年だけあり、2024年の現在は、当時よりもおひとり様が増え、都会は女性ひとりでももう少し生きやすくなったと思います。 
    とはいえ、地方在住の女性へのプレッシャーは重く、また女性はまだまだ非正規雇用も多く、けっしてのほほんとおひとり様ライフを満喫している方々ばかりではない。
    今の私自身は既婚者子持ちのいわゆるオバサンになりましたが、ものすごく結婚願望に囚われました。
    いまなお囚われてもいるので、子どもに結婚を押し付けて、プレッシャーにならないようにしたいです。

    何人かお付き合いしたうちの一人とゴールイン!と10代に思い描く理想とは程遠い。
    20代後半から30代前半にかけてあせり、婚活して傷ついて、婚活本やニュースを読み漁り、迷走しながら、たまたまご縁をいただきました。
    独身は寂しい、友人や親戚の結婚式が羨ましくて3万払ってその場にいるのが耐え難い。
    心が狭いと言われればその通りですが、自身にかけた呪いのような結婚願望にがんじからめになっていました。
    著者や酒井順子さんはじめとする独身を謳歌している女性たちは、結婚生活には向かないかもしれないけれど、恋愛や仕事、趣味を愉しむゆとりがあり、おひとり様で生きる強さを感じます。
    それはとても自律と自立ができた生き方であり、憧れもあります。
    でも自身にはその強さはもてないだろうな…と思いました。
    夫に不満や怒りを持っときも多々ありますが、
    でも結婚してくれたこと、
    それが私にとって1番欲しいものだったので、そのことにはいつも感謝しています。
    私がなりたかったものは、欲しかったステータスは、
    子持ちのオバサンだったんだ、
    と素直に今は思えます。
    両親含めて、周りが当たり前のように結婚しているのに、なぜ私はできないのか。
    「普通」になれないのか。
    就職も同様ですが、少数派で生きるのは、とても大変、という思いを改めて感じました。

    結婚したいな、と思える人が、たとえひとときであれ、結婚できるようになることを願ってやみません。
    同時に、我が子には、結婚に強烈に囚われて呪いをかけられることなく生きていける社会が熟成していくと良いです。

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    2024年09月02日
  • あなたには帰る家がある

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    帰る家が帰りたい家とは限らない
    帰りたい家としていくのが家族

    商社OLだった真弓
    妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
    子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
    年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める

    他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
    横柄なこの男の妻は清楚で家庭的

    この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
    日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
    上手いなあと思う

    二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく

    大人の社会的関係性の描写に絡めて
    那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子に気に入られている中で 将棋の勝ちを譲るか悩む場面の挿入がスパイス
    家族にしても社会生活にしても
    自分の収まる場所折れるべき時を 自然に身につけていくのかもしれません

    この夫婦の収まり方がどちらも予想外で
    山本文緒さんって緻密だけど大胆です

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    2024年08月25日
  • ファースト・プライオリティー

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    自分の「ファースト、フリオリティ」って何だろうか?読み終えると、ふと考えてしまう。
    31歳の女性の31通りのファースト、プリオリティを題材にした掌編小説。
    とっても短い作品が31あるので、隙間時間にちょっと読めて、おもしろい。
    とっても短い作品だけれども、読み始めると、1つ1つの世界に引きづり込まれて、読み終える頃にはその先が知りたくなる。でも、また次の作品へ…
    よくできてる。

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    2024年08月19日
  • 群青の夜の羽毛布

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    何だか優しい気持ちになる。思春期の青さと新鮮さ、傷つきやすさや脆さと隠している部分。
    その頃に包んでくれる存在は、文字通り羽毛布団の様だ。それを表現しているからこそ、こんなに優しさが残るんだろう。

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    2024年08月14日
  • 落花流水

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     山本文緒作品なので一筋縄ではいかないだろうなと思いながら読み進めると案の定。幸せな家庭を手に入れたはずの手毬は、嫌悪する母親と同じ運命を辿ってしまっている自分をどう感じていたのだろうか。幼少期のマーティルはヒーローのようでとてもカッコ良かったのに、大人になった彼とのギャップが妙にリアル過ぎてそら恐ろしかった。平凡だが安定した生活に満足できず自ら投げ出してしまうという呪われた血筋。晴れやかで清々しく終わらない所が正に山本文緒ワールドな作品だった。

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    2024年08月13日
  • ココナッツ

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    ネタバレ

    可愛い話だった。中学生なのにお坊さんに恋するとはなかなか目が高いなと思った。
    そこまでシリアスでもなく、ミステリーでもない日常要素が強かったからスラスラ読めた!最後の方は実乃と永春に焦点を当てて書かれていたがハズムが不憫だなと感じた。実乃はハズムとの方がお似合いな気がする。

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    2024年08月11日
  • 結婚願望

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    あっという間に読めた。共感できるけど、やっぱりさすが人生経験を積んだ人の貫禄も感じる。思い切りがいい。

    “仕方ないと、私も苦く笑うことにする。”
    短い文章に力があって、心にすとんと落ちる。

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    2024年06月27日
  • ブルーもしくはブルー

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    「君の顔では泣けない」
    の瀧井朝世さんの解説に
    君嶋さんが小説を書き始めるきっかけの本と紹介されていた
    先日、ひまわり師匠が読書していると時折思ってみない繋がりがあるとかなんとかそんな事を書いていたと思うけど
    ほんとそういう偶然だか必然って時々ありますよね
    私もつい最近「ブルーもしくはブルー」を読んでいたんです♪解説読んでて ほおってなりました

    1992年出版で30年前の作品
    読み始めて山本文緒さんとしては思い切った設定に驚き
    タイムトラベルでなく 並行世界でもなく 自分が決めた結婚相手が違った場合の ドッペルゲンガー的if
    自分の今に満足するかは、自分次第ということか
    相手の男性達に当然否定されるべき事実があるにも関わらず、敵対していくのは、自分同士
    女達の戦いになっていく
    ファンタジーにあらず、ですね
    自分にわからない幸せに奔走していき瓦解していく 怖!
    幸せは相手によるものだけでないというところだけど
    高収入、愛人あり夫 vs 低収入、DV込深愛男
    私は 前者で(*☻-☻*)

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    2024年06月17日
  • パイナップルの彼方

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    すごく悪い人じゃないけど、なんというか、ちょっとイライラっとする人が複数出てくる笑
    地味にリアルな感じが山本文緒さんらしい。

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    2024年05月27日
  • シュガーレス・ラヴ

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    別の小説の巻末の広告欄から探して手に取った。

    病気に悩む女性をテーマにした短編集。各話の最後は、少し向きが変わりそうなところで終わるのだけれども、自分が交わったことのないタイプの人たちもいて引き込まれながら一気によんだ。

    短編なのもあって、思い悩む場面は短くさくさく軽く読める。

    この手の話、アルコール依存症は苦手。

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    2024年05月23日
  • 紙婚式

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    結婚に関する短編集。家族という枠組みの中で唯一血の繋がらない夫婦だからこその気持ちのすれ違いだったり、不思議な関係性を繊細に描いてて上手いなと思った。ゾワっとするような話もあったが、妻か夫どちらかの目線でしか描かれていないので、違う目線から見ればまた違った解釈が出来そうで面白い。

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    2024年05月21日
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

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    いろんな媒体に掲載されたエッセイ集なので
    対象媒体によって文体の温度感が違う。

    なのでアップダウンは激しめ。

    人の葛藤を知る由がないので
    赤裸々な本書は興味深い。

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    2024年05月20日
  • かなえられない恋のために

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     すっかりハマってしまった山本文緒さん。エッセイにも着手。美容院ジプシーという表現にクスリ。美容院選びって本当に難しい。スキルと価格設定に加えて利便性、予約取りやすさ、さらに美容師さんとの相性まで考えなきゃいけないのでなかなかピッタリの店には出会えないのに職業のことまでプラスされるなんて。一応恋愛エッセイなので、もっと恋愛ど真ん中の時期に読みたかった。イチャイチャカップルは最近見ないなぁと思ったが、考えてみるときっと視界に入ってはいるのだろうが自分が見ていないだけなんだろうな。

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    2024年05月18日
  • 残されたつぶやき

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    『無人島のふたり』『自転しながら公転する』を読んで以来、山本文緒さんのエッセイを色々読んでいます。
    こちらは2008年から21年の13年間にSNSでつぶやかれた日記などをまとめたもの

    うつ病で入院後、復帰してからのことなどが綴られています

    山本文緒さんの人となりが感じられる1冊でした

    以下心に残った言葉

    まだうつが治りかけの頃に一番ぞっとしたのは、うつは再発するということが多いという都市伝説です(いや伝説ではなく本当らしい)。
    でも生きていればストレスはあるのが当たり前なので、ストレスを失くすというよりは、受けたダメージに敏感になろうとその時心底思いました。
    私は気を付けてあげないとすぐエンストするポンコツな車である。でも人生で与えられた乗り物はひとつなので、この車に乗っていくしかないというイメージです。

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    2024年04月03日