山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本には、言葉はいらない。読みながら思ったことをメモしていたのだが、どれもあまりに矮小で、消した。この本に書かれていることが、もうすべてだ。そしてまた角田光代さんによる「解説」という名の弔辞が、すべてを語ってくれている。これ以上の言葉は必要ない。
角田さんと同じく、私も〈読むことがぜんぶ私の体験にな〉っていて、本書を手にしていない時でもその感覚が抜けず、気分が沈み、体調も悪くなってしまった。少し間をおいて気を取り直してから再開し、読み終えた今、山本文緒さんのご冥福をお祈りすることはもちろん、このことに関わった多くの方々への労いの気持ち、そして山本文緒さんを含めた全員への感謝の気持ちがあふれ -
Posted by ブクログ
タイトル買い。
すごい勇気を与えてくれる一冊。
ネガティブ思考で、
人と比較して、
皮肉な考えを持ってて、
何が楽しいも無く、
毎日仕事して、帰って寝て起きて仕事して、
そんな自分にすごく刺さった。
「私は私なりに、自分の信じた通りに生きていけばいい。」
「仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。」
「自分のことばかり喋っていて、彼の話を聞こうとしたことがあっただろうか。」
そして、文緒さんのあとがき。
些細なコトバが人に勇気を与えるんだなと、
改めて感じたし、
なんか頑張りすぎない程度に
もうちょっと頑張ってみようかねと思える短編集だった。
営業部員の『話を聞かせて』が一番グッと