【感想・ネタバレ】自転しながら公転する(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(解説・藤田香織)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

20代後半独身の私には刺さりすぎた…自分の人生は自分で推し進めるしかないんだなと考えさせられた。
「自転しながら公転する」タイトルがとにかく好き。

0
2026年03月08日

Posted by ブクログ

30代女子の日常、周囲の状況と自分自身の変化の中での葛藤が描かれており、共感できる部分とできない部分合わせて、みんないろいろ悩み考えて大人になっているんだろうなと思った。自分は登場人物とは全然違うタイプだけど、こんな人たちいるよなとは思うので、動物園の動物を見るような感覚で楽しめた。すっと読めて、爽やかな読後感でした。

0
2026年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても面白かったです。
何度もクヨクヨして立ち直ったかと思ったら、また壁にぶち当たって。想像してる結末があるのに、そこに向かってるようにも思えなくて…。
都の考えてることがよく分かってしまう大人になれない自分に焦ったり。
文庫で追加されたというプロローグとエピローグ、これがあることで読み手の自分は先が全然読めないというか、ミスリードされたので、最後まで先を気になりながら読むことができました。
エピローグで本編の後が知れるのも良い。ただ2040年頃の日本はヤバいらしい

0
2026年03月03日

Posted by ブクログ

山本文緒、晩年の傑作。多分1番長編。
著者最高傑作
僕は男だけどなんか主人公の女の子に共感させられちゃうんだよね

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

色々な感情がぐるぐる渦巻いた一冊。
共感するところも、「?」のところも、
すべてが新しい感覚。

おそらく全人類が地球と同じように
「自転しながら公転」していると思うんだけど
当たり前のように思えて
実は多分めちゃくちゃすごいことをしていて
たまにそれが崩れちゃうこともあるかもしれないけど
深呼吸して、地に足つけて
自分を大切に生きていきたい。

0
2026年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今の若い日本人の描かれ方がリアルだった。女性も自立していないと結婚にも仕事にも振り切れない。なんて生きにくいんだ。都が誰と結ばれるのかが気になって止まらずに読めた。常磐線をよく使ってるのも馴染みがあって楽しい。

0
2026年02月27日

Posted by ブクログ

プロローグが頭から離れず、最後の最後まで「えーっ!!」の気持ちが止まらなかった。どんなミステリよりも大どんでん返し!!!!基本は主人公視点だけど、作中に出てくるどの登場人物の気持ちもとてもわかり…誰の行動が、考えが正解というのは無いんだろうな みんな違って、皆良い

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

xで紹介している人も多く、読んでみた。

32歳独身未婚。彼氏は中卒、稼ぎも少ない、元ヤン。でも、人への見返りを求めない優しさ、知識豊富さがある。周囲は結婚出産、理想的に見える彼氏がおり、結婚への焦りもある。
スペック的に将来性は一歳見えないが、でも人として惹かれるところがあり、付き合いも長くなり出した頃に将来を考えないといけなくなるタイミングが訪れる。

友人、家族、からも意見をもらい、理性と感情で揺れ動く都の姿を描いた作品。

最も印象的だったのは熱海温泉での寛一との言い合い。寛一は、都が薄々自分が中卒であり将来性が見えないことで関係を終わりにしたいと思っている、と気づいており、都も終わりにするならはっきりしたいと思っていた。それを寛一が言葉にした時に、寛一の自信のないのがいけないなどと責め立てたのは、都に対してずるさを感じた。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

忘れられない一冊になる予感。いつまでも若く未熟な気分もあるけれど、現実という壁を無視もできず、迷った挙句にどこにも進めないでいる都は、きっと多くの人が自分と重ね合わせるのだろうし、私も痛い痛いと思いながら目を逸らすことができなかった。恋愛小説ってあまり馴染みがなかったけれど、人と人が心をやり取りする様子をまっすぐ描いているという点で、自分のとても近くにあるものだと感じられた。解説によれば、プロローグとエピローグはいらなかったという感想も山本さんの元に届いたそうだが、私は絶対にあったほうがいいと思う。この十数ページがあるだけで物語が時間を超えてぐっと深まるし、最後の仕掛けにも驚かされて、この作品の印象深さにつながった。

0
2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「別にそんな幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」
この台詞が、貫一と一緒で幸せになれるのか思い詰めていた都の口から出たことが嬉しかった。羨んだ友人のような幸せは手に入らなかったけど、少し不幸だけど幸せな2人の形を手に入れられたんだなと思う。
プロローグがベトナムでの結婚式で始まったから、ベトナム人のニャン君が出てきた時、この子とくっつくんだなと思ってたらエピローグで全部覆された良い意味で読者を裏切る展開にもびっくり。でも、最後のお寿司屋さんのシーンで貫一が今でも都を大切に思ってることが嬉しかったから、この展開にすごくほっとした。
私も完璧じゃなくていいから、少し不幸でも少し幸せであれるように生きていきたい。

0
2026年01月22日

Posted by ブクログ

徐々に若さを失っていく自分、少しずつ変わっていく仕事、親といった自分の周囲。
『自転しながら公転する』という本書のタイトルが気になって読み始めたが、これ以上ぴったりなタイトルはないなと読み終わって感じた。

主人公である都の流されやすさは読んでいてモヤモヤすることもあったが、自分を省みれば案外同じようなことをしていそうだなと思う。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の感情描写がものすごく好き。特に主人公の都が、自分がどうしたいのか、そもそも自分の感情さえも分からず、もがきながらグルグルしている描写が、とても秀逸で繊細で好き。恋人に対してこの人しかいないと確信したり、なのにすぐにこの人でいいのか不安になったり、心が揺れ動く感じがすごくリアルで共感した。

自分は、都に共感できるところがすごく多かった。感想を読む限り、都にイライラするなど感情移入できない人も多いみたいだが、実際に都と同じような状況に置かれたら、大半の人が都と同じような感情を抱くのではないだろうか。自分の人生に責任を持ち、他責から少しずつ自責へ移ろうとする過程がものすごくリアルだと感じた。34歳でまだ他責思考なのは少し遅い気もするが、変わろうともがいたことは素晴らしいし、変われないよりはずっと良いと思う。

一番最後の「明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった。」が特に素敵だった。また、都の父母が生活を見直して再び一緒に歩き出す場面がとても素敵だった。プロローグ、エピローグにも綺麗に騙され、最後の最後まで楽しめて読めた。個人的にはエピローグもとても好きだし、都が大きく成長せずに描かれているところも好き。

0
2026年03月23日

匿名

購入済み

人間の狡猾な面を絶妙なエピソードでえぐっていく手法はお見事。
揺れ動く気持、周りの人の意見、環境。どこにどう転がっていくか最後までわからず引き込まれるように読み進められました。

#切ない #深い #シュール

0
2023年04月24日

Posted by ブクログ

最後気づいたら泣いてた。あー、そういうことだったのね、良かったって。読みながら自分に当てはまる部分もあり、自分自身の恋愛を考えるきっかけになった。「別にそんなに幸せになろうとしなくていい」って、すごく救われる。不幸が許せなくなって、相手のせいにして引きずって、そんなの嫌だもの。この人といたいなと思ったら、良いも悪いも一緒に持ったり、たまに押し付けたり放り投げたりしながら、一緒に生きていきたいなと思う。今読んで本当に良かった。

0
2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっとムカついた。

ずっと被害者面。私は悪くない誰かが悪いの一点張り。自分のエゴがあったのは、貫一に結婚を迫ったところだけ。

加害者になる度胸がないのに、幸せになろうだなんて。傲慢な人間だな。

0
2026年03月20日

Posted by ブクログ

事情が複雑な物語は頭がパンパンになってしまうのだけど、この物語は話が素直に、順当に進んでいく上、アラサーにはめちゃくちゃ刺さる思考と行動がたんまりあってサクサク読めてよかった。

個人的に最後は『パンッ』って風船が割れたような勢いで終わったのでびっくりしたけど、『まあ幸せならOKです』って言葉がぴったりな気がしてほっこり。感情的な人はやはりちゃんと感情にまかせて動いたほうが後悔しないんだろう。

0
2026年03月08日

Posted by ブクログ

 更年期障害がこれほどまでに人により差があり、大変なものと知らなかった。改めて男の体は楽なことが多いと思った。
 気持ちは大事だが、結婚となると相手の条件の重要性を再認識させられた。
 プロローグとエピローグは、個人的にあった方が良いと思う。エピローグに軽く書かれている日本がリアルすぎて色々考えさせられた。
 自転しながら公転するというタイトルのように、自分も動いてるが、その周りの人も動いてる。主人公のようにボランティアなど行き、人のために動いたり、寄り添うことで相手の事をを理解できるのかもしれないと思った。

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

時間をかけたりいろいろ失敗や経験を重ねたりしないとわからない事ってたくさんある。どこにでもいそうな普通の人たちの話だけれど、みんな一生懸命毎日を送っている。読み終わって、自分の心がフラットな状態になってとてもよかった。

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

30歳前後の未婚女性の気持ちをここまでリアルに表現しています。ここまで細部を表現できるのは筆者の高い観察力と想像力の賜物です。ヒリヒリしながら読みました。最初と最後の場面、バトンはつながられていく人生の面白さ。

0
2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現実味ある、ダラダラとしてしまい始めている30代の恋愛?のはずだけど、ベタベタしてない感じで描かれていた。
別に感情移入できるわけでもなかったけど、さっぱりした表現だったから読みやすかった。
なんか元気出た。

0
2026年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アパレル店員都が寿司職人の貫一と出会い、職場のセクハラや家族の問題、貫一とのすれ違う関係に悩みながら進んでいく物語。
''花束みたいな恋をした''のように、恋愛におけるリアルな話が詰まっててドキドキしながら読んだ。
「結婚したい」とは言い切れないもやもやした気持ちや、貫一の自分の中で思い留めて解決しようとすることで互いの本心が分からず互いに悩んでいく様子が本当にリアル。
そして都の友達との友情がとても素敵だなと思った。
どのカップルも夫婦もきっと他人がどうこういうような正解はないね。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

読みやすかった。
読み途中プロローグへどう繋がるのかわからなかったけど、エピローグ読んで知ってすっきり。主人公は良くも悪くも変わってないのね。

0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

絶妙な年頃の女性のよくある日常と心情をすごく繊細に描いてくれていて、まさに自分のことか?!と思わせられるような内容だった。(都ほど弱っちくはないけれと…)

友人の幸せに嫉妬したり、自分の恋人の煮え切らなさにイラついたり、不安で押しつぶされそうになって現実逃避したり…読んでいて終始胸が痛かった。

そうか、こんな気持ちで生きているのは私だけではなかったのか、と勇気づけられる内容でもあったが、やっぱり胸が苦しくなる内容だった。

0
2026年02月05日

Posted by ブクログ

都の終始煮え切らない感じがリアルだった。これまで読んできた本の主人公というとどうも利口だったりできすぎるキャラクターが多い印象だけれど、妙にリアル。自分と正面から向き合うのは辛いもの。でも都はなんとか変わろうとしていた。最後はホッとした。プロローグ前提で読んでいたのでまんまとでしたがそれも良かった。よかったよかった。

ー「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」

0
2026年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生のほとんどは思った通りにならず他人の幸せを妬んだり愚痴を言ったりする。自分とは違う価値観を不正解として罵り片方の正義を振りかざすのは聞いている方からするとノイズでしかない。
 今の自分の環境を変えたかったらまず何かを変えていく必要がある。それが職場なのか恋人なのか住居なのかは人それぞれ。後で振り返った時にあの場所の方が良かったと思うこともあるかもしれない。しかしリセットがきかない人生ではこの苦労を楽しむことで最後に厚い自叙伝が出来上がるのだと感じた。

0
2026年01月28日

Posted by ブクログ

タイトルが秀逸だと思います。恋愛や仕事や家族など、生きる事の全部が完璧なんて無理。それで良いし、生きる事もどうにかなるし、そんなだから人は誰かと幸せになれるのだと思いました。

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

リアルさが絶妙でした。私だったらこんな時どうするかな。。と考えながら読み進めるのが面白かったです。個人的に想像してなかった結末で終わったので良い意味で裏切られて興味深かったです。

0
2026年01月19日

Posted by ブクログ

自分の感情とその他社会との両立。
みんな振り回されている自転しながら公転する世界で、この結末に辿り着いたのはさぞかし幸せな事だろうと思った。
特に最後、とある場面で少し不幸なくらいがちょうどいいと言えたのが、彼女の成長の全てな気がする。
「ある男」の小説に出てくる登場人物も2勝3敗がちょうどいいと話していたなと密かに思い出して、確かに人生プライマイゼロぐらいがちょうどいいのかもしれないと思うようになってきた。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

こういう女の人、苦手です。

やばいな、この本。
あとから、じわじわくる。
喧嘩のシーンやら、運転のシーンやら、
なんなんだよ。ちょっと分かるんだよ。

0
2026年01月21日

Posted by ブクログ

アラサーのわたしには共感しまくりの話だった。

20代後半の付き合うってその先の結婚や子どもが見えてきて、学歴とか職業とか、現実的な条件をどうしても考えてしまう。そういう価値観を都が抱えてるのが、すごくリアルだった。

あと、高いプレゼントをもらうくらいなら、そのお金を自分の暮らしや持ち物に使いなよっていう都の考え方にもめちゃくちゃ共感した。けど、そよかに「狭量なところがある」って言われてて、なんだか自分のことを言われてるみたいでちょっとハッとした。心の奥でぼんやり思ってたことを、代わりに言葉にしてもらえたような感覚だった。

0
2026年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 プロローグは「私」で始まり、その後は「都」でずっと続いていくので、勘の悪い私は、「私」って誰のことなのかなぁと思いながらエピローグを読んでようやく解決笑
 あんなに経済的に不安定だから子どもができても育てられるかわからない、どうしたら幸せになれるのかわからない、不安で不安で仕方ないの!!!!と感情を爆発させた都が結局貫一と結婚して苦労はしたけど子どもが結婚するまで見届けて、家で猫を飼ってるなんてね。過去を振り返るとあの時は未来の不安に駆られて不安な要素や現状の不満、他人の羨ましいところの狭くて陰った部分的なことしか見えなかったけど、今思うとあの時の不安はもう通り越してここまできちゃったなって都は思ってるんじゃないかと思う。娘からすると大好きなママ!という親子になっていないのもリアルだと感じた。
 自転しながら公転するということは、常に同時になにかをしている訳で、人間として生きていたら色々不安になるのは当たり前だと思う。仕事、プライベート、人間関係、自分の将来…行動しながらそれ以外のたくさんのことを考えて生きていく私たちも、同じくらい複雑なことをしていると感じた。

0
2026年02月16日

「小説」ランキング