【感想・ネタバレ】自転しながら公転する(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(解説・藤田香織)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

生きることのままならなさ、自分が思い描く「結婚観」含めた無意識な価値観の押し付け。

今自分が生きるためにすべき自転と、社会や環境から求められてすべきことである公転。とかく我々は生きるために向きあなわなければならないことが多すぎる。

「別にそんなに幸せになろうとしなくていい。幸せにならなきゃって思い詰めるとちょっとの不安が許せなくなる。少しくらい不安でいい。思い通りにはならないものよ」

これは真理。旨に抱えて生きていきたい。

冒頭ラストの仕掛け含めてとても楽しめて良い本だった。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろな条件で結婚をやめる決断ではなく、一緒に歩んでいくのを決めたのはカッコよかった。
そうなってくれて良かった。
みんな好きな人と一緒になって、幸せに結婚生活送ってほしい。
ときには喧嘩しても、この人と結婚して良かったってたまには思えるような。

結婚式から始まるのも、誰とのなのか思考を巡らせながら最後まで面白く読めた。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貫一がだいすき!!!

プロローグから始まり、ああ貫一とは結ばれないんだ、、、、ああやっぱり別れちゃった、、、じゃあプロローグ通りだとニャン君と結婚するのか?、、、え?ニャン君にもフラれた?!わあ貫一と結ばれてよかったーーー!!あれ、じゃあプロローグの視点は誰、、?となってエピローグでうおおお!そういう?!
と、忙しく一気読み。最後にもう一度プロローグを読んだ。

都のリアルな弱さ、リアルな周囲の環境の変化とそれに伴う心境、
わたし自身も今33歳で、とっても良いタイミングで出会ったとっても良い本だった。
やっぱり貫一がだいすき!!

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

山本文緒さん。。大傑作だった
悩みがリアルで、結末にもびっくり
謎の人に惹かれてしまうの共感し、色々なところでドキドキ感があった

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2026年08月22日

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ネタバレ

面白いです。

思い通りにいかない感じのリアルさや人の自分勝手さが表現されており、大人の方には刺さる本かと思います。

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2026年08月20日

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このタイトルを思いついた時点で勝ちは確定。そして、そのタイトル通りの日常を過ごしながら少しずつ成長していく30代女性の物語。仕事の悩み、恋愛の悩み、親の介護の悩み、人生の悩み、様々な悩みを抱えながら、最後には一つの選択肢を選びとる。果たしてそれが本当の正解だったかは描かれないが、自分の気持ちに正直に、自分自身で決めたことで少なくとも後悔はないはず。この小説のあとがきで著者が亡くなったことを知ったが本当に残念に思う。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

p199
自分にはこうやって好意を寄せてくれる友人がいて両親も一人娘の自分を可愛がって育ててくれたしやさしい恋人だっている。
決して虐げられていい人間なんかではないと自分に言い聞かせた。深呼吸をしてゆっくりとメッセージを打ち返す。
p256
どちらかというとガサツな印象の人なのに哀愁を帯びた顔が美しかった。風が彼女の髪を揺らし、横顔を半分隠した。青白い頬にちらりと光るものが見えた。
離れているのに色を失った唇が震えているのがわかった。この人は苦しいんだ。この人に感情をぶつけてもダメだ。都はそう思った。
p269
たくさん仕事してやりたい勉強もして旅行したり興味のあることに打ち込んだりそうゆう人生にするってもう腹を決めるしかないです。
p318
何かに拘れば拘るほど人は心が狭くなっていく。幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。
p402
両親は生存戦略を練り直したんだな、長く一緒にいれば行き詰まることもある。でも変化していけばなんとか突破口は見つかるものなのかもしれない。
p477
「ママはパパと結婚して幸せだった?」
私の問いには答えずこんなことを言った。
別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

まるで自分への戒めのような、踏み絵のような、そんな小説だった。

更年期障害を患った母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都。
アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら
寿司職人の貫一と付き合い始めるが、彼との結婚は見えない。
職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。
母の具合は一進一退。正社員になるべき?運命の人は他にいる?
ぐるぐると思い悩む都がたどり着いた答えは。

プロローグとエピローグの扱い方が秀逸だった。
途中でその仕掛けには気づいてしまったが、
まさに現実に引き戻す作用たっぷりで、
ラストの余韻に浸っていたところ、頭を殴られた様な感覚に陥った。
でもその内容がまたリアルだなぁとやけに納得してしまう。

都という女性に対して、読んでいてとてもイライラさせられる。
だが、それは己を見ているからだということに気付きゾッとした。
圧倒的な浅はかさと劣等感。それは焦りとなり、自身を傷つける刃となる。
都の思考や言動、抱える苦悩に共感できないのではなく、
共感どころかその通りだと思っていることを認めたくない。
そんな風に感情を激しく揺さぶられながら読み進めていた。
あぁ、客観的に見たら自分ってこんなクソみたいな人間なんだと凹む。
この辺は男女間の違いはあれど、近しいものは絶対にある。

正直、貫一ってそんなに悪い男か?と読んでいて疑問を抱く。
そんな疑問と都に対してのヘイトが高まってきたところで
都の友人そよかがピシャリと都に対して正論をかます。
もう、そよかちゃんいてくれなかったら最後まで読めなかったっす。
そんなお礼を言いたくなるお見通しキャラだった。

決して読んでいて清々しく気持ち良い内容の作品ではない。
良い意味でも悪い意味でも、自分の立ち位置を確かめられる。
個人的にはもう一度読み返す勇気はないだろうと思う。
それぐらい自分の心に戸惑いを与えてくれた作品。
読む際は十分ご注意を。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良かった。アパレルで働く女の子のお話。主人公が、家族、恋人、仕事を彼女なりに乗り越えていく話。母が更年期障害で、自分の時間がなかなか取れずに葛藤してて、自分も確かになあって思った。
父との喧嘩のシーンで、嫌味な感じで言うのは良くないって思ったw
 はっとしたシーンは、恋愛なんて楽なわけがない。人間同士の感情のぶつかり合いだから。それはキツいわけだわ
 なるほどなって思ったことは、気の合わない人と不安を解消するためだけに一緒になる必要なんかないってこと。
 私が一番心にきたセリフは、別にそんなに幸せになろうとしなくていいの。幸せにからなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。
これはめちゃくちゃ響いた。
 あとどんでん返しで、エピローグで結婚したのは都だと思ってたけど都の娘かいってなったw

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

3日で読み終わった。ボランティアのシーンとかお金を気にしてしまうところとか、上手く生きたいのに上手くできない都が自分みたいだった。言い合いになって納得させたくて相手を傷つけたい気持ちがおさまらないところとか自分見てるみたいで、はぁーーーー!!

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

一番印象に残っているのは、女性へのセクハラ。
僕は女性ではないので、はっきりと同じ感情にはなれないが、主人公の都の視点でずっと書かれているので都に自我が移っていく。そして中盤以降の事件や出来事で、ググッと心臓を抉られた気分になった。
「顔じゃなくて胸を見てる」だとか、女性よりも強い腕力がある男性と一対一になるとか。一女性という視点で見ると怖いなと思った。
それを都が、彼氏と他人の男性を比べて逡巡し、「自分の気持ち次第では?二人の違いは何?」となるところが描かれており、非常に考えさせられた。
男性であることを自認し、言動を改めようと思う。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

やばばば!今日は良い本を2冊も読めたー
お金は大事、幸せになろうとしなくてもいい、早く自立したいーー

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだかとっても良かった。
初めのエピソードがミスリードで、後から読み返してしまった。

主人公とその母の語り部で進んでいくこの話は、この2人と彼女らを取り巻く人間たちの悩みの種が尽きない。それぞれの状態や境遇、人間関係に悩む辛い思いが書かれていて共感する部分も多かった。が、タイトル回収。人は自転しながら公転しているのである。主人公の都は考えが甘く、すぐ泣くし無意識に誰かの庇護下にあることを望んでしまうような保守的な、昔の考えを持った人だなあと思う。流されてばかりの都が啖呵を切って自分の考えを伝えるシーンも良かったし、周りの人の意見を聞いて決めきれなくなってしまうシーンも良かった。人って感じでリアル。男運が悪いな、と思い結果自然消滅のような形になったと思ったが、ボランティア帰りに貫一の寿司屋に行き、出来事をこの人に伝えたいという意志ある行動は胸が熱くなった。主人公覚醒!って感じ。結果自分が苦労することをわかっていても自分の意思で結婚相手を選び、子供まで作った覚悟がすごい。子供からは色々思われているようだけど、、、。いろんな人間の成長物語、かな。素敵な作品でした。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

面白かった。
推理小説みたいに、途中であれ?って思う展開があり、結末を知ってほっこりした。
主人公には共感したり、おいおいと思ったりしたけど、懐かしく昔の自分を思いだした。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

久しぶりに、びっくりするほど最高な小説に出会えた。
人は必要な時に必要なものに出会う縁を私は信じていて、そのひとつがこの本だったんだと思う。

心に刺さるフレーズが多くて、メモをしながら夢中で読み進めた。

無骨だけど心根は優しい恋人との将来、家族との関係、情熱を注ぐほどでもない仕事のことなど人生に不安を抱いている、アラサー未婚の女性が主人公。

彼との将来が不安なのだと思っていた都が、実は自分が自立できていない不安を、彼への不満という形に置き換えていただけなのではないかと友人に指摘される場面にドキッとした。
私も、そよかみたいに歯に衣着せぬ物言いをしてくれる友人が欲しい。


真ん中まで読み進めてから、ふとプロローグを再読したら愕然とし、エピローグを読んでまた仰天した。
主人公の人生が二転三転して思いがけない方向へ進んでいくのが面白い。


山本文緒さんの本は、初めて。
なぜこれまで読んだことがなかったんだろう。

ああ、また素敵な作家さんに巡り合えた、とほくほくしながら解説を読み進めたら、2021年に亡くなったとのこと。

解説のとおり、「上手く言葉にできずにいた自分のなかにあるもやもやとした、ぐるぐると渦巻いている感情を、そうだ、こういうことだと理解して、納得して、励まされたような気持ち」にしてくれる作家さんだと思った。

この先新しい作品が生み出されることはないのかと思うと悲しいけれど、これまで世に出ている作品を大事に少しずつ読んでいこうと思う。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルが天才。この言葉を発したのが貴一で少し驚いたが。

てっきり、「どんなに誠実に好きでいてくれても、手を離さなくてはいけない人はいる」って話かと思った。

都の選んだ人には納得できないけど(さすがに無免許運転は…)、結婚には1つの正解はなくて、自分が、自分の選択が正しかったと思えたらそれでいいのかもしれない。

それにしても恋愛、親の体調、職場の悩み全てがリアルだった。今を生きる日本人は本当に悩みばかりだな。

悩みだらけの日常のなかでも、小さな幸せに感度高めて、噛み締めながら生きていかないとな。

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2026年05月19日

匿名

購入済み

人間の狡猾な面を絶妙なエピソードでえぐっていく手法はお見事。
揺れ動く気持、周りの人の意見、環境。どこにどう転がっていくか最後までわからず引き込まれるように読み進められました。

#切ない #深い #シュール

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなかに分厚かったけど、読み応え凄かった!災害ボランティアのところとかすごくリアルで若干傲慢と善良の感じを感じたけど、全然違う話しだった。最後のエピローグが、ニャーと結婚した都の話かと思ったらまさかの都の子供が主人公になっててめっちゃ腑に落ちた...。最初の結婚式の話ももっかい読み返してしまったし、喜怒哀楽全部詰まってていい本でした。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

惜しまれながら早逝した山本さんの長編。恋も仕事も上手くいかない主人公が、多様な価値観を浴びながら懸命に生きる姿は、痛々しくも愛おしい。好きな気持ちを伝える。その尊さが静かに沁みる恋愛小説。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

主人公都の恋愛とか人間関係、職場、家族の不安や嫌なところ、好きだと思う瞬間そのどれもに共感出来る一方で、傍から見た時の主人公は我儘で自分軸で生きてる、八方美人で、でも誰からも嫌われたくない。その部分が見えた時あ~人間ってこうだよな、結局皆そうやって矛盾しながら生きてるんだよなって思った。今この感想を書きながらやっとタイトルの意味を理解することができた。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

読んでいる途中も、読み終わった後も、タイトルの意味を考えていた。

地球が自転しているということは、多くの人が小さい時に学校で教わることかもしれない。1日の中で昼と夜があることも自転の影響だ。昼夜のように比較的長い時間のスパンであれば何となく自転していることにも納得がいくが、短いスパン(1秒など)では、地球が自転していることに気づきにくい。

公転だってそう。季節の移り変わりで何となく認識する程度であり、「今この瞬間も地球は太陽の周りを回っている」という実感はなかなか湧いてこない。

本書を読んで、私たちの日々の営みも全く同じだと感じた。仕事をしていればあっという間に1日が終わる。気がつけば金曜日。1週間が終わる。そうして1ヶ月、半年と経ち、1年が終わる。でも本当は一瞬一瞬、大小を問わず、何かに直面したり選択をしており、自分という天体は止まることなく自転をしているのだ。そしてまた、他人という天体の周りを公転してもいる(しかも公転の対象は1つではない)

昼夜や季節が地球の自転と公転によって変わるように、私たちもまた日々の中で多様に変化する。各天体にもそれぞれ特徴があったり固有の事情を抱えていたりする。だから天体同士が関わる以上、自分の思い通りにはいかないことの方が多いのかもしれない。

しかしそれは逆も然りだ。巡り合わせ、タイミングといった表現に頼ってしまうけれど、そういったものは必ずあると信じている。

これからも人生という宇宙の中で、堂々と揺蕩いながら、自転も公転もしていきたいと思う。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

2026/8/11
中盤、エピローグが効いてソワソワしてしまった(笑)けど、プロローグとても良かった。
特に、都のセリフ。
「別に、そんなに幸せになろうとしなくていいのよ」
本当にその通りだなと思う。
ネットで何でもわかってしまう現代、つい正解や近道を知ろうとしちゃうけど、紆余曲折、酸いも甘いもいろいろあるのが人生。
いい作品だったなぁ。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

30代の女性、都の物語。仕事、家族、恋人、友人、特別大きなことが起こる訳ではないが、日々の出来事での心の機微が細かく描かれる。プロローグのベトナムでの結婚式から読者は都にアプローチしてくるベトナム人ニャン君との結末を思い描き読み進める。エピローグ、なるほどそういうことという感じでした。またこのエピローグで読者の都への感じ方と貫一への感じ方が変わるのもおもしろい。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

登場人物の心の揺れや日々の暮らし、言葉にしにくい感情まで細やかに描かれています。
大きな出来事が起こるわけではないのに、誰にも話さないような迷いや葛藤が丁寧に言葉になっていて、立場が違えば見える景色も変わることを感じました。
現実的な悩みに共感しながら、「この人はどう生きていくのか」「自分ならどうするだろう」と自然に考えながら読み進めました。
人は不完全なまま、誰かと関わりながら生きていく。その難しさや温かさを描いた作品だと思います。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

グルグル悩むことばかりの中で、他者と「連帯」して生きていくことへの希望も感じさせる本。寛一との関係の行方が気になって一気読み。グルグル悩む主人公に共感させられる箇所がたくさんあった。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

すごく共感しながら
のめり込んで読めました。

社会とか職場とか、友人とか
自分以外でおきている出来事と
自分が主体でおきている出来事が

かちっとうまくはまって連動しながら動いていくと
まるで無敵の気持ちで全てがうまくいく感覚と

まあ何もかも逆行しているように感じて
何をやってもうまくいかない

そういうことが人生では往往にして起こっていて

もしかしたら気の持ちようなのかもしれないけど
自分の人生だから
なりゆきのままに、とまでは気楽に思えない

だからがんじがらめになっていく
主人公の気持ちが、
若い頃に抱いた気持ちととても似ていて
すごく共感できたなあ

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

「自転しながら公転する」貫一のいい言葉だ。
都を中心に回り、仕事や私生活等の人間関係でいろんな軌道に回っていく様子は共感できるし、人生どう進むか予想できないものだな感じれた。また、物語の進みがスムーズで読みやすかった。次から次に新しい展開(軌道)がくるので面白かった。

男性と女性のどちらにもある特有の悩みや苦しみが伝わってきたし、一人ひとり自分の価値観を持っている心情描写が読み取りやすかった。また人が誰かとともに過ごしていくことに対しての大変さや悩み、難しさが伝わってきた。ただ反面としてともにいることの安心感や大切さ、楽しさもすごく感じる物語だった。

関係ないが、日本衰退早すぎる。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

3.8
心情描写や筆致はかなり好き
途中までがとても良かった分、収束のさせ方があまりしっくりこなかった

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

機会があれば一度読みたいと思っていた山本文緒作品。32歳・女性。人生のエアポケットに落ちやすい年齢。どんなに煩わしくても家族は見捨てられない。仕事は放棄すれば無責任なレッテルを貼られるのが怖い。恋人は多分好き。本人は必死なんだけど、必死さがイコールで報われることは少ない。幸せになりたい。そう願うことは悪いことではないが、幸せを定義しないと。一人で幸せになるのと、恋人と幸せになるではベクトルが変わる。自分が思っている以上に平凡で、平均値であったとしても幸せまで平均で平凡に合わせなくてもきっと大丈夫。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

アパレルで契約社員として働く32歳の都がすし職人の貫一と付き合い、未来に目を向けていく姿を描いた作品。

32歳実家で暮らし契約社員の都が、自分のステイタスは棚に上げて貫一の学歴や経済状況に不安を感じる姿に、アラサー女性のリアルさを感じた。

私たちは変わらないようで同じ日は一日とない、タイトルが素敵。

「少しくらい不幸でいい」「思い通りにはならないもの」と思えるマインドは、不幸にならない考え方でいいと思った。

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ


生い立ちや経済力など、決して自分と境遇が丸かぶりするわけではないのに、同じ「30代初期」というだけでこんなにも世の中のとって足らぬ事象が精神に食い込んでくる感覚は同じなんだと思った。

何よりも、物語のメッセージとしては最後の都の「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」という発言に凝縮していて、100%の幸せを求めなくてもいいんだ、いや、諦めなければいけないんだ、求めすぎてはいけないんだ、と現実を見せてくる。しかしそれは、読者にミスリードを与えるプロローグがあることにより、諦めた、求めなかったということがマイナスではなく「このくらいの幸せが本当の「幸せ」なのかもしれない」と自然とポジティブに思わせられるキーファクターになっていて、肩の荷が降りる、救いを感じられる構成になっていると感じた。

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2026年06月24日

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