【感想・ネタバレ】自転しながら公転する(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(解説・藤田香織)

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Posted by ブクログ

p199
自分にはこうやって好意を寄せてくれる友人がいて両親も一人娘の自分を可愛がって育ててくれたしやさしい恋人だっている。
決して虐げられていい人間なんかではないと自分に言い聞かせた。深呼吸をしてゆっくりとメッセージを打ち返す。
p256
どちらかというとガサツな印象の人なのに哀愁を帯びた顔が美しかった。風が彼女の髪を揺らし、横顔を半分隠した。青白い頬にちらりと光るものが見えた。
離れているのに色を失った唇が震えているのがわかった。この人は苦しいんだ。この人に感情をぶつけてもダメだ。都はそう思った。
p269
たくさん仕事してやりたい勉強もして旅行したり興味のあることに打ち込んだりそうゆう人生にするってもう腹を決めるしかないです。
p318
何かに拘れば拘るほど人は心が狭くなっていく。幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。
p402
両親は生存戦略を練り直したんだな、長く一緒にいれば行き詰まることもある。でも変化していけばなんとか突破口は見つかるものなのかもしれない。
p477
「ママはパパと結婚して幸せだった?」
私の問いには答えずこんなことを言った。
別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

まるで自分への戒めのような、踏み絵のような、そんな小説だった。

更年期障害を患った母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都。
アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら
寿司職人の貫一と付き合い始めるが、彼との結婚は見えない。
職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。
母の具合は一進一退。正社員になるべき?運命の人は他にいる?
ぐるぐると思い悩む都がたどり着いた答えは。

プロローグとエピローグの扱い方が秀逸だった。
途中でその仕掛けには気づいてしまったが、
まさに現実に引き戻す作用たっぷりで、
ラストの余韻に浸っていたところ、頭を殴られた様な感覚に陥った。
でもその内容がまたリアルだなぁとやけに納得してしまう。

都という女性に対して、読んでいてとてもイライラさせられる。
だが、それは己を見ているからだということに気付きゾッとした。
圧倒的な浅はかさと劣等感。それは焦りとなり、自身を傷つける刃となる。
都の思考や言動、抱える苦悩に共感できないのではなく、
共感どころかその通りだと思っていることを認めたくない。
そんな風に感情を激しく揺さぶられながら読み進めていた。
あぁ、客観的に見たら自分ってこんなクソみたいな人間なんだと凹む。
この辺は男女間の違いはあれど、近しいものは絶対にある。

正直、貫一ってそんなに悪い男か?と読んでいて疑問を抱く。
そんな疑問と都に対してのヘイトが高まってきたところで
都の友人そよかがピシャリと都に対して正論をかます。
もう、そよかちゃんいてくれなかったら最後まで読めなかったっす。
そんなお礼を言いたくなるお見通しキャラだった。

決して読んでいて清々しく気持ち良い内容の作品ではない。
良い意味でも悪い意味でも、自分の立ち位置を確かめられる。
個人的にはもう一度読み返す勇気はないだろうと思う。
それぐらい自分の心に戸惑いを与えてくれた作品。
読む際は十分ご注意を。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良かった。アパレルで働く女の子のお話。主人公が、家族、恋人、仕事を彼女なりに乗り越えていく話。母が更年期障害で、自分の時間がなかなか取れずに葛藤してて、自分も確かになあって思った。
父との喧嘩のシーンで、嫌味な感じで言うのは良くないって思ったw
 はっとしたシーンは、恋愛なんて楽なわけがない。人間同士の感情のぶつかり合いだから。それはキツいわけだわ
 なるほどなって思ったことは、気の合わない人と不安を解消するためだけに一緒になる必要なんかないってこと。
 私が一番心にきたセリフは、別にそんなに幸せになろうとしなくていいの。幸せにからなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。
これはめちゃくちゃ響いた。
 あとどんでん返しで、エピローグで結婚したのは都だと思ってたけど都の娘かいってなったw

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

3日で読み終わった。ボランティアのシーンとかお金を気にしてしまうところとか、上手く生きたいのに上手くできない都が自分みたいだった。言い合いになって納得させたくて相手を傷つけたい気持ちがおさまらないところとか自分見てるみたいで、はぁーーーー!!

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直、途中までは読みやすくて分かりやすい、親近感を抱きやすい内容が評価されているのかなという印象でした。

でも、後半は物語の展開にも引き込まれ、苦しくて、優しくて、温かくて、気付いたら涙していました。

登場人物それぞれが前へ進みながらも、各々の個性は失われない描写も良かったです。


*心に残ったことば
「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく
幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく」

酔っ払いの
「明日死んでも悔いがないように、百歳まで生きても大丈夫なように、どっちも頑張らないといけないんだよ!」 も良かった^_^

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

一番印象に残っているのは、女性へのセクハラ。
僕は女性ではないので、はっきりと同じ感情にはなれないが、主人公の都の視点でずっと書かれているので都に自我が移っていく。そして中盤以降の事件や出来事で、ググッと心臓を抉られた気分になった。
「顔じゃなくて胸を見てる」だとか、女性よりも強い腕力がある男性と一対一になるとか。一女性という視点で見ると怖いなと思った。
それを都が、彼氏と他人の男性を比べて逡巡し、「自分の気持ち次第では?二人の違いは何?」となるところが描かれており、非常に考えさせられた。
男性であることを自認し、言動を改めようと思う。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

やばばば!今日は良い本を2冊も読めたー
お金は大事、幸せになろうとしなくてもいい、早く自立したいーー

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだかとっても良かった。
初めのエピソードがミスリードで、後から読み返してしまった。

主人公とその母の語り部で進んでいくこの話は、この2人と彼女らを取り巻く人間たちの悩みの種が尽きない。それぞれの状態や境遇、人間関係に悩む辛い思いが書かれていて共感する部分も多かった。が、タイトル回収。人は自転しながら公転しているのである。主人公の都は考えが甘く、すぐ泣くし無意識に誰かの庇護下にあることを望んでしまうような保守的な、昔の考えを持った人だなあと思う。流されてばかりの都が啖呵を切って自分の考えを伝えるシーンも良かったし、周りの人の意見を聞いて決めきれなくなってしまうシーンも良かった。人って感じでリアル。男運が悪いな、と思い結果自然消滅のような形になったと思ったが、ボランティア帰りに貫一の寿司屋に行き、出来事をこの人に伝えたいという意志ある行動は胸が熱くなった。主人公覚醒!って感じ。結果自分が苦労することをわかっていても自分の意思で結婚相手を選び、子供まで作った覚悟がすごい。子供からは色々思われているようだけど、、、。いろんな人間の成長物語、かな。素敵な作品でした。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

面白かった。
推理小説みたいに、途中であれ?って思う展開があり、結末を知ってほっこりした。
主人公には共感したり、おいおいと思ったりしたけど、懐かしく昔の自分を思いだした。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

久しぶりに、びっくりするほど最高な小説に出会えた。
人は必要な時に必要なものに出会う縁を私は信じていて、そのひとつがこの本だったんだと思う。

心に刺さるフレーズが多くて、メモをしながら夢中で読み進めた。

無骨だけど心根は優しい恋人との将来、家族との関係、情熱を注ぐほどでもない仕事のことなど人生に不安を抱いている、アラサー未婚の女性が主人公。

彼との将来が不安なのだと思っていた都が、実は自分が自立できていない不安を、彼への不満という形に置き換えていただけなのではないかと友人に指摘される場面にドキッとした。
私も、そよかみたいに歯に衣着せぬ物言いをしてくれる友人が欲しい。


真ん中まで読み進めてから、ふとプロローグを再読したら愕然とし、エピローグを読んでまた仰天した。
主人公の人生が二転三転して思いがけない方向へ進んでいくのが面白い。


山本文緒さんの本は、初めて。
なぜこれまで読んだことがなかったんだろう。

ああ、また素敵な作家さんに巡り合えた、とほくほくしながら解説を読み進めたら、2021年に亡くなったとのこと。

解説のとおり、「上手く言葉にできずにいた自分のなかにあるもやもやとした、ぐるぐると渦巻いている感情を、そうだ、こういうことだと理解して、納得して、励まされたような気持ち」にしてくれる作家さんだと思った。

この先新しい作品が生み出されることはないのかと思うと悲しいけれど、これまで世に出ている作品を大事に少しずつ読んでいこうと思う。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「自転しながら公転してるんだな」この言葉が貫一の言葉じゃなければきっとメモしていたと思う。都に自分を投影しながら、自分の中にある価値観が如何に偏ったものなのかを痛感した。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルが天才。この言葉を発したのが貴一で少し驚いたが。

てっきり、「どんなに誠実に好きでいてくれても、手を離さなくてはいけない人はいる」って話かと思った。

都の選んだ人には納得できないけど(さすがに無免許運転は…)、結婚には1つの正解はなくて、自分が、自分の選択が正しかったと思えたらそれでいいのかもしれない。

それにしても恋愛、親の体調、職場の悩み全てがリアルだった。今を生きる日本人は本当に悩みばかりだな。

悩みだらけの日常のなかでも、小さな幸せに感度高めて、噛み締めながら生きていかないとな。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

三宅香帆さんが人生に疲れたときとかに読んでるってポッドキャストで話されてて気になって買った本。
貫一の何にも考えてないようで実は本質をついてくる発言とか行動があまりに自分のパートナーに似ててびっくりw 男ってそういう生き物なのかw
アラサー女子の悩みを全部詰め込んだような本で一気に読めてしまった。何を優先するか、時間の割き方なのか社会的なステータスなのか大事なひととの時間なのか。理想はいくらでも抱けるけど、自分は自分の大事にしたいことにしっかりと時間をつくってちゃんと行動する人間でありたいなあと思った。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

2026.28

なんというか、全部詰まってた
30代の主人公と同じくらいの年齢の女だからなのか
経験や不安や苦しみや迷いや願いが全部分かる
男性の苦しみや環境、格差も描かれていてすごい
もうぜんぶまるっと抱きしめて眠りたくなった

解説も良かった
一番残酷なのは”普通の人たち”なのかもしれない
んとにそう

あと西日本豪雨災害後の広島が出てきて
一気に"あの頃"を思い出した

総じて、小説の力ってすごいや

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のページ、貫一が、『どうしたんだよ』と震えた声で聞いてきたかと思えば、それが急にお店に来たことではなく、顔の怪我のことだったところに、貫一らしい優しさを感じて、嬉しくなった。『転んだ話、聞いてくれる?』とゆう都もかわいいし、『明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった』とゆう表現も綺麗!!エピローグでニャンくんと結婚するとばかり思ってたので、貫一との再会のあとすぐにプロローグになってしまい、貫一とはもう会えないの、、?と本当に悲しくなったけど、貫一が優しいパパに、都は桃枝に似た母になっていて、都とみどりの関係は、桃枝と都の関係に少し似ていて、、なんだか人の人生を覗き見させてもらった気に!

ところとごろの表現で、都ってそんなに貫一のことすきだったんだ!と思うと同時に、気づいたら自分も貫一の虜になってたことに気づいた、、世間体やスペックは低くても、自分にないものを持っていて心がとっても綺麗で、そんな貫一と人生を歩むと心を決めれた都が羨ましい、、都が葛藤していたように、実際はかなりの勇気が必要なはず、、

とにかくめちゃくちゃおもしろくて、時間を忘れて読んでいた!個人的には無免許運転がびっっくりのどんでん返しで、ゆるーく進んでいく物語のいいアクセントになっている!

最後に、表現が綺麗で、思わず写真に収めたページを備忘で!↓

⭐︎彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないことを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、認めたくない存在で、そして憧れだった。

⭐︎今日あった様々な経験を、見たものを、言われた言葉を、話したい人はひとりしかいなかった。そして自分の何十倍も濃厚な体験をしたであろう、彼の話を聞いてみたいと都はおもった。

⭐︎クビにならず、元気そうに働いている彼の姿を見て、胸の内があたたかいもので満たされた。よかった、と思った。貫一に会ったらどんな気分になるか全く想像できなかったが、ただ生きて、元気にしてくれていてよかった、というシンプルな感想しかわかなかった。

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2026年05月01日

匿名

購入済み

人間の狡猾な面を絶妙なエピソードでえぐっていく手法はお見事。
揺れ動く気持、周りの人の意見、環境。どこにどう転がっていくか最後までわからず引き込まれるように読み進められました。

#切ない #深い #シュール

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

30代の女性、都の物語。仕事、家族、恋人、友人、特別大きなことが起こる訳ではないが、日々の出来事での心の機微が細かく描かれる。プロローグのベトナムでの結婚式から読者は都にアプローチしてくるベトナム人ニャン君との結末を思い描き読み進める。エピローグ、なるほどそういうことという感じでした。またこのエピローグで読者の都への感じ方と貫一への感じ方が変わるのもおもしろい。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

登場人物の心の揺れや日々の暮らし、言葉にしにくい感情まで細やかに描かれています。
大きな出来事が起こるわけではないのに、誰にも話さないような迷いや葛藤が丁寧に言葉になっていて、立場が違えば見える景色も変わることを感じました。
現実的な悩みに共感しながら、「この人はどう生きていくのか」「自分ならどうするだろう」と自然に考えながら読み進めました。
人は不完全なまま、誰かと関わりながら生きていく。その難しさや温かさを描いた作品だと思います。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

グルグル悩むことばかりの中で、他者と「連帯」して生きていくことへの希望も感じさせる本。寛一との関係の行方が気になって一気読み。グルグル悩む主人公に共感させられる箇所がたくさんあった。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

すごく共感しながら
のめり込んで読めました。

社会とか職場とか、友人とか
自分以外でおきている出来事と
自分が主体でおきている出来事が

かちっとうまくはまって連動しながら動いていくと
まるで無敵の気持ちで全てがうまくいく感覚と

まあ何もかも逆行しているように感じて
何をやってもうまくいかない

そういうことが人生では往往にして起こっていて

もしかしたら気の持ちようなのかもしれないけど
自分の人生だから
なりゆきのままに、とまでは気楽に思えない

だからがんじがらめになっていく
主人公の気持ちが、
若い頃に抱いた気持ちととても似ていて
すごく共感できたなあ

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

「自転しながら公転する」貫一のいい言葉だ。
都を中心に回り、仕事や私生活等の人間関係でいろんな軌道に回っていく様子は共感できるし、人生どう進むか予想できないものだな感じれた。また、物語の進みがスムーズで読みやすかった。次から次に新しい展開(軌道)がくるので面白かった。

男性と女性のどちらにもある特有の悩みや苦しみが伝わってきたし、一人ひとり自分の価値観を持っている心情描写が読み取りやすかった。また人が誰かとともに過ごしていくことに対しての大変さや悩み、難しさが伝わってきた。ただ反面としてともにいることの安心感や大切さ、楽しさもすごく感じる物語だった。

関係ないが、日本衰退早すぎる。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

3.8
心情描写や筆致はかなり好き
途中までがとても良かった分、収束のさせ方があまりしっくりこなかった

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エピローグからのプロローグは、え!となったけど、ちゃんと都と貫一は一緒になったんだと実感。自分がいい時も悪い時も地球は休むことなく回っていて、公転するように季節や気持ちも変わっていく。でも最後の一文のように、紆余曲折ありながも最後は自分の心が決める。30代、40代、自分の将来、親のことを考え始める年代、本当に実感中、、

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

共感以上に心が抉られた。
結婚や子供がいること=幸せなのか。この人と一緒にいたいと思えること=幸せなのか。自分の言葉で幸せや未来を語れるようになりたい。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貫一とのデートの場面を読み進めていくと泣きたくなった。のに、終盤であれ?と思ってエピローグで答え合わせ。

貫一の田舎のヤンキーなのに金色夜叉や宇宙の話(自転と公転)のギャップ。学歴のコンプレックスが奥底にはあり、それが薀蓄好きにさせたのかもしれないなと思った。
印象に残ったのは、2場面。
牛久大仏で性格の悪さを吐露する都。悪さの自覚があって負い目を感じている、でもそんな性格も変えられない可哀想さと狡さ。
あとは、女たちのディスカッションのところ。女はベース共感する生き物だけど言いたいことも言わないと気が済まない生き物。(主語デカ)

概ね都に共感して読んでいたけど、熱海の話し合いの場面では貫一は私や…となりました。自信のなさ、悪い意味で図々しくなれない、自分で決めたくなくて相手に決めて欲しい。ここが1番刺さったなあ。

ギミックとしての役割も持つ母と娘という視点。
娘視点と母視点では全く捉え方に差異がある。娘っていうのは、母のことを理解したつもりでいてしまいますね。逆もまた然りか。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

主人公と年齢が近いから、恋愛のことや仕事のこと、彼女の抱える不安や悩みにとても共感した。

プロローグからどう本文に繋がるのかな…と思っていたら、そういうことか!
悩み葛藤しながらも、最後には報われる話で良かった。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

悩み、葛藤を主人公と一緒に体感した感じ。
最後は心が救われる終わり方でよかった。
山本文緒さんの小説、久々に読んで、他の作品も読み返したくなった。もう新たな作品を読めないのが残念。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

ティファニーのネックレスで喧嘩になる場面が辛かった。感情的な都を非難したい反面、衝動的な不安もその後の反省もすごく分かる。
全編通じてこんな感じだった気もする。面白かった。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

アパレルで契約社員として働く32歳の都がすし職人の貫一と付き合い、未来に目を向けていく姿を描いた作品。

32歳実家で暮らし契約社員の都が、自分のステイタスは棚に上げて貫一の学歴や経済状況に不安を感じる姿に、アラサー女性のリアルさを感じた。

私たちは変わらないようで同じ日は一日とない、タイトルが素敵。

「少しくらい不幸でいい」「思い通りにはならないもの」と思えるマインドは、不幸にならない考え方でいいと思った。

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ


生い立ちや経済力など、決して自分と境遇が丸かぶりするわけではないのに、同じ「30代初期」というだけでこんなにも世の中のとって足らぬ事象が精神に食い込んでくる感覚は同じなんだと思った。

何よりも、物語のメッセージとしては最後の都の「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」という発言に凝縮していて、100%の幸せを求めなくてもいいんだ、いや、諦めなければいけないんだ、求めすぎてはいけないんだ、と現実を見せてくる。しかしそれは、読者にミスリードを与えるプロローグがあることにより、諦めた、求めなかったということがマイナスではなく「このくらいの幸せが本当の「幸せ」なのかもしれない」と自然とポジティブに思わせられるキーファクターになっていて、肩の荷が降りる、救いを感じられる構成になっていると感じた。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグがどう絡むのか考えながら読んだらまさかの展開だった。
「幸せにならなきゃと思い詰めると少しの不幸も許せなくなる。ちょっとくらい不幸でいい。」っていう都の言葉良い。

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2026年06月12日

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