【感想・ネタバレ】自転しながら公転する(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(解説・藤田香織)

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Posted by ブクログ

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タイトルに惹かれてずっと読みたかった作品。

最後まで主人公の人間性をあまり好きになれなかった。それでも人間味たっぷりで、自分も同じような考え方があるので耳が痛い部分も多かった。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まるで自分のことを書かれているようで、心当たりばかりの小説でした。他人のことを考えているようで、実際は自分のことばかり。自分はなんてずるい人間なんでしょうと思うこともしばしば^_^でもそれも人生、総じて幸せになれば良いと思えるようになってきて、20代後半、自分の心の成長をたまに感じます。こども、マイホーム購入、親の介護やらなんやら、色々あるんだろうけども、壁にぶつかりながらも自分らしく乗り越えていきたいなと、この本を読んで思いました。

最後の最後まで結局貫一なの?ニャンくんなの!?と思いながら、恋愛要素も楽しみながら読みました笑

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〜1周目〜
2021.11.18
初めての作家さんだったが、割と好みだった。
ただ、長いというのがネックだった。
女性の人生は大変で、女性ならではの息苦しさが表現されていてよかった。
自転しながら公転していた。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

30歳の葛藤が痛いほどわかる作品でした。
すべてにおいてパーフェクトな人はいないよね…恋愛むずかしい

いつ、ニャンくんの方に行くんだろうとまんまとドキドキしながら読んでました笑
ちゃんと読むとお母さんのキャラとかお父さんのキャラとか全然違う!笑


エピローグで、悩みはあれどちゃんと幸せにやっていけてるんだなあと安心できてよかった。

お母さんをうどんでいて、子どもともうまくできない、そういうところもリアルな人間っぽくてよかった

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ママはパパと結婚して幸せだった?」という娘からの質問に、
「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」
母は風に乱れる髪を押さえて笑った。
っていうところがハッとして印象に残りました
結婚とは、、自分の中で考えさせられる内容でした。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女たちのありのままの心情や、彼女たちを取り巻く忙しない生活環境を背伸びしないで実直に描いている点に好感が持てた。ただ、幼稚な言葉選びだと言ってしまうこともできると思う。
主人公は様々な出来事に振り回されるのだが、彼女があまり魅力的ではなく、どの場面においても気持ちを寄せることができなかった。
プロローグとエピローグは蛇足ではないだろうか、と思った。できれば貫一を本当に受け入れ、愛していると言えるようになった時の都の言葉が読みたかった。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同世代の同性ですが、主人公にはあまり共感出来なかった
あまりにも自分勝手で、突発的で、一方的だと感じてしまった
勝手に溜め込んで、自爆しているようにも見えるから
だけどそれはものすごく、私たち世代の人間にとって、普遍的な物語なのではと感じた

‘’当たり前‘’とされているある種の押し付けでもある社会の常識という固定観念に
押しつぶされそうになる(押しつぶされてしまっている?)が故の感情や行動なのかもしれないよな…と思うなど

貫一は貫一で、ニャーくんがいうように男はこうあるべきというステレオタイプの人間だったのだろうか?
エピローグを読んだところ、そうは感じなかった
とても繊細で柔軟な心の持ち主だと感じた
繊細だからこそ、期待することや未来のことを放棄しているようにも見えた
旅行やお家でさっさと寝られて放置されるのは解せないところではある
付き合おうとなったときや、お部屋に侵入してきたときなど
会いたい、触れたい、という感情が溢れて出ている描写にドキドキした
主人公も、本能ではどうしようもなく貫一に惹かれているのだろうと思った
結果は良かったのだけど…あの時にもっとちゃんと向き合って話し合えていれば良かったじゃん!!


作品としては、とても読みやすかった
等身大の物語を客観的にみている感覚が新鮮だった
主人公視点の母親に対する想像と、母親の実際の心情の違いにもヒリヒリドキドキしました
最後に、作者山本先生のご冥福をお祈りします。また他の作品も読んでみたいと思います。

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2025年10月24日

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