【感想・ネタバレ】自転しながら公転する(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(解説・藤田香織)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良かった。アパレルで働く女の子のお話。主人公が、家族、恋人、仕事を彼女なりに乗り越えていく話。母が更年期障害で、自分の時間がなかなか取れずに葛藤してて、自分も確かになあって思った。
父との喧嘩のシーンで、嫌味な感じで言うのは良くないって思ったw
 はっとしたシーンは、恋愛なんて楽なわけがない。人間同士の感情のぶつかり合いだから。それはキツいわけだわ
 なるほどなって思ったことは、気の合わない人と不安を解消するためだけに一緒になる必要なんかないってこと。
 私が一番心にきたセリフは、別にそんなに幸せになろうとしなくていいの。幸せにからなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。
これはめちゃくちゃ響いた。
 あとどんでん返しで、エピローグで結婚したのは都だと思ってたけど都の娘かいってなったw

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2026年08月04日

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ネタバレ

正直、途中までは読みやすくて分かりやすい、親近感を抱きやすい内容が評価されているのかなという印象でした。

でも、後半は物語の展開にも引き込まれ、苦しくて、優しくて、温かくて、気付いたら涙していました。

登場人物それぞれが前へ進みながらも、各々の個性は失われない描写も良かったです。


*心に残ったことば
「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく
幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく」

酔っ払いの
「明日死んでも悔いがないように、百歳まで生きても大丈夫なように、どっちも頑張らないといけないんだよ!」 も良かった^_^

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだかとっても良かった。
初めのエピソードがミスリードで、後から読み返してしまった。

主人公とその母の語り部で進んでいくこの話は、この2人と彼女らを取り巻く人間たちの悩みの種が尽きない。それぞれの状態や境遇、人間関係に悩む辛い思いが書かれていて共感する部分も多かった。が、タイトル回収。人は自転しながら公転しているのである。主人公の都は考えが甘く、すぐ泣くし無意識に誰かの庇護下にあることを望んでしまうような保守的な、昔の考えを持った人だなあと思う。流されてばかりの都が啖呵を切って自分の考えを伝えるシーンも良かったし、周りの人の意見を聞いて決めきれなくなってしまうシーンも良かった。人って感じでリアル。男運が悪いな、と思い結果自然消滅のような形になったと思ったが、ボランティア帰りに貫一の寿司屋に行き、出来事をこの人に伝えたいという意志ある行動は胸が熱くなった。主人公覚醒!って感じ。結果自分が苦労することをわかっていても自分の意思で結婚相手を選び、子供まで作った覚悟がすごい。子供からは色々思われているようだけど、、、。いろんな人間の成長物語、かな。素敵な作品でした。

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2026年06月21日

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ネタバレ

「自転しながら公転してるんだな」この言葉が貫一の言葉じゃなければきっとメモしていたと思う。都に自分を投影しながら、自分の中にある価値観が如何に偏ったものなのかを痛感した。

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2026年06月12日

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ネタバレ

タイトルが天才。この言葉を発したのが貴一で少し驚いたが。

てっきり、「どんなに誠実に好きでいてくれても、手を離さなくてはいけない人はいる」って話かと思った。

都の選んだ人には納得できないけど(さすがに無免許運転は…)、結婚には1つの正解はなくて、自分が、自分の選択が正しかったと思えたらそれでいいのかもしれない。

それにしても恋愛、親の体調、職場の悩み全てがリアルだった。今を生きる日本人は本当に悩みばかりだな。

悩みだらけの日常のなかでも、小さな幸せに感度高めて、噛み締めながら生きていかないとな。

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2026年05月19日

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最後のページ、貫一が、『どうしたんだよ』と震えた声で聞いてきたかと思えば、それが急にお店に来たことではなく、顔の怪我のことだったところに、貫一らしい優しさを感じて、嬉しくなった。『転んだ話、聞いてくれる?』とゆう都もかわいいし、『明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった』とゆう表現も綺麗!!エピローグでニャンくんと結婚するとばかり思ってたので、貫一との再会のあとすぐにプロローグになってしまい、貫一とはもう会えないの、、?と本当に悲しくなったけど、貫一が優しいパパに、都は桃枝に似た母になっていて、都とみどりの関係は、桃枝と都の関係に少し似ていて、、なんだか人の人生を覗き見させてもらった気に!

ところとごろの表現で、都ってそんなに貫一のことすきだったんだ!と思うと同時に、気づいたら自分も貫一の虜になってたことに気づいた、、世間体やスペックは低くても、自分にないものを持っていて心がとっても綺麗で、そんな貫一と人生を歩むと心を決めれた都が羨ましい、、都が葛藤していたように、実際はかなりの勇気が必要なはず、、

とにかくめちゃくちゃおもしろくて、時間を忘れて読んでいた!個人的には無免許運転がびっっくりのどんでん返しで、ゆるーく進んでいく物語のいいアクセントになっている!

最後に、表現が綺麗で、思わず写真に収めたページを備忘で!↓

⭐︎彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないことを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、認めたくない存在で、そして憧れだった。

⭐︎今日あった様々な経験を、見たものを、言われた言葉を、話したい人はひとりしかいなかった。そして自分の何十倍も濃厚な体験をしたであろう、彼の話を聞いてみたいと都はおもった。

⭐︎クビにならず、元気そうに働いている彼の姿を見て、胸の内があたたかいもので満たされた。よかった、と思った。貫一に会ったらどんな気分になるか全く想像できなかったが、ただ生きて、元気にしてくれていてよかった、というシンプルな感想しかわかなかった。

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2026年05月01日

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エピローグからのプロローグは、え!となったけど、ちゃんと都と貫一は一緒になったんだと実感。自分がいい時も悪い時も地球は休むことなく回っていて、公転するように季節や気持ちも変わっていく。でも最後の一文のように、紆余曲折ありながも最後は自分の心が決める。30代、40代、自分の将来、親のことを考え始める年代、本当に実感中、、

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貫一とのデートの場面を読み進めていくと泣きたくなった。のに、終盤であれ?と思ってエピローグで答え合わせ。

貫一の田舎のヤンキーなのに金色夜叉や宇宙の話(自転と公転)のギャップ。学歴のコンプレックスが奥底にはあり、それが薀蓄好きにさせたのかもしれないなと思った。
印象に残ったのは、2場面。
牛久大仏で性格の悪さを吐露する都。悪さの自覚があって負い目を感じている、でもそんな性格も変えられない可哀想さと狡さ。
あとは、女たちのディスカッションのところ。女はベース共感する生き物だけど言いたいことも言わないと気が済まない生き物。(主語デカ)

概ね都に共感して読んでいたけど、熱海の話し合いの場面では貫一は私や…となりました。自信のなさ、悪い意味で図々しくなれない、自分で決めたくなくて相手に決めて欲しい。ここが1番刺さったなあ。

ギミックとしての役割も持つ母と娘という視点。
娘視点と母視点では全く捉え方に差異がある。娘っていうのは、母のことを理解したつもりでいてしまいますね。逆もまた然りか。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ


生い立ちや経済力など、決して自分と境遇が丸かぶりするわけではないのに、同じ「30代初期」というだけでこんなにも世の中のとって足らぬ事象が精神に食い込んでくる感覚は同じなんだと思った。

何よりも、物語のメッセージとしては最後の都の「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」という発言に凝縮していて、100%の幸せを求めなくてもいいんだ、いや、諦めなければいけないんだ、求めすぎてはいけないんだ、と現実を見せてくる。しかしそれは、読者にミスリードを与えるプロローグがあることにより、諦めた、求めなかったということがマイナスではなく「このくらいの幸せが本当の「幸せ」なのかもしれない」と自然とポジティブに思わせられるキーファクターになっていて、肩の荷が降りる、救いを感じられる構成になっていると感じた。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグがどう絡むのか考えながら読んだらまさかの展開だった。
「幸せにならなきゃと思い詰めると少しの不幸も許せなくなる。ちょっとくらい不幸でいい。」っていう都の言葉良い。

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2026年06月12日

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