山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリ、ミステリ、ミステリ・・・・
と来たから、ちょっとテイストの違うものを読みたいなぁ~
と思い、web で恋愛小説の上位を検索してみた。
うーん、ほぼほぼ既読作品(-_-;)
下位の方を見ていくと、知った題名だった為目についた。
そういえば、ドラマ化されていたなぁ。
ドラマCMで、中谷美紀が夫に言っていた文句にもの凄い共感を得て、ドラマの1話を見たのだが、あまりにもドロドロな感じで、見続けられなかった作品だった(笑)
映像作品程、本の方が心が痛まずサクサクっと一気読み出来た。
これは佐藤家と茄子田家のぐちゃぐちゃドロドロな話(笑)
ねちっこい茄子田の奥さんを、ドラマでは木村多江さんが演じていたが、はまり役過ぎないか?!www
私は一話しか見ていないから、ドラマがどうなったのかは知らないが、本を読んだら、あの女優さんなら滅茶苦茶役に嵌るだろうなぁと感じた(笑)
佐藤秀明は住宅メーカーのセールスマン。
妻の真弓は年上で、安全日だと騙され子供が出来て、結婚する羽目に。
小さな女の子が一人の家庭。
妻の真弓は、育児と家事のルーティーン、夫の理解の無さに鬱憤が溜まっていた。
この妻の旦那への文句は、結婚して子供が居て、主婦業をする女性なら一度や二度感じたことはあるんじゃないかなぁ。
読んでいるだけで、そーだ!そーだ!!と応援したくなるような(笑)
私もずっと正社員で働き続けながら、二人の育児をしてきたので、ウンウンと思わず首を縦に振ってしまう場面がいくつか(笑)
が・・・この奥さんはちょっと強烈すぎて(^-^;
キツすぎる(^-^; 旦那さんを追い込み過ぎる。。。
共感できる部分もあるのだが、心は旦那さんの味方になってしまった自分が居たり(^-^;
一方旦那さん、秀明の方は、客の妻茄子田綾子の美しさに目を奪われ、恋に落ちる。
茄子田の夫は我儘放題、粗暴で下品、何故こんな男にこんな美しい妻が!?
茄子田の描写は、兎に角気持ち悪い(-_-;)
登場する度に、重苦しく嫌~な雰囲気になる。
出てくる登場人物、それぞれが本当に自分勝手(^-^;
ほんの少しずつ譲れたら、ここまで大事にはならなかったのに。
ドタバタハチャメチャな話だが、この話の続編があるのならぜひ読んでみたい(笑)
彼らは一体どんな生活をこれから送るのか。
どこか自分とは別世界の話だったが、面白く読ませて頂きました~。 -
Posted by ブクログ
神奈川出身の作家の作品として読みました。
母を亡くし、父・豹助と姉・花乃と3人で暮らしている中学2年生の実乃。突如、父が銀行を辞めて「便利屋」をはじめるところから物語がはじまります。
町の困りごとを解決しながら、順調なスタートを切った「便利屋」稼業でしたが、ご近所の犬がいなくなったことから、土地の立ち退きをめぐるトラブルに発展して…⁉
ミステリ作品として事件そのものや調査のヤマ場を楽しんで読む、という趣旨の作品ではなく、どちらかというと主人公の精神面の成長に主眼が置かれている作品だと思います。
なかなか思うようにならない姉との関係、姉の(つくった)「いい子」の側面だけを見ていつも自分だけを叱る父親など、実乃にとっては納得できない事柄の多い日常ですが、ふと振り返って、「自分は甘えているのだけなのではないか」「素直になれないのはなぜか」と自問している姿は素敵だと感じましたし、彼女の成長を応援したくなりました。
主人公は女子中学生ですが、男の子でも十分に楽しむことができる作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
たまたまこの本の前に読んでいたのが、
「これは経費で落ちません 3」で...
二冊続けてテーマは「恋愛って面倒臭い」(^ ^;
さらに本作は、読み進むと「生活って面倒臭い」
「人間って面倒臭い」に行き着く(^ ^;
好きな人と一緒にいたい。
これは人間と言うより、生物としての本能。
でも、一緒にいると、「生活」というものが発生する。
現代日本で「生活」するためには、お金が必要になる。
お金を得るためには「仕事」をしなければならず、
仕事と「生活」のバランスを取ろうとあっぷあっぷしてると、
「好きな人と一緒にいる」喜びが蔑ろにされ...
そうか、金が無いと暮らしていけないのが悪いのか(^ ^;
こうなると「人生って面倒臭ぇ」(^ ^;
思わずそう叫びたくなるような、恋愛 vs 生活の小説(^ ^;
登場人物みんなが、深刻度の度合いは違うが
多かれ少なかれ「壊れていく」様が怖い(^ ^;
そして明確なオチも無い(^ ^;
読み終わっても、実は何も解決していない(^ ^;
そこがまた「リアリズムの極致」なわけですが...(^ ^; -
Posted by ブクログ
だいぶ昔に一度読んだ小説。
実際映画化されているのだけど、ものすごく映像化向きの物語だと改めて思った。キャラクターの立ち方とか、映像が目に浮かびやすい構成とか。恋愛小説であり、ミステリ小説であり…でもどっちでもないような、不思議な感じ。
一人の弱い女性の自立までを描いた小説、とも言えるのだろうか。
坂の上の家に住む身体も心も不安定な女性・さとると、ごく普通の大学生・鉄男の出逢い、そして恋愛。
さとるは異常なまでに家に固執し、そして異常なまでに母親の存在を恐れている。それにはひとつの大きな理由があった。
実は昔書いた物の参考にさせてもらった小説でもあって、当時の私はそれだけこの小説(というか主人公のさとる)に共感を覚えたのだろうけど、それからけっこう歳を重ねたせいか、今は共感はなかった。
ただ、ぐいぐい読ませるストーリー展開に引き込まれることは変わりなくて、昔読んだ時とはまた違う感情で好きだと思った。
映画はまだ観たことはないのだけど、主題歌が鬼束ちひろの「茨の海」みたいで、想像しただけでぴったりだと考えたりした。
さとるの、人の輪に溶け込んだりうまくやるのが極端に苦手なところとか、風変わりなんだけどそれでいて妙に色っぽくて男の人には人気があるところとか、こういう人いる、と思った。男から見るとたぶん、放っておけないタイプの女性。