山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一人の生活ってどんなものだろう、と思って読んでみた。
印象的なのは、律するのも甘やかすのも自分自身、という言葉。
一人で生きるということは、自分で自分を縛ることでもあるんだと知った。
プライベートもフリー、職業もフリーという状況でも、完全な自由、なんて、ないんだなと思った。
私は、定刻に出勤する会社員。毎日同じ時間に同じ場所に行くことを苦痛に感じることもあるけど、毎日の暮らしにリズムがあるって、いいなと思った。作者はOL生活が、つまらなかったようだけど、会社勤めもそう単純じゃないと私は思う。毎日良く似ているが、毎日それぞれ違う日なんだよね。 -
Posted by ブクログ
山本文緒のエッセイ集。
人生の最悪な時期に「この方が唯一の理解者なのだ」と思い込み、貪り読んでたものだ。
社会復帰(?)以降ご無沙汰していたら、今度は山本文緒が心の病を患っていたとのこと。
山本文緒の小説ばかり読んでいた時は人生観的な事が好きだったけど、時代が変わると別な見方もできるようになってくる。
私は恋愛マスターでもなければ女性友達が多い訳でもない。
そもそも既婚者だし。
でも、このエッセイ集の中の「男女恋愛観の違い」のような価値観に共鳴した。
「女性に浮気は出来ない!」という「本気の不倫」VS「気楽な浮気」というエッセイは特に面白かった。
別に差別している訳ではなく(著者は女性 -
Posted by ブクログ
山本文緒さんは32才で一人暮らしを始めたそうです。私は高校を卒業して1年間は大学の寮で暮らし、19才から結婚する27才まで一人暮らしをしました。
OLの時、三歳年下の女の子を理想のOLと思ったことがあります。外見は悪いけど、そうキレイじゃないしスタイルがいいわけでもない。だけど、女性としての基本的生活習慣、周りの人との関わり方、さりげなく節約する工夫や金銭感覚、たまにおでかけする時の楽しみ方、私は仕事に振りまわされプライベートな時間は荒んでいましたが、仕事はさらりと片付け、女性らしく愛されキャラでした。
長くなりましたが、山本さんの独り暮らしはそれこそ理想的な書き出しです。仕事をして家事も