山本文緒のレビュー一覧

  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    自分自身も同様の病を得ていることもあり、人ごととはとても思えない。こうやって人は死んでいくのだというお手本になったし、山本さんと同じようにこれまでお世話になった人たちにお別れを言ってから逝きたいと思わせられた。

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    2025年10月19日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    自分とそっくりなもう一人の蒼子。過去の選択しなかった方を入れ替わって演じてみる。あのとき選んだ夫は間違いだったのか?もう一人の彼と結婚していたら…経験したいようなしたくないような。多分誰しも戻りたい地点はあるよね…どちらの人生も経験して正しい方を選べるなら、相手もそれをする可能性はあって、うまくマッチングしないこともあるのか?
    やり直したい選択もたくさんあるけど、選んできた人生を正解にできるようにしたい。

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    2025年10月17日
  • 紙婚式

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    ご命日なので、もう一冊。

    新婚ではない、熟年夫婦でもない、結婚してから数年の若い夫婦達の結婚生活の不協和音。8編の短編集です。
    人生三度目の土下座に悩む小心の夫「土下座」
    納得の政略結婚のお嬢様の別宅がある夫への愛「子宝」
    口論もできず演じた夫婦の結末「おしどり」
    地元の同級生と結婚、貞淑な妻の心の不貞「貞淑」
    穏やかな夫の隠された生活。トドメのラスト1行「ますお」
    明朗な夫の親との不仲に手を差し伸べる「秋茄子」
    同居十年目のカップルの別れ。結婚の有効性を問う「紙婚式」

    一緒に暮らすパートナーの見える部分が全てではない。話すことより飲み込む言葉の方が多い。どの短編もラスト5行に掴まれる。

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    2025年10月13日
  • 落花流水

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    散る花と流れゆく水。
    落花は流水のままに流れたいと思い、流水は落花を乗せて流れたいと思う。
    互いに惹かれながらも抗えない運命を思わせるこの成句のように、母娘三代の“流れ”を描く物語。

    家庭や安寧の対極で生きるような女性たち。若くして娘を産み、母に育てさせた女。その娘・手鞠を中心に、1967年から2027年まで十年ごとに時代を移しながら、流れゆく様子を描きます。

    自ら流れに落ちたようで流されぬ母、やがて流れに身を任せる手鞠、そして踏みとどまろうとする手鞠の娘たち。
    彼女たちが求めるのは、愛か自由か。
    安定の見えないその生活に耐えられる彼女たちは強いと思う。

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    2025年10月13日
  • そして私は一人になった

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     山本さんの日記。エッセイとはひと味違い、日々の記録が包み隠さず描かれている。

     読者へ向けて読ませようという姿勢はない為、面白く描かれていることもあれば、メモのようにサラッと記録されたものもある。

     他人の日記を読むというのは新鮮でした。

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    2025年10月06日
  • みんないってしまう

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    永遠に続くかと思う子育てや家事、仕事に追われる日々。そんな日々の中で、ふとした時に家で1人になると、激しい孤独感に襲われることがある。

    子育て卒業して、夫との関係性も変わったら、自由を得る代わりにこんな感じになるのかなと想像した。
    それが悪いということではなく、何かを得て何かを失うってこと。

    子どもたちが幼い頃、母から
    子どもは小さくならないから、この小さい頃を思いっきり大切にして
    と言われたことを思い出しました。

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    2025年09月22日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    カウントダウンより山本文緒さんの事を知り(遅すぎ)最新版を読もうとしたら闘病記であるこちらを見つけました。
    タバコも吸わず暴飲暴食もせず人間ドックにも毎年いき、健康には大変気遣っていたのに何故?
    ステージ4aになる前にわからなかったのか…と思ってしまいました 人間は必ず死はやってきますが、余命宣告され死と直面したらどうなってしまうのか…
    体調が浮き沈みする中、日記として綴るなんてホント強い方ですね  気持ちが落ちてる時だったのでちょっとネガティブになってしまった。
    しかしご夫婦の中がとてもよく旦那さんがずっと寄り添ってくれてホッコリさせられました。

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    2025年09月22日
  • みんないってしまう

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    ネタバレ

    〜1周目〜
    2025.09.17
    大好きな山本文緒さんの書いた本。
    短編集なので、1つ1つのお話にボリュームがあるというよりかは短いながらも1つのお話でちゃんと伝えたいことを伝えてきてくれる。

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    2025年09月17日
  • なぎさ

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    故郷を離れて久里浜で暮らす佐々井と冬乃な夫婦の元に冬乃の妹である菫が突然転がり込んできた。
    その冬乃と、芸人に挫折し、佐々井が勤める会社に正社員として働き始めた川崎の2人の目線で話が進んでいく。
    冬乃は突然現れた妹に振り回されるように、カフェを始めることになり、川崎と佐々井が勤める会社はブラック企業。
    その他様々な人間関係等を抱え、2人とも疲弊していた。
    そんな、なんとも言えない窮屈さややるせなさに包まれ疲弊する2人を支えてくれる温かい人たちがいることに安堵する。
    苦難や上手く行かないことに立ち向かう勇気がもらえるかも。

    2025.8.17

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    2025年08月17日
  • プラナリア

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    ばにらさまを読んで、山本文緒さんにはまり、こちらも読んでみました。
    表題作の「プラナリア」は
    主人公がびっくりするくらいひねくれもので、いや、もうちょっとやり方あるやんと思いながらも、所々に気持ちが分かる箇所もあって。
    「人の御恩には感謝しないと」と思いながらも、「もういいのに」と思ってしまったり。
    そういう事ってきっと誰にでもあるのかも。
    人それぞれの心の動きをすごく繊細に、そして鮮明に描かれていて
    すごく引き込まれました。

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    2025年08月15日
  • 眠れるラプンツェル

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    どうしてこんなに自分とかけ離れた登場人物揃いなのに、次へ次へと読んでしまうんだろう?こんなに衝動で生きてて理解不能ではあるのに、読む手が止まらない不思議。私の中にも汐美みたいな部分があって、目が反らせなくなってしまうのかな。

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    2025年08月09日
  • みんないってしまう

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    生きている中で選択することの多さと疲労を感じるけど、この忙しなさも少し愛おしめるような。なにかを喪失して悲しんだり怒ったりしながらも、また新しいものに出会う人生の豊かさ。こいつカスだな…って思う短編もグッと引き込むのがすごい。

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    2025年08月08日
  • 群青の夜の羽毛布

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    タイトルから、静かでゆったりした展開を想像しておりましたがめちゃくちゃ違いました。ここまでくると、ミステリというかホラー。そうだ親子関係という恐ろしい関係は“ホラー”の類なんだ…と謎に納得。スルスル読めたけど、重たい読後感。

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    2025年08月03日
  • シュガーレス・ラヴ

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    みんな見えないところで何かを抱えてる。自分も経験のある辛さは凄くよく分かるし、経験ない部分も苦しみが想像できる繊細な描写。身体はもちろん、心も参るとしんどいですね。冷蔵庫空っぽニンゲンなのでそこは少し反省。

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    2025年07月20日
  • なぎさ

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    人との出会いは人を変えていく。
    冬乃も佐々井くんも菫も川崎くんも。

    家族だからこそ踏み込める領域もあるし、触れては行けないところもある。難しいなあ。

    所さん(通称)ご夫婦が素敵。生きていくということは、やり過ごすということ。

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    2025年07月16日
  • ブルーもしくはブルー

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    ネタバレ

    続きが気になり一気に読んでしまった。だけど、読んでいてイライラ感もあったなと。。

    父に再会したシーンで、自分の人生を生きるのを諦めている感じがなんで??と思った。
    自分の人生なんだから、前向きじゃないなら結婚しなくても良いのに。。と思ったり、生活を交換してから行くなと言われたデパートに行ったり、カードを使って良い=豪遊して良いと思って使いまくる所とかそんなわけないだろ‥。と思ったり。個人的にはミシン工場で働いている蒼子の方は好きじゃないなと思った。なんかイライラしてしまって
    もう片方の蒼子が好きって訳でもないけど。。
    最後はお互い発見があった、という形で本人たちはプラスに捉えているみたいだけ

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    2025年07月14日
  • シュガーレス・ラヴ

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    リアルな描写が多くて少しゾクッとする場面が多めだった。特に生理痛のとことか。それもまた山本さんの魅力でもあるけど!!各短編小説を読む前はこれとこの病気がどうやって関連するんだろうって思うけど綺麗にまとまってすごいです。スッキリ!って終わることもあれば、少しモヤって終わるものもあってそのいい塩梅で読みやすい。私はねむらぬテレフォンが好きだったなー

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    2025年07月04日
  • ばにらさま

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    2025/06/20
    どの話も毎回、途中でうわっとなる場面があった。人間って、怖くて、気持ち悪くて、ままならない生き物だなと。

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    2025年06月20日
  • かなえられない恋のために

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    白黒はっきりさせたい、山本文緒さんの毒がいっぱい吐かれていて面白い。女王様に従う家来、遅刻する人、そして自分にも。
    でも結局人が好きで、話すのが好きで、小さな自分の周辺を大事にしていて、素敵だ。
    エイズ検査で死について考えていて、そのとき考えていた死を宣告されたら、贅沢せずそのままの生活を続けようって言っているのが少し切ない。

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    2025年04月27日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    3編の中編集で、「アカペラ」が良かった。ただ、70歳過ぎの祖父と中学1年の孫が、男女の関係になるという展開だけは余計だったと思ってしまった。

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    2025年04月11日