短編集だが、ストーリーの中の主人公はそれぞれ葛藤の中にいて苦しみや悩みを抱えているという点で共通している。
登場人物には共感する事も多かったが、特に最初の主人公の態度には共感するものが多かった。
自分の過去の苦しみを盾にして言い訳をして逃げようとする姿勢やある日突然やる気をなくして無気力状態に入ってしまうところなど、自分も生活しててあるなぁというリアルな人物像が描写されている。
それぞれの短編はスッキリ終わる感じというよりも何かしこりのようなものが残る終わり方をする話の方が多く、その点も含めてリアルだと感じた。