山本文緒のレビュー一覧

  • 群青の夜の羽毛布

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    ネタバレ

    ⭐︎4寄りの3。先が気になってすぐ読んでしまった。
    だけど、虐待と精神科的な問題と、それくらい深いテーマに触れるなら、もっと緻密に最後回収してほしかった。放火で問題をうやむやにした感じがした。

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    2025年01月06日
  • ブルーもしくはブルー

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    後悔の岐路に立ち、歩んでみたかったもう一つの人生を体験する。面白そうな設定から、新しい生活への期待感、そしてやはりスリラーな展開へ。
    蒼子Aと蒼子Bのそれぞれの心情が交互に書かれ、先が気になり、一気に読んでしまった。
    あのときああだったら、と自分も思うことはあるけれど、確かに自分が自分である以上、どちらの人生を生きても変わらないとはちょっと考えると行き着く答え。自分自身を変えないと。
    それがすごく難しい。しかし、それに向けて動き出すことは大事なのだろうなと感じた。

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    2025年01月05日
  • かなえられない恋のために

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     1993(平成5)年に刊行された著者初めてのエッセイ集を加筆修正、2009(平成21)年文庫化に当たってさらに文章を加えたもの。
     1993年は著者なんとまだ31歳、作家デビューからまだ間がなく無名で、「エッセイは苦手だけど」必死に書いた物らしい。文庫化に当たって付け加えられた文章はすでに46歳。やはり大人びている。
     そもそも私は「女性作家のエッセイ本」なんかほとんど読んでおらず、昨年だったか有名な林真理子さんの『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982)をやっと読んだくらい。あと、川上未映子さんのも何か読んだかな。
     書店には以前からしばしば「(女性作家の)エッセイ本コーナー」があって

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    2025年01月03日
  • ブルーもしくはブルー

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    後半にかけて余裕がなくなり、スリリングな展開となってからは面白く読めました。
    山本文緒さんの著す感情はなんと言うか、生々しさがあって好きですねー。

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    2025年01月01日
  • ひとり上手な結婚

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    幸せエネルギーがそれはもうぱんぱんにパックされており、日常がささくれている身としては読み進めるのがすこし辛かった。

    これから結婚に向き合いたい人には良いのでは、、
    素敵エピソードが詰まってます。

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    2024年12月31日
  • ブルーもしくはブルー

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    2021.06.29
    結局人は皆ないものねだりをしながら生きている。
    実際、憧れていたものを手にとった時、きっとさらに欲しいものがでてくるのが人間なのだろうと思う。
    幸せになろうともがき続けても、幸せにはたどり着けない。そんなむず痒さを感じる作品だった。

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    2024年12月31日
  • かなえられない恋のために

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    山本さんのエッセイは初めて読んだ。
    まだ有名作の少ない若い時期のエッセイとのこと。
    いい意味で、とても平凡というか、普通の人なんだなぁと嬉しくなった。
    山本さんがもうこの世にはいないことが悲しい。
    当たり前だけど、30代の山本さんの文は、若くしてこの世を去るなんてまさか思ってもなくて、当たり前に未来があるように感じる。
    いつ何が起こるかわからないから、今をだいじに、精一杯生きたいと思う。

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    2024年12月27日
  • プラナリア

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    “働かない”が出てくる分、“働く”描写も同じくらい出てくるのだな、と謎の感心をしながら読みました。

    ほんとちょっとしたお話が多いけれど、時々ヒュッと切れ味よく刺さってくる文章もありました。出てくる人はみんな淡白ですね。。

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    2024年12月10日
  • ばにらさま

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    ネタバレ

    山本文緒さん最後の作品。

    ばにらさま
     男を利用する美人 ブログの本音に主人公が気づき振ると彼女は食い扶持としてしか思ってなさそうなブログで終わる
    わたしは大丈夫
     結婚もしたくなかった主人公。電球の取り替えで床に落ち下の住人にドンドンされて薬を大量に飲んで倒れ、不倫相手と結婚することに。前妻には多額の慰謝料、後遺症で主人公は働けない。人と一緒にいるのが嫌な筈なのに、流されるまま生きている。
    文章が良かった
    菓子苑 一番面白かった
     女友達同士の話と思いきや後半に親子だと判明する。胡桃はやりたい放題で振り回される主人公に見えるが、過去に主人公も若く子供を産み旦那が嫌になって子供を連れて家出す

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    2024年10月28日
  • ばにらさま

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    山本文緒さんの最後の作品集。先日、闘病日記の無人島のふたりを読んで、この作品を読まないと思い読んでみた。病床でこの作品が世に出るのを励みしていただけあってか読み応えはあった。でもなかなかページが進まない。ありきたりな日常、日々の何気ない生活描写が続くからかな。でも、そんな日常もそれぞれの作品の後半でひっくり返る仕掛けがあった!驚いたらあっと!と思わらせたり。この手の作品は読んだことがなくて戸惑ったけど面白かったです。

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    2024年10月27日
  • プラナリア

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    主人公自身または家族や恋人が無職である短編集。
    あんなに引き込まれたのに、読んだ後内容を覚えてないのがすごく不思議…
    多分、心理とか情景が身近、というか日常的で自然すぎて
    自分の中に溶けてしまったからだと思う。

    気軽におやつとか、軽食とかスナックを
    何かしながら食べているような
    そんな感覚の本。

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    2024年10月19日
  • シュガーレス・ラヴ

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    山本文緒さんのご命日なので、もう一冊
    1997年の作品

    現代社会の中で 働く女性達は
    かなりのストレスを抱えて生きている
    そして乱れた生活習慣と相まって
    彼女達は様々な病気を抱えている
    10人10種の病気を抱えた10編の短編集

    骨粗鬆症にアトピー性皮膚炎等々
    とても身近な症状から
    それぞれ回復するきっかけが面白く
    ぎゅっと上手くまとまっている

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    2024年10月13日
  • ばにらさま

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    そうくるか!ってなる結末が多い短編集。
    他人が本当に思っていることなんてわからないから考えても仕方ないね。

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    2024年10月07日
  • 眠れるラプンツェル

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    なかなかな狂った設定(精神的に不健康というか)のお話でわたしには受け入れ難いストーリーでしたが、読みやすい文章でついついページをめくってしまいあっという間に読まされてしまった。山本文緒先生マジック…!!好感を持てる登場人物は少ないけど、どの人もどこか惹かれるところがある。そして、女性の微妙な心情を描くのが本当に上手い!!タイトルもうむむ…と唸りたくなるセンス。

    わたしも働く理由の一つとして、精神衛生を保つためっていうのもある。社会と関わるって面倒だけど、重要。ストレスって嫌だけど、ある程度のストレスはないと生きていけない。人って本当厄介だよね。

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    2024年09月08日
  • ブルーもしくはブルー

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    自分と姿形が同じドッペルゲンガーと出会ったら‥
    から始まる物語。

    自身にベクトルを向けて生きる。
    与えて欲しかったら、先に与えよ。
    がメッセージかな?

    隣の芝は青く見える(ブルー)
    とはこのことか。

    個人的に印象に残っているのは
    蒼子が自身の「殺意」に気づく場面。
    人生の中で初めて誰かを殺したいと感じるまでの数行がリアル。
    ここで理性が勝てなければ人を殺すという行動になるんだと感じた。

    もう少し年齢を重ねてから読むとまた印象は変わりそう。

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    2024年09月03日
  • 結婚願望

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    ネタバレ

    ハードカバーの第1版は2003年だけあり、2024年の現在は、当時よりもおひとり様が増え、都会は女性ひとりでももう少し生きやすくなったと思います。 
    とはいえ、地方在住の女性へのプレッシャーは重く、また女性はまだまだ非正規雇用も多く、けっしてのほほんとおひとり様ライフを満喫している方々ばかりではない。
    今の私自身は既婚者子持ちのいわゆるオバサンになりましたが、ものすごく結婚願望に囚われました。
    いまなお囚われてもいるので、子どもに結婚を押し付けて、プレッシャーにならないようにしたいです。

    何人かお付き合いしたうちの一人とゴールイン!と10代に思い描く理想とは程遠い。
    20代後半から30代前半

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    2024年09月02日
  • あなたには帰る家がある

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    帰る家が帰りたい家とは限らない
    帰りたい家としていくのが家族

    商社OLだった真弓
    妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
    子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
    年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める

    他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
    横柄なこの男の妻は清楚で家庭的

    この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
    日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
    上手いなあと思う

    二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく

    大人の社会的関係性の描写に絡めて
    那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子

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    2024年08月25日
  • ファースト・プライオリティー

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    自分の「ファースト、フリオリティ」って何だろうか?読み終えると、ふと考えてしまう。
    31歳の女性の31通りのファースト、プリオリティを題材にした掌編小説。
    とっても短い作品が31あるので、隙間時間にちょっと読めて、おもしろい。
    とっても短い作品だけれども、読み始めると、1つ1つの世界に引きづり込まれて、読み終える頃にはその先が知りたくなる。でも、また次の作品へ…
    よくできてる。

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    2024年08月19日
  • 群青の夜の羽毛布

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    何だか優しい気持ちになる。思春期の青さと新鮮さ、傷つきやすさや脆さと隠している部分。
    その頃に包んでくれる存在は、文字通り羽毛布団の様だ。それを表現しているからこそ、こんなに優しさが残るんだろう。

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    2024年08月14日
  • 落花流水

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     山本文緒作品なので一筋縄ではいかないだろうなと思いながら読み進めると案の定。幸せな家庭を手に入れたはずの手毬は、嫌悪する母親と同じ運命を辿ってしまっている自分をどう感じていたのだろうか。幼少期のマーティルはヒーローのようでとてもカッコ良かったのに、大人になった彼とのギャップが妙にリアル過ぎてそら恐ろしかった。平凡だが安定した生活に満足できず自ら投げ出してしまうという呪われた血筋。晴れやかで清々しく終わらない所が正に山本文緒ワールドな作品だった。

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    2024年08月13日