山本文緒のレビュー一覧

  • チェリーブラッサム

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    軽くて読みやすい少女目線で描かれているので、本当に娯楽として楽しんで読めました。
    登場人物が多いのにそれぞれの存在意義がちゃんとあって、立っているのが凄いなぁと思います。主人公の一人称で進められるのに全員の心境がきちんと書き込まれてるんですよね。あと表現が多彩なので、飽きずに一気に読むことができました。
    単純に少女小説だからって侮れねぇ…!

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    2009年10月04日
  • 結婚願望

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    小説とは一線を画す、内容のある一冊でした。

    身近な失敗と成功を見ているせいか、性格か、結婚願望は強い、と思う。その上、うっかり×がついても平気かも、という妙な自信のある私。

    この本は結婚に対してかなり後ろ向きだ。真実もたぶんに含まれているし、一度失敗したからこその意見もある。
    結婚に夢をもっている人にはおすすめしない。
    でも、今の自分とこれからの自分に何かしら不安を抱えている二十代にはおすすめしたい一冊である。

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    2014年05月31日
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

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    4/11 あちこちの雑誌に書いたものをまとめたもの。ふつーのことを書いてあるのに「読ませる」のはなぜだろう。なんか悔しい気持ちになった。

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    2009年10月04日
  • チェリーブラッサム

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    中学2年の実乃は4年前に母親を亡くして、今は父親と姉・花乃の3人暮らし。初めはショックから立ち直れなかったけれど、ようやく元気を取り戻したそんな時、突然父親が早く帰宅して、「会社を辞めた」という。原因は姉が補導されたこと…またしても新たな試練が訪れた!何気ない日常のなかで揺れ動く家族と、淡い恋の予感。少女の成長を明るくドラマチックに描いた、山本文緒のルーツともいえる傑作長編。

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    2009年10月04日
  • ココナッツ

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    実乃に中学二年の夏休みがやって来た。特に変わったこともない静かな町で、便利屋の父親を手伝っていたそんな時、実乃が密かに心を寄せる永春さんの同級生、ロック歌手の黒木洋介のコンサートが開かれることになるが…。何かすばらしいことがあるかも知れない、そんな少女の季節を描いた、清々しくほろ苦い青春物語。

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    2009年10月04日
  • 群青の夜の羽毛布

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    深くて深くて暗い世界。でも、自分も思い当たる節がいっぱいあって結構かぶった。いい子でいようとする。何かにおびえている。普通の家に育ったけど、時々いろいろなものが角度を変えて表現すると、さとるの気持ちがよくわかる気がして、引き込まれちゃいました。葛藤、衝動、誰にでも持ち合わせているんじゃないかな。

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    2009年10月07日
  • チェリーブラッサム

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    4年前に母親を亡くした実乃は今、父と姉の3人暮らし。突然、父親が会社を辞めて便利屋を始めると言う。さわやかな話ですっきり気持ちがよかった。

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    2009年10月04日
  • ばにらさま

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    どの作品もうっすら怖いと感じる部分があって、読み終わったあと真顔になってしまった。

    前半3編は特に、「多分この人には何を言っても変わらない」、「こんな風になってしまったからには仕方ない」というような相手や自分への諦念が漂っており、読んでいて息苦しさを覚えた。

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    2026年09月27日
  • 絶対泣かない

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    色々な職種で、立場も様々な主人公たちが、ひたむきに生きる姿に、勇気をもらえる。完璧ではなく、心に弱さや醜さを抱えているのが、人として自然な姿と思えてくるから不思議。意識高い系ではなく、ありのままの自分を受け入れて、そこから歩み出す勇気が出てくる。

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    2026年09月23日
  • 結婚願望

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    ネタバレ

    山本文緒さんのエッセイを結婚について考えるために初めて読んだ。物語ではないのでこれを読んでどうとかはなかったけど、いくつかココロに刺さった言葉があった。
    「守れない約束であることは十分承知している。でも、うそでいいから「一生離れない」前提の的で誰かとつながっていたかったのだ」めっちゃわかる。私も、恋愛市場からもう出たい。誰かと結婚するかもとかたらればで色んな決断をズルズルするのがしんどい。独身の覚悟もないのに婚活もできてないアラサーだけど、一生腐れ縁でもいいから離れない関係が欲しいからこそ結婚したいんだよなぁ…と思った。「家庭というのは夫婦二人でつくる会社みたいなものである。同じ目的や営利を求めて二人で築きあげてくものだ。親夫婦というのは独立まで世話してくれた会社である恩やら義理を感じるのが普通だろう」ここすごいよね。親夫婦に対して、独立まで世話してくれた会社ってすごい言い得て妙。「私たちは自由より束縛を求めているのでは」というのはほんとにそうだと思った。自由すぎるというのは何から何まで自分で最適解を探して決めなくちゃいけない。制約があれば選択肢が限られるから楽になれるもん。「他人が結婚してくれる…(中略)…能力が選ばれたのではなく人格が選ばれたということだ。人格がはっきりと肯定される瞬間というのは、意外と少ないものだと私は思う。うまくいってる結婚は孤独を一次的であれ忘れさせてくれるものなのかもしれない。」人格が選ばれるって確かにと思った。結婚ってお付き合いより一歩ハードルが高い分、ただ異性として魅力的なことだけじゃ繋がらなくて、中身も外見も全て含めてこの人と生きようとお互いが決めることだと思うので、容姿◯な上で、人格がこの人なら結婚をと決断させるものであったと肯定される行為なのかもと納得した。人格の肯定って難しいもんね。友達でもこの人大好きだけど結婚したいくらい好きと、結婚は無理やけど好きがいるし、人格を肯定してもらうってなかなかない。結婚したいくらい好きは女友達にも積極的にこれから伝えていこうかな

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    2026年09月22日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    最初と最後のエピソードはやられたなぁ、確かにあの人のキャラ像に合わないなぁと思ってたけどそーいうことか!
    ヤンキーと知り合って1回目のデートで付き合ったり、他の男にキスされたり、彼氏の誕プレ高すぎてブチギレたり、あんまミャーコのことは好きになれんかったけど、家族仕事恋人のことで四苦八苦する姿はリアルで自分にも重なる部分があって応援したくなった。自分男だけど

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    2026年09月17日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    貫一のキャラクターが、都にこうさせたいからこう、という集まりでできているように感じたところはあったが、それでも二人の人物や行動とそれにより進んでいくストーリーはとても魅力がつまっていた。
    冒頭とラストの内容は好き嫌いが分かれそうだけど、それぞれの登場人物の色々あった末のこれからが指し示されているようで、私は好きだ。

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    2026年09月09日
  • なぎさ

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    互いの存在を支え合うようにして成長し、やがて結婚し、故郷から離れた久里浜で暮らしている主人公の冬乃と佐々井君のもとに、冬乃の妹・菫が転がり込んでくることからストーリーがはじまる。
    菫は冬乃を巻き込んで、久里浜でカフェを開業することに。冬乃はちょうど休職中であったとはいえ、そのことを佐々井くんに言い出すことができない。
    強固な信頼関係があるものの、寝室は別だし、互いに干渉し合わないでそれぞれの秘密を抱えながら凪いだ生活を送る、老夫婦のような二人の関係はそれはそれでいいと思いながら読んでいたのだけど、菫(とそのまわりの仲間たち)という異分子が入り込むことで、それがスクラップ&ビルドされていくさまはある意味で壮観だった。
    人間関係の程度としてはさざ波のようなものではあるのだけど、変化としてはかなり大きなうねりだった。
    ちなみに再建途中のような状態のまま終わるのでやや消化不良。ストーリー自体も単調だけど、でも読んでいてまったく退屈には感じなかった。
    夫婦という、あらためて考えれば特殊すぎる人間関係をもう少し踏み込んで書いて欲しかったが、きっと本書が刊行された十三年前には分からなかった手応えは得られたように思う。

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    2026年09月07日
  • プラナリア

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    山本文緒さんは 故人なんだ、と今さら 気がついた。角川の夏フェアで 手にして なんで 読んでなかったんだろうって 自分の読書界隈の狭さに呆れた。短編集だったけど どの主人公も 深く自分を見つめてるところに 強く惹かれた。文章もきれいで なんで読んでなかったんだろう〜感が強い。プラナリアの春香もネイキッドの泉水も どこかでは〜の加藤さんも あいあるあした の真島さんも どこかに自分がいて 読後はため息に似たようなものでちゃう。囚われ人の〜は ちょっとわからない感じあったけど 1周回ったら アリだわ、と納得。夏の終わりに 良い読書できた。

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    2026年09月06日
  • ブルーもしくはブルー

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    ジャンルで例えたら何だ?ある意味ファンタジーだし、ある意味ホラーである。
    まさに世にも奇妙な物語が頭の中で浮かんだ一作。

    高収入の夫と都心の高級マンション。誰もが羨む暮らしを送る蒼子だったが、
    夫は別で愛人がいて、自分も年下の男と不倫中。
    だがそれで満たされているわけでもなく、日々満ち足りぬ思いを抱えていた。
    不倫相手の牧原と旅行中、
    偶然立ち寄った博多の街中で昔の恋人・河見を見かける。
    彼に寄り添っていたのは自分そっくりのもう一人の蒼子だった。
    名前も顔も同じなのに全く違う人生を送る二人。
    互いへの好奇心と羨みを感じて、
    一ヶ月だけ生活を入れ替わってみることにするが・・・・

    ドッペルゲンガー、自分と瓜二つの人物との遭遇。
    しかも相手は自分が過去で迷った選択の、選ばなかった世界線を生きている。
    現実に満足せず後悔していたら、入れ替わりは魅力的だろうなと思う。
    自分が選ばなかった世界線を生きれるのだから。

    だが、どちらを選んだとしても・・・・というのはよくある話。
    蒼子A、蒼子Bとしてそれぞれの視点での生活が交互に描かれていくのだが
    それぞれが現実に気付いていくサマは最早恐怖でしかなかった。

    解説でも書かれていたが、蒼子を心配したり正しい道へ導いたり、
    そういった同性の友人というものが一人も登場しないので
    ある意味シンプルに物語は展開していく。
    どこまで行っても、蒼子にとっては
    自分を満たしてもらうために存在する男しかいない。

    読み終えて、冒頭一番最初の文が強烈に頭をよぎった。
    『私には、男性を見る目がないらしい』
    皮肉以外の何物でもない言葉に、この物語の全てが詰まっていた。

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    2026年09月02日
  • プラナリア

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    リアルな誰かの人生を覗いた感じがする。女性だからなんかわかるってなるところが多いかもしれない。現実ではやらないけど、いっそのことこうしてしまいたいなぁ、という想像を物語の中で実行してもらった。主人公たちには、自分の人生だし、起こってしまったことは仕方ないし、後悔だけはしたくないもんねって気持ちで味方したい。

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    2026年09月01日
  • ブラック・ティー

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    短編集。女の罪をテーマとしている。
    罪と言っても、それはいろいろ、生きていれば。
    『夏風邪』同期入社の彼と7年続いた恋、不倫だった。不倫と分かっていてもやめられない恋に、終止符を打つ事に。海外に行き、出世しそうな彼。子供が欲しいという彼に、最後だと言い、おたふく風邪をうつしてしまう。このそら恐ろしい結末がまたいい。
    よくも悪くも、女性を描き切っている作品。

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    2026年09月01日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    機会があれば一度読みたいと思っていた山本文緒作品。32歳・女性。人生のエアポケットに落ちやすい年齢。どんなに煩わしくても家族は見捨てられない。仕事は放棄すれば無責任なレッテルを貼られるのが怖い。恋人は多分好き。本人は必死なんだけど、必死さがイコールで報われることは少ない。幸せになりたい。そう願うことは悪いことではないが、幸せを定義しないと。一人で幸せになるのと、恋人と幸せになるではベクトルが変わる。自分が思っている以上に平凡で、平均値であったとしても幸せまで平均で平凡に合わせなくてもきっと大丈夫。

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    2026年08月30日
  • プラナリア

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    全体的に、私の性格的に登場人物に感情移入ははあまりできなかった 惰性的な関係とか、相手を都合良く扱ったり、かと思えば不満を抱えてもやもやしたり不機嫌になる感じがもどかしくて でもこういうままならない人間関係もあるというのは理解できる
    乳がんに関しては周りも自身もどうしていいかわからなくて八つ当たりするくらいは当然なのではと思うけど

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    2026年08月29日
  • ブルーもしくはブルー

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    私も友達みたいになりたい、一ヶ月だけ変わりたいとか思ったことあるし今でも思ってるけど、みんな結局どこかしらやるせないところがあるんだろうなあと思った。私もまあまあ楽しいし、これでもいいかも?ってちょっと思った

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    2026年08月29日