山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの筆者さんの作品が初めてで、
恋愛中毒、というタイトルから、もっとポップな恋愛小説を想像していました。
でも、予想が大きく裏切られ
読み終わった後、正直かなり
嫌な気持ちになりました。
初めての男、夫、憧れの作家
それぞれに対する依存がドロドロしていて、
途中から
読んでいて、痛いよやめときなよ
という声がこぼれそうでした。
ひりひりした。
自分は恋愛に依存しない⁇タイプだと思っているので、主人公のことが理解できないと思っていたけど、物語後半で
正しい愛し方とは⁇とわからなくなり混乱しました。自分の中にも、彼女のような愛し方が隠れているのかもしれません。
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Posted by ブクログ
この本には、言葉はいらない。読みながら思ったことをメモしていたのだが、どれもあまりに矮小で、消した。この本に書かれていることが、もうすべてだ。そしてまた角田光代さんによる「解説」という名の弔辞が、すべてを語ってくれている。これ以上の言葉は必要ない。
角田さんと同じく、私も〈読むことがぜんぶ私の体験にな〉っていて、本書を手にしていない時でもその感覚が抜けず、気分が沈み、体調も悪くなってしまった。少し間をおいて気を取り直してから再開し、読み終えた今、山本文緒さんのご冥福をお祈りすることはもちろん、このことに関わった多くの方々への労いの気持ち、そして山本文緒さんを含めた全員への感謝の気持ちがあふれ -
Posted by ブクログ
タイトル買い。
すごい勇気を与えてくれる一冊。
ネガティブ思考で、
人と比較して、
皮肉な考えを持ってて、
何が楽しいも無く、
毎日仕事して、帰って寝て起きて仕事して、
そんな自分にすごく刺さった。
「私は私なりに、自分の信じた通りに生きていけばいい。」
「仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。」
「自分のことばかり喋っていて、彼の話を聞こうとしたことがあっただろうか。」
そして、文緒さんのあとがき。
些細なコトバが人に勇気を与えるんだなと、
改めて感じたし、
なんか頑張りすぎない程度に
もうちょっと頑張ってみようかねと思える短編集だった。
営業部員の『話を聞かせて』が一番グッと -
Posted by ブクログ
記録
ままならない恋愛に翻弄される、男に振り回される感じの話に浸りたくて読み始めたのだが、思いっきり社会派?の話だった。(リサーチ不足笑)
ここまで病的になると、共感できなかった…
先生のことも恋愛的に好きなようには感じられず(元夫のことは愛してたように感じたが)、リアルクズすぎて、全然惚れる要素がわからなかった笑
とりあえず主人公が怖すぎて、後半心臓がバクバクした。ジャンルを恋愛にカテゴライズしたのは誰なんだろう!
恋愛を飛び越えて、特定の人への依存や執着、他者へ軸を置きすぎるとここまで人間は病的に狂って堕ちてしまう、ということがわかった。こういう人も犯罪が横行する現代にはたくさん潜 -
Posted by ブクログ
今で言う機能不全家族のお話。
でも1995年に初版されていた様なので、その当時読んでたら自分の知識が足りなくてただのホラー小説としか感想が出てこなかった気がする。
毒親の母を持つさとるは終始暗い印象で、彼氏といる時も不安定な状態。なんでまたこういう人にも彼氏ってできるんだろう?と思うけど、良い様に言えば『ちょっと危なっかしい支えたくなる人』に惹かれる人もいる。彼氏が献身的にさとるを支える反面、母親の支配的で且つ常に独善的な言動に押さえつけられ、自分の人生すらも決定出来ないさとるにモヤモヤする。そんな壊れた家族の中で帳尻合わせて家族も助けながら自由気ままに振る舞うみちるの存在がこの物語の印象を -
Posted by ブクログ
ネタバレいわゆる“やばい女子”の物語なんだけど、主人公視点で進むから最初はただの地味な女子・水無月の目線に自然と感情が寄っていく。
ところどころ引っかかる違和感はあるものの、淡々とした日常の延長として物語が続く。
で、最後に正体が判明するあたりで一気に転調。
「え、今までの行動ってそういう意味だったの?」と世界が反転する瞬間が最高。昔の作品だから時代背景は今と少し違うけれど、逆にそのズレが妙に生々しくて面白い。
読み進めながら思ったのは、世の中で“ヤバい”と評される人も、その人自身の視点から見れば、その場その場で自分なりの最適解を選んでいるだけなんだということ。
それぞれが自分の正義で動き、自分を