山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル買い。
すごい勇気を与えてくれる一冊。
ネガティブ思考で、
人と比較して、
皮肉な考えを持ってて、
何が楽しいも無く、
毎日仕事して、帰って寝て起きて仕事して、
そんな自分にすごく刺さった。
「私は私なりに、自分の信じた通りに生きていけばいい。」
「仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。」
「自分のことばかり喋っていて、彼の話を聞こうとしたことがあっただろうか。」
そして、文緒さんのあとがき。
些細なコトバが人に勇気を与えるんだなと、
改めて感じたし、
なんか頑張りすぎない程度に
もうちょっと頑張ってみようかねと思える短編集だった。
営業部員の『話を聞かせて』が一番グッと -
Posted by ブクログ
記録
ままならない恋愛に翻弄される、男に振り回される感じの話に浸りたくて読み始めたのだが、思いっきり社会派?の話だった。(リサーチ不足笑)
ここまで病的になると、共感できなかった…
先生のことも恋愛的に好きなようには感じられず(元夫のことは愛してたように感じたが)、リアルクズすぎて、全然惚れる要素がわからなかった笑
とりあえず主人公が怖すぎて、後半心臓がバクバクした。ジャンルを恋愛にカテゴライズしたのは誰なんだろう!
恋愛を飛び越えて、特定の人への依存や執着、他者へ軸を置きすぎるとここまで人間は病的に狂って堕ちてしまう、ということがわかった。こういう人も犯罪が横行する現代にはたくさん潜 -
Posted by ブクログ
今で言う機能不全家族のお話。
でも1995年に初版されていた様なので、その当時読んでたら自分の知識が足りなくてただのホラー小説としか感想が出てこなかった気がする。
毒親の母を持つさとるは終始暗い印象で、彼氏といる時も不安定な状態。なんでまたこういう人にも彼氏ってできるんだろう?と思うけど、良い様に言えば『ちょっと危なっかしい支えたくなる人』に惹かれる人もいる。彼氏が献身的にさとるを支える反面、母親の支配的で且つ常に独善的な言動に押さえつけられ、自分の人生すらも決定出来ないさとるにモヤモヤする。そんな壊れた家族の中で帳尻合わせて家族も助けながら自由気ままに振る舞うみちるの存在がこの物語の印象を -
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ネタバレいわゆる“やばい女子”の物語なんだけど、主人公視点で進むから最初はただの地味な女子・水無月の目線に自然と感情が寄っていく。
ところどころ引っかかる違和感はあるものの、淡々とした日常の延長として物語が続く。
で、最後に正体が判明するあたりで一気に転調。
「え、今までの行動ってそういう意味だったの?」と世界が反転する瞬間が最高。昔の作品だから時代背景は今と少し違うけれど、逆にそのズレが妙に生々しくて面白い。
読み進めながら思ったのは、世の中で“ヤバい”と評される人も、その人自身の視点から見れば、その場その場で自分なりの最適解を選んでいるだけなんだということ。
それぞれが自分の正義で動き、自分を -
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病を患った人たちの短篇10篇。①都会で生きる若いきれいな女になるため、骨粗鬆症になった義娘。②アトピー性皮膚炎になったことで、夫に去られた女。③男ばかりの職場で働くことになって、トイレに行けず、便秘を患う元モデル。④突発性難聴に悩まされ、教え子に暴力を振るって免職になった元小学校教師。⑤テレビ局に勤める激務の彼からの電話を待つことによって、睡眠障害を発症した会社員。⑥PMSに悩まされ、無関係の人にスタンガンを向ける、会社の上司とセックスしまくるOL。⑦友人に見捨てられる不安から、アルコール依存になった女子高校生。⑧痩せてきれいになる努力をしたのに欲しいものを手に入れることができず、肥満でソープ
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ハウスメーカーに勤める夫と妻、一歳の娘。中学教師の夫と、夫の両親、妻、小学生の息子二人。二つの家庭が、それぞれ出会う。モラハラ体質の中学教師は、二世帯住宅を建てるという名目でハウスメーカーの夫と知り合い、ハウスメーカーの妻は専業主婦に嫌気がさして働き始めた生保レディとして、中学教師を顧客として獲得しようとする。ハウスメーカーの夫と、中学教師の妻は、互いに惹かれ合い、不倫関係になる。ハウスメーカーの後輩の女が、その場面を目撃、妻に告げ口する。駆け引きだらけの大人たちの視点の中、中学教師の、非常に聡明な長男の視点が、ちょっとした救い。
だけどその長男は、中学教師の子供ではない。別の男の子を宿した -
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美術系の短大を出た主人公は、父親のコネで入社した信金で働きながら、雑誌にイラストを描き、アルバイト的な副収入を得て一人暮らしをしている。その生活に、まったく満足している。「会社に行ってお給料をもらい、家賃を払って住んでいる。誰にも保護されていない。誰にも迷惑を掛けていない。誰も私に、ああしろこうしろとは言わないのだ」面倒くさいお局には、彼女のプライドを立ててあげ、鬱陶しい後輩とは深く付き合わない。週末に家にやってくる恋人もいる。そんな状況から一転、恋人が転勤する。そして、備品を失敬しているところを後輩に見られたことにより、副業の露呈から、横領の疑いまでかけられて、会社に居場所がなくなる。彼女に
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ネタバレ同世代の同性ですが、主人公にはあまり共感出来なかった
あまりにも自分勝手で、突発的で、一方的だと感じてしまった
勝手に溜め込んで、自爆しているようにも見えるから
だけどそれはものすごく、私たち世代の人間にとって、普遍的な物語なのではと感じた
‘’当たり前‘’とされているある種の押し付けでもある社会の常識という固定観念に
押しつぶされそうになる(押しつぶされてしまっている?)が故の感情や行動なのかもしれないよな…と思うなど
貫一は貫一で、ニャーくんがいうように男はこうあるべきというステレオタイプの人間だったのだろうか?
エピローグを読んだところ、そうは感じなかった
とても繊細で柔軟な心 -
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Posted by ブクログ
ご命日なので、もう一冊。
新婚ではない、熟年夫婦でもない、結婚してから数年の若い夫婦達の結婚生活の不協和音。8編の短編集です。
人生三度目の土下座に悩む小心の夫「土下座」
納得の政略結婚のお嬢様の別宅がある夫への愛「子宝」
口論もできず演じた夫婦の結末「おしどり」
地元の同級生と結婚、貞淑な妻の心の不貞「貞淑」
穏やかな夫の隠された生活。トドメのラスト1行「ますお」
明朗な夫の親との不仲に手を差し伸べる「秋茄子」
同居十年目のカップルの別れ。結婚の有効性を問う「紙婚式」
一緒に暮らすパートナーの見える部分が全てではない。話すことより飲み込む言葉の方が多い。どの短編もラスト5行に掴まれる。