あらすじ
損害保険会社の同期だった薔子 。地方の旧家の一人娘で生活レベルもまるで違う彼女が退職した。理由は「フラワーデザイナーになりたいから」。2年後、再会した薔子はショートカットにジーンズ姿、手は荒れ、頬はくすんでいた。その1年後、私は同期の結婚式で再び薔子に出会う。花嫁の横に佇む薔子は……(「花のような人」)。仕事を続けること、挫折すること、違う形で自信を取り戻すこと。数十年にわたり愛され支持される15の物語。
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Posted by ブクログ
山本文緒さん、大好きだった。
学生時代、何冊も読んだし、何度も読んだ。
亡くなられた時は、寂しかった。
本作も、その頃に読んだなかの1冊。
新装版が出ると知り、気づいたら購入してた。
(旧版も、たぶん実家にあるはずだけど)
社会人になって、20年近く。あの頃とは違った感想を得る。
仕事のつらさ、厄介な人間関係、他人への妬みと羨望……仕事のネガティブさが、こうも身に迫って感じられるなんて。
一方で、今日は今日、明日は明日。どんなにつらくても、嫌なことがあっても、明日の仕事へ向かう推進力は、たとえ小さくても、あの頃より確かだ。
奥付を見たら、作者がこの作品を書いたのは、32~33歳頃のことらしい。本書に登場する彼女たちの年齢・職業はさまざまだけど、誰もがアラサーの頃のわたしに見えてくる。
過去のわたしに向かって「泣くな!がんばれ!!」とエールを送る気持ちで読んだ。
今になって、こんな読み方ができるなんて。
やっぱり好きだ、山本文緒さん!
Posted by ブクログ
平成初期の作品。
あとがきから、30年前の作品のよう。
平成から令和へ変わって、社会人としての女性に求められているもの、与えられているものは少しづつ変化していっていると感じられる一方で、女という性別で生まれ生きている人間に社会が求めているもの、その本人が(本人の意思の関係なく)求めるべきと考えられているものが、30年前とこんなに変化がないとは。
痩せず、爪や肌の手入れもせず、無駄毛の処理もせず、スカートも履かず、ヒールも履かず、化粧もせず、ありのままの姿で振る舞えば、女を捨てている、と揶揄される性別。
男は何をしても男を捨てているって言われないのに。
と愚痴っても仕方ないが、まだまだ世の中のほとんどが男が生きやすいルールで作られてて、女が割を食っているのは昔も今も変わらないんだなぁと改めて感じた。
どの女性も幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
人生に絶望してる中で手に取った一冊。
まさに帯にある通り本も読めない状態だったので、何か変わればいいなと思い手に取りました。
世の中色んな仕事がある、その中でどう感じてどう頑張っていくかって、理由なんてなんでもいいんだと思います。
この本は1995年に執筆されて現在も読み継がれていますが、何となくこの本を読んで扶養されない自分でありたいなと思いました。
Posted by ブクログ
女性達がしっかりと自分の意思を持って生きている姿が本当にかっこいい
迷ったり傷ついたりしても、最後には自分で決めて前を向く彼女たちの姿が素晴らしかった
Posted by ブクログ
タイトル買い。
すごい勇気を与えてくれる一冊。
ネガティブ思考で、
人と比較して、
皮肉な考えを持ってて、
何が楽しいも無く、
毎日仕事して、帰って寝て起きて仕事して、
そんな自分にすごく刺さった。
「私は私なりに、自分の信じた通りに生きていけばいい。」
「仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。」
「自分のことばかり喋っていて、彼の話を聞こうとしたことがあっただろうか。」
そして、文緒さんのあとがき。
些細なコトバが人に勇気を与えるんだなと、
改めて感じたし、
なんか頑張りすぎない程度に
もうちょっと頑張ってみようかねと思える短編集だった。
営業部員の『話を聞かせて』が一番グッと刺さりました☺︎
あと、装丁が好きすぎて本棚に飾ります!