山本文緒のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
カウントダウンより山本文緒さんの事を知り(遅すぎ)最新版を読もうとしたら闘病記であるこちらを見つけました。
タバコも吸わず暴飲暴食もせず人間ドックにも毎年いき、健康には大変気遣っていたのに何故?
ステージ4aになる前にわからなかったのか…と思ってしまいました 人間は必ず死はやってきますが、余命宣告され死と直面したらどうなってしまうのか…
体調が浮き沈みする中、日記として綴るなんてホント強い方ですね 気持ちが落ちてる時だったのでちょっとネガティブになってしまった。
しかしご夫婦の中がとてもよく旦那さんがずっと寄り添ってくれてホッコリさせられました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ人生で初めて失恋をして、もう恋愛に振り回されたくないと思って、背表紙のあらすじに惹かれて手にとった。読む前は主人公と同じ気持ちだったし、読み始めてすぐ「恋は人を壊す」という文章にも共感をした。他人の一挙手一投足でわたしの幸せが左右されてしまうことにとんでもないストレスと虚しさを感じて耐えきれず関係を切ったのに、それでも連絡をしてしまう自分が凄く恥ずかしかった。だから連絡手段を切って、自分への戒めのために胸に深く刺さるような本を読みたくて探して、この作品に出会った。
読み終わって、思った以上に深く刺さった。恋愛するのがすごく怖くなった。わたし含めてみんな主人公と同じ狂気を持っていると思ってしまっ -
Posted by ブクログ
故郷を離れて久里浜で暮らす佐々井と冬乃な夫婦の元に冬乃の妹である菫が突然転がり込んできた。
その冬乃と、芸人に挫折し、佐々井が勤める会社に正社員として働き始めた川崎の2人の目線で話が進んでいく。
冬乃は突然現れた妹に振り回されるように、カフェを始めることになり、川崎と佐々井が勤める会社はブラック企業。
その他様々な人間関係等を抱え、2人とも疲弊していた。
そんな、なんとも言えない窮屈さややるせなさに包まれ疲弊する2人を支えてくれる温かい人たちがいることに安堵する。
苦難や上手く行かないことに立ち向かう勇気がもらえるかも。
2025.8.17 -
Posted by ブクログ
ネタバレ続きが気になり一気に読んでしまった。だけど、読んでいてイライラ感もあったなと。。
父に再会したシーンで、自分の人生を生きるのを諦めている感じがなんで??と思った。
自分の人生なんだから、前向きじゃないなら結婚しなくても良いのに。。と思ったり、生活を交換してから行くなと言われたデパートに行ったり、カードを使って良い=豪遊して良いと思って使いまくる所とかそんなわけないだろ‥。と思ったり。個人的にはミシン工場で働いている蒼子の方は好きじゃないなと思った。なんかイライラしてしまって
もう片方の蒼子が好きって訳でもないけど。。
最後はお互い発見があった、という形で本人たちはプラスに捉えているみたいだけ -
Posted by ブクログ
タイトルを見たとき、私はてっきり、のんびりとした無人島生活を描いた、癒し系の物語だと想像していました。
ですが読み始めてすぐに、その予想は完全に裏切られます。
いきなり主人公が余命宣告を受けるところから物語は始まり、抗がん剤治療の辛さから緩和ケアを選ぶというところから始まります。
この時点で、生半可な気持ちでは読めない本だと強く感じました。
本作は事実をもとにしたエッセイです。
そのため、一見すると何気ない言葉にも、生きてきた時間の重みや死と向き合う切実さがにじみ出ていて、読むたびに胸にズシリと響いてきます。
物語を楽しむというよりも、作者の想いや日々の感情を一つも取りこぼさないように、丁寧 -
Posted by ブクログ
表題作の「プラナリア」が一番印象的だった。
小説として読むと主人公は若くして乳癌になった自分を拗らせてしまっている印象も受けるけど、現実で想像したらそりゃそうだよな、と納得。
子どもの頃は体の不調=治るもの、一時的なもの だった。
だけど年を重ねるにしたがって完全に治ることは無くうまく付き合っていくという不調に遭遇するようになって、自分の体との向き合い方が変わった。
幸い大病をしていない私でさえそうなんだから、健康な体に対する喪失感ややり切れなさは計り知れないだろう。
乳癌になった事は主人公の中ではまだ終わっていなくて、今もずっと続いていること、というのが心に残った。