山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの筆者さんの作品が初めてで、
恋愛中毒、というタイトルから、もっとポップな恋愛小説を想像していました。
でも、予想が大きく裏切られ
読み終わった後、正直かなり
嫌な気持ちになりました。
初めての男、夫、憧れの作家
それぞれに対する依存がドロドロしていて、
途中から
読んでいて、痛いよやめときなよ
という声がこぼれそうでした。
ひりひりした。
自分は恋愛に依存しない⁇タイプだと思っているので、主人公のことが理解できないと思っていたけど、物語後半で
正しい愛し方とは⁇とわからなくなり混乱しました。自分の中にも、彼女のような愛し方が隠れているのかもしれません。
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Posted by ブクログ
この本には、言葉はいらない。読みながら思ったことをメモしていたのだが、どれもあまりに矮小で、消した。この本に書かれていることが、もうすべてだ。そしてまた角田光代さんによる「解説」という名の弔辞が、すべてを語ってくれている。これ以上の言葉は必要ない。
角田さんと同じく、私も〈読むことがぜんぶ私の体験にな〉っていて、本書を手にしていない時でもその感覚が抜けず、気分が沈み、体調も悪くなってしまった。少し間をおいて気を取り直してから再開し、読み終えた今、山本文緒さんのご冥福をお祈りすることはもちろん、このことに関わった多くの方々への労いの気持ち、そして山本文緒さんを含めた全員への感謝の気持ちがあふれ -
Posted by ブクログ
タイトル買い。
すごい勇気を与えてくれる一冊。
ネガティブ思考で、
人と比較して、
皮肉な考えを持ってて、
何が楽しいも無く、
毎日仕事して、帰って寝て起きて仕事して、
そんな自分にすごく刺さった。
「私は私なりに、自分の信じた通りに生きていけばいい。」
「仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。」
「自分のことばかり喋っていて、彼の話を聞こうとしたことがあっただろうか。」
そして、文緒さんのあとがき。
些細なコトバが人に勇気を与えるんだなと、
改めて感じたし、
なんか頑張りすぎない程度に
もうちょっと頑張ってみようかねと思える短編集だった。
営業部員の『話を聞かせて』が一番グッと -
Posted by ブクログ
今で言う機能不全家族のお話。
でも1995年に初版されていた様なので、その当時読んでたら自分の知識が足りなくてただのホラー小説としか感想が出てこなかった気がする。
毒親の母を持つさとるは終始暗い印象で、彼氏といる時も不安定な状態。なんでまたこういう人にも彼氏ってできるんだろう?と思うけど、良い様に言えば『ちょっと危なっかしい支えたくなる人』に惹かれる人もいる。彼氏が献身的にさとるを支える反面、母親の支配的で且つ常に独善的な言動に押さえつけられ、自分の人生すらも決定出来ないさとるにモヤモヤする。そんな壊れた家族の中で帳尻合わせて家族も助けながら自由気ままに振る舞うみちるの存在がこの物語の印象を -
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病を患った人たちの短篇10篇。①都会で生きる若いきれいな女になるため、骨粗鬆症になった義娘。②アトピー性皮膚炎になったことで、夫に去られた女。③男ばかりの職場で働くことになって、トイレに行けず、便秘を患う元モデル。④突発性難聴に悩まされ、教え子に暴力を振るって免職になった元小学校教師。⑤テレビ局に勤める激務の彼からの電話を待つことによって、睡眠障害を発症した会社員。⑥PMSに悩まされ、無関係の人にスタンガンを向ける、会社の上司とセックスしまくるOL。⑦友人に見捨てられる不安から、アルコール依存になった女子高校生。⑧痩せてきれいになる努力をしたのに欲しいものを手に入れることができず、肥満でソープ
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ハウスメーカーに勤める夫と妻、一歳の娘。中学教師の夫と、夫の両親、妻、小学生の息子二人。二つの家庭が、それぞれ出会う。モラハラ体質の中学教師は、二世帯住宅を建てるという名目でハウスメーカーの夫と知り合い、ハウスメーカーの妻は専業主婦に嫌気がさして働き始めた生保レディとして、中学教師を顧客として獲得しようとする。ハウスメーカーの夫と、中学教師の妻は、互いに惹かれ合い、不倫関係になる。ハウスメーカーの後輩の女が、その場面を目撃、妻に告げ口する。駆け引きだらけの大人たちの視点の中、中学教師の、非常に聡明な長男の視点が、ちょっとした救い。
だけどその長男は、中学教師の子供ではない。別の男の子を宿した