パイナップルの彼方

パイナップルの彼方

748円 (税込)

3pt

父のコネで都会の信用金庫の人事部に勤める深文は、安定した仕事の中で同性の先輩ともうまく付き合い、恋人との関係も良好で満足していた。居心地いい生活、それはずっと続くと思っていたのに。ある日、1人の女性新人社員が配属されたことで、深文を取り巻くバランスがゆっくり崩されていく。そして起きた、ある小さな出来事を気掛けに深文を取り巻く世界はすっかり瓦解してしまうが……。
すべてがダメになったと思ったら、何もかも捨てて南の島へ飛んでパイナップル工場で働けばいい。決して実現しない、実現させようとも思わない妄想が自分を救ってくれることもある。中毒性があり! 山本文緒の筆致が冴えわたる、誰もが共感できる日常の物語。

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パイナップルの彼方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    30年前の作品を再読。今でいう『擬態』をすることによって、若さとOL生活を満喫してなにもかもうまくいっていると自分を騙し続ける主人公。やがて少しずつなにかが崩れ、気持ちがボロボロに壊れていく様をリアリティをもって描かれる。それほど新しい題材でもないにもかかわらず著者が描写すると、とたんに平凡な筈の恋

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    やっぱり山本文緒はすごい。どうしてこうも女の心情をうまく書くんだろう。結婚とか恋愛観とか、男がいないと生きられないとか、結婚は幸せだとか、生まれ持った特性から価値観まで、さまざまな女の真が描かれている作品
    自分がわからなくなったら読みたい

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    面白かった。すぐ読めちゃう。
    残業なし事務仕事▶︎結婚▶︎寿退社▶︎子供産む が女性としての喜びだとされてる時代で、そのパッケージに対して疑問を持つ主人公の日常が描かれてるんだけど、1995年に世に出た本だとは思えないほど主人公の価値観が令和の今と重なってるのが山本文緒さん…凄い…と思った。

    ただ

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    ああ〜〜これこれ!
    若いうちの秘めたパワー全開で、読んでてニヨニヨ笑っちゃいました。

    あと作品も表紙も好きすぎて自分もショートヘアにしたくらいハマってました。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    人間、一生幸せとは限らない。ちょっとしたことでどん底まで落ちてしまう。そんな人生を生きていく中で誰しもが一度は逃げたいと考えたことはあるのではないだろうか。逃げたいけど逃げられない現実を生きる人間の心情を感じ取れる一冊であった。もしこの本を手に取って読んでくださる方がいれば、ぜひあとがきまで読んでほ

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    感情を乱されてどうしようもない時、会いたいと言える存在がいることがどれだけ貴重でありがたくて幸せなことか、、ちょっとみんなちゃらんぽらんすぎないかとも思ったけど‎⁽˙ˑ˙⁾

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    やっぱり山本文緒さんの小説が大好きだと再認識した一冊。
    “毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。”山本文緒さんの小説は、ある1人の女性の日常を覗いている気持ちになれる。その女性が、まるで自分なんじゃないかと思うくらい同じ悩みを抱えているので感情移入がしやすい。
    今回も途中

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。平成初期の頃を設定していて、仕事や結婚等悩みが尽きない3人の女性の話。 わかりすぎてヒリヒリしました。

    0
    2023年05月01日

    Posted by ブクログ

    毎日、現実から逃げたいと思っても逃げ出すことができないということは誰でもあると思う。この本を読んで、やはり人間関係は複雑で、けど頼れる人に頼ったり、逃げ場を見つけたりすることが日々の生活を乗り越えてくには必要だと感じた。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    心の動きの描写が、分かる!の連続。だからこそ、「なんでそこもう少し上手く流せないかな」って思ってしまうのが辛い。わたしも客観視したらこういうことの連続なんだろうな…。深文の生活感が非常にリアルで一気読み。

    0
    2025年06月01日

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