山本文緒のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
⭐️3.5
「ばにはさま」
地味に破壊力がすごい。あぁ恋愛中毒 描いた人なんだなって改めて感じた。
「菓子宛」
種明かしがうまい
「子供おばさん」
良き。
(総じて)
山本文緒さんの文章って、ちゃんと山本文緒さんって分かるな...って思ってたところに、「バヨリン心中」から、カラッとテイストが変わってて、短編集として、助長さを感じなかったのがよかった。
もうこの小説の作者はこの世にはいらっしゃらないんだなっていうことをほんのり片隅にもちながら、味わって読みました。
最後の三宅香帆の解説文が良くて、三宅さんの本もまた手に取りたいなと思った。
-
Posted by ブクログ
31人の31歳のファースト・プライオリティ(最優先事項)が詰まった作品。
まず、山本さん、よく31話も書けましたね、、。
しかも駄作がないのは天才としか言いようがない。
ショートショート集だからサクッと読める。
自分にとっていちばん大切にしていることはなんだろう。
作品の主人公たちにとっては当たり前のことなのかもしれないけど、他の人から見るとちょっと違う
みたいな価値観がたくさんある。
案外自分が大切にしていることって自分では気づいてないのかもしれない。
31歳というのもいい。
まわりの環境に20代のうちにたくさん影響を受けて、自分を見つめ直して、新たにスタートを切ったり、変化がある年な -
-
-
Posted by ブクログ
意外と批判的な感想が多くて、共感してしまった私は蒼子に似ているのかもしれない。
人生に選択肢が多いほど「あの時違う道を選んでいれば」と思ってしまうのはよくある話で、それが結婚相手ともなるとどうしても隣の芝は青く見えるもの。
実際私自身、完璧なものなど存在せず、みんな足りないものに折り合いをつけて生きているんだと気づいたのはごく最近だった。
普段佐々木蒼子側の立場になりがちな私には、河見蒼子の到底勝てそうにないしたたかさに、「あぁこういうあざとい女の子いるよね」という敗北感と、突き刺さる数多の反省点。やっぱり素直な女の子がかわいいよね、わかる。結局何もかも手に入れるのはそういう子なんだよね。 -
Posted by ブクログ
尊敬する山本文緒さんのオリジナルエッセイ
感じたのは小説家(ひいては芸術家)として周囲から、そして自分自身で認めるのはとても難しい、、ということ。
「私、小説家やっています」 確かに自分からこう名乗るのは勇気がいる。
職業としてやっていくことは、世間から評価されたり、批判を受けたり、そして次に期待をされていくということ。
決してマイペースで「ぼちぼち適当にやっています」とはいかない。
そんな中、山本先生がいかに悩み、将来を見通せない自分に不安を持ち、試行錯誤を繰り返していたのか? そしてそれを言葉にして書き綴る自分自身への分析力がどれだけ要ったか? が伺える。
きっと同じような想いをして、 -
Posted by ブクログ
ネタバレホラーって、別に心霊現象とかスプラッター映画だけでは無いよな、と思う。
今生きている現実を生き抜くことの方が、先が見えない不安のほうが、よほど恐怖に感じる事もあるだろうし。。
自分が二人いて、残りの一人に嫌なことをやらせようとしてもやりたがらずに喧嘩になる、という少年漫画もあるけれど、本作でも、個々の人間として生きればそうだよなぁ。
。と
(藤崎竜氏の短編で影が入れ替わる読み切り作品はむしろ異彩を放っているというか。。)
読み始めた最初はないものねだりというか、隣の芝生は青く見える、そういった結末になるかと思ったが
そんな簡単な話では無かった。。
解説柚木麻子氏の文章が興味深い。
一見わ -