山本文緒のレビュー一覧

  • シュガーレス・ラヴ

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    よかった。短編集で読みやすい。
    考えさせられる。少しもやっとする話もあるけど、スカッと終わる話もあって、泣いたり笑ったり悔しく思ったりと感情が忙しい。
    この方のお話をもっと読みたかったなぁ。残念。

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    2024年06月29日
  • なぎさ

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    姉妹ではじめた海街のカフェ、
    芸人を夢見たけど、家庭をもつためにブラック企業で勤める若者、
    一見、夢見がちな人たちの地に足ついてない話のようにみえる。
    けれど、逃げられなかった現実の重さや
    人生自体を誰かに相乗りして自分を保とうとした弱さをしっかり見つめている。
    一見にていない冬乃と川崎は、どこか似ている。

    背負った生来の重さに向き合ったとき、ようやく自分の人生が動き出す。
    人は凹み、傷付き、けれど少しずつ再生する。

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    2024年06月08日
  • なぎさ

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    頭が良いことと良い人であることは別でありましろ相反する、登場人物を全員ならべるとまさにそのことがグラデーションとなってかんじられる、そんな一冊。

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    2024年06月05日
  • ファースト・プライオリティー

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    【ファーストプライオリティー】
    …… 複数の中で最も優先すべきこと。


    本書は、自分が大切にしている価値観を人生の
    「最優先事項」にかかげ、真っ当している人の
    人生が31編、描かれています。


    言い換えると、振り切った人生を送っている31人の
    ジェットコースターみたいな人生を追体験できる
    ということ。面白くないわけがない。


    人の感情の機微に気づいてしまう人には、特に
    おすすめできる本で、読む度に「あいたたた

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    2024年05月26日
  • 紙婚式

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     この短編集のテーマは夫婦。『貞淑』と『ますお』に衝撃を受け、『土下座』に心を乱される。相変わらず著者らしい作品ばかり。心臓に爪を立てられるような感覚が病みつきになる。まったく身近にいなさそうな夫婦関係が多いのに、不思議とリアリティを感じる。『子宝』は共感はしないが、何となく鈴子の気持ちが理解できる。気を遣いすぎても、遣わなさすぎてもダメ。夫婦の距離感は夫婦の数だけあり、自分たちの正解を死ぬまでに見つけていくのが連れ添うということなのかしら。

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    2024年05月22日
  • 落花流水

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    多分3回目

    子供の頃と、20代と、30代の今読んで、読む度に違う感想になる。
    誰にも、どの章にも感情移入はできなくて、読書でしか味わえない経験。

    昔読んだときはマーティルがすごくかっこよく見えてたけど、今読んだら全然そんなことなかったし、
    律子はあまりにも強いし、
    本能的な行動力の手毬はなんだか可哀想。

    とにかく奔放に生きる女たちがたくさん出てくる。

    忘れることの方が幸せかもしれない

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    2024年05月17日
  • 紙婚式

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    結婚にまつわる短編集。
    なんだか読んだ後じんわり切なくなるような話が多くて、さすが山本文緒さんといった感じ。
    「紙婚式」が1番好きかな。
    結婚には色々な形があって、同じ価値観を持った同士でないとだめな部分があるけど、どこまでお互い譲歩できるかが大事なんだな…と思った。

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    2024年05月15日
  • ブルーもしくはブルー

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     佐々木を選んだ蒼子と河見を選んだ蒼子が出逢い、互いの生活を入れ替えるストーリー。2人の蒼子と河見、佐々木の嫌な部分が強烈に描かれており、特にDV夫・河見のクズぶりが酷い。ドッペルゲンガーという題材が懐かしく、終わり方も希望がほの見えて好き。巻末の柚木麻子さんの解説もまた良い。本書とドラマ版のラストの違いに対して感じられた違和感の正体。女性の不平等を礼賛するドラマ版は観ないでおこう。

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    2024年05月11日
  • 眠れるラプンツェル

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    平成や令和の女性は昭和の女性より、圧倒的に結婚しても働きたがるし、外に出たがる。経済的に安定していたとしてもだ。私もその一人だが、社会から離れたお姫様になると、心が不健康になりやすく、いずれあっという間にお姫様ではなくなることを知っているからだろう。知恵をつけた現代の女性は強い。今の時代の夫婦も、昔の時代の夫婦も、それぞれにメリットデメリットがありますね。


    「部屋の中で育った猫はね、外に出なくても平気なんだって。家の中でご飯も愛情も全部足りるから、外に行く必要がないんだって。不妊手術をしちゃえば、発情期もなくなるから、もう本当に一生家の中にいて、それで幸せなんだって」タビをどこからか貰って

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    2024年04月22日
  • シュガーレス・ラヴ

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     じわじわハマり出している山本文緒作品。今作は様々な病気に悩む女性を描いた短編集。アトピー性皮膚炎は自分も悩まされているので共感ポイントも多いが、生理痛や睡眠障害、肥満など相変わらず心がザラつき印象に残る作品がたくさん。ここまでのイライラには悩まされないが、生理痛(PMS)での破壊衝動に駆られる気持ちは理解できる。自律神経失調症では、主人公が彼女にちゃんと向き合おうとしたラストが良かった。健康こそすべて。何らかの病気を抱えてしまったこと自体は悪いことではないが、人生を楽しもうと思うと土台がしっかりしていないといけないと改めて思い知らされる。

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    2024年04月22日
  • みんないってしまう

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    #山本文緒
    #みんないってしまう

    短編集なのに
    どれも読み終わったあと
    心に少し重みが残った

    自分ならどうする?と考えたり
    ため息をついてしまったり

    タイトルに思いを馳せてしまうね。

    でも、文中の2枚目の言葉が
    とても印象に残ってる。

    タイトルに抗うような、むしろ寄り添うような。

    なんて言うんだろ、全部含めてそうだよなあって
    思う感じだった(抽象的にしか言えない)

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    2024年04月19日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんは自転しながら公転するを読んだ後の2冊目です。
    この本を書かれたのは1992年、一昔前のOLの話だけど、現代の同世代が読んでも共感出来る内容。やっぱり山本文緒さんは裏切らない。読んでて苦しくなるくらいリアルに嫌なことが起こるが、現実的で好きかもしれない。
    話も短く2.3時間で読めるため、仕事でちょっと嫌なことがあった人におすすめ。

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    2024年04月15日
  • ファースト・プライオリティー

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    30歳になった時は、20代を終えて30歳からまあ新たなスタートだと思った。31歳になったら結局変わらない毎日を送っていた。仕事もプライベートも目新しいことの無くなった31歳で改めて気づく、自分のファーストプライオリティ。いろんな人のそれを覗くと、恋でも仕事でもない自分の大事にしているものに気づけるかもしれない。そんな物語たちでした。

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    2024年04月05日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    おじいちゃんの、たまちゃんの名前の呼び方の変化、そういうことか、、、中3ながら精神的に成熟した彼女の一途な一面を知っても、不思議とそんなにぞっとしない、特徴のある性格だなと思った。

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    2024年03月10日
  • 眠れるラプンツェル

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     なぜか癖になる山本文緒作品。人とあまり関わらず、社会とつながっていないとおかしくなってくる感覚はわかる。独占欲を感じるほど誰かを好きになったことがないので、やはり主人公に感情移入はできない。28歳でそこそこ綺麗な専業主婦、清楚ファッションなど文章から人物像が浮かび上がりそうなのに今ひとつ上手く想像できないのは、彼女の異質な要素に拒否反応を起こしているからか。暇って恐ろしい。

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    2024年02月20日
  • 再婚生活 私のうつ闘病日記

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    「自転しながら公転する」の解説を読んで
    山本文緒さんが亡くなった事を知った。

    山本さんがどんな方だったのか知りたくて
    この本を読みました、印象に残る言葉が
    たくさんあった。

    病気が見つかってからの「無人島のふたり」も
    読みたいと思う。

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    2024年02月14日
  • パイナップルの彼方

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    山本文緒さんは
    日常を書くのが上手で
    すぐ思い浮かぶ。
    山本ワールドに没入でき楽しかったです。すぐ読み終えてしまいました!

    会社員として働いていて
    気の合わない人がいても
    そこまで近寄らない方がいいなと考えました。

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    2024年02月14日
  • パイナップルの彼方

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    ネタバレ

    山本文緒さんの本は一気読みに丁度いい。
    ある意味頭を空っぽにして読める話だと思った。
    初めは深文と姉の関係が私と実姉のようだなと思い、共感する部分が多かった。深文の性格は、「他人に何を言っても無駄」だと思い込んでる性格でかなり厄介だった。その性格を、横領事件から岡崎、日比野、そして天堂によって少しづつ変えられていった。こういう変に達観している人こそ病気になったりするものなんだなあと思った。ハワイに行かなかったのは意外だった。

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    2024年02月13日
  • なぎさ

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    大好きな作者、山本文緒さんの作品に読む前からワクワクしました。
    家族の中でおこる一つ一つの出来事に、時には思いやる気持ち、憎む気持ち、支配しようとする気持ち、余裕のなさから相手に切り込んでしまう言葉の数々に作者さんらしい作品だなと。
    家族以外の登場人物もどう説明して良いのか、本人にも何故そうしてまうのか分からない所に人ってそうだよねと思ってみたり。
    結局最後には相手を思う気持ちがあればそれが正解になるのかな。

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    2024年01月14日
  • みんないってしまう

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    短編集なので隙間時間にちびちび読んだ。

    きれいごとがない、人間の膿を含んで描かれるストーリーが最高に好き。

    いい子じゃなくてもいいんだ、と思える。

    本書は喪うストーリーが描かれているけど、
    解説にもあるように、我々にその後を委ねながら恐らく失った分しっかりと得ている。

    この獲得に気付けるかどうか、
    我々にも問われているように思う。
    失ったものにばかり目を向けてはいけない。

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    2024年01月04日