山本文緒のレビュー一覧
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解説のすべてに共感をしてしまった
また名前のつけられない感情に「 知ってる! 」と思わされ、山本さんの作品を読んだな〜という気持ちに
表題作である紙婚式とおしどりは痛いほど共感しつつ、わたしの苦手なコミュニケーションの領域を言い当てられたかのような物語で恥ずかしくもなったし、大人になっても、結婚するまでの関係を育てても、人間関係に思い悩むのだと安心に似たような気持ちもしました
恋愛関係に限らず、相手が愛だと認識できる形で愛を渡すって難しいことだな〜と感じます
そういう意味では秋茄子がとくによかった、わたしもだいじな場面で向き合える強さを育てたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ生きてる限りなにかを失って、またなにかを得てく。
方丈記の言葉のような短編集。
表題作の「みんないってしまう」は、途中の仕掛けにもくすっと笑えるけど、最後がとても好き。
偶然にも花火と隣人に行き会い、こんな人生も悪くないなって思えて爽やか。
他の話は最後が読者に委ねられるので、ついつい自分に引き寄せて考えてしまった。
ストーカーの醜悪さとして第三者から突きつけられる恋心が辛い「片恋症候群」。
気持ち悪いなーと思いながらもお気に入り。
「ドーナッツ・リング」も好き。
主人公は甘酸っぱい思い出とともに家族を大切にしてくれ。
あとは大体出てくる男が不誠実なのについつい惹きつけられて読んでしまった。山本文緒はダメ男書くのとても上手。 -
Posted by ブクログ
生きていくとはやりすごすということ。
生きるというのは複雑で、自分の望むようにはいかないものだ。
自分が一生懸命頑張ったつもりでも、あっけなく終わりが来てしまって無力感を感じたり、誰かに必要とされるがまま生きてきたら食い物にされることだってある。
そんな生きる難しさの中で、誰かに頼りたくなったり、それがいつの間にかそのうち自分と他人の境界線を超えてしまって人を苦しめてしまったり。
そんな関係性が怖くなり、もう手を伸ばすこと自体をなんとなくやり過ごしてしまったり。
とはいえ、生きるを諦めることも、成層圏から人を見下して楽しむことも愚か。
きっと自分が羨ましいと感じる人にも、自分が想像し得ない苦しみがあり、しがらみがある。
みんな失敗しながらも、未熟ながらも、日々生きる中で重ねる小さな成功体験を希望に生きていくしかない
そんな解釈をした。
私も仕事をしていて、他に自分に合う環境がどこかにあるのではと探してしまうこともある。
ただそんな環境はどこにもなくって、やっぱり自分で諦めずに、時々やりすごしながら、誰かに適度に頼りながら
やりすごしていくしかないんだな、と思えた -
Posted by ブクログ
家庭、仕事、恋……
幸せになりたい。
あの人の家、私の家庭より幸福?
二組の家族の運命がぶつかり合う!
家を建て直そうか。新しい書斎、広い台所。そうすれば家族はもっと幸福になるに違いない。学校教師の茄子田太郎は、住宅展示場で営業マン・秀明と出会う。一方、秀明の妻・真弓ががむしゃらに手に入れた家庭は、天国ではなかった。子供は好きだけど、もし自分が夫と同じくらい稼げたら? “たまには憂さ晴らしをする権利”だってほしい。そうだ、働こう。二組の家族の、歯車が動き出す!
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以前TVドラマを見てました。とてもおもしろかったです。w
山本文緒さんの小説が原作とは思わず、つい手に取りました。
めっちゃ面白かったです!話を知っているのもあるし、やっぱ山本さん上手!
不倫の話ではあるけど、そんなにドロドロせず、でも山場はきちんとあって 壮絶なシーンがTVでも印象深かったけど、小説でも凄まじかったですw
夫婦それぞれの不倫を通して、結婚生活の現実や、夫婦間のコミュニケーションの重要性、そして、家庭とは何か、ということを、語りかけてくれています。
問題定義をきちっとされていて、考えさせられるお話でした。 -
Posted by ブクログ
⭐️3.5
「ばにはさま」
地味に破壊力がすごい。あぁ恋愛中毒 描いた人なんだなって改めて感じた。
「菓子宛」
種明かしがうまい
「子供おばさん」
良き。
(総じて)
山本文緒さんの文章って、ちゃんと山本文緒さんって分かるな...って思ってたところに、「バヨリン心中」から、カラッとテイストが変わってて、短編集として、助長さを感じなかったのがよかった。
もうこの小説の作者はこの世にはいらっしゃらないんだなっていうことをほんのり片隅にもちながら、味わって読みました。
最後の三宅香帆の解説文が良くて、三宅さんの本もまた手に取りたいなと思った。
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Posted by ブクログ
31人の31歳のファースト・プライオリティ(最優先事項)が詰まった作品。
まず、山本さん、よく31話も書けましたね、、。
しかも駄作がないのは天才としか言いようがない。
ショートショート集だからサクッと読める。
自分にとっていちばん大切にしていることはなんだろう。
作品の主人公たちにとっては当たり前のことなのかもしれないけど、他の人から見るとちょっと違う
みたいな価値観がたくさんある。
案外自分が大切にしていることって自分では気づいてないのかもしれない。
31歳というのもいい。
まわりの環境に20代のうちにたくさん影響を受けて、自分を見つめ直して、新たにスタートを切ったり、変化がある年なのかもしれない。