あらすじ
「私の能力は、きれいだということだけなのだ」――コンパニオンとして働く桐島椿は23歳。一回り年上の妻帯者と付き合いながら、中三の時の初体験の相手・グンゼとも逢瀬を重ねている。両親とはうまくいかない椿だが、唯一の理解者である祖母を敬愛してやまない。75歳とは思えぬ艶やかさを保つ祖母だったが、交通事故に遭い入院することに。椿は見舞いに訪れるが、祖母は椿を認識できなくなっていて……。解説・唯川恵
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Posted by ブクログ
椿のように強気な女は嫌いじゃない。むしろ自由に好きなものだけを好きと言えるタイプな女で羨ましいと思った。そんな性格+美人だからこそ敵が多い。面と向かって、"美人だけれど魅力がない"と伝えてくれるおばあちゃんとグンゼは椿のことが本当に好きなんだろなーと読みながら思った。魚住みたいな知り合いが居たらクソみたいに自分も腹立つと思うけれど、看護師さんとしてみると完璧?なのかな?とも思った。面白くてスイスイ読めた。そして題名の意味について考えてみた。"きっと君は泣く"この君とは誰のことを指しているのだろう、、。読みながら考えていたのだが、とある記事で、主人公が泣きを見るストーリーと記されているのに、なるほど、、となった。
Posted by ブクログ
山本文緒さんの本大好きで、
いつか全ての作品を読み終えてしまう時が来るのかと思うと寂しくて、大事に読んでいる。
椿は、嫌な女だけど、
なんだか放っておけなくて真っ直ぐな人。
破天荒な人生を覗き見する読書時間がとても非日常的でどっぷり没入できた。
Posted by ブクログ
主人公の椿は、自分が美人であることを鼻にかけ、次々と色々な男性と関係をもつ。同性に対しても辛辣な言葉を投げつける強気な女性。ドキッとさせられた椿の父親の正体と、父親と祖母の関係。どんどん先へ読みたくなる内容。
この小説を最後まで読むと、椿はそんなに悪い女性ではないなあって思える。山本文緒さんは、女性の心根の汚い部分もオブラートに包まず書ききって、最後には女性の良いところもそっと忘れずに書いてくれる。優しい。
いいなぁ、山本文緒さん。早く亡くなってしまって、本当に残念。
Posted by ブクログ
キレイともて囃されてきた椿。祖母の過去から
自身の穿った気持ちへ更にグンゼとの関係。
なんで自暴自棄?みんな幸せになろうよ!
切な過ぎる。最後まで願わくば、みんな幸せになってほしい!そして真実は?
Posted by ブクログ
分かりやすく嫌な女で全く共感出来ないけど、何故か椿のことは憎めなかった。
後半の怒涛の展開がすごい。憧れのおばあちゃんが、雛子が、グンゼが、と次々にいろんなことが起こって驚きの連続。最後もちょっと意外だったな〜。
Posted by ブクログ
自分が美人だという自覚がある椿は、年をとっていても隙がない刃物のような美しさの祖母が自慢でした。しかし、交通事故に遭い入院すると、祖母は変わってしまって —— 。
椿のような子、昔いたなぁ。
若さと美を自負していて“永久就職”が目的の子。
なんだか昔の価値観だなぁと思っていたら、改版した本だったのですね。
椿と対極にいるのが看護師の魚住です。
美しくない自分の容姿を自覚しているからこそ、彼女は看護師という仕事を選び、周囲に惑わされることなく現実をみています。
後半、椿が知らない事実が明かされます。
読み始めの印象とは異なる展開に心が少し重くなりました。