山本文緒のレビュー一覧
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私が、自転しながら公転するを読んでいる時には、既に山本文緒先生はこの世に居を去られていた。
凄い力作だなぁと思ったし、もっとこの作家さんを読んでみたいと思ったのだが、とても残念だ(ToT)
この本は、膵臓癌で治療法は無く、進行を遅らせることしか出来ない状況で、緩和ケアを選択された山本文緒先生の生...続きを読むPosted by ブクログ -
20×20と子供おばさんが大好き。
前者は山本さんご自身のお話だろうなとなんかうれしくなりながら読んでしまった。
子供おばさんは素敵な表現を見つけて、山本さんの言葉は刺さるものが多い。Posted by ブクログ -
人の日記を盗み見しているような気になるエッセイ。いや、こんな無茶苦茶な生活してるって書いちゃって良いものなの?!鬱病なのにお酒も煙草もやってていいの?!ただ、そのぶっ飛んでる分読んでいるのは面白かった。酷い時期を脱した後を読んでいると、やっぱり無茶苦茶な暮らしは体を痛めつけ、それは心にも通じていたの...続きを読むPosted by ブクログ
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人生において、「もしあの時、別な選択をしていたら? あの人を選んでいたら?」
それを知ることが、幸せなのだろうか?
メビウスの輪のように表が裏で、裏が表になる自分自身への問いかけの物語。
自分と、もう一人の自分 そんな2人の主人公を通じて心を痛め、想いや後悔があればあるほど、つのる気持ち、、 そんな...続きを読むPosted by ブクログ -
何故、この本はなぜこうも易々と自分の今までの読書体験を凌駕してくるんすかね。
タイトルに釣られて、網に引っかかった獲物を八つ裂きにするような展開。
何より、主人公に対して気持ちが悪く感情移入できない。Posted by ブクログ -
今まで出会ってきた作家さんの中で、
ダントツで感性があっているお方。
亡くなっているのが本当に悲しいけど、
本書は気軽な日記でさくさく読める。
1年 単月ごとの振り返り&来年の抱負、よかったな。
真似してみようかな。
「悪い身体が悪い心を生む」がまたパワーワードとして刻まれました。Posted by ブクログ -
山本文緒作品を初めて読んだ
恋愛小説のイメージからこれまで敬遠していたが、読んでみると日常の描写が細やかで面白い
人物の心的描写もしっかりなされているため、感情をあわせて読むことができた
最近には珍しく、続きが気になって読書したくなる作品だったPosted by ブクログ -
蒼子Bが出てきたところから面白くて引き込まれて読んでしまった。もしあの時ああしていれば、という妄想は時々するが、実際に起きて出会ってしまうところがよかった。でも別の人生を歩いていても、結局自分のずるいところ悪い性格も当然相手も持っていて、対面したらうんざりするよなぁと納得。隣の芝は青いけど、今の自分...続きを読むPosted by ブクログ
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こういう日記、今ではブログでのつぶやきでしょうか。
人の生活を覗き見しても、とくに笑えるわけでも、泣けるわけでもなく、共感するというほどのことでもなく
そうなんですね、でした。
246ページからの
「そして私は飲まなくなった」
ここからだ。
2007年晩秋として、書かれいていたこと。
胆嚢の摘出...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでいて悲しくなったりむかついたりするシーンもあったが、すごく現実的でそれゆえに辛さもあった。
作品名が「ブルーもしくはブルー」だが、「隣の芝は青い」という意味も込められているのかな?と読んでて感じた。Posted by ブクログ