山本文緒のレビュー一覧

  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    2021年4月、体調不良から病院に行ったところ膵臓がんのステージ4と診断された著者が5月から10月まで、亡くなる9日前までつけていた日記。はじめ抗がん剤治療を行なったが、あまりに副作用がつらいため断念し、緩和ケアに切り替えた。部外者が言うことではないがQOLの観点から見て英断だったと思う。

    突然の宣告による驚きから死の覚悟に至る心理が書かれている。闘病期間がコロナ禍と重なり人と会うのが難しい時期だったのはタイミングが悪かった。

    死の覚悟といっても診断からわずか半年間の短さ、50代という若さもあり、諦念に近かったように見受けられる。生きようとしている人を突然襲う病いは残酷だ。

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    2026年03月19日
  • ブラック・ティー

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    女性の悪いところが全部出ているような短編集。…って書くと身も蓋もない感じだが、事実だから仕方がない。でもそのぞくぞくする気持ち悪さがおもしろさに直結しているのがすごいところ。
    もっともっと彼女の作品を読みたかった。

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    2026年03月11日
  • 絶対泣かない

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    山本文緒さん、好きだなぁ。と、思える好みの上位作です。心に傷を負ったり、弱かったりするのに強く生きる女性たち。私のおすすめは「今年初めての半袖」です。昔買った本なので表紙が変わっていて、新しいのも欲しいなぁと思います。

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    2026年03月10日
  • きっと君は泣く

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    ネタバレ

    椿のように強気な女は嫌いじゃない。むしろ自由に好きなものだけを好きと言えるタイプな女で羨ましいと思った。そんな性格+美人だからこそ敵が多い。面と向かって、"美人だけれど魅力がない"と伝えてくれるおばあちゃんとグンゼは椿のことが本当に好きなんだろなーと読みながら思った。魚住みたいな知り合いが居たらクソみたいに自分も腹立つと思うけれど、看護師さんとしてみると完璧?なのかな?とも思った。面白くてスイスイ読めた。そして題名の意味について考えてみた。"きっと君は泣く"この君とは誰のことを指しているのだろう、、。読みながら考えていたのだが、とある記事で、主人公が泣き

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    2026年03月10日
  • なぎさ

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    山本文緒が2013年に発表した『なぎさ』は、物語を総括するのが難しい。

    〈カフェもの〉かといえば、そんな浮ついたものでもないし、ましてや〈恋愛もの〉なわけない。そういう要素もあるんだけど、それは添え物に過ぎず、じゃあメインディッシュは何なの?と読み終わったあとにしばらく考え込んでしまった。

    視点人物は2人いて、横須賀市の久里浜を舞台に「私」と「おれ」が交互に語り手となる。

    「私」=冬乃は、長野の須坂市から久里浜に移り住んだ垢抜けない中年女性。
    「おれ」=川崎君は、しがない営業職のサラリーマン生活に澱を溜まらせる若者。

    この2人を中心に、その周辺の人々を巻き込んだ、いくつかの些細な出来事

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    2026年03月03日
  • ブラック・ティー

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    ネタバレ

    短編集のため通勤時間にサクッと読めた。それぞれのストーリーを一冊の本として読みたいと思った。ハッピーエンドで終わりがちなこの世の物語とは違い、このひとたちは無事なのか、と主人公たちの続きが気になって気になって仕方がない。なぜ題名が『ブラック・ティー』なのか。山本文緒さんの本を何冊か読んだが、題名がお洒落で、でもちゃんとストーリーに合っている感じがして良い。わたしが個人的にすごい刺さったのは「ニワトリ」の妹が姉に言ったセリフ、"脳みそがさ、ほんのちょっとしか入ってないんじゃないの。で、トサカふった途端に、何もかも忘れちゃうのよ、きっと"からの彼氏に愚痴り別れるまでの流れ。

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    2026年03月01日
  • プラナリア

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    初めて山本文緒さんを読んでみた。女性ならではの痛いところもあるが面白くて、好きになった。
    初めて読む作家なので、まずは受賞作が無難だろう。280頁も頃合だし。題名もなんだか面白そうだ。
    肩の凝りがほぐれるかも。
    プラナリア、目も手足もないこういう形の生物は苦手だが、それじゃあ目があるからといってナメクジやでんでんむしやひるやだにやもちろんヘビトンボなどというものは気持ち悪いなと思いながら、身体分裂再生機能をもつプラナリア、どういった内容なのか興味津々で読んでみた。

    プラナリア
    乳がんになってまだホルモン治療を受けている。結構辛い。飲み会などで受け狙いに病気の話をすると、彼氏が悪趣味だと嫌がる

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    2026年02月28日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    中編小説の3編あり、それぞれ共通するテーマが盛り込まれてました。
    どれもとても素晴らしかったです。
    3編とも、いい意味でその後が気になる作品で、面白かったです。

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    2026年02月23日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    がんの診断、余命宣告、先の予定が立たない毎日を、
    日記に書き続けて、最終ページの角田さんの解説にもあったように、過ごされた日々がリアルに感じとることができる、だけど日々の中での生き甲斐も同時に感じ取れて、重たくさせないような配慮が散りばめられている気がしました。
    文緒さんの人柄の良さも旦那さんの懸命な支えも、また医療の進歩にも、この本の仕掛けにも、出会えてよかったと思える一冊でした。

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    2026年02月22日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    著者が膵臓がんと診断され、抗がん剤をやめて緩和ケアを選択してからの日々を綴った日記。
    余命4ヶ月と告げられながらも、淡々と暮らしを記録し続ける姿に胸を打たれました。
    読者やご主人へのさりげない気遣いを最後まで忘れない姿勢には、ただただ頭が下がります。
    当たり前のように過ごしている毎日を、もっと大切にしたくなる一冊でした。

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    2026年02月21日
  • パイナップルの彼方

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    普通の人が持っている黒い部分を上手く言語化されていて、登場人物たちそれぞれに感情移入してしまった。

    自分の性分には逆らえない。

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    2026年02月19日
  • ブラック・ティー

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    一気に読んでしまった。山本さんの作品は2つ目。
    ぞわってくる人間の嫌な感じがすごく伝わる。
    女の人だけのお話だと思ったら、男性が主人公のお話もあった。面白い短編集でした。

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    2026年02月13日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    大好きな山本文緒先生の最期を先生らしい言葉で最後まで綴られていて感動しました。
    山本文緒先生ファンが納得できる作品を残して頂きありがとうございます

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    2026年02月08日
  • プラナリア

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    山本文緒さんの書く言葉が好き!
    綺麗事ではなくて人間の心のが見えて、共感できることがあった。なんだか、安心できる本だった。

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    2026年01月22日
  • 紙婚式

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    ネタバレ

    これ結婚前元彼に振られた時に読んでたわ。
    短編はすぐ忘れがちなのに
    ずーーーっと記憶にの片隅にあったいくつかの物語。

    土下座を読んだ時の衝撃。
    え?夫婦の性生活ってこんなに難しいの?って。
    今ならわかるなw
    あと、ますおはゾッとしたけど
    離婚したい気持ちは隠しつつ、この旦那と似たような旦那たぶん、多いと思う。
    誰もが羨む優しい旦那で、周りにも自分がいかに愛されているか自慢している奥さんや彼女の相手に限って浮気してたり陰ではボロクソ悪口言ってたり。男の職場に居たので、このパターン散々見てきたわ。

    愛されてると確信しているから
    全く疑わないし信じてるんだよね。
    知ってるのは周りだけ。

    奥さん

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    2026年01月20日
  • プラナリア

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    5つの話に登場する女性たち、全然好きなタイプではなく、かなり嫌悪感を覚えるタイプだった。ところがそのような女性たちを書き上げた作者がすごいと思った瞬間、大好きな一冊になってしまった。

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    2026年01月18日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    いつもがん患者診療をしていて、データや画像、腫瘍マーカーを通して一生懸命できる医療行為をして、その中で患者さんと家族の気持ちに寄り添おうとしてたけど、どんなこと感じてるかを自分ごとのように体験できるという意味で勉強になったし、私たちに見せてる顔はもっともっと表層的なものでしかないことを改めて痛感した。
    医者という仕事を通して、人はいつか死ぬものだから、大切な人の死は怖くても自分の死は怖くないな、なんて思ってたけどでも、やっぱり死ぬって悲しくて寂しくて怖いな。

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    2026年01月10日
  • 絶対泣かない

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    物凄い共感する人は多数
    前向きになりたい、振り返って見直したい、これでいいのかも?
    全部がハマることはないが、是非読んで欲しい
    何故なら、あとがきまで短編集
    次回のブラックティーも期待大

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    2026年01月09日
  • 残されたつぶやき

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    山本文緒さんの日常が綴られていた。父の死や愛猫の死、担当編集者さんの死を乗り越えて作品を生み出しながら代わり映えのない日常を生きていた。スタバでアイスドリンクを注文したり、夫との食事だったり。静かだけれど確かに豊かな日常がそこにあった。誰もが代わり映えのない日常をただこなしていくだけ。憂鬱な日もあるし、何もしたくない日もある。山本さんの日常を少し覗けた気がして嬉しかった。

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    2026年01月05日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。

    医師から告げられた膵臓がん4b。
    どんなにショックだったか。
    そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。
    私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも忘れられません。
    何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。
    「何で?何で自分達なの?」
    自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の

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    2025年12月24日